南会津お忍びスキー(だいくら)

南会津のとあるローカルスキー場(だいくらスキー場)へお忍びで行って3時間半ほどコソ練してきた。
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平日で格安リフト券。我が別宅から1.5時間、高畑へ行くより近く、道中の雪も深くない。
昭和感あふれるゲレンデ。言うことなし。

午前中9時過ぎからテレマークで開いている全コースを滑り2時間半。11時30分にカカト固定スキーに履き替えて1時間強。12時45分ころに昼食を食べてそのまま終了、別宅へ戻ってワックス掛け、洗車して帰路についた。
コースが空いていてそこまで長くなく、リフトはトリプルで速いのでリフトには3時間ちょっとで19回も乗ってしまった。滑走距離はアプリによると約20km。
やっぱりカカト固定するとスキーの「キレ」が違う。テレマークだとフォールライン以後山回りでどうしてもスキーがズレてテールでスプレーを出してしまうが、カカト固定だとそれがかなり弱まる。最高速は50km/hで、カカト固定後最後の仕上げ滑走で出た。
平日で客は極端に少なく、感染の可能性は非常に低かった。高畑くらいレベルの高いスキーヤーはあまり望めなかった・・

エストレヤのバッテリー交換

昨年はW800のオーナーになるとともに、通勤バイクとして使っているエストレヤのメンテナンスも自分でできることはやってきた。
ほとんどは軽作業で済むものなので、偉そうに書くこともないが、チェーンまわりの点検と潤滑油塗布、エアフィルターとプラグの交換、秋にテックメイト社の充電器オプティメートと繋ぐための端子装着、そして年末から調子が悪くなったバッテリーの交換を1月になってから済ませた。

ちなみにプロに依頼した作業としては、定期点検とオイル交換は年2回草加の店に行ったし、初夏にカワサキプラザ江戸川でフロントブレーキパッドの交換、秋にバイクタイヤ専門店でリヤタイヤの交換をした。

今回のバッテリー交換は、年末のある日通勤先で発進時にサイドスタンド出しっぱなしでエンストし、その後プラグが被ったような状態になりセルを回しているうちにバッテリー電力が低下してバイクで帰宅できなくなった、というところから始まった。その日は電車で帰宅してW800と常時繋いでいるオプティメートを外して職場に持参し、日中6時間ほど充電させてもらって帰宅ができた。
その後W800の駐輪場でオプティメートによる満充電したことはいうまでもないが、年末年始通勤がないことでバッテリーが上がるのが怖く、2回ほど短距離を乗って確認していた。

ところが、志賀高原スキーを終えて通勤初日にエンジンかからず。成人の日絡みの連休はもともとスキーに出かけないポリシーなので再びオプティメート充電をするはめに。第2週の通勤は3日ほど順調だったが、スタータースイッチを数秒長押ししてエンジンがかかる状態になってしまった。ついに金曜日、朝の出発時間は遅かったにも関わらずエンジンかからず。
何度もオプティメートで充電するのは面倒だし、明らかにバッテリーが弱っているのがわかっているのに弥縫策でやり過ごすのはリスクが高い。自宅を出て徒歩数分の駐車場に行き、バイクカバーとロックを外して、バイクの装備をして発進するまでに15分程度はかかってしまうので、発進直前にエンジンがかからない場合、そこから電車通勤に切り替えるとギリギリの行動になってしまう。

エストレヤはハイエースのすぐ隣に駐輪しているので、ハイエースからのジャンプスタートができるようにジャンプスターターまで購入した。基本的に車内に置いておくべきものなので、定期的充電が必要で寿命が短く車内に置くと危険なリチウムイオンバッテリーのジャンプスターターではなく、バッテリーから蓄電して一気に放電するキャパシタ(コンデンサの一種)タイプのものにした。ハイエースのバッテリーから蓄電してエストレヤのバッテリーに繋ぎ直し、セルを回そうという構想である。しかしハイエースのバッテリーは助手席をはね上げれば出てくるのだが、エストレヤのバッテリーが奥まっていて端子を出すのに一苦労する。このキャパシタタイプのジャンプスターター(Autowit Super Cap2)は10年ほど持つらしいし、車の緊急時に使うことも考えていたので損ではない。何より、リチウムイオンのように発火する危険性が低いので車内に置きっぱなしでも安心。

金曜日のバイク通勤ができなかったので、悔し紛れに通勤中の電車内からAmazonで台湾ユアサのバッテリーを注文した。数日前に2りんかんでバッテリーの価格を調査したら18,000円程度だった。Amazonは4,000円程度だ。この価格差はどこから来るものなのか全く不明だが、自分で作業すれば価格差14,000円プラス作業工賃は浮く。
通販バッテリーの電解液はあらかじめ入っているものなのか、自分で入れるものなのかも不明だったが、結果はあらかじめ入っていた。日曜日に届くはずの品物が土曜日朝イチで届いたので、ちょうどオミクロン株の蔓延で朝から職場に行かなくてよくなっていたことをいいことに午前中交換作業をした。

