桜満開・運河カヤックなど
恒例の春の仕事山行(島巡り)は神津島。行きの船は揺れもせず快適だったが、初日夜に雷雨。翌日は天上山に登山。次第に風が強まってきた。夕方には強い西風で島の西海岸に面し波打ち際から30mほど、高低差も5mほどに張ったテントが揺さぶられ、最終日の朝起きてみたらフライシートに塩がベットリ霜のように張り付いていた。波しぶきが強い風に飛ばされてテントに吹きつけたようだ。
天上山頂上にある「砂漠」
帰りの船は風を避けて島の東海岸から。そこへ島を横断して行くのに村営バスを使うのだが、バスが14人乗りのハイエースで、乗客が14人をわずかにオーバーした。観光協会の方が荷物用のワンボックスを出してくれ、そこに私ともう一人の男性が乗って事無きを得た。
3月末は島から出る学生の見送りが盛大に行われる。見送った学生たちがテープを投げるのはもちろんだが、男子学生の一人が桟橋から飛び込んだ。高さが3〜4mある桟橋からの彼の飛び込みはとても美しかった。
多幸湾から見上げる天上山
仕事山行が終わって年度末の仕事を片づけたところで次男の引っ越し。彼もついに親元から巣立って行く日が来た。荷物も少ないし、彼が住む寮(借り上げアパート)も一度見ておきたかったので、ハイエースDXを借りて岐阜まで往復した。往路は雨がちだったが、帰りは快晴だった。中央道の西半分を久しぶりに走ったが、中津川あたりからは御岳や恵那山、飯田に抜けてからは南アルプスと中央アルプスが鮮明に見えた。一昨年縦走した荒川三山と赤石岳が白く輝き、塩見岳が南アルプスの中央で孤高を保っている。白根三山や仙丈ヶ岳も見えた。四半世紀前、女房は駒ケ根で働いていて、私も何度か駒ケ根にオートバイで行ったことがあった。懐かしさもあって駒ケ根インターで降り、天竜川を渡ってかつての女房の職場を見て、火山峠を越えて高遠へ向かった。天竜川の東側の河岸段丘から見る中央アルプスも絶景だった。そのまま杖突峠を越えて八ケ岳と甲斐駒、富士山を眺めながら再び中央道に乗った。
さて、タイトルの件だが、天気予報をにらんで4月2日に運河を漕ぐことにした。大横川の両岸の桜を見に行く。東大島駅に近い駐車場に行ったら、なんとオオタガキ氏とクーランマランの杉本氏が談笑していた。オオタガキ氏との再会は約1年ぶり。運河のナイトパドリング以来だ。杉本氏とはもっとブランクがある。オオタガキ氏は杉本氏のツアーに同行するつもりで天気を観てピンポイントで仕事を空けていらしたようだ。私が突然来たのでたいへん驚いていたが、ご一緒させていただくことにした。
久しぶりに荷室からカフナを引っ張り出し、縮んだ船体布に苦労しながら組み立てる。杉本氏はお客さんを引き連れて既に出発してしまったが、オオタガキ氏がありがたいことに待っていてくれ、同行二人となった。旧中川から小名木川を西に向かい、扇橋閘門をくぐって大横川へ。SUPで旧中川を出た方やゴムボートで漕いでいる方も見受けた。平日にしてはパドラーがいる。
扇橋閘門から小名木川の東側を見る
扇橋閘門。下町のパナマ運河。これがないとわが家も成り立たない。
とはいえ、水門からのシャワーにはかぶり物必携。
大横川の桜
帰りは扇橋閘門から横十間川を経て北十間川でお決まりのスカイツリー直下まで行って、北十間川を東南方向へ進んで墨田・江東・江戸川三区の境界を経由して旧中川を戻ってきた。だいたい3時間程度、距離は12kmくらいだろうか。
戻る。
桜並木とパドラー
スカイツリー直下にて
天候もよく、風もそんなに強くなくてラッキーな一日だった。ただし、久しぶりのパドリングなので肩まわりがだるくなった。
ナイトパドリング
カフナの船体布がだいぶ縮んでいて苦労したが、裏技(といえるような技でもないが)で何とか組んだ。
カフナを組むのは・・実に2年ぶり!
スカイツリーの点灯に合わせて真下まで行き、横十間川と小名木川をまわって帰ってきた。
たった10kmのパドリングだったのだが、久しぶりなだけに翌日肩周りがだるかった。
それにしても、深刻なレベルではないがカヤックの内側が濡れる。
以下の写真はすべてオオタガキさん撮影
ひっさしぶりの海上散歩
やや北風があるが、週末は雨の予報だし、荒れそうなのでコンディションは上々。
9月に漕いだとき、スターンセクションのパイプ結合部の穴が大きくなり過ぎてパイプが外れてしまったが、そこはワッシャを噛ませて外れないように修理しておいた。
宮川から出艇、北風に押されて安房崎へ。安房崎近くは北東方向からの低いうねりと返し波でグチャグチャだったが、そこを回ればおとなしいもの。岸ベタで漕いで、いつものようにすましと海岸で意外と少ないゴミを拾い、三崎港内へ入った。釣り人がいる岸壁で、急に水面がざわついた。ボラか何からしいけど、釣り人が慌てて集まってきて竿を垂れていたのは面白かった。
潮が高めなので、いつもは抜けない場所を抜けた
三崎港を抜けてからもずっと岸ベタで漕いできて、最後にお約束ロール練習。久しぶり&水温が20度を割ったせいか、思うように上がらない。バックスイープロールは失敗し、ストームロールも最初はヘッドアップしてしまった。9月は結構いい線行っていたのにな・・それでも、何度かはストームで上がって終了。水の中よりも濡れた体に風が当たる方が寒い。
食事して帰宅。
にわか雨
風はめずらしく北風、うねりはまだほどほど。曇天の中、吐月工房氏ご夫妻と漕ぎだしてみたが、安房崎までけっこう翻弄されたので、進路変更して三崎港内に転じた。水っ垂れで少しゴミを拾って、灘ヶ崎まで行って戻ってきた。灘ヶ崎ではブーマーが現れていた。先日の水難事故はこういう状況だったのではないか?いたましい事故であった。
灘ヶ崎
ヨットが傾きながら進んでいった
鳥たちも休憩モード
戻ってきて、それぞれロールやセルフレスキューの練習を始めたら、断続的に激しいにわか雨になった。
雨を浴びるのは久しぶりで、何だか嬉しい。だが遠雷も聞こえてきた。
激しく雨
ロールは先日と同じ5種類だが、バックスイープロールをいろいろなタイミングで試してみた。タイミングが合うと非常にすんなりと上がるが、ミスるとうまくいかないでバックアップのロールで上がることになる。かなり回ってしまい、ロール鼻になってしまう。かなり後まで鼻詰まり状態になった。
片づけている間、激しくはなかったが雨が降り、止んでからも路面が濡れているので撤収に差し障りがあった。適当なところで諦めて片づける。お昼を食べていたら、何と快晴になってしまった。片づけるタイミングを見計らうのは難しい。
久しぶりに
残暑厳しい中でカヤックを組み立てたりバラしたりするのは苦行であるが、海岸にたくさんの人が繰り出さなくなったのでまあよしとしよう。
吐月工房氏と宮川で落ち合って、7時30分ころから組み始め、30分で組み立て終わって8時過ぎに海上に出た。おとなしく、のっぺりとした海面だ。
いつものように城ヶ島を時計回りに一周する。安房崎あたりで釣り人が少ないのに気づき(小潮だったらしい)、海面に赤潮が出ているのが目立つ。波がないので崖下に寄せることができ、いつもは立ち寄らない洞門にも接近してみた。
赤羽根海岸からは、朝クッキリと見えた富士山が霞みながらもその姿を見せていた。
下の写真ではちょっとわかりにくいが、馬の背洞門の穴の左上にある。
その後すましと海岸でペットボトルを拾う。大漁であった。
三崎港内をのんびり漕いでいたら、水上バイクの大群が横に広がってものすごいスピードで追い抜いていった。
港内はどんな船舶も徐行である。城ヶ島大橋をくぐったところで遊覧船とすれ違い、大群は遊覧船の左右を爆走していった。三崎港内から出る水中を覗ける「にじいろさかな号」もちょうど港から出て行くところで、それを猛スピードで抜き、次の瞬間に遊覧船とすれ違ったという状況である。端で見ていて非常に危険に見える(というか危険そのもの)。堪り兼ねて吐月工房氏が水上バイクの一人に注意をした。しかし彼らはさほど悪びれる風もないし、周りに見せびらかしたい一心で暴走しているとしか思えない。いつか自分で自分の首を絞めることになるに違いない。
10時30分ころ宮川に戻って、いつものロール練習。左右のスカリングレスト、左右のスタンダードロール、右のストームロール、持ち替えロングロール、コンティニュアスロール(他人様の動画に勝手にリンク)、バックスイープロールをやる。一応、すべてのロールで失敗なく上がることが確認できたが、最近ロールもやっていなかったので力が入ってしまったのと、50肩もあって筋肉を酷使してしまった。筋肉に頼るようではまだまだである。帰宅後、両国へ大相撲九月場所の初日を見に行く。何だかカヤック疲れでだるくて、熱戦も少なかったのでついウトウトしてしまった。
積乱雲が非常に美しい休日だった。
回りすぎ
吐月工房氏といつもの城ヶ島一周コース&ゴミ拾い。
戻ってきて30分ほどロール練習した。
左右のスタンダードロール、左右のスカリングブレイス、右持ち替えロング。
さらにストームロールの練習。
ちょっとしたアドバイスを吐月工房氏からもらったら、結構いけるようになってきた。
調子に乗ってバックスイープロールにもチャレンジ、1度は成功した。
しかし、回り過ぎてカヤックから降りたらフラフラした。久しぶりのロール練習だったからかもしれない。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
江見のマンション下で波にもまれた
左右に岩があってちょっと緊張させられるロケーションだが、特に危険なことはなかった。
柔らかいインフレータブルボードに硬くて鋭利なフィンはよくないなと思ってソフトフィンを奮発して買い求め、装着して出た。
外房のパワーのある波だが、最初のうちは元気だったせいか結構乗れた。しかしまだまだ成功率は低く、乗ろうとして乗り遅れたり、強いスープでひっくり返ったりの連続である。それでも楽しい。次こそは!と頑張れる。
しばらくして、バランスを崩して波にパドルを入れて支えたら、借り物のウッドパドルがポッキリ折れてしまった。ああ!オオタガキさんのアルミ製パドルをお借りして事無きを得たが、オオタガキさんがいらっしゃらなければ開始30分で今日は終わりだった。
最後はメロメロ。人が少なければいいポイントだ。
撤収して、近くのスーパーで弁当を買ってスーパーの休憩所で食べてから帰路につく。睡魔との戦い。京葉道路が渋滞していなくてよかった。
カーラジオが突然壊れてしまい、ウンともスンともいわなくなってしまった。ドライブしながらラジオが聴けないのは大変苦痛。帰りにカー用品店によって適当なオーディオを取り付けてもらう。ずいぶん余計な出費になってしまった。
SUP乗り比べ
カヤックでお世話になっているYoshidaさんがインフレータブルSUPに試乗するとのことで、私とオオタガキさんがお邪魔したのである。
8時30分ころに集合場所に着いたら、すでにお二人は到着済み。そのうちリジッドSUP2枚とシットオンカヤックを持ち込んできた5名ほどの集団が交替で水上に浮かび始め、ボーッと眺めているうちに笠原ご夫妻が到着。
笠原氏が持ってきたStarboardのASTRO(10whopperと11.2)および私のISUP(10.6 C-Mac ATB)、オオタガキさんのSamoaを4枚並べ、揃ってポンピング。15psiの気圧に達したかと思いきや、納品時の失敗をまたやらかしてしまって激しく空気が抜け、再度ポンピング。片づける時に気をつけていないとこれからも何度となくやらかしそうだ。
ASTRO2枚
その他にリジッドボードとしてStarboardのFisherman(11.2)、オオタガキさんのリジッドボードと、計6枚のボードを5人で取換えながら水上に浮かぶ。iSUPに一番近いのはASTROの11.2だった。安定感は後者の方が一枚上だ。さらにFishermanは釣り用ボードだけあって、ものすごい安定感。YosidaさんはASTRO11.2とiSUPがフィーリングが合ったようだった。
波はほとんど立たずに初級者向けだったが、12時過ぎまで遊んで終了。またまた住吉飯店で遅い昼食をとって、帰路についた。京葉道路もアクアラインも大渋滞で、下道の交通量も多かったが、千葉市内渋滞を耐えながらずっと下道で18時に帰着。よく遊んだ。
雨降り前にカヤック&SUP
金曜日はギリギリセーフ。一人でSUPしにいくか、カヤックを漕ぎに行くか、乗り物の選択肢が増えるといろいろ悩みも増える。結局、吐月工房氏からのお誘いがあったので三浦へカヤックしに行く。ツーリングが終わったら吐月工房氏にSUP乗ってもらおう。
ということで宮川に7時20分ころ到着して、カサラノを組み立て、吐月工房氏といつものコースを漕ぎ始める。ひっさしぶりに安房崎までおとなしい海況。例のごとくすましと海岸でペットボトルを中心に拾って、長津呂から三崎港の西側を通って諸磯まで往復して、三崎港内を通って帰ってきた。平日なので釣り人も少なく、港に出入りする漁船も少ない。ただ、赤羽根海岸近くで自作ウッドカヤックに乗った方とすれ違った。
いつもとちょっと違う場所で
今回、先日購入したREEDのアクアサームスプレースカート(サイズ:キーホールB)を試してみた。ツーリングでは非常に使い勝手がよいが、装着時に相当延ばしながらになるので、横方向の引っ掛かりが浅い。ロールをすると、横から外れてしまう。これは誤算だった。もう少し使ってみるが、ロールする場合にはネオプレンのスカートの方がいい。コックピットにかなり水が入るので、ロールは左右含めて4回くらいで止めてしまった。
うーん、ロールには支障ありとは参った
カヤックと拾ったゴミの袋をいったん駐車場に持ち帰ったら、なんとスクーターでbaron-papaさんがいらしていた。先日登山の足として使われていたヤマハのマジェスティだ。私はカサラノを乾かしつつ、iSUPのポンピング。
昔のマジェスティからはだいぶ進化してるんですね・・
baron-papaさんがカヤックを組み立てている間、ロール練習した入り江でSUPに乗って遊ぶ。波は全くないので、浅瀬で足を前後に開いて左右にターンしてみた。結構いけるが、利き手利き足の関係で左回転がやや難しいかな?吐月工房氏にも乗って頂いた。
おっとっと
ちょっとした遊びだったので便所サンダルを載せて漕いでみた。
岩場で真面目にやる時は便所サンダルは×。
戻ってみたらbaron-papaさんのカヤックが組み上がり、城ヶ島一周に出発された。こちらは遅めの昼食を摂り、のんびりしていたらbaron-papaさんツーリングから帰還。3人でバイク談義をひとしきりして、15時過ぎに解散。
セタスBKPツーリング館山〜洲崎方面
参加者は私のほか、イエローカフナのHさん、レッドカフナのNさん、そして久しぶりにお会いしたレッドジャバのFさん。
本日の5艇(ブルーは笠原氏ウィスパー)
館山北条海岸に集合して、カートップしてきたHさん以外は自艇を組み立て始める。炎天下での組み立てになったが、スムーズに30分でカサラノ組み立て完了。10時過ぎに出艇して、桟橋をくぐり、沖ノ島を回り、洲崎方面へ。予報では昼ころから南西風が強くなるらしく、外房は台風からのうねりが届いているようだ。そんなとき、館山湾の南岸は風裏で条件が良い。
ハードコーミングカフナだが、まだ赤がまぶしいNさんのカフナ
洲崎近くまで来ると、風と回り込んできたうねりが出てくる。潮も引いているので、根のあるところではところどころ小さなブーマーも立つ。手ごろな上陸地がないので、坂田方面に戻りつつ、小さな浜で上陸して昼食。私の昼食は菓子パン&マテ茶。寂しい昼食だ。週の後半風邪気味だなあと思っていたら本格的に鼻風邪を引いてしまった。そんな体調の時にこの昼食ではいけない。そもそも、家で静養していた方がよかったのではないか?無理して遊びすぎである。
洲崎
お昼休憩
その後、波左間を通過して見物海岸でパドリング終了。すでに海岸では親子連れが海水浴、シュノーケリングを楽しんでいる。
撤収もスムーズで、ロールしなかったのでカサラノの内部もほとんど水が浸入していない。船内に入る水はほとんどシーソックからだが、カサラノはリムグリップシーソックに交換してからというもの、便所サンダルを脱いで裸足で乗るようになり、さらにラダーペダルを排してフットプレートに交換してあるので、シーソックのウレタンコーティングが健全に機能している。それ以前にリムグリップシーソックにしたカフナの方は、経年劣化に加え、ラダーペダルを踏むことが多かったのでコーティングがところどころ剥がれている。カフナを漕ぐとどうしても水が浸入する理由はそこである。
幸い、撤収直後に館山駅行きのバスが到着した。バス代は420円。漕いだ距離は13.5kmほどか。カヤックパックを背負って館山駅東口から西口に抜け、海岸の駐車場までエッチラオッチラ歩いて終了。
こういうのも絵になります
帰りはアクアライン・京葉道路ともに大渋滞となり、ズルズルと下道を走っているうちに千葉市内に入ってしまい、相変わらずの14・357号渋滞にハマるが(現在立体化に取り組んでいるようだが、ここの渋滞はマジで何とかして欲しい)、357号と14号が分岐してからは快適に東関東道沿いを走り、19時30分に帰宅できた。下道&千葉市内渋滞ありでも約3時間で帰ってこれる。しかしこんなに遊んで、ドライブでも風を受けて走っていると私の風邪はよくなるはずがない。
上総湊〜館山、一気漕ぎ
小潮ということもあり、絶好のツーリング日和だ。このチャンスを逃したら長く漕ぐチャンスはいつ巡ってくるか?
