エストレヤ・ナックルガード装着

これからの寒さ対策として、通勤用エストレヤにナックルガードを装着した。
2シーズン冬も朝6時台から通勤してきたが、ウィンターグローブでも約1時間弱の走行で手指が凍える。本当はW800のようなグリップヒーターが欲しいところだけれど、バッテリーへの負荷、グリップヒーターの価格、自前でやるなら電装系の知識が欲しいし、ショップに頼むなら製品価格に工賃を上乗せしないといけないため、躊躇している。

まずは手始めにそれより安価なナックルガードを装着して様子を見ることにする。ナックルガードは透明なクリアならば違和感が薄いだろう。結局ワールドウォークから発売されているものを通販で買うことにした。左右で7,500円ほど。もっと安い物も、高い物もあったが、中間的な価格の物を入手。取り付けは自分で行う。しかしこれがなかなか微妙な調整を要した。

ナックルガードのサイズは左右25cm、上下約11cm。曲面で構成されている。ポリカーボネイト製のガードと固定する立体的なT字型ステーがあり、車体のミラーと接続するための延長ステーが長短2セット付属する。ガードとT字型ステーはゴムワッシャをプラスドライバーを使うビスと袋ナットで挟み込むもので、延長ステーとT字型ステーを繋ぐのはプラスドライバービスと金属製ワッシャ、ナット(これが13mmなので扱いにくく、モンキーレンチで固定してドライバーで増し締めしなくてはならない)
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初日に取り付けたところ(左右がアンバランス)
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乗車しながらでも左右のバランスの悪さがわかる

土曜日の朝6時台、通勤で手指がどのくらい凍えるか試してみた。幸い前日と同じような気候、気温だったので比較しやすいと思われたが、感覚の問題なので厳密な比較は難しい。少なくとも手指に当たる風は軽減されているので、金曜日ほど凍える感覚は持たなかった。まだ10月でそこまで冷え込んではいないし、手指が凍える限界はより長時間運転しないと見えてこないだろう。

まあ様子見ということだが、気になるのはナックルガードの取付け位置を左右同じにしたために高低がアンバランスになっているところだ。クラッチレバーのつけ根の位置と、ブレーキレバーのつけ根の位置はエストレヤの場合かなり違う。ブレーキレバーの方が低いためにこういう現象が起こる。この日は、ミラーを固定している2つのナットの真ん中に延長ステーを嵌めた。ブレーキ側の延長ステーは短い物、クラッチ側は長い物にすると、レバーからガードの距離がほぼ同じになる。しかしハンドルに対してガードの高さが異なるのがわかる。明らかにクラッチ側の方が下にズレている。

日曜日午前中に、そのズレを調整した。まずクラッチ側のT字型ステーと延長ステーの上下を逆にした。しかしこれではクラッチ側のガードはステーの厚み分しか上がらず、到底バランスはとれない。そこでブレーキ側の取付け位置をミラーの固定ナットの真ん中から下に移動した。
こうすると、何となくバランスがとれたように見える。
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最終的にはこうなった
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乗車姿勢から見るとこんな感じ


とりあえず、この状態でもう少し寒くなってからの手指の凍えを感じてみよう。これでも凍えるようならグリップヒーターに手を出すかもしれない。

紅葉目当てに高原山までデイツーリング

日曜日の朝起きた時、いつものように心が挫けそうになったが、なんとか気力を振り絞って自宅を出た。ここのところ日中の寒暖差が大きく、北関東の標高1,000mあたりまで上昇するので、寒くないウェアは必要。アウターは革ジャンと革のジーンズ(ともにクシタニ製)、アンダーは下半身に通販で安く買った七分丈のタイツ、腰にバンテリンサポーター。上半身は化繊の半袖と薄手の登山用長袖の上に長袖のプロテクター。肘の部分だけジャケットの軽いパッドに頼り、プロテクターからは抜いた。背中と肩のパッドは2重である(抜くのが面倒なので)。