作業工程は、以下の通り。ゴム手袋はすべき。私は手の平の方がゴムコーティングされたグローブをした。
①シートを外し、はがき大のゴムシートをめくってバッテリー上にあるジャンクションボックスを後方にスライドして外す。車載工具が挟まっていると取り出しにくいのであらかじめ車載工具はとり出す。
②右のサイドカバーを留めているプラスネジ2本を外す。さらにサイドカバー上部がフレームに引っかかっている箇所を外す。するとバッテリーの片側(プラス端子側)が露出する。
③ジャンクションボックスを固定していた樹脂をプラスドライバーを用いてネジを緩め外す。ネジは1カ所、後方の狭い空間(車載工具入れのための空間?)の下方にある。ネジを外しても樹脂は外れにくい。後方にスライドしつつ外すイメージ。ハーネスが邪魔である。外せるとバッテリーの上方マイナス端子が顔を見せる。
④バッテリー上方からアクセスし、黒いマイナス側からプラスドライバーで端子を外す。ショートさせないためだ。マイナス側が外せたら赤いカバーがかかっているプラス側を同様にはずす。古いバッテリーは横から取り出す。
⑤新しいバッテリーの端子に四角い形の回り止めを入れてバッテリーボックスに収納し、古いバッテリーを外した時と逆手順で端子を取り付ける。プラスが先、マイナスが後。
⑥バッテリー上の樹脂、右側サイドカバーを戻す。

作業中の写真を撮影しておけばよかったと後悔しているが、一番苦労したのはバッテリーの上側を覆っている樹脂部品を外したり取り付ける作業だった。作業時間は1時間弱。スターターボタンを押すと、さすがに押した途端にかかる。交換してよかったと思う瞬間。心なしかエンジン音が力強く感じる。

で、古いバッテリーは一晩オプティメートに繋いだ後でグリーンランプが点いていた。これはバッテリーが健全でオプティメートの診断もクリアしたことを示すが、そのまま保管して再利用を考えても、再びバッテリー交換の面倒くさい上記作業を頻繁に繰り返すことはないだろうと考え、処分してもらうことにした。新しいバッテリーが入ってきた箱に古いバッテリーを入れて、そのまま2りんかんに直行。2りんかんはバイク用バッテリーなら無料で引き取ってくれる。

新しいバッテリーがどのくらい働いてくれるかわからないが、しばらくは大丈夫だろうと思われる。

2022年始動は志賀高原

オミクロン株の広がりが急加速しつつある中、正月三が日の外出は近所の散歩のみ。
躊躇する部分はあるが、予定通り5日〜7日まで志賀高原へ。20年3月、初の緊急事態宣言が出る直前に閑散とした志賀高原でパウダーをいただいた時以来である。

まず5日は志賀高原には上がらず、よませ温泉スキー場で脚慣らし。とはいえ寒波による新雪が結構積もっていて、標高が比較的低く小さなスキー場の割には楽しめた。この日の私の道具はカカト固定モード。

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高社山の南東斜面によませ温泉スキー場がある。

初めてよませ温泉スキー場に来た。昭和感あふれるリフト4本と施設だが、ロングコースあり、未圧雪あり、リフト券も安くてとてもいいスキー場だ。ここでシニア午後券(2,200円)を購入して13時から滑り始めた。最初から未圧雪の急斜面に入ってしまったため、初スキーの女房は最初から息が上がる。しかし毎日エクササイズで体力をつけているだけあって、転ばず、休みを要求せず滑り込むことができている。未圧雪部分も深くて半分食われているところ、圧雪した後にくるぶし〜スネあたりまで積もった軽い雪の部分が混在していて難しい。股関節まわりに疲労感を感じる。

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時々晴れ間が見えて湯田中の扇状地が見えた

ゲレンデでは東京都中体連のスキー大会予選が行われているが、都会っ子で中学生だから多くの子はプルークボーゲンで旗門通過していく。
16時まで滑って滑走距離13km、リフトは11回乗った。
【動画】
よませ温泉スキー場での女房の新雪滑降

夕方国道292号で志賀高原へ上がる。圧雪路、この道は慎重に走らないと何が起こるかわからない。定宿に無事着いてホッとする。

6日、好天の予報。この日から2日間吐月工房氏が合流するので、9時に最下部のサンバレースキー場で待ち合わせ。ここから奥志賀高原を往復する。蓮池スキー場から国道の下をくぐるトンネルを通ってジャイアントスキー場に向かうが、例年のように蓮池分岐のすぐ上でスキーを脱いで道路を渡るのではなく、上のトンネルからスケーティングでジャイアントの急斜面上に出るルートを取ったら、登り基調で閉口した。テレマークだからそこまで苦労せず出られたが、カカト固定していたら結構大変だ。
ジャイアントスキー場を2本滑る。1本目で滑落した吐月工房氏に続き、2本目に急斜面でコケて20mほど滑落。日陰なので雪面が硬く、一時頭が下になって立て直すのに必死。ここの急斜面は一日中日が当たらないので難しい。
【動画】
ジャイアントスキー場で吐月工房氏と私の滑走