いままで小分けに漕いでいた内房沿岸を、午前中の北風に乗って一気に漕ぐことにする。上総湊から館山まで約32km。帰りの電車のことを考えると、少しでも軽く、ラダーを装着しないカフナをチョイスしたい。ドブ漕ぎで船体布も塩水に浸かっていないし・・・やはりBKPツーリングなら背負ってよし、漕いでよし、余計なことを考えずにすむ安定感などで総合ポイントが高いのはカフナである(カサラノでできないことはないけど、陸上で重すぎ、漕ぎ終わった後の体には堪える)。
さて、行きますか
8時05分、上総湊のゴミだらけの海岸から出発。予報によりも北風強い。富津岬から鋸山までは地形の関係か、風の通り道になることが多いように思うが、最初から右後方からの追い風と追い波で漕ぎにくい。時折、カヤックに乗った上半身で比較すると胸くらいの波が側面から押し寄せてくる。翻弄されながらも、追い風のパワーを生かしてスピードに乗る。竹岡まで40分、スタートから約8km先の金谷のフェリーターミナルまで1時間強。そのまま休まず明鐘岬を回り、保田の海岸の沖合を進む。金谷までの北風が弱まって、海面がトロンとしてきた。
もみくちゃ
金谷通過
明鐘岬
勝山の大六海岸(約14km)でちょうど10時。朝飯が5時だったので空腹感を覚え、ここで初めて上陸しておにぎりを2個食べる。20分ほど休憩。
休憩
10時30分から再び漕ぎ始め、浮島は回らずに岩井袋へ。11時を回った。南から7艇くらいのカヤックが北上してきた。ハルに「房州素人船団」のステッカー。短く挨拶して、勝山に戻られる御一行と別れる。釣り人を迂回し、定置網を海岸沿いから回り込んでひたすら南下する。南無谷崎(20km)で11時45分。一気に行ってしまう。大房岬(24km)で12時のチャイムが聞こえた。
浮島は通過
岩井と富山
富浦の湾口
大房岬でちょうどお昼
大房を回り込んで館山湾に入り込んでからが長い。雀島までが長く感じられ、そこからはゴールが見えるのになかなか近づかない。漕ぎながらウンザリする。肩周りも痛くなってきたし、腰も痛い。1回しか上陸しないでガシガシ漕いだせいだ。風が北から南に転ずる時間なので、かなり暑く感じる。那古船形で上がればよかったかな〜などと反省しながらも13時に北条海岸に到着。
館山湾にウンザリ
はぁ疲れた・・
休憩時間20分を差し引くと、だいたい4時間30分で漕いだことになり、平均時速はなんと7km。追い風の効果絶大。
1時間で撤収して駅に向かう。14時07分の千葉行きがちょうど入線していたので迷わず乗る。電車賃は570円。運賃的にも大台に乗ったのだが、運賃に対して運動量は比較にならず、疲れた。約40分で上総湊に戻ってしまう。カヤックパックを背負って海岸の公園までエッチラオッチラ歩き、ツーリングは無事終了。達成感大きいが肩・腰・腕に疲労たまる。上総湊の駐車場にリジッドのカヤックをカートップしている人がいて、この日は内房では珍しくふた組のカヤッカーに遭遇した。
大相撲夏場所中日の中継を聞きながら、帰路は京葉道路〜東関東道経由で。
三浦南岸大荒れ模様
吐月工房氏が行くだけ行ってみるというので、こちらも朝6時前に出発。7時台にカヤックを組んでとっとと出てとっとと帰ってくる目算。
出発
宮川漁港から城ヶ島方面を眺めると、すでに風が上がってくる気配。風車も回り始めた。久しぶりのカサラノを30分で組み上げて、アクシデントで若干遅れた葛飾のU氏とともに3人で出艇。かなりの低潮である。
城ヶ島大橋方面へ
出てみるとまだ風は5m以内だが、どう考えても安房崎から城ヶ島一周はできそうもないので、三崎港を通って灘ヶ崎まで行ってみることにする。すでにトット島あたりでは波風が強まっている。3番ブイのところで港口を横断し、城ヶ島沿いを漕ぐ。灘ヶ崎の外側は一面のちりめん皺&風波である。向かい風に対する耐風訓練みたいになってきたのでそこそこで切り上げ、往路を引き返す。
灘ヶ崎はこんな感じ
三崎港内では、城ヶ島沿いを漕いでこのブイで左右確認して最短距離で対岸へ渡りましょう
まだ大丈夫と思いつつ、帰りに水っ垂れに寄ってみるが、上陸してゴミ拾ったり駄弁ったりしているうちにドンドン風が上がってきて、白波オンパレード、洗岩では波しぶきがすごいことに。
水っ垂れにはきれいな海藻が繁茂していた
11時台初めにこんな状況では、もう漕げない。というか、宮川まで戻るだけでもかなり厳しそう。状況としてはもう写真など撮影できるはずもなく、自分の頭より高い、右方向から来る風うねりをしのぎながらひたすら右スイープ、沈のピンチを何度となくかいくぐって、ようやく宮川港入り口までたどり着いた。もう口の中カラカラ。それでも、カサラノでこれだけの波をしのいで漕げた(状況的には全く判断が甘かったが)。
最後はこんな状況でしたが、漕げる限界です
その後は真面目にロールするつもりもなくて、左右のスカリングレストおよびスタンダードロール、右の持ち替えロングロールだけやっておしまい。もう水もだいぶぬるんできた。ロールで水浸しになる前に強風の中を引上げ、即座に撤収。風が強いのですぐに乾き、短時間で撤収できた。
まるよし食堂でいつものように昼食。「三浦半島セイフティシーカヤッキング連絡会」で過去に作成したローカルルールが最近周知されていない、という話を以前から吐月工房氏にしていたのだが、近々再び何らかの方法でローカルルールがネット上で容易にヒットするようにするための相談をしながらの食事となった。誰かいいアイディアがあったらご連絡下さい。
GWの江東運河漕ぎ
このツーリングは関東店の福田さんがメインガイドであるが、あまりの盛況ぶりで、連休中徳島店の杉本さんも上京してこのツーリングをアシストしている。私の最も近いカヤックルートに来られるのであれば、是非ともご挨拶がてら同行したいところである。
ということで、クーランマランにゆかりの深いオオタガキ氏も直前に誘って4月以来の運河漕ぎとなった。5月4日は前日からの雨が朝まで残り、夕方には再び雨の予報であるが、海と違ってあまり天候には左右されない。
小雨の中、集まりました
いつもの公園駐車場から旧中川をスタートに9時30分ころ出艇。ツアー参加者は14名。さすがのテレビ効果である。カヤックはシングル・ダブルを合わせてレンタルが10艇、他に杉本さんのカフナと私たちのカフナで計13艇で実に壮観である。
パドリングのレクチャーから始まり、ゆっくりと旧中川から小名木川へと漕ぎ進む。たまにはガシガシ漕ぐのでなくてこんなゆっくりツーリングもいいものだ。だが雨のせいか、水面に油の塊が浮いていていつもの透明度がない。初めて来られて「やっぱり東京の川は汚い」とツアー参加者に思われるのは地元民としては癪で、「いつもはもっと透明度が高いんですよ」などと釈明する。
パドリングレクチャー
旧中川から
小名木川へ
そのうちクローバー橋を抜けて一度扇橋閘門を抜ける。この日は閘門の前後が際立って汚かった。オオタガキ氏、カヤックに固定した動画カメラで撮影をされていた。
扇橋閘門
シットオントップで単独で漕がれている方が大横川方面へ進んでいった。その後アルフェックのダブル艇に乗っておられる方と2組遭遇、先月もそうだったが、運河がカヤッカーに認知されつつあることを実感する。
再び閘門をくぐってクローバー橋へ戻り、横十間川を北上する。亀戸天神近くでお昼を過ぎたので上陸、ちょうど藤祭りで賑わう天神の境内の屋台でたこ焼きを買ってお昼とする。デザートには船橋屋のアイス最中を買って食べる。
錦糸町が近い
老舗・船橋屋のアイス最中
1時間以上の休憩の後、再乗艇してスカイツリーに最接近する。しかし、スカイツリー間近で雨が降りだす。夕方の予報が前倒しになったようだ。降りが激しくなってきたので、断ってツアー集団より先に漕がせてもらい、14時30分に帰着。雨の中、橋の下で撤収。生乾きでハルに固化した油が付着しているが、また近々海で清めることにする。片づけ終わったころにツアーの皆さんが帰ってくる。10艇のリジッドカヤックをガイド2名と私とオオタガキさんで片づけ、カートップして16時30分すべて片づいた。
すでにツツジの季節
さて、ちょうどその頃杉本さんの奥様がいらしたので、5人で大島方面へ「もんじゃ」を食べに行く。もんじゃ初体験の杉本さんのリクエストで、月島あたりよりはずっと安いもんじゃを夕方から食べ、19時過ぎに解散。
まだまだ連休中毎日水路ツアーは続くようだが、今度はまた徳島でお会いすることを約束してそれぞれ帰路についた。
お約束のアングル
久しぶりに内房へ
久しぶりに単独出艇で内房を訪れた。といっても本格的なワンウェイツーリングではなく、保田から浮島を廻って岸ベタで帰ってくる約10kmのショートツーリング。午前中2時間弱で漕いだ。
9時30分から組み立て開始して10時出艇準備完了、10時20分ころ出発。最初は大したことない北西よりの波と風だと思ったが、浮島に近づくにつれて風・波ともに強くなってきた。5mくらいは吹いていただろうか?風波も北西方向から押し寄せてくるので、斜め右後ろから風波を受けることになり、いたって漕ぎにくい。クラトワパドルも2ヶ月ぶりなので、感覚が戻らなくてゆっくりめに回した。
組み立て開始から準備完了まで30分
浮島の北側が一番風が強く、小さな白波も立ってきた。鋸山に風が遮られる保田とは大違いである。で、浮島の西側に行くと風は断崖に反射するせいかぴたっと止み、波だけが返し波との合成で三角波になっている。しかし、風が止んだので三角波でもパドルのキャッチが格段に良くなり、カサラノのスピードが上がる。このくらいの三角波なら大丈夫。南側でちょっと洞窟を眺めて、帰りはまずロックガーデンの迷路を通過して岸ベタで戻る。やはり勝山近辺が一番風が強いようだ。
わかりにくいが風がある
お約束の南側洞窟
大ボッケ
今日は気温に合わせたウェアリングをしたので、まだ冷たい水の中に入る気はせず、仕上げロールはなし。でも亀ケ崎の透明な水を見たらロールしたくなった。
12時のチャイムを聞いて上陸。まずカサラノを乾かしながら、先日の運河漕ぎから生乾きのままのカフナの船体布を出し、裏返して乾かす。カサラノをバラしていたら、フェザークラフトに関心のある方から声をかけられ、いろいろと説明する。聞けばバタフライカヤックスのカヤックにも関心があるらしい。バタフライカヤックスには乗ったことがないのでまったく説明はできないが、カサラノとカフナのユーザーとしては、こちらに関心を持っていただきたいと思い、ぜひセタスで(横浜から来られているようなので)試乗してみて下さい、と告げておいた。
上のような宣教活動の会話もあったり、完全に乾かす必要もあったので13時を回ってしまった。バンジーコードを買いに鴨川へ行くつもりだったが、都合が合わなくてまたの機会とする。久しぶりに「ばんや」で遅い昼食にしたが、量が多過ぎて午前中の運動量をしのぐカロリーを摂取してしまった。
すぐ後に来た隣の「ワケアリ」風のカップルの女性がいっこうに注文が決まらず、男性に「何にする?」とせっつかれても、まったくオーダーを決めようとしないのが隣にいて大変気になる。そのうち、男性は急かすことも止めて携帯に見入ってしまった。その間、カップルの会話まったく無し。私には注文した品が届き、食べ終わっても女性の決断は下っていなかった(当然、心の中では「食う気あんのか、ねーちゃん」「早く決めろよ」「男も、もう勝手に決めちゃえよ」とつぶやいていた)。
こんなの見ると、平日の「ばんや」に来るカップルがみんなワケアリに見えてしまう。
マンウォッチングを楽しんだ後、素直に高速で帰る。
江東運河リベンジ
天気も良く、若干冷たい風が吹いていたが、順調に東京海洋大学越中島キャンパス付近の公園まで往復21km。
で、ツーリングの核心部は荒川ロックゲート脇の出艇地。大潮の干潮時で、泥と岸のヌメリに閉口した。昼休憩の越中島でもカヤックの着岸、再出艇が難しい。特に荒川本流と、扇橋閘門を出て隅田川に近づくと水が汚い。旧中川、小名木川はそれに比べると透明度が高い。
閘門の隔壁からしたたる水は今回は特に汚いと思わなかった。
ロックゲート脇まで堤防上を歩く
コンクリスロープから出艇したが、スクーターが水没していて参った
いよいよロックゲート進入
水位が1.2m下がった
隔壁の向こうには桜並木
旧中川は先週と違っておとなしく、たくさんのボートやカヤックが出ていた
現時点で水上から最接近できるポイント
南下して扇橋閘門を抜ける
大横川の桜並木。満開
帰路の大横川。スカイツリーが見える
再び閘門くぐる
お疲れさんでした
最高のコンディションではなかったか?この日は各地のカヤックアウトフィッターが運河ツーリングを挙行していた。アルフェックが多かった。とあるアルフェックのダブル艇のバウマンは、ダグ・シンプソンにそっくりで、なぜ他社のカヤックに乗っているのか一瞬目を疑ったくらいだ。さすがに運河20kmは飽きるが、そんなに楽ではない。風の通り道になりやすい。同じような風景が続くと進路を間違えやすい。豊洲近辺では高速で通過するボートや屋形船がつくった波が厳しい(隅田川はもっと厳しい)。
しかしフォールディングカヤックなら、疲れたら越中島で上陸してそこで畳んで電車で帰ってもよく、スマートである。
カフナ組み立て時、またリベットが1本ちぎれた。今度は3番リブをはめ込む部分だ。そして帰りにはラダー受けが再びぐらついてきた。もう、カフナを漕ぐたびにリベット修理が発生する状況を覚悟した方がよさそうだ。ラダー受けも、もう何度接着し直したことか・・今度はシューグーで接着してみよう。しかし、修理は楽しい。いつ修理に取りかかろうか・・・
都バスに乗って、運河漕ぎ
都バスでカヤック運搬
今回、私の呼びかけに集まって下さったのは7名。いつもフェザークラフトのツーリングでお世話になっている方々だ。はるばる群馬から来られたkawamuraさんは間もなく新社会人となるご子息を伴い、旗艦K2でのご参加だ。その他の方はカフナかウィスパーのシングル艇。河川敷に並べたカヤックはなかなか壮観だ。
当初予定していたのは、荒川ロックゲートを荒川側からくぐって江東・江戸川・墨田3区にまたがる海抜0m地帯の運河を漕いでスカイツリーを直下から見上げ、扇橋閘門をくぐって大横川の桜並木を水上から愛で、海洋大学越中島キャンパスまで行って帰ってくる約20kmのルートだった。だが自転車で前もって下見までしたにも関わらず桜はまだ蕾、おまけにこの日ピンポイントで寒冷前線通過による強風と雨の予報。さらに護岸工事でスカイツリーにも接近できず、三重苦の結末となってしまった。今月いっぱいまで、2つの閘門は平日と土曜しか動かさないので、無理を押してでもこの日しかなかった。
集合時間より少し早くに出艇場所の偵察に行ったら、荒川には白波が立ち、とても出艇などできない状態。日曜日にはまだ通過できないロックゲートを諦める。次善の策として旧中川から出艇したが、ブローで10m超の強風に押され、勢いはいいものの南向きに漕ぐことが思いやられる。北十間川では狭い川なのに大規模な河川工事(これもスカイツリー絡みの護岸美化工事である)で現場のオッサンに進むことは罷りならんと剣もほろろにダメ出しされ、強烈な向かい風の中をスゴスゴと引き返す。出艇場所まで戻ったが、さらに小名木川を漕ぐ気力は失われ、これから降るであろう雨におののきながら午前中のうちに撤収とする。漕いだ時間は1時間ほど。残念。きっと桜が満開になるだろう来週日曜にリベンジするかも?ロックゲートも扇橋閘門もついに日曜稼働開始(毎月第一日曜を除く)とのことで、運河(今までドブなんて蔑んできましたが・・)はスカイツリー効果で脚光を浴びつつあるのだ!
撤収時、カフナのリベット止め部品が壊れる。わが初期型カフナももう11年目だ。そこかしこに不具合が出始めている。アルミ製リベット止めの部分は腐食が進みやすいのか、経年劣化が出やすい部分だ(アルミパイプの中が乾きにくいからだろう)。せめてリベット修理は自分でやりたいものだ。近日中に修理にトライする可能性あり。
12時42分の都バスを待っているうちに、雨が降りだしてきた。これを打ち込んでいる午後3時には台風並の風雨だ。早めに撤収してよかったかも?
江東運河漕ぎ
旧中川から北上し、北十間川、横十間川、小名木川の周遊ルート約9kmだ。日曜日は荒川ロックゲートも扇橋閘門も稼働しないので、旧中川から出艇するとこのルートしか漕げない。しかし、東京スカイツリーが建設されてから、神奈川や千葉のアウトフィッターもここで半日ツーリングを企画するようになった。この日も三浦のコア・アウトフィッターズさんの車がシーカヤックを3艇ほど積んで駐車していた。さらにリバーカヤックをルーフに積んだ車も駐車しており、旧中川の河川敷ではボート、ドラゴンボート、体験カヤックなどが行われるようである。
私は9時少し前に到着してカフナを組んだ。実はカフナを組むのは昨年の奄美以来で、その後スポンソンを交換する際に船体布を広げたことはあるが、その後半年以上組み立てていない。おかげで船体布が縮んでいてキールフレームのテンション掛けに若干苦労した。それでもカフナは20分もあれば組み上がり、9時30分ころに江戸川カヌークラブが使っているポートから出艇。江戸川カヌークラブ所属のおじさんに見送られて漕ぎだす。出艇作業中のボートより先に旧中川の水面へ一番乗りである。
旧中川を北上
過去は小名木川から漕ぎ始めていたが、今日は逆コースで旧中川を北上する。自宅のすぐ近くの川だが、水面に油も浮いている状況。いくつかの橋をくぐり、総武線の鉄橋をくぐったら左方向の北十間川へ進入。最初の橋(新小原橋)は人道橋なのだが、橋脚が危うそうだ。
江戸川区と江東区を結ぶ人道橋・ふれあい橋。スカイツリーは下しか見えない。
総武線各停列車の通過
北十間川もスカイツリー建設にあわせて護岸を整備しつつあるようだがまだまだ不十分。雨樋の中を漕いでいるような感じで、川の外の風景はほとんど見えない。大きな工事箇所もあったが、十間橋を越えてスカイツリーたもとまで漕いでみた。昨年よりもスカイツリーへは接近できた。
スカイツリー最接近(押上1丁目付近)
少し引き返して横十間川を南下。再び総武線をくぐると、京葉道路の南側は近所の中学生のボート練習場だ。シングル4艇ほど、フォア1艇が練習していた。クローバー橋まで漕いだらバウを東に向ける。小名木川の単調な直線を漕ぐ。ところどころで橋の上からカヤックを見つめる人、護岸の遊歩道から声をかける人がいて、飽きない。だが声をかけるのはみんなおじさんであった。
今度は総武線快速が通過(錦糸4丁目付近)
ボート練習中(江東橋4丁目付近)
旧中川まで戻ると、今度は江東区側でポリエチレンのカヤックが3艇。聞けば亀戸にカヌークラブができ、初心者の中学生の指導をしているというおじさんだった。確か先週もふれあい橋のたもとで見かけた人だ。少し話した後、東大島駅をくぐり、出艇地へ。11時ちょっと過ぎで、のんびり漕いだ割には約1時間40分で終了。静水だとやはり速い。
一応カフナに水をかけて清め、天気は回復しそうにないので完全に乾かないうちに撤収。船内にはほとんど水は入っていない(正確には結露した水分が残る)ので、多少生乾きでもよしとする。31日には花見も兼ねてまたこのドブを中心に閘門をくぐるツーリングをする予定である。
初漕ぎはいつもの城ヶ島
8時到着を目指して高速を走っていたら、幸浦あたりで葛飾のU氏のクルマに抜かれた。衣笠インターで降りて一般道を走り始めたら、吐月工房氏とU氏のクルマの後に付くことになり、3台揃って宮川到着。
久しぶりにカサラノを組み立てる。ネジ曲がっているのが途中でわかり、一度テンションを緩めて再度組み直す。ちょっと船体布が縮んでいたが、何とか順調に組み上がった。
やや北風があるが、海況はまだおとなしい方で、城ヶ島を一周する。すましと海岸でゴミ拾いしていたら、西から東へソロカヤッカーが漕ぎ抜けていった。ゴミ拾いを終えて日向ぼっこしながら駄弁っていたらだいぶ潮が引いてきた。再び漕ぎ出す。連休なのに、寒いせいか釣り人も少なく、長津呂崎から灘ヶ崎での向かい風もそれほどではなかったが、パドリングが久しぶりなので慣れない。久しぶりにドライスーツを着てきたが、インナーウェアが汗で濡れ、冷える。
三崎港から宮川までの横断で、U氏飛ばす。どんどん引き離される。やはり年季が違うなあ・・
いつもの入り江の透明度が高いので、浅瀬に沈んだレジ袋をパドルで拾う。レジ袋に砂が入っていると底に沈んで厄介である。拾い始めたら、たまたま漁船で入り江に入ってきた漁師のおじさんに感謝されてしまった。ゴミ拾いはパドリングスキルの向上になる上、吐月工房氏に倣って気になり始めるとついやってしまうのだが、あまり感謝されるとどう対応したらいいものか、困る。
おおかたのゴミを3人ですくい上げて、冷たい水を覚悟してロール。スカリングブレイス、左右のスタンダードロール、右持ち替えロング、ストームロールなど5〜6回まわって終了。岩場でトライアルバイクの練習をしていた人たちに奇異の目で見られてしまった。
片づけ、食事の後、吐月工房氏が持ってきたランドローラーを少し履かせてもらう。アイススケートとはだいぶ勝手が違い、転びそうになった。大きなローラーが靴の前にせり出しているので、クロッシングのカーブがとてもやりにくい。でも面白い体験をさせてもらった。
今日はカメラ忘れて写真はなし。
吐月工房氏から頂いた写真
うねり厳しく漕ぎ納め
さて、カサラノを30分で組み立て、遅れたお詫びをして吐月工房氏と漕ぎ始める。西風が強めでうねりも入ってきている。とりあえず安房崎まで漕いで灯台を回ってみるが、岩礁の先っちょはかなり波が立ち、やっとこさ岩場の間をタイミングを見計らって漕ぎ抜けられる程度。城ヶ島の南側は激しいうねりのオンパレード。2週間前に漕いだ時よりもうねりは高く感じる。冷静に見れば1〜1.5mだろうが、コックピットに座っていると2m近くに感じるほど。
漕ぎはじめからこんな調子
こりゃ厳しいと予想されるため、引き返すことに。ところがターンすると追い風と追い波に掬われそうなので、根のあるところの高い波を避けて大回りを余儀なくされる。ヘタなところへ突っ込むと引き返すのも大変という典型例だ。ただでさえ風で東に押されるので、高いうねりを前方へやり過ごしながら5分ほど格闘。幸い沈はせず、ロデオ状態を切り抜けた。当然写真なんか撮れず。
今日も富士山きれい
その後は城ヶ島の島陰でカヤックに乗ったまま浮かんでいるゴミを拾い集め、乗ったままコックピット後方に固定する。クラトワのようなGパドルで水中に漂っているレジ袋などを拾い上げるにはコツがいるが、細かい艇とパドルの操作練習にはなる。ひとしきり掬ったところで三崎港内を西に進み、灘ヶ崎から島の西側へ出てみるが、当然ここも風上なので三角波オンパレード。長津呂崎方面は凄いことになっているに相違無いので、ひどくなる前に引き返す。
ちっこく見えるのは伊豆大島
灘ヶ崎でこんな感じ
小潮の割には潮位が高いので、トット島の根元にある通ったことのない水路を進み、11時ころ宮川に戻ってきた。お約束のロールで仕上げ。水温は16度なので最初のスカリングレストだけで体が震える。左右スタンダードロール、右のブレイスロングロールをやって、パドルをハルの上で持ち替える前屈系ロールも成功、ついでに前屈系のストームロールをやったらキレイに上がった。逆手でパドルを振り回すレイバック系ロールよりも順手で持つ前屈系は難しいのだが、今年最後にやっと1回できた。調子に乗って再トライしたが、うまくいかず。来年の課題だ。
3回ロールして終わりにしようと思っていたら結局6〜7回も回ってしまった。風で体が冷えるのでそそくさと上陸して撤収。本日は一人で昼食を摂ってから帰宅。今年も無事に漕ぐことができた。
うねり残ってスリリング
先週とちがって特に用事はないので、やや遅めに到着して午後早くにのんびり帰ればよい。
カサラノ、今日も順調に組み上がったが、バウセクションのセンターが若干ズレた。見た目気持ち悪いのだが、漕ぐには全く支障はない。それなりに漕げばよい。
冬はあんまり晴れ上がるとカヤックにとってロクなことはない
9時20分頃出艇し、波長の長いうねりを越えて安房崎に向かう。途中からうねりと風波でグチャグチャだ。安房崎は巨大ブーマーが起こっているので、大事を取って大回り。赤羽根海岸も大波の洗礼を受けていた。こういう日は波乗り日和だろうね。ウェイブスキーに乗りたくなる。
胸から下が見えない
すましと海岸はいつもと逆から入り込んで、一往復ゴミ拾いするが、北風が続いているせいかゴミは少ない。カップルのキャンパーがそれぞれのテントから這い出てきて朝日を浴びている。気持ちよさそうだ。
長津呂崎の岩場はとても突っ切れそうにないので、また大回り。満潮に近づく時間だが、心なしかブーマーが立つ時間が短い感じがする。うねりがゆったりきてブーマーになる、というよりはその場でスッとブーマーが瞬時に立つような感じ。灘ヶ崎方面への水路は向かい風&左右にブーマーなので、斜め左にブーマーをかいくぐりながら三崎港内へ進入。
いやはや・・スリリング
釣り人多く、邪魔にならない距離を保ちながら城ヶ島大橋をくぐり、トット島まで来たら満潮で普段通れない水路ができていた。そこを抜け、11時ころに宮川帰着。
ロール練習をするが、最初のスカリングレストで水が冷たく感じられ、スタンダードロール右と左を1回づつ、右の持ち替えロングロールを1回。濡れたままロールで上がると風で体温を奪われ、より寒い。最後に右のスカリングレストとロールで仕上げて終了。
仕上げの儀式
濡れ鼠になって艇を上げたら、青いウィスパーXPと黄色いヘロンで出艇しようとするお二人に会った。
うねりと風に気をつけて、とお伝えしておいた。特にヘロンは艇長がカサラノと同じでボリュームがK1並にあるので、風の影響を受けやすそうに見受けた。
ロールの回数をセーブしたせいか、船内の濡れは大したことなかった。ゆっくり昼食を摂って、帰路につく。やや風は落ちてきたような気がするが、それは陸に上がった時の感覚だろう。暖かい小春日和になった。もう12月だ。もうこんな快晴はしばらくお目にかかれまい。帰りは横浜ベイブリッジからアクアラインが見えた。
慌ただしく三浦へ
6時30分に宮川に一番乗りでカサラノを組み立てるぞ!と思ったら吐月工房氏が既に到着していた。
35分から組み立て開始、組み上がったのは7時10分。カサラノの船体布の内側は前回のレスキュー遊びでビショビショ。パドリングウェアに着替えたら鮟鱇庵さんが到着し、3人で早朝カヤックに出発。
朝焼けの宮川港にて
吐月工房氏撮影
海水温が高く、20度弱ありそう。水は透明度が高い。北風3m程度で穏やかな海だ。
何の問題もなく赤羽根海岸近くの崖に営巣しているウミウたちを眺め、すましと海岸でゴミ拾い。ここんとこ北風なので収穫は少ない。
いつものように三崎港内を通過して、途中で横瀬島方面へ漕ぐ鮟鱇庵さんと別れ、宮川に戻ったら9時30分。いつもなら吐月工房氏とロール練習するところだが、船内が濡れると撤収に厄介なので今回はロール練習なし。おかげで出発前に濡れていた船内がだいぶ乾いた。
10時30分までに撤収を終えて挨拶もそこそこに帰路についた。午後から女房の室内楽コンサートを聞きに行くためだ。家で昼食を摂って着替えて電車に乗り、13時に会場に着いて、睡魔と戦いながら座り心地の悪いイスで2時間以上我慢した。
スキーでの友人のなるりんとお茶してから帰宅、大相撲千秋楽結びの一番と、サッカーのオリンピック予選を観戦する。
はぁ、疲れたが充実した一日だった。
岩井で午前練
集合予定の勝山海岸が釣り人でいっぱいということなので、朝8時過ぎに岩井海岸で集合。もうウエットを半分着ているので、まずはカヤックを組み立て始めた両氏に断って先にインフレータブルSUPをお借りして少しクルージング。風もなく波もなく、クルージング日和である。海岸線を岩井袋港口まで漕いで、戻ってくる時にあえて磯の中を漕いでみた。面白い。インフレータブルSUPはカヤックよりも磯場探索向きかもしれない。でも、波があまりないことが前提。
カサラノデッキバッグを取り付けてみた
磯場の狭い水路に入ってみた
戻ってきたらオオタガキ氏がSUPに乗って出てきており、YoshidaさんがK1で海上に出てきたので、YoshidaさんとSUP交替。ちょうどそのころ引き潮が始まって少し波が立ち始めたので面白くなってきた。K1を借りてロール練習してみるが、コックピットがカサラノよりだいぶ深いせいか、調子よくロールできない。結局沈脱、リエントリーをせずに自分のカサラノを組み立てることにした。K1の船内に入った水をおおかた取り去って、10時にカサラノを組み始める。SUPに乗っている両氏は波乗りに興じている。
K1のYoshidaさん
ちょうど30分でカサラノを組み終え、ロール練習。おお、やっぱりカサラノは回りやすいや。左右スタンダードロール、右ロング(ブレイス)ロールをやって、バックスイープや前屈系のロールの練習もしてみたが、もう少しのところで失敗。なんかバックや前屈系の成功率が最近下がっているような気がする。バックアップのロールもうまくいかなくて息が続かなくなり、沈脱してからフロートを使ってリエントリーロール。いろいろ試してみると練習になる。
乗り換えました
再びSUPで波乗り。2回か3回くらい小さな波のスープに押されてスタンスを前後にして乗ることができたが、ちょっとうまくいったと思うのは乗って何度も何度もチャレンジするうちの15秒くらいか。それでも面白いし、過去の練習に比べだいぶ乗れるようになってきた。
最後は3人とも各々のカヤックに乗って波乗り。こちらのほうが経験が長い分、みな波に乗って楽しめている。波打ち際で横波を喰らってひっくり返ることも2度3度あったが、ロールでリカバリーできるのですぐにアウトサイドへ出られるのも嬉しい。
オオタガキさん
富山をバックに波に乗る
ってなことをやっているうちに12時を回る。カップルがサーフィンとボディボードを持ってきて入ってきたり、ロングボードで釣りをやる方が一人入ってきたのと入れ替わるように終了。
暖かい小春日和なのでびしょぬれのカヤックを適当に乾かし、撤収完了は13時過ぎ。3人で住吉飯店におもむき、美味しい中華をいただいて解散。
帰りは時間もあったので、木更津金田まで一般道を走ってアクアライン経由で帰ったが、大六海岸にカフナを主とする5艇くらいのカヤックが上げられていた。乗り手はどこかへ出かけているようで姿がなかった。何だろう、どこかのツアーかな?