6時台後半にバイクをW800に乗り換えて出発。今日は終始一人なので高速で時間と距離を稼ぐ。首都高から東北道へ。前半は左車線キープで時速80kmで巡航、東北道も最高速度120kmになったんだなと気づく。佐野をすぎるとどうしてもアップダウンがあるため追い越しをせざるを得なくて繰り返しているうちにペースが上がる。W800の高速道路は80〜90km/hキープが一番平和で、100kmくらいになると振動がすごくて厳しく、もっとスピードを出すとまた安定する、などということをインプレに書いている人や動画でしゃべっている人がいるが、100km程度まで上げても、危険を感じるほど振動が気になるということはない。しかしそれ以上のスピードはカウルもないので出す気にはならない。

宇都宮インターでちょっと道の選択を誤ったがすぐに修正して日光道で大沢まで。国道119号、121号で鬼怒川温泉を抜けて川治温泉方面へ。日塩もみじラインの県道(数年前から無料化)に入る。入り口でプリウスが前に割り込んできたのでペースはゆっくりになってしまうが、紅葉をチェックしに来ているのでカーブを攻めるためではない。標高が上がるにつれてだんだん色づいてくるが、昨年と比較してもまだあまりキレイとは言えない。「白滝」の駐車場には多くの車とバイクが立ち寄っているので入り口で写真だけ撮って先へ。エーデルワイススキー場の紅葉はキレイだったが走りながら一瞥しただけで過ぎる。

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「白滝」駐車場から

奥塩原温泉手前で右折して大沼公園方面へ向かい、県道56号線を右折して八方ヶ原方面へ。今年も年末からこの道は冬季閉鎖になってしまうのでその前に走ることができた。タイヤ痕が多い屈曲路(おそらく夜間にラリー遊びをしている者がいるんだろう)を登って行く。峠にある「山の駅たかはら」には11時着。トイレだけで済まそうかと思ったが、下界に降りてもすぐに食べるところを探せないのでここで天ざるそばをいただく。まだ混んでいないので順調に昼食にありつけた。矢板市へ下りて、一時的に別宅を訪れて投げ込みチラシなどを片づける。

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山の駅たかはら駐車場での紅葉
IMG_3211駐車場内のカエデ

13時、ろくに休むこともなく別宅を出る。月曜日午前中にW800の定期点検を予約しているため、帰らなければならない。帰路はいつもの定番ルートを選択しながらずっと下道を走る。大田原市の佐久山から県道52号で那珂川町、那須烏山へ。トリップメーター260kmでフューエルランプが点滅したのでどこかで給油しなくては帰れないが、点滅開始から100kmは走れるはずなので県道27号の屈曲路を楽しんで茂木町に出て、はが野グリーンコリドール(農免道路)で益子町へ。ここでいよいよ燃料が心配になり、国道294に乗り換えてGSを探す。益子市街を過ぎて真岡鉄道に近いところのGSに立ち寄る。リッター168円と高かったが、燃費は27km/Lとなった。真岡鉄道のSLの汽笛が聞こえたが蒸気機関車の姿は拝めなかった。

再び筑波山を見ながら県道を南下、気持ちよく走っていたらすぐ右脇をセンターラインを跨ぎながら抜いていくホンダの赤い車にハッとさせられた。そうまでして県道でバイク1台抜かないとならないのか?前方車間は十分取っていて入り込みたくなる気持ちはわからないではないが、前方車もバイクの私も相当なスピードで巡航している。それをさらに20kmほど上回るスピードでセンターラインを跨いで抜いていくのはどんなヤツなんだと思ってピッタリ(車間は取ります)くっついて信号待ちで除いたら、相当高齢な女性だった。こういう人は二輪の免許はおそらく持っていないし、道交法も知らずに運転していると思われるのでこちらが怒ったところでどうしようもない。やり過ごして気を取り直して走ることにした。

夕方になり、暗くなってきたのでなるべく早く帰りたい。暗くなると視界が狭まる。いつもはバイクでは使わない国道294の2車線区間を利用して距離を稼ぎ、美妻橋で鬼怒川を渡る。もう高速道路は渋滞が激しくなっているはず。ずっと下道の方がストレスがないはず。