発哺ブナ平ゴンドラと東館山ゴンドラはスキーを脱がないと乗れないので、この日は西館山から高天ケ原方面を目指す。ブナ平にあったクワッドリフトが西館山に掛け替えられていて、西館山から高天ケ原・寺子屋はクワッドリフトだけで移動できるようになっていた。志賀高原のリフトはクワッドが少なくてペアリフトばかりだが、ちょっと改善されたかもしれない。

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いい天気だ!

高天ケ原クワッドで高天ケ原スキー場トップに行くが、一番いい中央部は高校生の大会に使われているので、スキーヤーズライトを滑ってタンネの森オコジョスキー場から一ノ瀬ファミリースキー場へ。一ノ瀬の高速クワッドで寺子屋スキー場に向かい、寺子屋ゲレンデトップからの眺望を楽しんで、一ノ瀬ファミリー→一ノ瀬ダイヤモンド→山の神→焼額山→奥志賀高原へ。奥志賀高原ゴンドラ近くのレストランで昼食。
昼過ぎは奥志賀高原の第3高速ペア沿いとエキスパートコースを滑って、14時近くになってきたので再びサンバレーに向かって戻る。3人だとどうしても機動力は落ち、移動に時間がかかる。
奥志賀高原と焼額山のトップを繋ぐ連絡ルートでスケーティングして、焼額山のパノラマコースから白樺コースを経て山の神→ダイヤモンド→一ノ瀬ファミリー→寺子屋→東館山林間コースとオリンピックコース→発哺ブナ平→チョッカリ→ジャイアント→蓮池→丸池Aリフト頂上で解散。吐月工房氏は中野市のホテルへ。
滑走距離はなかなか日本のスキー場では稼げない32km、最高速はチョッカリ部分で出した54km/h。
リフト乗車回数は24回。
【動画】
志賀高原ゲレンデツアー

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妙高山、妙高山の奥に天狗原山と金山

7日は最悪の天候。風が強く、朝までと思っていた雪も長く降った。
志賀高原山の駅で9時集合、新設のパルスゴンドラでジャイアントスキー場リフト乗り場へ下る。このゴンドラ、夏の稼働と導線を山の駅に持ってくるために考えられて設置されたものだろうが、スキーには便利とはいえない。ゴンドラが3連、上下線で12のゴンドラが動いているが、上か下で誰かが乗車する時に減速するので、空中に浮かんでいる時はゴンドラが止まる。風が吹いていると3次元で揺れるのであまり気持ちよくない。まだまだ利用客は多くはないようだ。
西館山スキー場は風があまり強くなく、コース脇に新雪がたまっているので2〜3本新雪滑走をする。高天ケ原まで出てみるが、猛烈な吹雪なので早々に無料休憩所へ。いくつかのグループが吹雪を逃れて休憩していたが、その中に年齢がバラバラな8名ほどの男性グループがあり、これがマスクもせずに大笑いしているので、ぶち切れたおばさんが注意してくれた。しかし男性たちはあまり反省していない様子。高齢者から若者までの数名で、スキーヤーもボーダーもいるので不思議なグループ。休憩所の壁にはエチケットをわきまえるように書いてある。常識知らずだなあ・・

高天ケ原からタンネオコジョの森へ移動したら林間なので少々風は収まった。林間の緩斜面パウダーを何度か楽しんで、再び高天ケ原の銀嶺荘で少々早めのざるそば昼食。
昼食後はもう長く滑れる状況じゃないし、奥志賀高原や寺子屋はリフトも止まっているので、西館山から発哺ブナ平のゴンドラへ。ここはクワッドから旧東館山ゴンドラ(タマゴンドラ)の一部を移設したようで、なつかしい小型ゴンドラに乗ることができた。本家の東館山ゴンドラは強風のため運休。ブナ平を滑って、ジャイアントスキー場リフト乗り場で解散。吐月工房氏はパルスゴンドラで帰路につき、我々はリフトを乗り継いで蓮池・丸池・サンバレーを1〜2本ずつ滑って14時に終了。滑走距離は約15km、最高速は44km/h、リフト乗車回数は19回。

最終日の天候は悪かったが、堪能した。宿で風呂を借りて暖まって出てきたら、車のディーラーのかつての担当者に宿の中で出くわして驚いた。

帰路は特段の渋滞なく、首都高にも雪は残っておらず20時前に帰着したが、駐車場の雪は半分解け切っておらず、冬は日が当たらないところなのでしばらく凍結が続くと思われる。エストレヤを出し入れするのがかなり危険だ。