16時過ぎ帰宅。大相撲九州場所の初日を半ば朦朧となりながら観戦。
ともにオオタガキ氏撮影。感謝
一日経って・・肩まわりと二の腕、ハムストリングの筋肉痛になりました。もちろん、筋肉痛はSUPによるものです。
三浦・台風うねりで厳し
9月も半ばだというのに暑い。組み立てながら汗が出る。
岸から見た海況は、台風のうねりが入っていて結構厳しそう。
吐月工房氏のカヤックはロッカー(船体の反り)をかなりなくしたということだが、浮かべてみないとよくわからない。ということで満ち潮の、南風の影響でややゴミの浮いた海へ出る。
再進水式を行いました
安房崎を遠くから見るだけでも、岩の間を抜けるのは無理だとわかる。そもそもうねりが結構高く、高さ50cmくらいの三角波も出ているので漕ぎにくい。南風はそよ風なのだが・・
安房崎のブーマーを避けて大回りする。ブーマーの高さ1m程度か。
灯台近くを通過するのは無理
城ヶ島南岸ではこのうねりと返し波でグチャグチャの中、漁師が箱眼鏡で何か突いている。普通の人なら即船酔い&嘔吐の状況で獲物を探すのは凄いと思う。
こんな感じで波と格闘する。漕ぎにくいことこの上なし。冷や汗出まくり。
岸に寄るとブーマーに持って行かれるのでやや外側を当然漕ぐのだが、馬の背洞門近くにさしかかったら巨大なセットが左から入ってきたので慌てて沖にバウを向ける。ブーマーの高さ約2m。波の中央は割れてくるので、そこにぶち当たったらスープに持って行かれて岩に叩きつけられること必定である。幸い波の中央を避けることができたが、ブーマーを越えたらすぐにもう1セットさらにデッカイブーマーが来た。これも幸い波の中央を避けクリア。吐月工房氏は沖出しせずに漕いでいるかと思いきや、すぐ後ろでブーマーを避ける動き。一緒に漕いでいてやけに慎重だなと思っていたが、すましと海岸へ西側から入って休憩したら、カヤックのロッカーが無くなったためにバウが波頭に突っ込んでしまい、キャンバスの船体布から海水が滲みてきて水船になりかけていたという(キャンバスの塗装に使った塗料が今回変わったため)。聞くだに恐ろしい。トラディショナルカヤックはコックピットがキツキツなので、一般的なカヤックのようにすぐに沈脱もできないのである。ジワジワカヤックとともに沈んで行くのは経験してみればわかるが、相当怖い。
ホッと一息
ゴミ拾いは日曜日もやったためか、袋1つでおさまってしまったが、長津呂崎までがまた短いとはいえロデオカヤックのようなものになる。大回りして難を避ける。
三崎港への西の入り口近くでトラディショナルカヤックを撮影してみる。確かにロッカーが弱まり、バウもスターンも海水面に近くなっている。直進性はかなり増していると見られるが、その分波頭に突っ込みやすくなっているようだ。
スターン
バウもこれしか海面上に出ないのではフォアデッキに波は常時かかるだろう
怒濤の海面からおとなしい三崎港内を抜け、トット島から宮川に向かう水路を抜けたら、また出口で高目のブーマーが立っていた。私が先頭でセットを見計らって水路から出たのだが、タイミング悪くデッカイやつが続けてきた。スカーリングブレイスでやり過ごしたのだが、3回目と4回目のブーマーは構え直す間もなく来てしまい、確か4回目の波で沖側(右側)に沈。持ち替えロングロールが失敗し、スタンダードロールで起き上がる。後に続いた吐月工房氏もかなりヒヤッとしたらしい。
練習でなく、実践で沈脱せずロールで起き上がったのは嬉しいが、ロールをしなければならない状況に身を置いてしまったのは判断ミスであり大失敗。遊覧船が近くにいたので、恥ずかしい思いだけはしなくて済んだ。
ビビリが入ったまま宮川まで戻る。最後に仕上げのロール練習。練習でできることがイザという時にできるかどうかは難しいが、練習しなければイザという時には絶対にできない。右はさっきやったので左スタンダードロール、パドルをひっくり返ったハルの上で持ち替えるストームロールの練習、右ストームロール、右持ち替えロングロール、バックスイープロール(もどき)を成功させた。
少しショートロールも練習しようかと思いやってみるが、ショートの方はグリーンランドパドルよりも平パドルの方がキャッチがよさそうな感じがした。今回、クラトワではショートロールは成功せず。二人ともかなり回ったのでいいかげん終了とする。
今回使った便所サンダル。普段は茶色の「health」だが、先日ホムセンで
見つけたギョサンで知られる「pearl」。ちょっと便サンにしては重い。
「health」と同じく裏のくぼみに小石が挟まるのが難点。
今回はお昼を食べて帰路についた。コンビニで奄美が思い出される「愛のスコール」を見つけたのでゲットする。
三浦・忘れ物てんこ盛り
家を出た瞬間に、飲み物のスクイーズボトルを忘れたことに気づき、駐車場近くでカメラを忘れたことに気づき、カサラノ組み立て中に帽子を忘れたことに気づく。帽子を忘れたことはうっかりにしては大きい。仕方ないので化繊手ぬぐいを被って漕ぐことにする。忘れ物多すぎるぞ・・
いつものように城ヶ島一周へ。岸からは全く感じなかったうねりを受ける。潮が引いているので隠れ岩も頭を出し、若干緊張する状況。やっぱり実際に出てみないと海の様子は実感できないなと思う。三崎港に出入りする船も多く、船がつくる波もやって来るので思った以上に翻弄される。しかも1ヶ月乗っていなかったカサラノで、スポンソンの空気は半分くらい。グラグラ感が新鮮でスリルを感じるが、なんとか安房崎のブーマーを縫って漕ぐことができた。城ヶ島の南岸も高めのセットが入ってきて、うまくやり過ごさないとやっつけられそうだった。
ヨットをやり過ごす(撮影は全て吐月工房氏)
撮影者目線より若干高いくらいのうねり
すましと海岸でゴミ拾いをしてからスケッグを装着した。心理的に安心するのか、スケッグの効果が絶大なのか、その後は灘ヶ崎の岩場も無難にやり過ごした。
今日のゴミは少なめ(頭が丸く見えるのは手ぬぐいを巻いているからです)
三崎港内で水路の中央を漕ぐカヤッカーあり。正解は釣り人の邪魔にならない程度に右側通行である。
夏も終わったからなのか、水は透明度が高く、何かの稚魚が群をなしているのをあちこちで見かけた。また空気が澄んできたのか、房総の山々が立体的に、近く見えた。
宮川の入り江でロール練習。水もきれいなので、普段よりよく回った。もう少しストームロール(右だけ)をきちっとしたくてその練習を中心に回った。出艇地の岩場に戻ったら、ウィスパー2艇と不知火2に乗った3名のカヤッカーが昼食休憩に来ていた。初めてお見かけする方々だが、お一人が私のブログを読んでくれているらしく、「先日の加計呂麻は良かったみたいですね」と言われた。おそらく、この方々だろうか?拙ブログを読んでいただいて大変嬉しく光栄だけど、初めてお会いする方から唐突に言われるとドキッとするんだよね。
カヤックは比較的速く乾き(とはいえロール後なのでフレームを抜いた後にも水は出てくる)、撤収後昼食は食べずに帰路につく。午後からは大相撲9月場所観戦である。国技館は15分もあればたどり着けるのでありがたい。
初場所以来の東京での本場所(5月は技量審査場所で本場所ではない)。期待するところは大きい。しかしチケットは日曜日にも関わらず3割近く売れ残ったらしい。今場所の注目は大関取りの鶴竜・琴奨菊。新入幕の隆の山は敗れたが、若手の一押し高安は豪栄道に見事勝利。ひいきのくそまじめ男・豊真将がついに把瑠都に勝った!初日の取組は考えられたいい取組が多かった。
13日目にも観戦に行く予定。
それにしても、久しぶりにちょっとカサラノに乗って波に翻弄されただけで腰回りがだるいのはまずいな・・
お盆の三浦
未明に地震があって起きてしまい、4時以降暑くて眠れないままに5時出発。
東京から各地へのびる高速道路は早朝から激しい渋滞だが、三浦方面はスカスカ。
順調に到着し、カフナを組む。
カフナをチョイスしたのは、来週末から奄美・加計呂麻島近辺に出かけるため、その時の装備の確認を兼ねてのこと。
とはいえ、特に気張ったことをするわけではなく、先日100円ショップで買い求めたグッズがシート周りの快適性向上につながるのではないかと思ったので、その実験である。
まず、下の豆腐のようなものはビルジスポンジ。今までセーム革を使っていたが、もう少し吸水性のいいものはないかと探した結果、100円ショップにぶら下がっていたので購入。ロール後には必ず若干の水が船体内に入り込むが、それを吸水するにはもってこいだった。
次いで、この白と緑のダンダラはお風呂での背中洗い用ボディブラシ。材質はミカンのネットみたいなナイロンであろう。タイラップで背もたれ直後のリブに取り付けて、シートのクッション代わりとする。
さらに、シートの背もたれ部分には、これまた100円ショップにあったプラティパスもどきのぺちゃんこになる水筒。3.9Lタイプを買って入れたらちょうどサイズ的によかった。水を入れてもシートクッションになると思うが、今回は息を軽く吹き込んでスクリューキャップをしただけ。それなりに背中が快適になった。
まだ他にも、首回りの空気枕(O字型)を入れる手も考え、持ってきたが、背中に入れず試しにお尻の下に敷いた。これは座面が高くなってしまうのであまりよくはないが、空気を抜けば小さくなるものなので、本来の使い道にも用いることが可能だ。
上下逆の方がキャップが邪魔にならずいいかもしれない。
ということで、準備が整ったので城ヶ島を一周するいつものコースへ。出艇時はかなり潮が引いていた。
二人で赤羽根海岸に上陸してペットボトルゴミを拾いまくった。ゴミ袋6つ分となり、大漁。各自3つのポリ袋を積んでいくのは至難の業だが、バイク用の荷物固定用バンジーコード(バイクに乗っていた時から持っていたもの)を今回持ってきた。私の初期型カフナのスターンデッキは予備パドルを固定するのもノーマルでは心もとないので、このバンジーコードがツーリング時にも役立ちそう。
戻ってきてからロール。もちろんゴミ袋をいったん下ろし、右のロングスタンダードロールのみ行う。カフナをロールで起こすのはこの手段が一番。3回ほど連続してロールを成功させ、左のロングスタンダードロールを試みたが失敗し、右で上がって終了。カフナの場合、最初から右から上がることだけを考えて、余計なことはしないほうがよさそうだ。それと、水中でまず落ち着いてセットすること。サイブレイスバーがない私の初期型カフナは、両ヒザが適切な位置にあること、上半身がデッキに前屈していることを水中で確認した上でパドルを振り回さないと、絶対に失敗する。
台風接近中のレスキュー練習
早朝はなでしこジャパンの決勝戦。当然キックオフ直後から観戦し、ハラハラしながらも追いつくなでしこたちに入れ込んだ。そしてPKによる優勝!すごい歴史を彼女たちはつくってしまった。負けたイングランド戦以外は全部観戦したけれど、大型化している他国のチームに対してなでしこは異色を放っていた。こういう技術の高いチームが優勝に値する、と断言してよい。
いつもの宮川湾だが、出艇場所の磯にはもう2m近いうねりが入ってきている。岩場の隙間から波しぶきが上がっている。こんな時に来たのは実は初めてだ。
カサラノを組み立て、海上に出る。いつもと様相が違って防波堤やテトラに囲まれた湾内でもゴミが浮き、濁っている。
蒸し暑いのでまず左右のロールから。なるべく水がきれいで波の影響を受けないヨットハーバーの隅っこでレスキューの練習。吐月工房夫人のレスキューはかなり久しぶりだそうだ。まずはそれぞれ沈脱して一人で再乗艇する練習だが、近くで吐月工房氏夫妻がやっているのを見て、やはり一人で再乗艇するなら、馬乗り再乗艇やフロートを装着したパドルを頼りに懸垂するよりは、フロートを利用したリエントリーロールが一番確実なのではないかと思った。コックピットに大量の水が入った安定性の悪いカヤックに乗り込んで着座するには相当の筋力とバランス感覚が必要になるからである。最初から着座姿勢で起こしたほうが、排水時のバランスにだけ集中できるのでメリットは大きい。
で、早速実演。片方だけ8割方空気を吹き込んだが、やはり体力を消耗しないで上がれるので、一人の時の不意沈では、落ち着いてリエントリーロールが着実にできることが肝要であろうと思う。フロートを使ったリエントリーは、ロールができなくても成功し易く、またロールの練習にもなる。
ここは足がつくほど浅くはありません
その後、実効性のあるグループレスキューに移り、私も一度沈脱してTXレスキューをしてもらう。これはこれで体力を使う。特に一番消耗するのはコックピット内の排水である。私が昨年からカサラノで使っているポンプは滑りが悪く、時々潤滑剤を吹いているが、すぐに潤滑剤が流れてしまうので、とても力を要する。
カフナの収納バッグに入れているオレンジのポンプの方が使うには良さそうだ。
スキンカヤックは沈脱すると全体に浸水するので排水が難しい。すぐに艇が沈んでしまう
その後何度かロールやスカリングレストをやって、正味1時間30分ほどで終了。バックスイープロールに今年初めてチャレンジしてみたが、やはり天地と左右の感覚が掴みにくく、最後のブレイスに失敗した。前と後ろだけでこんなに感覚が違ってしまうとは・・もう少し回数をこなさないと難しいみたい。スタンダードロールとロングブレイスロールは無難に成功。
ちょうど12時に撤収が完了した。船内も水浸しなので気休め程度にフレームに真水をかけてから拭いておく。仕上げに潤滑剤(最近はマリン用のCRC666を愛用)。船内を乾燥させるのはは適当に。
まるよし食堂で昼食を食べて帰路につく。ついでに台風の海岸がどうなっているか見たかったので、海沿いに三浦海岸まで走ってみる。入り江はまだ大丈夫だが、磯場はかなり激しく波濤が押し寄せていて、波しぶきで空気が白っぽい。しかし海水浴場のある三浦海岸はまだ少し波が高い程度か。それでも個人サーファー、ウインドサーフィンのスクール、SUPのスクールが海に入っているだけで、海水浴客はほとんど砂浜にいるだけだ。
宮川漁港の陸上にある防波堤から撮影してみた。まだ序の口の波であろう。
漕いだ後こいで・・・
今回は久しぶりにカフナ。もう今年は10年目となる愛艇赤色1号である。
カフナ10周年。
しばらく組んでいなかったので船体布が縮んでいるが、キールが曲がってしまうほどではなく、順調に組み上げていく。が、油断大敵。テンション部分のジョイントをしっかり奥まで差し込まないでテンション掛けしたら、メス側のアルミパイプに少し亀裂が入ってしまった。「力技」は組み立て・解体の際にはご法度なのだが、つい横着してやってしまった。アルミにも経年劣化が起こっていたかもしれない。とりあえず組み立てと解体には支障がないので、近いうちに少し歪んだ部分を修正して、ビニールテープでも巻いてケガをしないようにだけはするつもり。カフナは他にもバウセクションのキールパイプのショックコードがちぎれていて、これも組み立て・解体に支障はないが、最近の登場回数は減ってはいるものの、さすがに10年も使っているといろんなところに支障が出てくる。でも今回のは自分自身のミスから起こした故障である。いたわらないと。
コースは宮川から剣崎往復。ATの平パドルを久しぶりに持ちだして使う。軽くて使いやすいが、最近Gパドルばかり使っているので腕や肩に負担がかかったかもしれない。漕ぎながら、なるべく腰のひねりを使うようにして漕いだけど・・それにしてもカフナのスポンソンの張り出しはとても心強く、傾けてもひっくり返る感じがしない。その分、ロールは難しいのだが。
剣崎もこんな感じでブーマーもなし、潮目もなし。
海況は風(北風)も弱く波もほとんどない好コンディション。剣崎でUターンして、ロックガーデンの間を縫うようにして岸ベタで戻ってくる。カフナは艇長が短いのでこういったところは得意中の得意分野である。水深がたぶん15〜20cmもあればハルをこすらずに通過できる。
横瀬島の地層
カニがサヨリのような細長い魚の死体を処理していました。
油のような海面
戻ってきて、吐月工房氏がこれから網走の道立北方民族博物館へはるばる運んでいくというグリーンランドカヤック(洲澤育範氏作製)に乗せてもらった。コックピットが丸くて狭く、ノーマルの卵形スプレースカートは嵌まらない上に浮力体も入っていないので、かなりグラグラ・こわごわである。で、スカリングレストからスタンダードロール、持ち替えロール、ストームロールをやってみた。1回でかなり水がコックピットから入ってくるので3回目には艇が沈んでいってしまうのだが、ロールは上がった。しかし、足先が狭くて引っ掛かりがないので、バレリーナのように足の甲まで伸ばした格好でのロールになる。レイバックはたやすいが、コースタルツーリングは今の私ではかなり困難。でもカサラノに乗っているせいか、少しは技術も上がっているのかと思えた。
足が窮屈で乗るの大変、降りるのチョー大変。沈脱は困難で恐ろしいことに・・
スカリングレストは問題ないようです。でも背もたれがないので腰がコックピットに当たり痛くなりました。
昼食を摂って帰路につき、濡れた衣服などを洗濯した後にスポルティーフでポタリング。デフォルトのサドルの高さはかなりきつかったので少し下げた。トピークのフレームに添わせる細長い携帯インフレータ、キャットアイの赤色点滅のリアライト(しかも暗くなると自動点滅するのでトンネルで有効!)、グランジのナルゲンボトルが使えるケージが届き、早速装着したので少しでも走りたかった。
墨田区の路地裏に入り込み、ウロウロした後に四つ木橋から荒川サイクリングロードを走る。もう夕方なので人出は少なくなっているかと思いきや、高速で飛ばすロードレーサー、ジョギングにいそしむ人、犬連れ、子供連れ親子に頻繁に出くわした。河川敷では少年野球大会の真っ最中で、千住新橋あたりでは救急車も来ている状況。よくも悪くも都会的な光景だ。西新井橋まで走ってからUターンして、サイクリングロードを向かい風の中ひたすら下流へ。エンジン全開ではないので平均スピードは20kmちょっとに落ちる。スポルティーフには化繊の普段着で乗っているが、バリバリウェアのロードレーサーに抜かれてもぜんぜん気にならない。一汗かいて帰宅した。まだまだ往復20km。まだサドルがフィットしておらず、ケツが痛くてこれ以上の距離は苦行になる。また自転車の写真は忘れてしもうた・・
なんだか最近夏風邪気味で、ノドはだいぶ治ってきたが今度は鼻の調子が悪い。ここ数年風邪などひいたこともないのに、いつになく病弱になってしまったなぁ・・それでも汗かいて冷やしているから治らないのか?