と思ったら、利根川を渡る県道3号線を左折する交差点前から渋滞開始。利根川を渡る橋の部分だけはどうしようもないのでノロノロと橋を渡って、農免道路へ左折して野田市街の渋滞を避け、江戸川の野田橋より1つ下流の玉葉橋を渡る。ここも橋なので渋滞中だ。橋を越えたら江戸川沿いの道路に乗って、そこからは1時間経たずに自宅へ。到着は18時過ぎだった。

11月初旬にもう一度南会津へ紅葉を見に行きたいものだ。今度は車でもいいかも。

急登・本仁田山

急遽前日朝に青少年の登山に帯同することになった。行き先は奥多摩駅からそのまま歩いて登れる本仁田山(ほにたやま、標高1,224m)。
川苔山の前山であり、最初の計画は奥多摩駅からバスに乗って川乗山を登って鳩ノ巣駅まで降りる計画だったが、アプローチに時間がかかりすぎることから私が本仁田山を勧めていた。

本当は別の同僚が帯同する予定だったのだが・・
朝6時過ぎの電車でお茶の水駅から快速、新宿駅で「ホリデー快速おくたま号」に乗り換える。これに乗ると奥多摩駅まで乗り換えなく座っていかれる。座席は三鷹でいっぱいになったので、新宿で乗り換えて正解。
8時25分に奥多摩駅着。大勢が駅の外のトイレを利用するので行列ができていた。トイレは新しくなったがキャパが減ったように思う。
結局寝坊少年を待つために私は駅に1時間ほど残る。先発隊はテキパキと歩き始めるかと思いきや、霧雨が降ってきてレインウェアを着込んだりしたので多少時間を要した。レインウェアの脱ぎ着にも時間のかかる少年がいて、パッキングの下手くそさもあわせて先行きが思いやられる。

まずは奥多摩工場氷川工場の脇を抜けて氷川国際マス釣り場を横目に舗装道路を奥へと進む。
右側に人家のような建物の脇から舗装された階段上の登山道が伸びている。少し登ると乳房観音との分岐。ここから本格的な登山道に変貌する。

とにかくこの登りは「奥多摩三大急登」などと言われているらしい。乳房観音下の登山口から山頂まで標高差700m、奥多摩駅からだと標高差900m。820mの尾根に乗るまでは一本調子のつづら折れ登山道で、そこで一休みしたらまた同じような急な尾根道が山頂までずっと続く。斜度が平均33度もあるらしい。2時間以上急斜面と格闘して、12時ちょうどに山頂着。電子化された直後に買い求めた奥多摩の「山と高原地図」のコースタイムは登山口から1時間40分で山頂に着くことになってはいるが、あまりに急でそんな短時間ではたどり着けない。
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820mの尾根に乗って登ってきた急斜面を振り返る
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820m尾根から登って行く先を見る。ここはまだ緩い

山頂直前、複数の犬が一斉に吠えている音を聞く。山頂直下に害獣駆除なのか、ハンター10名ほどと猟犬数頭が杉の木に括り付けられていた。鉄砲を持っている人は鉄砲を登山者に見せないようにしていたと思われるが、10名ほどの中の中では少数に見えた(服装が違う)。下山中も隣の尾根から犬の吠え声が聞こえてきた。害獣駆除だとすれば仕方ないが、山中で犬の目一杯の吠え声を聞くのは気持ちがいいものではない。最初は飼育犬をハイカーが登山に連れてきて、しつけられていない犬が吠えているのかと思って一瞬怒りが湧いた。
山頂は特に展望がいいわけではない。ここで昼食を食べて、瘤高山を経て鳩ノ巣駅まで杉丿尾根をひたすら下りていく。曇りで午後から雨の予報では、標高1,200m地点では汗も冷えて体が冷える。
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一面杉林
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特に何もない山頂


鳩ノ巣駅到着が14時40分。山頂から約2時間。下山まで雨には降られずに済んだ。わずかに降ったのが奥多摩駅から登山口までだ。下りの尾根道はそこまで急ではないので歩きやすかった。14時52分の青梅行き列車に待たずに乗れた。青梅特快でお茶の水まで。行きも帰りも列車には恵まれたが、帰りの電車は睡魔に襲われ朦朧としていた。最寄り駅ではすでに雨が降り始めていた。