今度こそ・・
またカメラ忘れた。
平日なので首都高の朝のラッシュをできるだけ早い時間に通過してパス。横須賀PAでコンビニおにぎり朝食を食べて、宮川6時45分着。カサラノを組み立てる。しばらくカフナを組み立てていないけど、またの機会に。
組み上がってのんびりしていたら吐月工房氏着。8時過ぎに漕ぎ始める。海況はやや風があるが漕げない風ではなく、若干のうねりはあるものの快適な部類。波の洗礼を左腰に受けたものの、安房崎の間近を漕ぎ抜けられた。前回は大回りしたのでちょっと達成感あり。
吐月工房氏撮影(ありがとうございました)
すましと海岸でゴミ拾いしたら、結構大漁だった。焼酎の4Lボトル(キャップ付き)をゲット。夏、真水を入れておいて頭から被るのに適当な容量のペットボトルだ。普段飲まない私はこんなペットボトルを手に入れるチャンスがない。さらに、海岸で時を刻んでいる腕時計ゲット。帰って調べたら通販で7,000円程度の安物時計だったが、時間表示がとてもユニークな時計だ。色使いは白とピンクで女性向けっぽいのだが、バンドはごつくて男性向けっぽい。不思議な時計だ。こうやってビーチコーミングで特に必要のないものを手にしてしまうのもどうかと思うのだが・・・
灘ヶ崎でいま一度翻弄されて、穏やかな三崎港を回って戻る。10時。スカッと晴れたとは言い難いが、少しづつ晴れ間が見えてくる感じ。
ロール練習。久しぶりなのと体調の関係からか、7〜8回ロールしたら少し平衡感覚がおかしくなった。私はわりと三半規管が鈍感なのか、一日に何度回っても気持ち悪くなることはないのだが、珍しく変な感覚になった。
最後にストームロールしようとして、力を入れる瞬間にパドルが滑って手から離れてしまったので沈脱。そしたらパドルはすぐ目と鼻の先にあった。ちゃんと掴み直してスタンダードロールすればよかった。沈脱すると艇内にどうしても水が入ってしまうので(ロールが成功している限りはそんなに入らない)、できればしたくないのだ。もう止め時だと思って一足先に上がる。
ロールは昨年から一歩も進歩なし。ま、でもまだまだ滑ったパドルを離してしまうようではセルフレスキューの域に達していないということだ。さらに精進せねば。
まるよし食堂でラーメンを食べて睡魔と戦いつつ14時帰宅。
天気予報通り雨が降りそうな雲行きになってきた。
早朝カヤックへ。でもダミだ・・
写真で見るとどうってこと無いように見えてしまうのだが、肉眼では白波も沖に見え、風は明らかに風速5mを超えている。潮位は意外と高い。ロール練習する入り江にも波風が入り込んでいる感じ。釣り人も結構いるし、急に気力が萎えた。
やーめた!(到着3分で決定。気分はやけくそ)車に乗って劔崎経由でなるべく海岸沿いを走ってみた。毘沙門も江奈湾も結構波高く風強い。金田湾は東向きなので穏やかだが、のっぺりしたここで組んでばらして漕いでひっくり返って、というのも何だなあと思っているうちに野比まで走ってしまったので、高速に乗って帰路についた。8時前には帰宅。
海は現地に行ってみないとわからないことが多いけど、結果としては軽油と高速料金代を消費して早朝ドライブになってしまった。帰りがてら、BD-1担いでどこかへ輪行すればよかったかな、などという考えがよぎる。
さーて、今日一日どうするか・・
久しぶりに三浦
高速の交通量は少なめ、現地でも駐車場ガラガラ。到着したら吐月工房氏も直前に来たらしい。二人ツーリング。
風は無風に近いのだが、昨日までの波がかなり残っている。漕ぎだしたら南西方向から頭上を越えるくらいの高さのうねりが入ってくる。しかもうねりの形が不規則でいやらしい。満潮でパワーもありそう。
安房崎近くはブーマーが列をなしていた。私は安全策で大外を回る。カヤックが翻弄されてヒヤッとすること数度。スケッグも付けてきていないので結構回されて進路を保つのが大変。
すましと海岸に入るにもいつもと違うルートで進入した。ゴミ拾いは不発に終わる。南西風が強かったはずなのになぜなんだろう?
漕ぎながら写真は撮れませんでした。結構泡立っているのがわかります。
長津呂崎でもブーマーを回避して、追い波に揺さぶられながら三崎港へ。うって変わって平和な港内を進み、再び翻弄されながら戻る。戻ってきたのは10時過ぎか。午後は午後でまたサーマルが出そうだからツーリングはこれで終了でいいだろう。
お約束のロール練習。まだ水温低めなので特に新たなバリエーションを増やしたわけではないが、スカリングレスト、スタンダードロール、ストームロールをやる際に目線に気をつける。7・8回は回ったと思うが、フィニッシュの時の目線は非常に大切。力技で上がるかスムーズに上がるかの分かれ目である。
撤収11時終了、まるよし食堂が事情でお休みなので帰路につく。もう暑い。
写真追加 吐月工房氏撮影(水平線が斜めになっているところから状況を推測して下さい)
西伊豆・冷たい洗礼
スケートも1回行ったけれど、その他は特にイベントは無し。春スキーのシーズンだがもう今シーズンのスキーは東京の人間にとって終わったも同然で、あと1回行くか行かないかだろう。
この間ちょっと考えることはあって、趣味の消費行動と震災支援を兼ねたことをしようかなと考えている。ちょっとこじつけに近い買い物だけれど、自分なりに少しは考えた結果だ。もう少し明らかにするには時間がかかりそうだ。
なかなかシーカヤックの話に行かないが、クーランマランの鉄人・杉本氏が関東方面へ来る途中の金曜日に西伊豆で日帰りツーリングをするというので、直前に申し込んだ。そしたら水曜日の朝刊に大学の指導教員だった恩師、佐藤次高先生が亡くなったという訃報が載っていた。木曜日通夜で金曜日告別式である。薫陶を受けた一人として参列したいのだが、金曜日のツーリングの申し込みを済ませた直後だったので、通夜だけに参列することにした。芝増上寺での葬儀というのは初めての体験だったが、内容は浄土宗のそれで大きくは変わらない。変な話だが葬儀場にイスラーム史・その他アジア史の学者たちが一堂に会しており、大学の同級生や先輩とそれこそ四半世紀ぶりに会った。68歳で亡くなった先生とお別れをしてからとんぼ返りで家に帰り、喪服からジャージに着替えて西伊豆に向かうため高速に乗る。
渋谷あたりでカメラを忘れたことに気づくが後の祭り。また今回も写真ナシ。許せ。
西伊豆はどうしても3時間半はかかってしまう。深夜に松崎町はずれの道の駅にたどり着いて車中泊。集合場所の海岸で泊まってもいいのだが、津波の可能性はゼロではないので少し内陸にした。
翌朝、集合時間の45分近く前に海岸に行ったら、杉本氏のピックアップがすでに来ていた。今日の参加者は四国・香川から同級会に合わせてはるばるいらした源三郎さんと、杉本氏のフィアンセ。30分で組み立てて用意をし、8時には出艇。源三郎さんはカフナ、杉本カップルはリジッドダブル艇、私はカサラノ。私は冬から左肩が痛い(たぶん50肩)のが不安材料である。予定コースは波勝岬までの往復、約20km。
最初調子よく漕いでいったのだが、間もなく岩場をすり抜ける時に波のセットがたまたま入ってきて不意沈。不意沈なんて何年ぶりだろうか。ロールで起こそうとするが、ちょっと気が動転していたのかちゃんとセットせずにスイープを始めてしまい、右ヒザがしっかり引っかかっていなかったので失敗。沈脱してレスキューしてもらう。普段ロール練習しているのにこういう時に失敗すると落ち込む。
気を取り直して萩谷崎から岩地、雲見を経て千貫門をくぐり、波勝岬手前の野猿公園まで行って、すぐに復路へ。この日の予報は悪くなる一方なので早めの行動である。復路は左肩が痛くなって往生した。雲見で温泉に入って休憩し、松崎帰着はほぼ12時。不意沈が悔しかったので上がる前に右側だけスカリングレストとスタンダードロール、持ち替えロールした。左は肩に負担がかかるので割愛。できるじゃん・・
午後に場所を移動してもう少し漕ぐ予定だったが、肩が痛いのでこの日のカヤックはリタイア宣言。結局皆で浮島で散策することにした。崖上の遊歩道を小一時間散策して、15時ころ終了。源三郎さんは岩地の海遊荘へ、杉本カップルは神奈川方面へ、私は浮島の公共浴場に入って塩を流してから帰路についた。やはり帰路も3時間半。伊豆は遠い・・・
初ロール
ブログを書き続けることもどうなんだろう、と思うくらいだから、このままこのブログもお終いになってしまうかもしれぬ・・
いちいちカテゴリ分けして書くのも面倒なので、まとめて何でも書いてしまおう。
連休中は仕事で新潟県の粟島へ行く予定だったのだが、当然とりやめ。電車も間引き運転、ガソリン給油もままならないのではどこへも行けぬ。
新聞報道からはすっかり脱落してしまった長野県の栄村や近隣の浦安(原発事故の初めのころは浦安のことも新聞やテレビに出てこなかった)のことが気にかかり、浦安のボランティアに行こうと思い立つが移動手段が限られ、自転車では荷物が十分持てない。浦安の担当者からは「お気持ちだけで十分です」と言われる。栄村にはメールでボランティア登録したが、やはり近隣のボランティアで手が足りているようで連絡はなし。
原発事故の情報を追いつつも体を動かしたくて、小中学校が休みに入る直前にスケートに行ってみる。が、都内のリンクのひとつが営業を中断したため、そこのフィギュアスケーターがゴッソリやってきていた。皆さん当然メチャメチャうまい(女性ばっかり)のだが、人前で脚を高く上げてツイズルするのは危険だから止めて欲しい。そんなことを思いながら滑っていたら昨シーズン知り合いになったKさんがたまたま来ていて言葉を交わす。各地のリンクが営業中止をしている中、わが江戸スポは4月も営業するようだ。学校が始まって子供が減ったら滑りに行こうと思う。
また巡ってきた次の週末に京都へ行く。観光ではなくて息子の引っ越しである。それでも二日目は伏見稲荷と宇治平等院鳳凰堂の見学をしてしまった。平等院は中学修学旅行以来である。偶然、京都サンガコーチの森岡隆三氏(元日本代表DF)に出くわし、思わず声をかけて握手してもらう。たまたま練習がオフでバイクでやってきていたようだ。そういえば新聞のコラムでバイクに乗って移動していると書いてあったな・・
2日間で家具家電の購入や東京から送った荷物の受け取りなど全てやり終え、あとは元気に過ごせよ、と言い残して家族3人で京都を後にする。女房は悲しんでいるようだが、私は一人巣立ったのでどちらかというと嬉しい。リスク分散もこれでできたわけだし。しかし京都駅の混雑ぶりは平日にも関わらず凄い。東日本から観光がてら一時疎開してきている人も多いのではないか?
一方新幹線を降り立った東京駅は節電で薄暗く、非常に陰気。他の駅もそうだが、駅にいるだけで気分が暗くなってくる。プルトニウムの漏れに愕然とする。ヨウ素やセシウムならまだしも、プルトニウムはショックだ。でも意外と深刻さをマスコミは伝えていない。なぜだ?「体内に入ってもすぐに排出される」などという間抜けなフレーズの後にその毒性が書かれている。冗談ではない。
フェザークラフトからニューモデルが出たようだが、私に関心はない。25kg近くもあって組み立て時間が40分ではね、カサラノ(4kg軽くて5分短い。慣れて船体布伸びればさらに5分は短縮できる)より面倒くさいということでないの。
私はいまある2艇で十分、カフナもカサラノもまったく不満はない。で、平日に1ヶ月半もカヤックから遠のいていたという吐月工房氏と三浦で漕ぐ。私もドブ漕ぎ以来今年やっと2度目だ。ふと東京湾周辺の海も大丈夫なんだろうか、と思う。
いつものコースを漕ぐが、波は穏やか、透明度高し。場所によってはエビ・カニのゾエアのような微生物が海面に密集している場所がある。ウミウシも発見。すでにホンダワラが生長している。すましと海岸でゴミを拾うが、あまりに多いのでペットボトル類だけ拾う。収穫はゴミ袋3つ分。もうしばらくすると、おいそれとビーチのゴミも拾えなくなるかもしれぬ。エチゼンクラゲは太平洋岸を南下してくる訳で、そういう流れがわずかでもあれば放射線物質の一部はやってくるのかも?
平日ということもあるが、圧倒的に釣り人が少ない。みな海から遠ざかるのも道理だ。今年はマリンスポーツなんて流行らないだろうな・・セタスの笠原氏からも、かなり状況は深刻だとのこと。春になったら買おうと思っていたウェイブスキーボードをどうするか、つい先日まで買う気満々だったが、ある事情を知ってからかなり躊躇している。
ツーリングの仕上げに今年初ロール。水温は13度〜14度で冷たいが、ドライスーツで防備はしてある。スタンダードロールやサイドスカリングはまあまあだが、久しぶりなので左ロールと右ストームロールがぎこちない。それでもかなり間が空いたのに上がったのには正直ホッとした。できなくなっていたらどうしようという気持ちが少しあって不安だった。なーんかパドリングの後にロールすると、ちゃんと仕上がったような気がするようになってしまった・・
カメラ忘れました。どうせ撮っても代わり映えのしない絵なので、ま、いいでしょう。
初漕ぎはドブ漕ぎ
公園の駐車場に車を止めて河川敷でカフナを組み立てる。カフナを引っ張り出すのは昨年11月の単独外房(鴨川〜勝浦)漕ぎ以来なので、だいぶ船体布が縮んでいてテンションがけに苦労する。ようやくテンションがかかっても、キールが中で歪むくらい縮んでいる。駐車場であらかじめ防水パドリングウェアに着替えてきたので悪戦苦闘するうちに汗だくだ。
ようやく組み上がって、公園のトイレで用を足してから13時ちょっと前に出艇。出艇する直前にこの川で練習しているボートとドラゴンボートと、珍しくリバーカヤックの集団が戻ってきた。こちらはボートのコーチに挨拶し、水上に出てからカヤックの集団に目礼して出発。日曜日は閘門(扇橋・ロックゲートとも)が稼働しないので、旧中川〜小名木川〜横十間川〜北十間川を経て旧中川に戻ってくる周回コース9kmを頭に描いた。運河は風の影響をほとんど受けない(受ける時もあるだろうがそういう時に漕いだことなし)ので、静水をひたすら漕ぐことになる。
いざ出発
うららかな日が出てパドリングは快調である。小名木川の護岸工事はだいぶ進んで護岸の遊歩道が延び、100mおきくらいにはしごと浮輪が設置してある。普段ここを通る船はほとんどないので、災害時を想定しているのだろうか?
江東区スポーツセンターのあるクローバー橋から進路を右にとり、横十間川を北上。時々近くの中学生がボートの練習をやっているが、今日はその姿もなく、水上には私だけ。ここまで意外と河川沿いの道や橋の上から気づかれて大騒ぎされることはなかった。
横十間川へ
総武線をくぐり、だいぶ川も寂しくなったころ北十間川との合流ポイント。すぐ左手に十間橋があり、逆さスカイツリーが撮影できるポイントとしてここ2年くらい注目を浴びている場所に来た。橋上のギャラリーを尻目にこちらは少しツリーに近い水上から撮影である。スカイツリー完成前にここから写真を撮っておきたかったので、願いが果たせて良かった。
十間橋のツリー寄りから
子供に声をかけられた
何枚も写真を撮って、子供たちに声をかけられ、いい気分になって北十間川を東に進んだら、何と河川工事。しかも現場の数十m手前にフロートフェンスまで張ってあり、日曜にも関わらず作業員が働いている。ガーン。残りあと3km弱なのに・・・仕方ないので往路を引き返す。結局9kmの周回が12kmのピストンになってしまった。しかも帰りは消防庁のヘリ(もしかしてあちらは不審船と思った?)が上空近くを飛んでいてうるさい。
帰路、総武線快速を見上げる
直線の静水はさすがに飽きる。パドリングマシンとなって3時ころに出艇地に戻り、乾かしてから撤収。リバーカヤックの集団は地元のカヌークラブの人たちだった。私と同じく川の近所に住むというクラブ員の男性としばし話してから駐車場でカヤック解体。インナーは汗で濡れ、アウターのパドリングジャケットも以前からの塩まみれ&ドブの水付着なので、帰ってからアウターも洗濯したことは言うまでもない。
仕上げのロールは、こんな川では当然しない。また今度きれいな海で・・・
三浦宮川忘年会
土曜日夜集まったのは8名。初めてお会いする方もいる中、夜半の結構冷たい風に煽られながら宴が盛り上がった。
車中泊の翌朝、私が起きたのは9時過ぎ。こんなに遅くまで寝ていたことはついぞ最近ない。ウィンドウに目張りをして暖かいシュラフにくるまっていたせいか、一番のんびり起きだしてしまった。YoshidaさんはすでにK1をほぼ組んでいる。
曇天の中出発
慌てて朝食を摂ってお務めをして、カサラノを30分くらいで組んで今年初のドライスーツを着る。これで戻ってきても気兼ねなくロールができる。
朝のうちにカヤックに乗らずに離れた方もいるので、6艇で出艇。吐月工房氏は自作カヤック、リジッドが3艇、フォールディングカヤックがYoshidaさんと私の2艇。いつものように城ケ島を時計回りに回って戻ってきたのが12時過ぎ。
6艇は壮観です
最後に左右スカリング、左右スタンダードロール、右ストームロールをこなして終了。さすがに水は冷たく、上がった後は風に吹かれてさらに寒い。ドライスーツでスプレースカートを挟み込んでいたので艇の中に水はほとんど入らなかったが、撤収も適当な乾燥で終了。
これで今年のカヤックは漕ぎ納めになるだろうか?年末まで1週間漕いでいる暇がない。
30日目の漕ぎ
朝6時過ぎに出たが、だいぶ日が短くなって高速上でようやく夜明け。ベイブリッジからの富士山の冠雪がピンク色で美しい・・
7時30分に宮川漁港に到着したら鮟鱇庵さんがいらしていた。早速組み立てに入り、いつものように30分ちょっとでカサラノが組み上がる。先日つくったバウ・キール部分の彫刻刀で削ったようなキズが気になるが、漕ぎ終わってから接着剤で固めることにする。
出艇直後の宮川
吐月工房ご夫妻も到着して、ツーリングに出発。今日は天気も良く風も弱い。昼間は10月並の気温になりそうだ。剣崎往復をしてから城ケ島一周することに。漕いでいるときっと暑くなるだろうから、下はsurf8のジョンを上半身は着ないで履く。途中で小便ができるように。上半身は少し厚着で、薄手ラッシュ&surf8パーカ、半袖パドリング用ウインドブレーカー。そして新兵器として、サーフィン用品からタバルアの1.5mmビーニー(帽子)、リーフブーツ、surfgripのウィンドサーフィン用ミトン。これらは結局この日の天候ではオーバースペックで汗をかくことになるが、冬のカヤックおよびウェイブスキーに役立ちそうだ。特にネオプレンビーニーはスキー(ダメならそのアプローチ中の防寒)にも使えそう。
最初は結構調子よく、剣崎を回り込んでくる向かい風なので、スケッグなしだが操船に気を遣うこともない。しかし剣崎から城ケ島の安房崎までは追い風・追い波でバウが右に振れやすく、右のスイープばかりしていたのでちょいと厄介だった。こういう時にスケッグはかなり有効である。
安房崎近くで男女のカヤッカーに出会う。男性は自作と思しきカヤックにこれまた自作っぽいGパドル。女性は新しめの赤いフェザークラフト・カフナ。しばらく進んだら今度は青いウィスパーの単独男性に会った。さらに長津呂崎近くでリジッド&塩島パドルの単独男性。夏ならいざ知らず、日曜日でもあまりカヤックに会わない場所なので、Gパドルで漕がれている方2名、フェザークラフト2名というのは大変珍しい。
海保の双胴船
すましと海岸に上陸、4人でゴミ拾い。その後はいつもの三崎港内ルートを通って11時30分ころ宮川帰還。吐月工房氏が仕上げのロール練習しているので、冷たいからヤだなと思いながらも右サイドスカリングから始まって仕上げロールを左右スタンダードロール、右ストームロールだけやって終了。このくらいの回数なら、船内に入る水の量は微量で済む。
ちょっと遅めの昼食を食べる間カヤックを乾かし、ついでにキールのキズをセメダインで埋めておく。あと何回今年中に漕げるだろうか。そろそろ波乗りもしたくなってきて、ウェイブスキーボードをどうするか結論を出すべき時が来たかもしれない。
三浦西南・小網代まで
安房崎回る
やや北風が強い中8時20分出艇。東京や横浜よりは雲が多めで日差しが少ない。安房崎までは風に押されながら。潮位が高い割にブーマーがそこかしこに見える。安房崎のブーマーを巻いて、城ケ島の南岸に来たら風と波がおさまってきた。しかし潮吹き岩は盛大に吹き上げている。
すましと海岸ではキャンパーが何組もいて、テントがいくつも張ってあった。波打ち際へは寄ったが、特に上陸もせずそのまま長津呂崎へ。次第に北風が強くなってきた。三崎港の入り口あたりから諸磯あたりまで結構な風と波。翻弄されながら漕ぎきり、小網代湾へ入っていく。
長津呂崎近くで
小網代湾に入る
さーて、今年の紅葉はどんなだろうと期待して湾奥に進むが、期待外れの色合いだった。
さすがに三浦も西岸に来るとカヤッカーが多い。スクールとおぼしき一団二組とすれ違った。
私のGパドルに注目した一人から声をかけられたので、このパドルはいい、と強調しておいた。
帰路、追い波追い風になったせいなのか、それとも本当に風が弱まったのか不明だが、来た時よりも海面が荒れていない感じがする。そのままズンズンと三崎港を通って、宮川近くへ戻ってきたら再び風が強くなり、大きめのうねりも右斜め後方から押し寄せてきた。最後の漕ぎを頑張って、12時帰還。初めその気はなかったのだが、スカリングののち3回ほどロールして終了。もう水が冷たくて今日のウェアでは上がった後に寒い。
13時までに撤収して、まるよし食堂で食事をとって解散。午後はもっと雲が出てきた。
外房ワンウェイ・流されて勝浦
久しぶりに朝5時30分に自宅発。外房に行くにはいくつかルートがあるが、今回試してみたいルートがあったので、たった800円とはいえ金に糸目をつけずアクアラインを使う。さすがに渋滞は始まっていないが、それでも交通量は多め。試してみたかったのは、館山道に乗らず木更津東インターまで走り、久留里を経て410号と鴨川有料道路を使って鴨川に至るルート。亀山湖にある道の駅でトイレに寄れるという目算である。結果はまあまあ。房総スカイラインと鴨川有料道路を使うと500円も取られてしまうのだが、200円だけで済むのはありがたい。7時20分に鴨川駅最寄りの前原海岸着。
早速カヤックを組む。今回は戻りが電車ということもあり、1ヶ月ぶりに背負いやすいカフナをチョイス。ワンウェイのシーカヤックツーリングでは最強のカヤックであろう。いつも思うが、まず組み立てが簡単で非常によろしい。ラダーレス・スケッグレスだと尚更である。今年はカフナに乗る時はこの仕様で乗っている。ウェアは先日暑すぎた反省から、下はタイツ&レイブンパンツ&ネオプレンのオーバーソックス、上は金曜日に着た薄手ラッシュガードの上にsurf8の黒いフード付きウェアを着て、上陸時の冷え対策に半袖のナイロン製パドリングウェアを船内に仕込んでいく(それでも汗は結構かいた)。カフナにはFCテーパードドライバッグ(10L)に詰め込んだ黒のトラベルパック、貴重品とおにぎりを入れた小ドライバッグ(5L)、さらにグルーミング用品とクラトワのパドルケース(実は竹刀袋)を折り畳んで入れた3Lのドライバッグの3つの袋を入れた。
サーファーの邪魔にならぬよう、まっすぐ出てテトラを右から回り込みたい
8時30分、出艇。テトラとテトラの隙間にはサーファーが大勢浮かんでいるので、以前のようにテトラ正面から出ることにするが、釣りのおじさんが陣取っていてテグスが風になびいてきているのでうまく出られる場所が極めて限定されている。こんな波打ち際で何が釣れるのか知らないが・・テグスを避けようとして漕ぎだそうとしたらタイミング悪く大きな波がきて、カフナごとひっくり返されそうになるところをかろうじて腕で支え、何とか出艇成功。外房の最大の難関は出艇と着艇である。テトラのすぐ脇を回り込んで、大きなうねりだけが来る安全地帯に出て、ホッと一息。コックピット内部のチェックをしてから東の天津・小湊・勝浦方面へ漕ぎだす。一番近い岬は天津の葛ヶ崎で直線で4km。まっすぐに漕いでいく。北西風があって波に押される感じで漕いでいくが、ラダーレス・スケッグレスなので少しバウを左に回される。左スイープをしまくり、左肩が辛い。
朝の太平洋、デッカイ!
約1時間で小湊駅のある内浦湾沖に到達。大きなうねりの中で若干休憩する。外房の魅力はこの大きなうねりだが、岸に近づくとブーマーだらけで沖合を漕ぐしかないので、うねりが小さめだと面白みに欠ける。今日がその日みたいだが、大潮の満潮直後で潮位が高いためブーマーは少なめ。カヤックはゆるい風に押される感じで速度は速い。そのまま入道ヶ崎(前原海岸から約9km)を回り込んで、断崖の続く「おせんころがし」こと行川の沿岸に到達する。ここは逃げ場がほとんどない。しばらくは岸に近づけたが、前方にはブーマーが列をなしていて、突っ込むと大変そうだ。ブーマー群の外側を巻いて、浜滑川岬を回る。沖はおとなしいのに、突如として海中の根のところで巨大なブーマーが沸き起こる。そのまま興津に近づき、ようやくブーマーとおさらばできそうだと思ったら、興津の入り江と守谷の入り江の中間で突如目の前に3mくらいのブーマーが起きた。かの「虎丸」と呼ばれるブーマーかも?くわばらくわばら。何も気にせずにまっすぐ漕いでいたら巻き込まれるところだった。行川から興津にかけて、ちょうど何隻も漁船が戻ってくる時間にぶち当たってしまったようで、ストップしてやり過ごす。
おせんころがし全容。左手前は雀島(内房にもそっくりな雀島あり)
こんなブーマーに当たった日には・・
小舟に乗った漁師のおじさんから声をかけられた。鴨川から勝浦まで漕ぐと言ったら驚かれた。流れているから帰りはしんどいぞ、といわれたが、こちらはワンウェイなので帰りの心配は無用だ。前日は5艇くらいのシーカヤックとすれ違ったそうだ。漁師のおじさんの言う通り、どうやら鴨川から潮流に乗って漕いでいるようだ。かなりのハイペースになっている。前原海岸から鵜原までだいたい16kmほどだが、まだ11時。2時間半で漕いできたことになる。少し腹も減ったので、守谷と鵜原の中間にある茂浦ちかくの小さな入り江に上陸、軽く行動食(昼食)とする。海水ももちろんきれいだが、なかなかビーチもきれいな入り江であった。
茂浦の入り江(コンビニ袋さえ写さなければ絵になったのに・・)
あと一漕ぎ。来し方を振り返るが鴨川は当然もう見えない
油断ならない磯場
さて、あと一漕ぎ。勝浦までは4kmほどだ。12時には着けるだろう。一瞬、八幡岬を回って御宿まで行ってしまおうかと思ったが、上陸地を知らない上に駅までの距離がわからない。地図もない。初見で漕ぐのはちょっとキツイかな、と思って予定通り勝浦までとする。見えるとつい行ってしまいがちになるが、ここは自重である。以前は近づくこともできず大回りした海中公園も100mくらいまで接近できたが、そこから先はブーマーだらけだ。大回りしていいペースで勝浦湾を横断し、「ホテル三日月」前の砂浜に上陸。ちょうど12時のチャイムが鳴った。ミッションコンプリート。ちょうど3時間30分で21km漕いだ(休憩2回、1回は上陸休憩)ことになり平均時速は約6kmとなるが、いつもより速いのは流れがあったからである。少しでも荒れ気味だったり逆潮だったりすれば、この時間では到着できないだろう。
海中公園
ゴール間近
砂だらけの場所で撤収に適した場所がなかなかないが、幸い人もいないのでわずかなコンクリート部分を使って分解・撤収。もう12時40分前後発の安房鴨川行き列車に乗るのはかなり厳しいので、13時台の列車に乗ることにする。それでも撤収は12時40分ころに終了し、トラベルパックを担いで駅をめざす。勝浦駅で約1時間弱列車待ちをして(なぜかその間に妙高のインフィールドから電話が・・)、13時46分の安房鴨川行きに乗る。勝浦にある国際武道大学からの帰りの人なのか、わがクラトワパドルのケースと同じような竹刀袋を持った人が数名駅に来た。思わず竹刀袋を見比べてしまう。私の竹刀袋の中身は「櫂」なのだ。巌流島の宮本武蔵と同じなのだよ、フフフ・・
外房線も内房線と同じく最近ロングシート車両になったらしい。1車両に数名しか乗っていないとロングシート車両は非常に寒々しい。勝浦から安房鴨川までの運賃は今年最長の400円だった。
帰りは素直にいつもの君津インターへの県道山越えルートを使い、渋滞がまだ始まっていないアクアラインを使ったが、高速に乗ってからトンネル内で事故が起こり、渋滞発生。約3kmの渋滞、20分くらいロスして17時帰宅。
秋の日のいいツーリングだった。日が暮れるのが早くなったので、午前中漕いで昼に上がるツーリングがいまの季節は一番良い。今年は、おそらくもうこれより長いカヤックツーリングはなかろう。今年は礼文島に遠征したのみで、終始房総か三浦で漕いでいたが、それはそれで満足である(半分は負け惜しみですが)。
小春日和チョイ漕ぎ
京葉道路を走っている道中、外房に漕ぎに行きたくなったが、時間が遅めなので諦めて内房へ。
朝7時20分自宅発で保田の海水浴場駐車場に9時着。カサラノを約30分で組み立てて、着替える。そろそろ寒くなってきたので、下はファイントラックのタイツにMTI・レイブンパンツにし、上は薄いラッシュガードの上にパーム・キャスピアンを着た。しかし漕ぎ始めると上半身は暑かった。漕いでいる分にはまだ先月と同じウェアでもいいかもしれない。水温も高めだし。ただし、上陸すると急速に体温は奪われそうなので、ウインドブレーカーとしてキャスピアンを持ち歩くのが良さそうだ。
10時10分出艇。ベタ凪のように見えて楽勝かと思ったのだが、少し沖に出ると何だかカヤックがグラグラする。2週間ぶりに漕いだから体が慣れないのかと思いきや、出艇地近くは鋸山のおかげで風裏になっていただけだった。意外と北西風が強い。風波が小さなうねりになってきている。しかも右後方からなので漕ぎにくい。こんな時にスケッグが有用なのだが、メッシュデッキバッグに入れたままで装着してこなかった。
時折バウを大きく振られながらも浮島の北に到着し、西側から回り込む。島の西側は海面グチャグチャ。マジ漕ぎして南側の洞窟前で一休み。その後も吹き抜けてくる風を左側から受けて、ウェザーコッキングに苦しみながら一度上陸。スケッグを付けて再度漕ぎ始める。ここからは北に向けて戻るので基本的に向かい風だが、斜めから受ける時間が長いのでスケッグが役に立った。傾城島近くで青いリジッドカヤック&Gパドルの方を見かけ、声をかけようかと思ったのだがすぐにその方は上陸されてしまい、掛けそびれてしまった。こんな平日に内房でカヤッカーを見かけるのはたいへん珍しい現象だ。
南側なのでおとなしい
だんだん風が強くなってきたような感じがする。波が割れてウサギが出現し始めている。あんまり長く漕がないで戻ったほうが賢明に思えた。今日はロールはしない予定で来た。レイブンパンツの内側に海水が入ると非常に厄介だからだ。しかも普通の靴下履いているし・・
スケッグ装着しました
12時、無事帰還。漕行距離は約10km。ゆっくり時間をかけて乾かして上陸時に付いた砂やゴミを取り払い、13時過ぎに撤収。ロールしないと撤収も比較的ラク。その後金谷のthe・fishでたらふくお昼を食べてしまい、睡魔と戦いながら15時過ぎに帰宅。
日曜日の天気が曇りの予報なので金曜日に振り替えたのだが、もし日曜日の天気がいいようなら、外房を漕ぎに行ってもいいなぁと思い始めている。
曇天北風ロール
2日ほど前から北東風が強い。予報では波2m。これはチョイ漕ぎは難しく、入り江でロール練習だけになるかと予想して現地に着いてみたら、意外と波が高くない。ただし風力発電のプロペラから推測して北東風は強そう。とりあえず通常通りに時計回りで城ケ島を一周することにして8時出艇。安房崎まで風に押されたが、今月初めの海況ほど荒れてはいない。すましと海岸にいったん上陸するが、北風でゴミはなさそう。カヤックから上がると熱が奪われこころもち寒い。今日のウェアはsurf8のロングジョンといつものプルオーバー。漕いでいると厚くもなく寒くもないのだが・・・
漕ぎだし
すましと海岸近く
荒れた中でも写真が撮れるくらいにはなりました・・
灘ヶ崎あたりから向かい風と格闘。Gパドルは素晴らしい。風の当たらない崖下などを選びながら9時ころ戻ってきた。で、海水温は23度くらいだけど空気よりは暖かいので約1時間ロール練習。いつものように左右スカリングレスト、左右スタンダードロール、右ストームロール、右ハル上で持ち替えのストーム、右持ち替えロングロール。左のストームの練習をしてみるが、上がる時は上半身がレイバックしていて、前屈系になっていない。前屈を意識すると上がらない。右のバランスブレイスをやり、そこからバタフライロールのハーフロールをやろうとするが失敗、吐月工房氏に勧められてフルロールのバタフライをやってみるが、7割〜8割方のところで失敗。勢いだけで腰を返そうとしているところがそもそもの間違いだろう。
水の中は暖かいが起き上がると風に吹きさらされて体温が奪われる。また風で流されるので深めの場所へいちいち戻らなければならない。失敗も多くなってきてバウを拝借すること1度。適当なところで止めにする。もうそろそろロールだけの練習に専念するのは寒くてダメだ。
曇りなので適当なところまで乾かして撤収する。完全なロール鼻になってしまい、ひょんなことから鼻水がダダ漏れする。
ところで今日の収穫は、新クラトワを入れるパドルケース。下の写真のものだが、ちょっと前に思いついて、昨日近くの取扱店(普通は近所にこんなものの取扱店はないが、なぜか私の家のそばにはある)で買い求め、クラトワを入れてみたらまさにピッタリ!まるで誂えたよう。ちゃんと先端部は補強されているし、江戸小紋風の柄がまたよい。使わない時はたいへんコンパクトになる。さて、この袋はもともと何でしょう?って、答える人もほとんどいない拙ブログで問うたところであまり意味はないが・・・
カフナでロール、は難しい…
6時30分に出てアクアライン経由で8時前に到着。カフナを久しぶりに組み立てるが、目の前の海はうねりと昨日までの雨のために波打ち際に葉っぱや枝のゴミが散乱、水も濁っている。あんまり進んで出ようとは思わない状況だが、波を越えてしまえば波長の長いうねりだけで風も弱そうだ。8時40分過ぎに出艇。大きなセットをかわして出るが、やはりデッキの上にゴミが。後でひっくり返るのでどうせ落ちるゴミだが、少し気になる。
ゴミだらけ&波の飛沫あり
今日のパドルはニンバスグリーンランド。カフナなのでちょっと長めのパドルをチョイスしたのだが、ルームの長さが新クラトワよりもかなり長く、最初違和感を感じながらゆっくり漕いだ。まっすぐ浮島へ向かい、9時20分ころ浮島の北から西へ回り込む。やや波があるが、どうということはない。南側の洞窟前も濁っていたので写真を一枚撮るにとどめた。アルカディア近くの磯場で水深を確かめて左右スカリング。浅場へ引き寄せられたのでロールはしなかった。
浮島へ。海水濁る。
浮島の洞窟前。ここも濁。
再び漕ぎ始めたら、右のスポンソンの空気が抜けていた。バルブをきちんと締めずに右スカリングをやったためだろうと思い、傾城島脇で北東風を避けながらシーソックをあけ、空気を入れ直す。スポンソンに穴が空いているわけではなさそうだった。
浮島と大ボッケの間に富士
いつもの亀ケ崎近くの海水はまあまあだったのでロールする。左右スタンダードロール、右ストームロールは難なく成功したのだが、調子に乗ってボトムでパドルを持ち替えるストームロールを試みたら失敗した。すかさずバックアップの持ち替えロングロールをやろうとしたが上がらず、スタンダードロールに切り替えたがなぜか失敗した。息が続かなくなってきたのでスプレースカートを外して沈脱。デッキラインに腕を通してフロートに空気を片方入れ、リエントリーロールで何とか上がった。やはりビーム長が長くスポンソンも張っているカフナは起こしにくく、パドルのスイープで助走の揚力をつけないと上手くは上がらないようだ。最初からスタンダードロールに決め打ちするか、もっとストームロールの精度を高めておかないとまずい。いまの私ではちょっとアクロバチックな技でカフナを上げようとして失敗した時にバックアップロールが失敗したらお手上げだ。カサラノならほぼ問題ないのだが…。カフナは持ち替えロングロールが通用しにくいフネだということが今更ながらにわかり、一つ学習した。
保田漁港入口の少し沖で内房では珍しくカヤック発見。近づいてみたら赤いウィスパーで、うすうす4月にセタスBKPツーリングで一度ご一緒したSさんではないかと思い、声をかけたらやはりそうだった。あてもなく漕ぎ始めたらしい。
保田に戻ると波打ち際の波は北東風を受けてさらにいやらしくなっていた。大きなセットなら上陸に失敗する可能性があり、カヤックがゴミまみれになること必定だ。したがってなるべく小さなセットのときに岸に近づき、後ろから波を被る前にカヤックから降りてすかさず担ぎ、波を被らないように運ぶのが一番に思えた。砂浜の波打ち際で最近よくやる上陸法だが、カヤックを降りたところまではよかったものの、ロールで水が入ったカフナは意外と重く、スターンに波がかかってしまった。堪えてそのまま駐車場まで運ぶ。最悪の状態は避けられたが、私自身の下半身がゴミまみれだ。片づけ後にハーフパンツを脱いだら腰回りから股間にかけて葉っぱのゴミがびっしりついていた。乾いたタオルで拭きとるがなかなか落ちず、いまいましい限りである。
昼前はこんな感じに
今日は短時間のパドリングで、日差しも強く空気も乾燥していて11時30分に完全撤収できたので、保田駅前の寿司屋「松月」に食べに行く。1,500円で職人さんが握る旬の寿司を食べて満足。
帰りは午後早いので京葉道路経由で帰ろうと思っていたが、事故渋滞があって予定変更しアクアラインで戻る。木更津から東京湾の西岸一帯がよく見え、横浜ランドマークから東京のビル群、スカイツリー、幕張のビル群がクッキリ見えた。こんなに視界が開ける日は滅多にない。午後2時帰宅。
天気晴朗ナレド風強シ
朝5時30分に家を出たのに、高速道路のクルマがやけに多い。考えて見たら三連休前日で10日が日曜日だった。多いはずである。湾岸線はもう朝の渋滞直前という様相だったが、さすがに川崎まで行ったら道路が空いてきて、横浜の狩場線との分岐を過ぎたらスカスカになった。横須賀PAで朝食とトイレを済ませて7時チョイ過ぎに宮川漁港到着。道中、煙突の煙を見てきたが真横にたなびいていたので風速は5mはありそうだ。
出艇(朝の雰囲気がありあり)
組み立てをテキパキと始めたが、最後のところでスポンソンがガンネルフレームに噛み込んでいた。力技で引っ張り出して事無きを得た。組み立て終わったころ吐月工房氏も到着。北風が強いが8時ころ出艇。城ケ島一周へ。岸から少し離れたら崖上からの北風が強まり、追い風と規則性のない波に翻弄される。波でバウが振られるが、スケッグのおかげで何とか安房崎までたどり着く。新クラトワは手のひらに吸い付くようだ。樹脂仕上げのクラトワやグリーンランドに比べ、カタログデータは変わらないのだがなぜか軽く感じる。キャッチもよく飛沫も少なく非常にいい感じ。今までのパドルに比べややルーム長が短いが、ショルダーに常時手のひらを掛けながら漕いでいくのがよさそうだ。
ブレード面から見ると5層
横から見るとブレードを回り込むような部材がある
陸で吐月工房氏とこのパドルをどうやって集成したのかを話し合ったが、ブレード面に対して垂直方向や水平方向に巧みに組み合わせており、中心はテーパーを掛けてあることがわかって、パドルを削る前に非常に手の込んだ集成の仕方をしていることがわかった。このパドルは値段に対してかなりお得だと感じる。
ウミネコ多し
赤羽根海岸に上陸してペットボトルゴミ拾い。二人で2袋拾う。非常にさわやかな晴天で、トンビが崖の際をジグザグに飛んでいた。平日の朝にもかかわらず、そのトンビをずっと下から見上げてている女性がいた。一人で物思いにふけりたかったのだろうが、目の前でサングラスのオッサン二人がゴミ拾いしているのは相当目障りだったに違いない。
安房崎を回り込んで一息
しばらくパドルを交換して漕いでみる。吐月工房氏のクラトワに対する印象がよくて安心した。吐月工房氏自作のパドルはまた味があってよかったが、私の漕ぎ方だとクラトワよりも飛沫が上がりやすいように思った。
長津呂崎を回って灘ヶ崎から三崎港へ入るところはちょうど北風の通り道になっていて、風速は5mどころではなくもっと強かった。耐風姿勢を取りながら必死にフォワードストロークをした。何とか無事通過。しかし三崎港内も風が強い。向かい風の中を何とか宮川まで戻ってくる。強い向かい風の中でのパドリングでもクラトワが煽られないのがわかった。
海鳥やはり多し
さて、入り江でロール練習。左右スカリング、左右スタンダードロール、右持ち替えロングロール、先日動画として載せたボトムでパドルを持ち替える前屈ロール(右)は難なく成功。右ストームロールをやってみたら割とスムーズにできたので、動画を撮ってもらった。しかし左のストームは全然できない。基礎からやらないとムリだろう。バックスイープロールも、もうできるでしょうと言われて試してみる。動きはカクカクしてしまうが、一回は成功。で、動画に撮ってもらったら案の定失敗。たぶんもう少し練習して落ち着けば、上半身をひねった状態のセットからフルロールできそうだ。その後バタフライロールに挑戦するが、あと2割くらいのところで失敗。吐月工房氏はスタンダードロールの時の上半身の動きを忠実にやってみたらできた、と言っていた。それはこちらで動画撮影。
吐月工房氏のバタフライロール
私のストームロールと失敗したバックスイープロール
回っていると風で岸に近づいてしまうし、かなり回って疲れたので止めにして撤収。比較的乾きも早く、まるよし食堂で「海かけ丼」を食べて解散。頭髪が海水でボサボサのまま床屋に直行してしまった。
海水温が少しづつ下がっているようだ。今月いっぱいでロール練習も厳しくなってくるだろう。
台風一過、うねりのの三浦
少しバウが曲がったが、気にしない
8時過ぎに漕ぎだすが、宮川出艇地前の磯にはかなり高い波が打ち寄せている。少し沖に出ると波長の長いうねりが残っている。潮が高い時間なのに、安房崎近辺は大きなブーマーが立っているし、赤羽根海岸でも激しい白波。もちろん、安全策で少し沖合を漕いでいくが、今日は上陸してゴミ拾いなどできそうにない。波長の長いうねりは高さ1m以上で、右前方の吐月工房氏の姿が全く見えなくなるくらい。そのままブーマーを避けつつ上陸ナシで城ケ島半周。まだ台風の余波が残っているが、驚くほど海水はキレイで水温も25度近くと高い。
頭だけ見える
今日のパドルは久しぶりにニンバスのグリーンランド。もちろんGパドルである。最近ずっとクラトワで漕いできたので、どんなもんかなと思って使ってみた。クラトワよりも約10cmほど長くブレード幅も1cmほど太いグリーンランドだが、同じ木製・樹脂仕上げのGパドルなので漕ぎ味は変わらない。ただ、ルーム長が肩幅よりも握りこぶし2つ分くらい長いので、ちょっといつもとは違う感じ。城ケ島を回り込んでくる頃までには慣れた。これからも時々使うことにしよう。
海水は透明度高い
やっと難所をパスして三崎漁港へ入る灘ヶ崎のところで、それまでなかった結構高い波に襲われてスターンを振られたが、幸い沈はせず。三崎漁港内で海はおとなしくはなったものの、北東風が予報以上に強い。4〜5mほどか。
ほとんど休むこともなく宮川へ戻ってきてしまった。で、お約束のロール練習。
左右のスカリングレストから始める。そのまま左右のスタンダードロールへ。次いで右持ち替えロング、右バックスイープロールをやるが、1回は何となく上がったものの、その後が続かない。多分パドルブレードの角度が抵抗になりすぎているに違いない。まだ課題は未解決である。
バタフライロールももう少しで上がるところまでは来たが、上半身のレイバックのタイミングが合わないのか、成功しなかった。だが、今日は新しいロールが一つできた。ストームロールの練習課題でHelenのDVDにあったロールで、名前は何というのかわからないが、フルロールしながらひっくり返った時にハルの上でパドルを持ち替えて前屈ロールするものである。吐月工房氏が動画に撮ってくれた。
ホントはもっとスムーズに持ち替えて上がらないといけないんでしょうが・・
その後船体布を乾かして、まるよし食堂さんでラーメンを食べて帰路についた。
内房ストロングスタイル
ストロングスタイルとは、もともとプロレスの用語だが、カヤックでご一緒させていただいているオオタガキさんの命名で、大きなフォールディングカヤックの収納バッグを背負って公共交通機関で漕ぎに行くスタイルだ。ロールの名手Dubsideはこれを”コマンドーカヤッキング”と名付けている。もっとも、ダブサイド氏は写真で見るとパックカートを引いているので、背負いではないようだ。私は「ストロングスタイル」の言葉が気に入っている。
しかも今回はカサラノを背負っていく。かなりの苦行。物好きのやることかも知れない。内房線各駅にある跨線橋では重さにヨロメキながら涙が出るかも知れない。
さすがに一人で実行するのは虚しく、思いついたことを行動に移せそうにないので呼びかけてみた。するとありがたいことに5人も応じてくれたのだが、現実には季節の変わり目で体調を崩された方が2名おり、当日は私のほかオオタガキ氏、Yoshida氏、桐生のK氏と、いつものメンバー4名になってしまった。
これはかなり速いペースが予想され、後れを取るのが私ということも分かり切っているのだが、実際漕いでみると想像以上に引き離されるツーリングになってしもうた・・・
電車で館山まで来ることになったのはオオタガキ氏、Yoshida氏と私の3名。お二人は朝5時台に最寄り駅を出るはずである。東京東部に住んでいる私だけ遅く出るのもなんか申し訳ないので、6時01分の黄色い電車に乗る。千葉駅の乗り換えに余裕を持とうということである。が、千葉駅ホームでカートを引いたオオタガキ氏とバッタリ。考えることは同じようだ。千葉駅を経由してカヤックに行くことも以前に比べ減ったのだが、久しぶりなので駅弁など買ってみる。ちょっと奮発して1,050円の柿の葉寿司。家から持ってきたパンなどは行動食やおやつにする。
内房線に乗り換えてカートを引いたYoshida氏と落ち合い、トコトコ各駅停車で館山まで南下。千葉駅からもまるまる2時間である。列車は最近ロングシートになってしまったので、車両の中の人々の今日の目的がわかってしまう。ゴルフ、ダイビングの道具を持っている人は一発だ。しかし、行商のオバチャン並にでかくて真っ黒いバッグを立て掛けた私たちが何をしにいく人か、他の人には想像しがたいだろう。
怪しいバッグ
8時50分館山駅着。ストロングスタイルなので階段を足で上り改札を出る。まだ元気だからできる。しかし北条海岸まで歩く間にずっしり重さを感じる。これ以上海岸まで距離が長ければギブアップするところだ。
昨日のうちにクルマで到着していた桐生のK氏の組み立てられたウィスパーの隣で9時組立開始。順調に30分ほどで組み上がって、荷物を入れるべくパッキング。カヤック収納バッグはテーパードの10L防水バッグへ、その他は着替え、食糧、貴重品と合計4つ(いずれも小)の防水バッグを使用した。
完了
沖には美しい帆船(日本丸か海王丸か?)が見えるのだが、ゆっくりと東京湾を横断していった。
鏡が浦へ
10時過ぎ出艇。暑かったので早速サイドスカリングを。その後漕ぎ始める。最初は大房岬までの館山湾縦断。およそ6Km強。K氏およびYoshida氏速い。雀島までで間隔が離れた。大房の崖近くでソルティーズのご一行とすれ違い。挨拶だけ交わして先へ。南無谷を通過して小浦の先の岩井海岸直前の岬で11時40分くらい。ここまで10.3kmほどだが、またも先の二人に引き離された。さすが奄美シーカヤックマラソン組だ。Yoshidaさんが先導でここで上陸して昼食休憩。そこそこに12時過ぎに漕ぎ始める。岩井海岸の横断。岩井袋を通過して傾城島手前でスローダウン。勝山漁港や保田漁港へ入港してくる漁船・釣り船などが13時前後に通過するので、何隻かをやり過ごしつつ通過。岩井海岸あたりから小さなうねりが出てきた。追い風なのであまり風は感じないのだが、次第に海面が波立ってきたようだ。
雀島
大房岬
各人各色・・
亀ケ崎の北側が風裏になるのでちょっと休憩。ロールしようかと思ったがあとで船内に入った水を排水するのが面倒なのでスカリングレストだけにしておいた。オオタガキ氏はコックピットから出した脚でパドリングができないか試している。なかなかうまくて、足漕ぎボートのように進んでいく。が、ここでオオタガキ氏サングラスを海に捧げた・・・
勝山近辺
金谷まで漕ぎましょう、ということになって保田海岸を横断して、明鐘岬を越える。先行するオオタガキ氏がかなり狭い岩の間を抜けていったので私もショートカットしようと思ったが、うねりによる海面の上下を近くで見たらビビった。あわてて引き返してより安全な岩の間をくぐった。明鐘岬あたりがいちばんうねっていたようだ。
速いペースの人に追いつくのはムリなので、もうのんびり漕ぐ。間もなく金谷のプール前に14時30分ころ上陸して撤収。総距離は22Kmくらいか。K氏はカヤックを置いて館山へ空身で戻っていった。
カヤックを乾かして片づけ終わる頃、携帯で電車の時間を確認したらあと数分後。間に合いっこない。結構こういうパターンは多い。もう電車を使ったワンウェイカヤックツーリングの法則(「撤収がもう少しで終わる頃、乗りたかった電車が通過していく」)なんじゃないかと思うくらい。あきらめて16時台の列車まで1時間待つ。Yoshida氏はフェリーで帰ってみようということで東京湾フェリー埠頭へパックカートを引いていった。オオタガキ氏と浜金谷駅でアイスを食べ、自販機で買った冷たい飲み物を飲んでまったり時間を潰し、各駅停車で千葉まで。その後黄色い電車でトコトコと。私は18時46分着。駅からのストロングスタイルがまた厳しかった。
内房線・新型各駅停車
久しぶりに、ロール練習で酷使してきたカサラノのフレームをお風呂に入れようと思う。
暑さも去って・・
またカメラを忘れてしまい、写真ナシ。
ここのところ2週間ほど連続して出艇している保田海岸に9時着、カサラノを組む。風も波もないのでスケッグは装着せず。最近スケッグを使っていない。8月は朝からギラギラ太陽で組み立てが辛かったが、今日は曇天でやや涼しく組み立ては順調。30分ほどで組み上がり、投げ釣りの人を避けて出艇。
やっと涼しい中を漕げるので、少し距離を漕ぐことにした。保田海岸から浮島を反時計回りに回り、浮島の対岸のアルカディア前に出て岸ベタで帰ってくるとちょうど10kmくらい。お昼には戻ってこれると考えて漕ぎ始めた。
浮島まで春から夏にかけて設置してある生け簀もおおかた撤収されていたので、直線的に漕げた。島を回り込んで南側の洞窟の前に来ても波風はないので、洞窟前で左右のスカリングをして小手調べ。
アルカディア前は透明度が高く、気持ちいいのでここで一通りロールをやった。左右スカリングのあと、左右のスタンダードロールと右のチェストスカリング。右持ち替えロングロール。
その後ソロソロと岸近くを漕いで、先日の亀ケ崎北側で再びロール。バランスブレイスは起き上がるのがなかなかうまくいかない。リバーススイープロールも相変わらずうまくいかなかった。沈脱はせず、失敗しても代替のロールで上がれるのでずいぶん楽になった。先日のソラスズメダイの群れが水上からも見えた。最後に左右のスタンダードロールをして終了。ちょっと曇っているだけだし、水温は9月に最も高くなるはずなのだが、気分的な問題か、水が冷たく感じた。でも震えるような冷たさではないのでむしろサッパリする。
保田海岸に戻りがてら、リバーススイープロールもフィニッシュ部分から練習していったほうがいいだろうなと思う。レイバックしてチェストスカリングの体勢からスイープして前屈しつつ上がるところから練習だ。いきなり上半身を後方にひねるセットからフルロールするのはまだ早い。しかし、大概ロール練習のアイディアが生まれるのはロール練習を終えた後だ。もうやる気は湧かないのでこの練習は次回だ。
波打ち際で砂まみれにならないようカヤックを上げて撤収し始めたら12時の鐘が鳴った。ようやく空が晴れてきた。1時間近くかけて船内を乾かして、先日アウトレットショップで買った新しいフェザークラフト収納バッグにカサラノを入れ、帰路についた。昼食は久しぶりに贅沢して金谷の「The fish」で一人寂しく。バウムクーヘンとロールケーキをお土産に買って、眠気と闘いながら京葉道路経由で15時帰宅。
夫婦で内房カヤック遊び
すでに暑い中カヤックを組み、9時出艇。まず出艇地の北の明鐘岬まで漕いでいくが、ずいぶん海水がきれいなのに驚いた。かなり深いところまで海底が見える。組み立てが大変暑かったので女房に先行させてまずは左右のスカリングレストをして先日の感覚が失われていないか確かめる。日によってできたりできにくかったりというのでは情けない。
明鐘岬はすでに数台の車が止められていて海岸にもテントが張られていたので上陸はせず、バウを返して出艇地南の亀ケ崎まで直線的に漕いでいく。あまり離れないようゆっくり漕いで時々女房を待つのだが、10時前後に保田漁港へ相次いでプレジャーボートが入港・出港してくるので、何隻もやり過ごす。そこを超えたらもう亀ケ崎近くである。
亀ケ崎の北側には風も入らず、透明度も高い。人も入って来にくい。ネコの額のような浜にカヤックを上げて女房はプカプカ遊んでいる。私はロールの練習。左右ともにスカリングレストがうまくいったので(とはいえ左は相変わらずぎこちない)、左右スタンダードロールを何度か繰り返す。何とか失敗しなかった。右のチェストスカリングからの起こしも一度成功。しかし、バランスブレイスがしっかり浮かなくて完全にひっくり返ってしまいロールで上がらなければならなかった。試しでバタフライロールも一度やってみたが、自分としては今まででいちばん良かったような気はするが、当然うまくいくはずもない。
だいぶ鼻に海水が入って鼻声になってきたのでいい加減ロール遊びはやめにする。
女房に動画撮ってもらいましたが、撮影者が浮かびながら撮っていて
フレームが定まらず見ていて気持ち悪くなるので、いちばんマトモなものだけ。
一応できるようになった左ロールです・・(最後の女房の一言は余計)
少し泳いでみたら、一帯はソラスズメダイの宝庫になっていた。
ウニも・・
風波も出てきたので12時に出艇地に戻り終了。十分乾かして撤収。
帰りはニコニコドライブインにて800円の刺身定食。相変わらずおばさんたちが懸命に働いているが、注文をとるおばさんのぼやくようなメニュー説明はあんまり好きになれない。
収穫あり
さすがにさらに亀裂が伸びて、ある瞬間に割れたりすると困る。思い出したのはオオタガキさんが7月に同じような症状の修理をカサハラ氏に相談していたことだ。早速オオタガキさんにメールして修理方法について問い合わせた。すると、ガラスクロステープを貼ることを推奨されたという。もっとも、オオタガキさんはホームセンターで適当なガラステープを見つけることができず、FRP補修キットを購入して修理されたとのことだ。
ホームセンターでも見つからないならばと思い、ネットでガラスクロステープを注文した。3Mの69Jというコードネームのテープである。見るからに一般家庭用に販売されている品ではない。結構高くて、1,500円程度してしまった。
週末コーミングにガラステープを貼った。タテヨコ2方向から積層すれば厚みも出ていいだろうと思い、気になる部分に集中的に貼ってみた。何せテープなので一抹の不安は残るが、さすがにガラス繊維が入っているテープだけあって引っ張りにはかなり強い。まるでケガの後の絆創膏のようで痛々しいが、船体布を挟み込む溝までは亀裂が到達していないことと、シーソックで白いテープは隠れるのが救いだ。
使用前その1(腰部分)
使用前その2(ヒザ近く)
それで、ロール練習に行ってみた。場所は内房のいつもの保田海岸。10時チョイ前着で10時40分出艇。海の家は解体中だし海水浴客も釣り人もほとんどいないうえ、風は微風なので移動するのが面倒くさく、砂浜の目の前のやや深いところでロールを始める。
まずは右スカリングレスト、右持ち替えロングロールから。何とか上がるが、先日の調子の悪さを引きずっていて力技に頼っている。何度かやっていたら帽子が取れて視界を塞ぎ、また抵抗になってしまったのでロールできなくなり、沈脱。帽子は邪魔だ。フロートを使ってリエントリーロールをやり、水を掻きだしてから再びロール。ヘッドアップが失敗の原因だとわかるので、基本に忠実に目線を意識して右スタンダードロールを試みる。すると楽に上がる。うーん、そういうことなのか。だんだんロールに慣れてくるにつれて基本をないがしろにしていたみたいだ。だから力技になってしまうのか・・右持ち替えロングロールを目線を意識しながらやってみたら今までとずいぶん違ってヌルッと楽に上がれることがわかり、ますます基本に忠実な目線がヘッドアップを抑える要素だということがわかる。その後はほぼ百発百中。右の2種類のロングロールが復活した。
コックピット内の水を再び掻きだした後に今度は左に挑戦。スタンダードロールをいきなりやっても上がりそうもないので、左のスカリングレストから始めてロールのフィニッシュ状態の感覚を掴む。スカリングが右に比べてぎこちないので顔が沈みそうになるが、そこをこらえてスカリングからスイープして上がる。成功。何度か左スカリングレストをやって失敗しなくなってから、左スタンダードロールに挑む。リジッド艇と平パドルを使えばCtoCロールはできるのだから感覚は掴んでいるはずだ。目線を意識してヘッドアップしないようにパドルを回したら、楽に上がった。ちょっと拍子抜け。でも嬉しい。連続で3回くらいやっても失敗ナシ。やはり左も目線とフィニッシュのレイバックがきちんとできれば上がるのだ。
そこまでやっていったんカサラノを海から上げ、船内の水を抜く。沈脱したのでかなり水が入っている。時間を見たらまだ12時前。あと30分くらいグルグル回っても体は持ちそうだ。再度カヤックに乗り、仕上げとして右のスカリングロール、バランスブレイス、スタンダードロール、持ち替えロングロール、さらにストームロールも試してみた。目線に気をつければストームロールも持ち替えロングも前屈系なので、途中からは同じ要領のはずだ。ストームに関しては他の人の目から見てもらわないと何とも言えないが、一応自分では成功したことにしておこう。
次いで左のスカリングレスト、スタンダードロール3連続。苦労なくできた。一応満足。
とはいえ、今日トライしてできなかったのはチェストスカリングからの起こし。次の課題はこれか?バタフライロールやGパドルでのショートロールはまだ先の課題だ。
ちなみに、いま米国からロールのDVDを取り寄せている。
Helen Wilsonの”Simplifying the Roll DVD”である。一昨日くらいにあちらで送ってくれたようなのだが、これが届くのを心待ちにしている。
HelenのHP
2時間近くロール練習をやったあとのコーミング補修部分は以下。粘着力がどこまで持つのか不安だったが、剥がれることもなく無事であった。私のような横着者にはいい修理方法だったかも知れない。しばらくはガラステープでだましだまし使っていくことになろうが、完全にコーミングが割れてしまうようなら買い替えかも知れない。
使用後その1
使用後その2
フネを上げて、たまった水を排水しながらゆっくり片づける。13時過ぎに撤収完了、海の見える下道をトロトロ走りながら適当なところで高速に乗り、帰路についた。千葉も東京も暑い!の一言。
今日はおとなしい海だった
水と戯れる
早朝出発、時間がありそうなので横須賀PAで朝食&トイレを済ませて7時20分に宮川に着いたら、吐月工房氏がすでに到着していた。
カサラノを組んで、ミニツーリングはせず、すぐ近くの入り江でロール練習に入る。
ところが、初手から調子が悪い。スカリング、バランスブレイス、スタンダードロール、持ち替えロールといま自分が持っているあらゆるロール・リカバリー技術がことごとく失敗するので練習開始早々に沈脱せざるを得ないという始末。今までやっていたロールは何だったのかと思い、少々落ち込むが、何度かやっているうちにそれなりのものができて沈脱は3回くらい、バウ拝借が3〜4回くらいで済んだ(ロール脳になっていて記憶が不正確)。しかし何だか調子悪い。
スタンダードロールもアドバイスを受けて2回ほど連続して楽に上がれたのでついにコツをつかんだと思ったのだが、後が続かない。持ち替えロールも疲れてくると上がらない。
スカリングレストから艇を復原するのに失敗する、バランスブレイスは顔が水面上に出ないままパドルがズブズブ沈んでいく・・・バタフライロールも試みたがバランスブレイスがうまくいかないのに成功するはずもない。
自分の技術はまだまだ一進一退で、そう簡単に調子に乗るなということだろう。それでもアドバイス受けながら練習できたので収穫が大きかった。
疲れてきたところで上陸して休憩中断を挟みながら、かなり回って何回トライしたかわからないくらい。吐月工房氏もより難しいマニューバーを試している。
水船になってしまった時の最後の対処法を見せてもらった
最後にペットボトルや砂をはらんだビニール袋を拾って、11時くらいにやや強めの南西風が吹く中、いつもは通過してしまう城ケ島の北東海岸の「水っ垂れ」をウロウロ。初めてここへは行った。島影の風裏になっていて海水も比較的きれいで、こちらでロール練習してもよかったくらい。帰りは八景原のロックガーデンを縫うように漕いで12時過ぎに終了。
水っ垂れ(実際水が出ている)
いい感じの磯
宮川方向を振り返る
お昼をゆっくり食べて14時に解散。帰りは・・眠気と闘いながら。
恥ずかしながら今日の代償は足裏のケガ。沈脱後岩で切ってしまった。これも甘く見た代償である。血は止まっていたはずなのだが昼食前や帰宅後に突然ドバドバ出てきたりして、治るのにちょっと時間を要しそう。週末はおとなしくせざるを得ないな・・・
ロール練習
いつものところで起こる朝の渋滞をくぐり抜けて京葉道路経由で保田へ。
クルマの陰でカサラノを組み始めるが、クルマが発する熱でかなり暑い。ゆっくり組み立てたつもりだったが、できてみると久しぶりにバウのセンターがズレていた。気持ち悪いので組み直そうかと思ったが、より暑くなるのは知れているのでパス。
組み上がる頃に南西風が強くなってきた。5m以上ある。鋸山が落ち込む明鐘岬の入り江でロールするつもりなので少々波が荒いが漕ぎ出る。少し沖に出てみると、白波も立つ状況。とりあえず明鐘岬まで3km弱漕いでいくが、風波のうねりが結構高く、頭くらいの高さのものも時折押し寄せてくる。岸近くの磯場では三角波も立っている状況。カサラノの操船練習になるなぁと思いつつ、明鐘岬の入り江へ。さすがに入り江の中は静かだが、西方向に開けている入り江なのでそれなりのうねりは来るし、オンショアの風で漕いでいないと岸に引き寄せられてしまう。
せっかくここへ練習しに来たので、ロール練習開始。スカリングレスト、バランスブレイス、持ち替えロール、スタンダードロール(すべて右)の練習をする。持ち替えロールの成功率がかなり高くなっているので失敗しても沈脱はさすがにしなくなったが、ネット動画で学習したつもりのスタンダードロールが思うようにきれいに上がらない。一応成功はするが、ヌルッと力を使わずに上がるにはまだまだ修業が必要なようだ。顔の向き、パドルの持ち方と位置をもう少しブラッシュアップさせないと・・
バランスブレイスやスカリングレストはこの夏の収穫で、先日試してできたバランスブレイスからヒップフリックで上がるのは非常にスムーズにできるようになった。ただ、リジッド&平パドルでは上がる左ロールや、天地左右が混乱するバックスイープロール、バランスブレイスの発展形であるバタフライロールなどを試すことはできなかった。自分の目標としては寒くなる前に右ロールの精度を上げ、反り起き系と前屈系のロールがきちんとできるようになりたい。
自分が望んでいたほど何回も回ることはできず、だんだん南西風が強くなってくるので入り江を離れ、ゆっくり出艇地へ戻る。帰りもまた風波に翻弄されながらのパドリングだ。短いとはいえ若干緊張する。着岸は砂まみれになるのがイヤだったので波がブレイクする手前でカヤックを降り、担いで上陸した。砂浜ならこうするとカヤックが砂まみれにならずに済む。
カヤックの内部を調べてみたら、意外なほど水が入っていなかった。沈脱しなければ内部に入る水は少ないようだ。前部ハッチのコーティングがボロボロになってはがれ落ちており、縫い目のシームシールがもう限界だったので現地でティアエイドを切って張る。船体布ごと交換しない限り気休め程度の修理にしかならないが、やらないよりはましだろう。強烈な日射と風のおかげでみるみる道具が乾き、乾きにくいネオプレンもしっかり乾かせた。お昼近くになって海水浴場にも家族連れが何組か出てきているので、ちょうどいい時間に上がったかも知れない。片づけの最中にシットオントップに乗ってみたいという近所の男性から声をかけられたので、富浦のソルティーズと鴨川のセタスを教えておいた。
12時30分、保田海岸を後にして帰路につく。まだ時間が早いので京葉道路の渋滞もなく、順調に到着。
暑いうちに、もう少し時間と回数をかけてロールの練習をしたいと思っている。
酷暑カヤック
ちなみに、カメラをいま修理(部品交換)に出しており、さらに予備カメラを持っていくのを忘れた。首都高に乗ってから気づいたが後の祭り。したがって写真ナシ。
朝7時20分に宮川駐車場に到着し、吐月工房氏ご夫妻の到着後、8時過ぎに一緒に出艇。
クルマの陰で組み立てていても汗がボタボタ。あまりに暑いので出艇直後に何回かのスカリング&1回のロール。
横瀬島方面に漕いでいき、島で風呂に浸かるように海水浴とゴミ拾い。
その後剣崎まで行って引き返したが、海の状況は南の微風なのに、波高1m弱のうねりが常時入ってくる。隠れ根のブーマーと岩礁からの返し波で海面はグチャグチャだった。おかげでカサラノのいい操船練習になった。
11時ころ戻ってきて人目につかないところでスカリング&ロール。今まで調子のよかったスカリングレストからの起こしが今日は軽くいかないかわり、スカリングを全くせずに上半身を反りながら大の字になって休み(右手でパドル持つ。カヤックは横倒し)、その後シャフトロールの後半の動きで上がるのが成功した。スカリングの揚力を使わなくても、パドルとPFDの浮力と腰の返しだけで横倒しから復原することが体でわかった。もう少し頑張れば180°裏返ってからのシャフトロールができるかも?
カサラノをよく乾かして(フレームが熱くなるので注意)、まるよし食堂でゆっくり昼食を摂って帰路につく。ラジオで練馬の気温が38°になったと言っていた。恐るべき酷暑である。家についても、クーラーはないので辛い・・・
その後写真をいただいたので、久々に自分が漕いでいるところを掲載。ちなみに後ろに積んでいるのは横瀬島で吐月工房氏が拾ったゴミとゴミ袋。
剣崎へ
復路
もやもや三浦
で、組み立てていたら葛飾のU氏が来たので二人で漕ぐ。もやがかかっていて湿度も高く汗だくだ。
横瀬島で
横瀬島へ行ってU氏シュノーケリング。私はマスクを持ってこなかったので少し泳いであとはぼーっとしている。北海道の冷たい水に比べて表面の温度は高いなと思いながら漕いでいたが、実際泳いでみると冷たく感じた。
結局横瀬島での海中観察は適当に済ませて城ケ島を時計回りに1週。ところどころでスカリングレストしないと暑くて死にそう。3回ほどやってクールダウンしながら漕いだ。
結構赤潮が出ている状況で、2日ほど前までの強烈な南風のせいか海上も汚い。
満潮後の引き潮だがまだ引ききっていないのでいつも露出している岩の頭も海中にある。
すましと海岸で上陸して、ラダーワイヤーの穴があったところに接着剤で貼り付けたところを確認したら、剥がれかかっている。前日にリペア用の船体布の生地を切って貼り付けたのだが、どうも接着剤がふさわしくなかった模様。
右の黒い長方形に当て布をした。左のラダー受けはそのまま。
10時30分ころ戻ってきて、少しロールして、11時終了。
その後乾かしながら問題の箇所の再接着。ラダーワイヤーが出ていた部分の素材がちょっと特殊なようで、黒い接着剤でもうまく付かないが、強引に貼り付けた。お世辞にも美しくない処理をしてしまった。またしばらく様子を見なければならないが、何度も剥がれるようならちょっと考えないと。
撤収中ちょっと不愉快なこと(私も悪かったが、相手も何かの理由でムシャクシャしていたに違いない。ちょっとした嫌がらせを受けた)もあったが、ラダーワイヤーが無くなるとフレームをとりだす時に非常に楽。カサラノ&スケッグ&ウィスパーフットプレートの組み合わせはシンプルでとてもよい。
12時を回ったので「まるよし食堂」で昼食を食べて眠くなる前に帰路につく。帰宅14時。旧盆を過ぎるまでは内房や三浦では海に出ないほうが不愉快なことがなくて良さそうだ・・
礼文島西岸単独行
適切な白地図があれば作りたかったのですが、素材が見つからず、地図を作成することはしていません。
7月25日、利尻島の鴛泊FTで私は焦っていた。天気は明日から下り坂、南西風が強く吹く。礼文島で漕ぐとしたら今日の午後しかない。フェリーが礼文島の香深に着くのが10時10分、民宿の送迎車で船泊へ行き、カヤックのパックを受け取ってカフナを組み立て、昼食を食べて出艇するのはどう考えても12時過ぎから13時になろう。こんな時に限って天気はメチャクチャいいのだ。時間が惜しい。
焦っても仕方ないと思いつつも、フェリーの速度がもどかしい。
香深までは北東微風の凪状態。乗客はのんきにウミネコにエサをやっている。
定刻に香深港に着いて、民宿「ゆうなぎ」所有の3代目プリウスで船泊へ。部屋に案内されてザックを置き、必要なもの(利尻の湧水が入ったナルゲン水筒、帽子、行動食、カメラなど)だけザックから取り出して、民宿の目の前の道路脇でカフナを組む。順調に約20分で組み上がって、スポンソンのエアだけ入れずに昼食を食べに行く。しかし、民宿目の前の食堂はコンブが上がったあとの漁師たちが占拠していてとても時間がかかるという。宿の兄ちゃんに相談して、車で金田ノ岬にある「あとい」へ行き、奮発して2,700円のウニ丼を注文。新鮮なウニだったが、あまり味わう間もなく取って引き返し、カフナを海岸に出す。船泊の大備(おおぞなえ)集落にある「ゆうなぎ」の目の前に朽ち果てた小さな桟橋があり、その脇の白い砂浜から12時20分出艇。
船泊海岸から出艇
とりあえず船泊湾を横断しながらゴールを考える。宿のにいちゃんはトド島とスコトン岬の間に海流があるので渡るのは止めておいた方がいいとアドバイスしてくれた。こちらも時間に余裕がないのでトド島は仕方なく諦める。湾内は微風による北東からのうねりが若干あるが、波高はわずか。カフナなら鼻歌を唄いながら漕げるが、普段と違って平パドルなので、いつもより水の抵抗を感じる。Gパドルとの違いってのは一掻きの重さなんだなと思う。ところどころに定置網の浮きがあり、それを避けながら白浜の漁港の北側をかすめ、スコトン岬近くの民宿の目の前を通過。浅瀬になったので海底がよく見える。水深は10m近くあるだろうが、礼文ブルーの透明度は非常に高く、スコトン岬を回り込むまで笑いが止まらなかった。
島最北の宿スコトン荘
トド島までわずかなのに・・
南もいいけど北もいい
スコトン岬も今日の海況では岸ベタで回り込める。トド島に後ろ髪を引かれながら進路を南にとる。ウミネコやウミウが多く、岩場にはウミネコのヒナもヨチヨチ歩いていて不審な赤いカヤックをしきりに警戒している。また漕いでいるとくちばしの太い海鳥が浮かんでいて、近づくと羽ばたいて逃げていくのだが、飛び立つのはヘタで水面をバタバタ進んで逃げていく。何という鳥だろうかと思っていたが、ウトウのような気がする。鳥には詳しくない(花も詳しくないけど)ので単なる推測である。
親子ウミネコ
ある岩場のそばを通ったら、アザラシが休憩中。そっと近づいたつもりだったが30mほどの距離でアザラシたちは海に入ってしまい、最接近はできなかった。海に入ったアザラシたちは一様に顔をこちらに向けており、私が諦めて進み始めると一定の距離をとってついてくる。振り返ってみたらアザラシの顔が15mほど後方に見えたのでまたニヤついてしまった。
遠くから凝視される
その後アザラシたちと遭遇することはなかったが、鮑古丹を過ぎ、ゴロタ岬の狭い水道を抜けたら風景が広がった。ゴロタの浜沿いには漕がず、鉄府の集落を左前方に見ながら澄海湾(すかいわん)へと入っていく。海水の美しさで有名なところらしい。案の定観光客が群れを成しているのが下から見えるので、近寄らず少し離れたゴロタの浜近くで漂いながらスプレースカートを開放し、カヤックの上で休憩しながら行動食を食べる。だが蚊の襲撃を受けた。ここまで約1時間と少し。いいペースだ。時間によっては西上泊で上がるか、召国まで南下して引き返すことを考えて漕ぎ始めたが、召国に2時までに着けるようならそのままワンウェイで元地まで漕いでしまったほうが得策かもしれない。民宿の送迎は島の北部の西上泊なら近くていいが、南部の元地だとかなり遠くなる。迷惑をかけることにはなるが、夕飯に間に合えばいいし、今日の宿泊は私一人だと聞いていたので、決行する。召国には予定通り2時に到着。番屋がいくつか見えるが、住んでいることはなかろうと思われる。
空も海も蒼い
利尻山も見え・・
そろそろ左手は高い崖になってきているのだが、残念なことに海食洞が見つからない。刺激がないのでロックガーデンの水路を進んでいくが、急に浅くなっている部分があり、時折ハルをこする。よく見ると岩には立派なコンブが生え、岩肌にはウニがびっしりついている。時間に余裕があれば覗いてみるのだが・・海水温は想像より高いようで、対馬海流の影響だろうかと想像する。2年前の積丹半島北岸よりも海水温は高い。
召国前後からアナマ岩までは陸路を通る8時間トレッキングコースも崖の上にあるので、視界の中に人工物や人影を見ることはない。海況がよいので安心だが、少しうねりなどが入ってくると厳しいところだと想像できた。ところどころに立派な滝が見える。海に直接落ちる落差の大きい滝だ。これも上陸して水浴びする余裕はなかった。
一番落差のあった滝
ロックガーデン水路はこんな感じ
前方に数軒の集落が見えた。島の中部にあり、自動車が通れる道路が通じていない宇遠内(ウェンナイ)集落だろう。防波堤手前で上陸してみるが、干した昆布をまとめている老夫婦がいた。不審船ではないことをわかってもらおうと声をかけたが、婆さんから「きょうは凪だからいいねぇ」と言われただけで、老夫婦は黙々とコンブをまとめていた。
宇遠内。寂しいところだ
この日初めて上陸
集落の探索をしてみようかと思ったが、時間も16時近くになってきているので先を急ぎたい。10分ほど休憩して、再び漕ぎだす。あと1時間あれば十分にゴールの元地まで着くだろう。「かね忠ノ島」を過ぎると元地の港や集落が見え、16時40分にメノウ浜に上陸。駐車場のはじっこにカフナを上げ、乾燥した風で乾かしながら撤収。観光客のおじさんから声をかけられた。聞けば千葉からきて、退職後に2ヶ月ほど北海道に滞在しているようだ。奥さんも連れてきているそうだが、連れて来られる奥さんの気持ちを聞いてみたい。
撤収が半ばにさしかかった頃宿に連絡を入れ、元地まで迎えにきてもらうことにする。順調に片づけが終わり、プリウス号が到着するまでブラブラして過ごす。上陸した頃は海岸に人がいたのに、ふと気付いてみると誰も周りにいなくなった。水分は摂っていたつもりだが、それでも給水不足だったのか、自販機で購入した飲み物を飲み干してしまう。特に下半身がコックピット内でサウナ状態だったから、発汗量は相当なものだったはずだ。
元地集落が見えてきた
わずか4時間のツーリングで漕行距離は約25km。もう少しゆっくり時間をかけて漕ぎたかったが、充実したツーリングだった。この日のコンディションで朝から漕ぎ始めれば1日で礼文を一周できたかもしれない。
きれいな夕日でした・・
FCスキルアップミーティング
往路は京葉道路を使うが、早めだったので軽い渋滞で済んだ。
9時、すでにごった返している原岡キャンプ場でミーティングが始まる。
私のほかはスパークルのお客さんであるAさん、Yさん、紅一点のHさんの3名。
どんどん暑くなる中でカヤックを組み立てるが、新艇ウィスパーXPを購入してまもないHさんの組み立てが捗らないので少し手伝う。
風裏の大房岬近くまで漕いで、そこで練習開始。私はスカリングレストやロールの練習。師匠のカサハラ氏から、ロングロールが確実にできればひとまず十分というお言葉を頂いた。しかし、次にバックスイープロールもマスターしておくとよいと言われる。トライしてみるが、これが難しくすぐにはできそうもない。天地左右グチャグチャになってしまう。今後の課題としよう。
お昼は昨年から行きたかった板倉食堂へ。ラーメンを食べる。
午後は風の強い大房岬を回って館山湾側へ。南西風が強く風波が立つ中、TXレスキューをやってみる。スケッグはつけていなかったが、風波の中でもカサラノを操船でき、レスキューもまあうまくいった。
初日終了(左からカサラノ、K1、ウィスパーXP)
夜は館山市内で食事をし、夜遅くまで話し込んだ。夜のうちにYoshidaさんが到着。Bajau Tripの赤塚さんも突然現れた。
翌朝、6時に目覚め朝の支度をしていたらすでにオオタガキさんがカフナを組み始めていた。これで全員勢ぞろいだ。しかしHさんが電車でひと足早く帰るというので、片づけを皆で手伝って見送る。
富士山も・・
朝のキャンプ場
その後中年男性(赤塚さんを除く)のみで昨日の練習場所へ行ってさまざまな練習。
二人一組でTXレスキューのタイムトライアルをやったが、みなおよそ1分30秒なので勝負はつかなかった。Yさんのフロートを使ったロールのエイドをしたり、リエントリーロールをやったり、水船になったら上陸して排水してまた手を変え品を替えて繰り返す。カサハラ氏のBICシットオンカヤックを漕いだり、リジッド艇でショートロールしたり(左のショートロールが復活した)、パドルフロートのみを使ったヒップフリックの練習をしたり、あげくの果てにはそこいらに落ちているカエルの顔のような浮きを使ったり、ゴミとして落ちている洗剤の空容器を使ったり、流木を使ってロールをやってみたりと(誰も成功はしなかったが)、ほとんど水遊びを楽しむ。動画はこちら(ロールをしているのはYoshidaさん)。
TXレスキュー(その1)
TXレスキュー(その2)
二日続けて板倉食堂
BICでボート遊びする師匠たち
オオタガキ氏のSUP遊び
午後3時ころ、すでに多くの人が引き払った原岡キャンプ場へ漕いで戻り、撤収。
6時に富浦を出て、君津まで下道、その後渋滞が大幅に減ったアクアライン経由で自宅には8時着。
追記:今回リムグリップシーソックを一つ買い増し、カサラノのペダルをウィスパー用のフットプレートに交換した。もうおそらくラダーは使うことがなさそう(スケッグで代替)で、ペダルもどうせ固定するならよりしっかりと踏めてズレることがないものにしたかった。このプレート、もう少し長く漕いでみないと正確なところはわからないが、踏ん張りが利いて非常によい。今までペダルがついていたレール付きのパイプにループを引っかけ、カサハラ氏考案の調整テープで3番リブに取り付けると調整が容易である。写真はまた今度。近々、まだ残っているラダーワイヤーを取り去る予定。
スリリングな平日ツーリング
朝5時過ぎに出発。横横道路の横須賀PAでゆっくりトイレ&朝食。PAを出る頃にポツポツ雨が降ってきた。
下道に降りてみると路面が結構濡れている。このまま降るとイヤだなあと思いつつ、小止みになったので少し安心。7時に宮川駐車場に到着するが、アスファルトが濡れている。まもなく吐月工房氏が到着し、私は組み立てに入る。30分で組み上がり、7時50分出艇。
出発
風はないが、少し高目のうねりが入っており、引き潮なのでブーマーがところどころに立っている。三浦南岸は浅いところに根がたくさんあって、ブーマーが出やすいところだ。
うねりを越えつつ安房崎から時計回りに城ケ島一周へ。安房崎から城ケ島南岸はブーマーの巣窟と化していた。いつもより少し陸から離れて漕ぎ、ブーマーを避けてすましと海岸へ。ゴミ拾いをして、ペットボトルを中心にゴミ袋2つ拾う。平日早朝なので海岸を歩く人もいない。
引き潮のすましと海岸
再出艇したら、岩の根っこに青くてきれいなウミウシを発見。
アオウミウシ?
その後、長津呂崎そばの3重ブーマーの間を縫いながら三崎港に入る。風がないので安心だが、ブーマーとブーマーの間はスリリングでちょっと緊張する。こんな状況でもスケッグ仕様のカサラノを操れるようになってきたのは嬉しい。
海面泡だらけ
三崎港を抜け、トット島経由で宮川に戻る。まだ9時台だ。お約束のロールをはじめる。まずスカリングレストからスカリングロール、次いで持ち替えのロングロール、ストームロールっぽいロングロールも成功した。その後は失敗と成功がないまぜになるが、沈脱することなく持ち替えロングロールでリカバリーできた。持ち替えロングに関しては成功率が100%になった。一つのロールができれば、バックアップ用として使えるのでいろんなロールにトライできる。これも吐月工房氏のコーチングのおかげである。ありがたいことである。10時過ぎに終了。
その後吐月工房氏は午前中に帰路につき、私はカサラノの船体内部に入った水を出しきって、撤収。湿度が高いので船体布が乾かないため、適当なところで仕舞う。最近ラダーを全く使わなくなったので、フットペダルをウィスパー用の1枚プレートに替えようと思っているのだが、まだ手元にはない。フットペダルの固定用ネジの回転が渋いので、マリン用の潤滑剤6−66を吹いておく。
次いで、カフナのバッグをとりだし、今から10日ほど後から始まる夏の北海道遠征のため宅配便にすぐ出せるよう、中身の点検。こちらもフットペダルのネジに潤滑剤を吹いておく。北海道遠征といっても海に関しては連日漕ぐような大げさなものではなく、礼文島西岸の単独ワンデイツーリングだが、風の状況によっては全く漕げないこともありうる。まして単独だし・・バスでの移動やカヤック部品以外の荷物を詰め込んで送るため、今回のフネはカフナである。パドルも平パドル(コーモラント)の予定。クラトワを持っていきたいところではあるが、今回の北海道行きはカヤックのためだけではなく、嵩張るのと、海水温が低いのでリングがついていないと手が冷たくてたまらないだろうと思われるので却下した。パックカートを取り付けて完了。
一人「まるよし食堂」でお昼を食べ、帰路につく。次第に雨が降ってきて、東京に着いても雨だった。
また平日三浦カヤック
7時チョイ過ぎに宮川到着。すでに吐月工房氏は到着していたので、すぐに組み始めて約30分で組み立て完了。また8時前に出艇できた。
引き潮でだいぶ先までカヤックを担いでいかないと出られない。出てみると波・風ともにおとなしく、平日なので漁船の動力の音も聞こえてこないのでいつになく静か。剣崎往復とする。やや水が濁りぎみか。
これから出発
剣崎近くで
剣崎の入り江でちょっとウロウロするが潮が引いていて奥まで行かれないので、まもなく帰路につく。横瀬島で少しゴミを拾って岩の上で横になったが、腰が伸びて気持ちよかった。
狭い水路を抜ける
宮川に戻ってきてから例によってロール練習。スカリングロールが楽になってきた。しかし、百発百中にしなければならないパドル持ち替えロールが最初うまくいかず焦る。焦るとロールができない負のイメージが頭に広がり、力技になってしまって余計上がらない。吐月工房氏からパドルにぶら下がる感覚で、とアドバイスされてようやく楽に上がるようになった。2回ほど連続して成功したので、今日は成功で終えることができた。しかしもっと力を抜いてできるようにならないと・・
船内に溜まってしまう水を入念に出して、極力乾かしてから家に向かう。途中眠くなると困るので昼食はなし。何とか眠くならずに13時30分帰宅。
梅雨の隙をついて・・
天気予報は曇り後雨。午後から降水確率が高まり、風・波も上がってくるらしい。必然的に午前中勝負である。朝7時に宮川に到着し、排便して組み立て始めようと思ったら吐月工房氏到着。少し待ってもらい、30分ほどで組み立てて8時前に出艇。城ケ島を時計回りに一周する。うねり、ブーマーが少しあるが、ほど良い感じである。風はほとんどない。スケッグ装着のカサラノは今日も快調。安房崎の岩礁帯の波も怖くない。
曇ってやや暗い
すましと海岸でゴミ拾い。ペットボトルを中心に拾うが、ハングル入り韓国製飲料や漢字ラベルの福建省製造飲料のボトルを見つけた。流れつくのにいったい何日かかるのだろう?
馬の背洞門
すましと海岸にて
平日なので磯場の釣り人も少なめ。長津呂崎近くで平日カヤッカーとすれ違う。そのままほぼ静水の三崎港を通過して10時前に帰還。漁港脇の入り江でお約束ロール練習。パドルはいつものクラトワ。
だいぶ汗をかいたのでひとまず持ち替えロールをやってみるが、水温がちょうどいい。気楽なウェアでロールを楽しめる季節になってきた。その後、スカリングロール、ロングスイープロールを中心に何度もひっくり返る。失敗しても持ち替えロールで上がるので沈脱せず浸水も少ない。特にロングスイープロールは感触を忘れていてここしばらく失敗続きだったが、ブレードと水面を水平に、という吐月工房氏のアドバイスをもらったら成功。スカリングロールもパドルと体の位置関係に気をつけていたら顔がしっかり水面上に出るようになった。あとは吐月工房氏のようなストームロールがビシッと決まるといいんだが、まだまだのようだ。
回っていたらさすがに疲れてきて上がりにくくなり、最後にバウを借りる。まだまだ力技で上がろうとしているから疲れるのも早いのだろう。結構まわったので、撤収してからもロール汁が鼻から出まくりであった。
気分を良くして出艇地に着いたら、単独の男性がpoint65°のオレンジ色のカヤックを撤収しようとしていた。声をかけたら、まだあまり単独でのパドリング経験が少ない方で、うっかりPFDを忘れてしまってもう帰ろうかとしていたところのようだ。せっかく平日休みがとれて今の海況だったら漕がないともったいないよ、せめて横瀬島まで往復してきたら、と言うとその気になり、吐月工房氏が釣り用のPFDを借りる算段をしてあげたので彼は横瀬島まで往復してきた。聞けばカヤックを買ったのは想像通り内房のソルティーズで、横浜の大工さんでSさんという方のようだ。
まるよし食堂さんで早めの昼食を食べ終わる頃、Sさんは戻ってきた。雨も降り始めたので乾かしていたカサラノを撤収し、少しSさんと話した。これを機に時々ご一緒することもあるかもしれない。
小雨でムシムシする中、快適に横横道路と首都高を使って13時過ぎに帰宅。週末は波も風も上がってしまうようだ・・
横分けになるまで一人練習
三浦に行くか内房に行くか迷っていたが、首都高に乗ってから内房へ久しぶりに行くことに決定。高速代が少しかさむが、アクアライン経由で保田海岸へ。
保田海岸から明鐘岬の入り江まで漕いでいってロール練習しようと思っていたが、到着してみると波がおとなしいので目の前の海岸でやることにした。カサラノは30分で組み上がり、クラトワと平パドルのATを積んで10時20分に漕ぎだす。スプレースカートも浸水を最小限にするためネオプレンスカートに。
まず、最近使っていない平パドルでロールを試みる。ここのところロールが楽に成功しないので、まずはパドルフロートに少しだけ空気を入れてCtoC。難なく上がる。それでは、素のロールを、と思いトライするが、昨年晩秋の感覚がどこかに飛んでしまい、失敗。右ができなければ左も当然失敗する。ロングロールもできず、手の打ちようがなくなり、一度沈脱してからフロートを付けてリエントリーロール。これは成功するが、コックピット内は水浸し。
一度上陸して船内の水を出してから、今度はクラトワでロールにチャレンジ。パドルを振り回すスイープ系は自信喪失しているので、単純なパドル持ち替えロールでやってみる。こちらは無難に成功。繰り返しても失敗はない。クラトワが手に馴染んでしまったので、こちらの方がはるかに感覚がつかめるようになってしまった。左もトライしてみるが、まだムリ。失敗して右から上がることになった。
少し休憩して、再び海上へ。クラトワでスカリングレストをやり、そのままスイープして上がる。これも成功。スカリングロールができると夏暑い日に体を冷やすことができて便利だ。調子に乗ってスカリングロールを何度かやっているうちに失敗し、この頃になってくると1時間グルグル回っていたので疲れてきてどんなやり方でも上がらなくなる。
そろそろ潮時かと思って上陸。頭髪は左から右にすっかり横分けである。しかし、疲れてきた時こそロールできないと本当のロールの意味は無いなぁ・・
沈脱しなければ船内にそんなに水が入ることはないが、何度もやっていたのでシーソックを外しても浸水している。しかも砂浜近くでやっていたのでコックピット周りやハッチ周りに細かい砂が付いている。日差しも強くなってきたので十分に時間をかけて乾かし、砂は除去した。フレームを抜くと再び船内に水が出てくる。ついでに自分の鼻からも浸透圧で出てきた水がボトボト。いつまでたっても止まらない。この文章を書いていても鼻から少し水が・・カヤック内部の水と自分の水をある程度セーム革とタオルで拭きとって、撤収完了。12時40分である。
その後平日でも混み混みの「ばんや」で「朝とれ寿司」を食べ、房総半島を横断してセタスにコーヒーを飲みに行く。15時ころまでセタスでマッタリして帰路についた。
収穫はクラトワでのロール成功率が上がったことと、スカリングレスト&ロールができたこと。まだまだ精進である。
さわやかな日曜日
宮川〜剣崎〜横瀬島〜安房崎〜長津呂崎〜三崎港〜宮川。15kmほど。
いい天気で海も穏やか。
それにしても、パドリングにしてもロールにしても、いつまでたってもこれといった手応えがないままである。スケートのように日進月歩で上達することがない。凹む日々である。
出艇準備
出艇地に連れてこられた巨大なネコ。水は嫌いなはずだが、なぜか怖がったりせず、泰然としている。面相からして、素直な性格と見た。
剣崎
吐月工房氏ご夫妻
潮が吹く
平日チョイ漕ぎ
とはいえ、出艇7時はかなりキツイ。土曜日が職場の健康診断で、金曜の朝どうしても検体の便を採取しておかないといけない。公衆便所で採るわけには行かず、採れたとしても冷蔵しておけない。また前日夜にテレビで卓球を観てしまったら睡眠時間が少なくなってしまった。結局朝6時20分に出発。現在最寄りの首都高入口が閉鎖なので、錦糸町経由で向かわなければならない。これも時間のロス。両国で自然渋滞、有明で事故渋滞に引っかかって宮川到着は8時20分になってしまった。
風が強めなうえ、組立時間が惜しいのでカフナを組む。組み立て途中にバウセクションのキールパイプのショックコードが千切れていることに気付く。さすがに経年劣化で弱いところに症状が出てきた。ま、ショックコードはなくても組み立てに差し支えないのでそのまま組むが、さらにいくつかショックコードが切れると部品がバラバラになりちょっと困るだろう。
組んでいるうちに吐月工房氏が戻ってきた。反対回りで城ケ島を漕げばどこかで会えるかなと思っていたのだが、ずいぶん早い帰還だ。結局一人で漕ぐことになるが、北東風がいやらしいので横瀬島往復にした。距離はわずかである。
出艇は9時20分。大潮の干潮なので岩場をかなり先まで行って漕ぎ始める。岩陰から出たら風速5m前後の向かい風になった。漕ぎ進めるにつれ飛沫がスプレースカートの上にかかってシーソックの中まで浸水してくる。シーソックもぼろぼろで買い替えたいのだが、スプレースカートもかなり撥水性が落ちているようだ。
房総半島の富山や鋸山がクッキリ近目に見える。三浦に向かう時も、横浜から半島全体が良く見え、海岸近くでは伊豆半島の熱海の町並みや大島がかなりクッキリ異常なくらい見えていた。横瀬島に一応上陸してみるが、やることもないのですぐにカヤックに乗り、ぐるっと一周して、今度は追い風追い波に乗って復路だ。追い波と遊びながら漕いでいたらあっという間に戻ってきてしまった。10時30分。たった1時間のツーリングだった。こんなだったら剣崎まで行くべきだったか?
艇を乾かして撤収し、まるよし食堂で早めのお昼を食べて、本日の第2部、スケートに向かう。今月いっぱいでシーズン終了する江戸川スポーツランドへ。
あ、今日はカメラ忘れて映像なし。
連休明け・三浦南岸
宮川港の駐車場には鮟鱇庵さんが既に到着していた。私も早速カサラノを組む。テンションはチャインをやや緩めにしておいた。このほうが3番4番リブがはめやすい。
久しぶりにご一緒する鮟鱇庵さん
9時ころ吐月工房氏と3艇で出発。まず安房崎を目指すが、ちょうど予報では北風が強まる時間で、予報通り左斜め後方から風を受けるパドリング。うねりもある。最近ストラップオンスケッグをつけて漕いでいるが、今までで一番イヤな方向から強めの風が吹く状況なのに、直進性は良く、ウェザーコッキングもしない。追い波でもまったく怖い思いをせずに安房崎に到達。漕ぎながら、あの小さなスケッグ(長さ20cmほど、高さ10cmほど)でこれだけの効果があって邪魔にならないのは、絶妙な設計なのだなと思う。スケッグがズレることも幸い皆無。
安房崎越えるとおとなしくなり・・
崖に接近することもできた
すましと海岸でゴミ拾い。その後海上で大きな肥料袋を拾ったので、試しに両手で掲げてみた。わずかながらも艇が進む。予備パドルを袋に突っ込んで掲げてみても同じだ。スプリットセイルのようなV字型の骨組みにこういう丈夫なビニール袋をかぶせるだけでも帆の代わりになるのではないだろうか?(肥料袋を掲げた写真はこちら)
天気も良くカラッとしているので、長津呂崎から諸磯方面へ行ってみる。諸磯ではレーシングカヤックの一団が休憩中。三浦もちょっと西海岸へ来るとカヤッカー遭遇率が高い。諸磯までの長大なコンクリート防波堤近くではカフナ2艇で漕いでいる方と遭遇したが(帰りも三崎港出口で遭遇)、木製の平パドルをお使いの方で、今までお会いしたことのない方だ。
ATパドルを予備に持ってきていたので、諸磯からパドルを変えてみる。フェザーリングはツーリング途中なのでしない。軽い!しかし、ベントシャフトがなぜかしっくり来ず、すぐにクラトワに戻した。手の感触がクラトワの方が馴染んでしまったようだ。だからといってクラトワでスピードが出せるわけではないが・・
小網代湾入り口で3人とも空腹電池切れとなり、湾奥へは入らず引き返す。帰りは三崎港内を通って、いつものルートで宮川へ戻る。もう端午の節句も過ぎたが、こいのぼりがはためいていた。今年は大きなこいのぼり、見なかったなぁ。
宮川着がほぼ12時。仕上げに今年初ロールしてみる。吐月工房氏のお手本を一度見てイメージを作り、クラトワで右スタンダードロールしたら一度目は上がった。水が冷やっこい。左は上がる気がしなかったのでトライせず、右持ち替えロングロールをしたのだが、上がらない。ATパドルに替えてCtoCをやってみるも、不発に終わった。吐月工房氏のバウを借りる。久しぶりで体が思い出してないな〜。ま、スタンダードロールで一回で上がったからよしとしよう。冷やっこい水も何度かロールトライしていれば慣れる程度に上がってきた。冬の、ロール一発で平衡感覚がおかしくなるような水温ではない。
撤収も空気が乾燥しているのでよく乾き、非常に楽だった。沈脱しなかったことも大きいか?。まるよし食堂でカマの漬け丼を食べて、睡魔と戦いながら帰路についた。
あと1回スキーに行きたい気持ちはまだあるんだけど、こうして頻度高く漕ぎ始めるとその気持ちもしぼんで消えてなくなりそうだなぁ。
GWの三浦南岸
朝、首都高に乗ろうとしたら工事で入り口閉鎖になっており、下道で別のランプまで移動したので到着が8時20分になってしまった。吐月工房氏と葛飾のU氏が到着済み。いつもの駐車場はすでにいっぱいで、ちょっと離れた駐車場に回らざるを得なかった。皆さんをお待たせしているので急いで組み立てる。
慌てるといろんなことを忘れがちだ。今日は組立は先週に続きすんなり30分ほどで終わったが、スポンソンにエアを入れ忘れ、漕ぎ始めようとしてどうもグラグラするなぁと思った時にエアを入れてないことを思い出した。さらに皆さんを待たせることになってしまい、恐縮する。女房は何にもアドバイスせずにカフナを組み立て(しかも私より早く)、一人で海岸まで担いで持っていって一人で乗り始めていた。だいぶ慣れてきたということか。
城ケ島大橋の下で
三崎港の方から城ケ島を反時計回りに一周。若干のうねりは残っているが風はまだ緩く、快適なツーリングだ。すましと海岸で一度上陸したが、人出が多くてゴミ拾いはしなかった。完全に初夏の日差しで汗もかくくらいなので最後にロールしようかとも思ったが、やっぱりまだ水は冷たいのでやらなかった。
三崎港内
長津呂崎近く
ナマコ?がいました
12時過ぎに上陸して解体、日差しがあり乾いた風が吹いていたのでスムーズに撤収できた。今日もスケッグを使用したが、風が緩かったので特に効果を感じることはなかったが、今までのラダーよりは格段に使い勝手がよいと思われる。組立・解体時にラダーワイヤーが邪魔でしょうがないのだが、取り去ってしまうほどの決意はまだない。
パドリング代は320円
京葉道路が瞬く間に渋滞し始め、穴川の渋滞が3kmほど。いい天気だからプレGWで皆さん繰り出しているようだ。と、千葉東ジャンクション近くで事故渋滞。自損とおぼしき事故車に乗っていたおじさんたちのゴルフバッグ4セットがとても虚しかった。
予定より20分遅れで8時30分に保田中央海岸着。カサラノを組み始める。順調に組めて要したのは30分ほど。9時過ぎに組み上がるが、その後着替えたりトイレに行ったりカヤックの3ウェイバッグを積み込んだりSTOWBOARDを積み込んだりしたら結局出艇は9時50分になってしまった。若干北西風が強めか。海上に出たら常に右横から波と風が来る状態で、浮島までその状態が続いた。風速は4〜5mくらいだろう。
風は残念ながら写らない・・
スケッグの調子が非常にいい。このくらいの風でもカサラノは斜め後方からの風でウェザーコッキングしやすいのだが、スケッグをつけるとだいぶ抑えられる。フォワードストロークに専念できるのがいいし、リーンすればそれなりに進路が変わる。この日は終始スケッグのありがたさを実感した。
浮島の沖側には回らずに東側を漕いでいたら、勝山沿岸でカヤックフィッシングのおじさんと普通のリジッドカヤックのおじさんに遭遇。少し会話を交わす。リジッドのおじさんに館山まで行くつもり、と告げたら、今日は館山の開港祭りで「にっぽん丸」が停泊しているという。それは人が多いということかもしれないと思ったが、ぜひ「にっぽん丸」を見てみたい衝動にも駆られる。
浮島
岩井海岸は沖合からまっすぐパスして南無谷海岸のソルティーズ前に11時40分上陸。少しはカヤッカーがいるのかと思いきや、カヤックのカの字もなかった。たぶん南無谷に着く少し前の海岸に上陸していたシットオントップ数艇がそうなのだろう。一人寂しくパンを噛る。
本当は昨年行かれなかった「板倉食堂」へ行ってみたかったのだが、食堂のある湾奥に入ると出てくるのが面倒くさいし、一人抜け駆けせず、ぜひ友人たちと来てみたいのでおあずけとする。
12時15分、再出艇。南無谷から直線的に太房岬先端をかすめ、館山湾に入る。那古船形で止めようかとも思っていたが、遠くに「にっぽん丸」が見えたので斜めに館山湾を縦断する。太房岬をまわる頃から南西風が強く吹き始め、また右横方向からの波と風である。漕いでも漕いでも「にっぽん丸」は近づかず、陸も近づかないのでうんざりしてくる。
「にっぽん丸」に最接近してみようかとも思ったが、海上保安庁の船が激しく航跡を立てて行ったのでその瞬間にやる気が失せた。最接近して保安庁にグダグダ言われるのも癪だし。
それにしても「にっぽん丸」がどのように停泊しているのか、桟橋なんてあったっけ?と思ったのだが、帰って調べたら新しい桟橋ができたようだ。
ということで北条海岸に14時10分着。およそ20kmくらいで大した距離ではないと思うが、久しぶりに漕いだ距離なので疲れた。それにしてもスケッグを買ったのは正解だった。
片づけている間、「これはKライト?」と尋ねてきたオジサンがいた。「いいえ、カサラノですが、よくフェザーの艇種をご存じですね」と言ったら、Kライトを2艇持っているという。それならカサラノのシェイプをKライトと間違えるはずはないと思うが・・ちょっと怪しいなと思ったら、案の定「あーあ、カヤック持ってくればよかった」だって。せっかく持っていてそう思うのなら、こんないい日に漕がない手はないではないか。負け惜しみを言っているオジサン、おそらくここ何年も漕いでいないに違いない。そのうちカサラノの内部を見て、キールフレームがベルクロ止めになっているのは私が自作改造したのをフェザークラフトの社長が「これはいい」とアイディアを使ったんだ、などと自慢話。ホーラ来た、はいそうですか、それはエライね。でも漕いでない人にそんな自慢話されても別になんとも思わんよ、と心の中でつぶやく。この手のオジサンは結構いる。また、この手の話をするオジサンに限って普段漕いでいない。悲しいかなフェザークラフトは押入れの肥やしと化しているに違いない。
STOWBOARDにカサラノを乗せて駅に向かう。やはりスケボーに乗せるのは快適である。しかしちょっと予感がしていたのだが、やっぱり列車はすんでのところで乗れなかった。50分待ち。16時03分の千葉行き各停に乗って16時30分保田着。17時近くになって帰路につく。今日の電車賃は320円。300円台になったのは久しぶりかもしれない。でも、約半日のパドリングでの消費カロリーを一般的な食品の値段にしたら、絶対300円以上だろう。
渋滞情報を確認したらものすごい渋滞。アクアラインは全線、京葉道路もいつもの千葉東JCT前後と幕張近辺で渋滞しているが、そのうち2ヶ所の渋滞がつながって20km超の大渋滞に発展した。都心に向かう各高速道路もすごい渋滞だ。やっぱりプレGWなのかも?
そこで、ナビ子の指示通り蘇我で高速を降り、千葉市内を走って東関東道湾岸習志野から湾岸市川まで一区間乗り、市川から今井橋を通って帰宅するルートへ。そこそこの渋滞(稲毛あたり)にはハマるが、大渋滞に巻き込まれることなく、無事19時30分自宅着。
初夏のような内房沿岸・新装備のインプレッション
試してみたいカヤックパックの運搬方法があったので、気合が入れば房総まで電車で向かおうと思っていたが、結局車で向かってしまった。そして、カメラを忘れてしまった。画像はこのエントリにはない(その後オオタガキ氏から写真を頂き、使わせていただきました)。
集合してみると新旧フェザークラフトユーザーが11名。関東にもこんなにユーザーがいたとは!普段一緒に漕いでいるYoshidaさん(K1&カフナユーザー)、昨年秋に内房・外房プライベートツーリングでご一緒したオオタガキさん(カフナユーザー)も一緒であり、久しぶりにお会いするパワーパドラーのサトウさん(カフナユーザー)ともお会いできた。特にオオタガキさんは年末から体調を崩されて入院生活を送って後の復活ツーリングである。再びご一緒できたことが何より嬉しい。
いつになく多い参加者
カヤックが多いと壮観です
竹岡の白狐川の桜
さすがにカサハラ氏を含めて12艇でのツーリングとなるとそれなりに出艇までに時間もかかる。今回は帰りに電車を使うので重量の軽いカフナを組み立てたが、スターンセクションのデッキバーが経年使用で外れてしまっていた。カサハラ氏がその場でワッシャを噛ませて修理してくれた。そして、今回は新しいダブルコーティングのシーソックを試しに使わせていただく。ゴワゴワ感が強いが、ペダルを踏む感覚が大きく変わったようにも思えなかった(ただし、ラダーをつけて操作していたわけではない)。耐久性が増したとのことで、それを取るか、価格を取るか、難しい選択になりそうだ。
さらに、今日のカフナにはカサラノ用に購入したスケッグを装着してラダーなしで漕いでみた。きちんと装着すれば海藻の上を何度も通過してもズレることはなかったし、追い風や斜め後方からの風に対してウェザーコッキングが抑えられ、大変使い勝手はよさそうだ。リーンすればそれなりに進路が変わる。次回カサラノで使用してみて、もう少し詳細に体感してみたいと思う。良さそうなら今年はカサラノにはスケッグでなるべく漕いでみたい。
さて、撤収してから駅までのでかいパックの運搬方法である。カフナ(16Kg)くらいの重量ならいわゆるストロングスタイル(背負い)が一番早いのだが、今回は折り畳み式のスケートボード(STOWBOARD)を潜ませてきた。折り畳めばフェザークラフトのカヤックパックの外ポケットにピッタリ入るサイズである。重量は3kg弱。耐荷重は90kg。折り畳みカヤックに折り畳みスケートボード。いいコンビではないか。
STOWBOARDにパックカートを乗せて上総湊駅へ。脇にさしたクラトワで舵取り。
パドルに引っかかっているレジ袋はツーリング中の獲物(海上のゴミ)
結論としては運搬の補助には十分なる。パックを乗せて平坦なアスファルト上を押す分には、純正パックカートなどよりも滑りがいい。緩い下り坂だと相当早足で歩かないとボードとパックが先行してしまうくらい。ただ、スケートボード上にパックをしっかり据え付けるのが大変であり、今回のようにパックを縦にしてただ乗せて押し歩くだけでは、パックの中の船体布やフレームがだんだんとズレてきてバランスが崩れ、カーブなどを曲がりにくい。また踏切などでレールの間にタイヤがはまることもあり、段差に対して強いわけでもない。もう少しボードへの乗せ方を工夫すれば、階段以外の場所で十分役立ちそうだ。
結局上総湊駅で乗った電車は17時15分。今までになく遅い電車だ。しかし日も延びたのでまだ明るい。保田海岸で皆さんに挨拶して、帰路につく。アクアラインはトンネル部分が渋滞して通過に30分以上かかるようだ。館山道・京葉道路を千葉まで走り、東関東自動車道経由で19時30分帰宅。何とか1時間30分で帰ってこれた。
2010年初漕ぎ・三浦南岸
朝が冷え込むとのことでいつもよりゆっくり目に出発。しかし1時間ちょっとで宮川に到着。吐月工房氏と高速で抜いていったU氏がすでに到着。
フォールディングは私一人なので待たせないように組み始める。今回はいきなりカサラノ。あまり手順を忘れていなかったので(いくら何でもそろそろ覚えます)、船体布が縮んでいてちょっと組みにくかったが順調に組み上がる。しかし組み上がってみたら少々バウがねじ曲がっていたようだ。常にカヤックの前方は視界に入るので、きれいに組み上がっていないと気持ち悪いが、曲がったら曲がったなりに漕げばいいので問題はない。
久しぶりのカヤックだ
天気予報では午前中は晴れとのことだったが、意外と雲が取れず、曇天のツーリングだ。
宮川からいつものように城ケ島まで横断して、時計回りに城ケ島をめぐる。城ケ島までは追い風と横波で艇のコントロールがしにくい。久しぶりのカサラノなので、お尻でバランスをとっていく特有の動きにまだ慣れていなくて、横断途中から安房崎までラダーを出す。
安房崎を回ると風裏になってきて、やや漕ぎやすくなってきた。すましと海岸に上陸してゴミ拾い。テントが数張あり、キャンパーがくつろいでいる。ペットボトルを中心に拾う。
海鳥がいっぱい
U氏も今年初漕ぎ
ゴミ拾い
長津呂崎を回って諸磯まで行こうかという話に一時はなったが、城ケ島を回り込んだら風が冷たく、向かい風の中頑張る気力もないので止める。三崎港の中もしばらくは風が回り込んできている。クラトワパドルを素手で握っているが、濡れた手が風に晒され冷たい。それでもリーンさせていく感じは少し取り戻した。こういう冷たい水で沈するのだけは避けたい。ロールも3ヶ月やってないし・・
それでは宮川をスルーして横瀬島まで行くか、という話も出かかったがやはり風が冷たいので止める。無理はしない、無理はしない。11時過ぎに宮川に戻り、片づけ、撤収。今日は船体の中に水が浸入しなかったので片づけもテキパキと。空気が乾燥していて風もあるので乾かす時間を取らなくても片づく。
12時過ぎにすべて片づいて、まるよし食堂でお昼の定食を食べて13時過ぎに帰路につく。いつもより交通量は多かったようだが、渋滞なく順調に帰宅。
来週11日は久しぶりに房総(内房)のセタスBKPツーリングへ行く予定。
温水プールでグルグル再び
09年12月21日:記
20日の日曜日はどう考えても海でのパドリングは無理。まして海でロールなんてできっこない(やろうと思えばやれるが、覚悟がいる)ような寒波が南下。もうそろそろスキーシーズンへ突入しろといわんばかりである。
でも今年最後にロールの成果を確認しておきたい、ということでカフナユーザーのYoshidaさん、オオタガキさんを誘って栃木の温水プールまで遠征に出かけた。今回は自主練習である。リバー艇を2艇借り、カフナを1艇プールに持ち込んで実際にロールしてみよう、という計画である。実施に海ではカフナでロールしなければならない場面というのは想定できない。それだけ安定したカヤックだし、カフナでひっくり返る可能性があるような状況下で海には出ていってはいけない。ではカフナが鈍重なカヤックかといえば、そんなことはない。ウィスパーが登場してから見た目に惚れてウィスパーを求める人が多いようだが、どっこいカフナはトータルバランスに優れたカヤックであり、他のフネに乗れば乗るほどカフナのいいところが強調されてくるという名艇と言える。我々3名はそういう意識のもとでカフナを使っているつもりである。
能書きはともかく、なぜ安定したカヤックのカフナを温水プールへ持ち込んだかというと、温水プールへのカヤック搬入口(もちろん人間が出入りする場所ではない)から入れられるのはカフナしかなかったからである。私のカサラノやYoshidaさんのK1ではまず入らないと踏んだのである。普段ロールなんてしないカフナでロールしてみたらどうなるか、果してロールできるのか、というのが課題である。
今回の栃木までの交通機関は私の車。7時集合でほぼ9時に現地に到着し、寒空の中でカフナを組む。船体は私のカフナだが、少しでもロールしやすいようにYoshidaさんがお持ちのサイブレイスバーを入れたハイブリッドカフナを何とかプールに搬入し、自主練習開始。まずリバー艇で左右のロールを確認して、カフナでロールしてみる。CtoCのショートロールでは最後の最後で艇が返らない。何度か試してみるが、かなり困難に見えた。
プールでロール風景
午後、Yoshidaさんとロングロールでカフナを起こしてみる。ロングロールならば何とかロールできる。ショートロールでカフナを返すことはほぼ諦めた。海でも、確実なロングロールでカフナを返した方がよく、欲張ってショートで上げてみようと考えない方がよさそうだ、というのが結論である。ショートロールのCtoCで上がってしまうカサラノとはロールのしやすさが格段に違う。
ということで、もうリバー艇で試してみるべきロールもなさそうだし、午後もあっという間に時間が過ぎてしまったので終了時間少し前にカフナを外に出し、半ば濡れた状態で撤収、帰路についた。帰りの高速も渋滞なく順調に7時着。
今年はロール練習を頑張ったおかげで、かなりロールに自信がついてきた。これでしばらくカヤックからは離れ、スキーシーズンへ入ろうと思う。カヤックに比べてあんまりテンション上がらないけど・・・
この日のロール動画はこちらをクリック。
三浦朝練、風強し
09年12月13日:記
朝5時30分に自宅発、途中でコンビニに寄りながら順調に7時すぎに宮川漁港着。
見たことのある車が・・と思ったらYoshidaさんだった。二人して「風が強い」「心が折れそう」などと悪態をつきながらとりあえずカヤックを組み始めてしまう。Yoshidaさんは沖縄の塩を伴ったK1、私はカサラノを組む。組み上がりかかった頃に吐月工房氏到着。スキンカヤックが補修中のため、リジッドカヤックを積んできた。
北風が強くて冷たい上、仕上げにロール練習をするために今日の私とYoshidaさんはドライスーツ。ファスナーのグリスアップをしておいたので、ハイエースのガッツミラーに細引きをかけて体でファスナーを引いたら調子よくファスナースライダーが動いた。肩甲骨あたりに横一文字に防水ファスナーがあるpalmトレントドライスーツの初下ろしである。インナーはファイントラックの薄手のタイツと、先日神田で安売りしていたスキー用アンダーウェア。靴下は家から穿いてきた普通の綿の靴下。陸上ではこれでちょうど良いくらい。海上でパドリングしていたら下半身に結構汗をかいていて、終わって着替えたら下着が汗で濡れていた。
さて、準備整ったところで出艇。予報では風速5~6mだったし、沖合の波の感じもさほど高くないので安房崎方面へ漕ぎ始める。と、途中から斜め後方からの強風。カヤックが空荷なので激しくウェザーコッキングしてしまい、慌ててラダーを出す。風速計を持っているYoshidaさんによれば、時折風速10mを越えていたらしい。くわばらくわばら。安房崎方面は即座に取りやめ、トット島から三崎港内へのパドリングに切り替える。港内も風が下ろしてくる部分はあるが、まあまあ漕ぎやすい部類で、港のありがたさを感じる。そのまま灘が崎と三崎港西側の防波堤の間をくぐり抜け、灘が崎の南側で少しウロチョロして、反転、来たルートを戻る。帰りの宮川湾でも向かい風の中を漕ぐことになった。
最後に入り江でロール。先週の感覚でまずCtoCでロールしてみる。右側、左側ともに楽に上がった。しかし、その後調子に乗って何度かやってみようとしたが、タイミングが合わず、数回しか成功しなかった。ま、それでも先週の成果が自艇で確認できたということでよしとしよう。なぜか何度もやっているうちに平衡感覚が失われてきてしまったので、根を詰めずに早々に止める。
ドライスーツの使い勝手は非常によかった。宮川だと港で水道水を使わせていただけるので、上がった後のドライの塩抜きも着たまま水道水をかぶればラクチンである。ただし、腹部のベルクロ部分が乾きにくいので、若干濡れたまま持ち帰った。これまた先日買った四角いバケツ(TOOLSのWATERBOX。中に入って衣服の着脱にも使えるサーファーご用達)が非常に重宝した。
Yoshidaさんは一足先に帰られたが、まるよし食堂で吐月工房氏とそろそろスキーのことなど話しながらお昼を食べて13時解散。これで年内のパドリングは終わりになるかも知れないので、カサラノのフレームを持ち帰って風呂の残り湯で塩抜きした。シーズン中は滅多に塩抜きもしない(船体布はまずやらない)ズボラフォールディングカヤッカーの09年もあとわずか。今年はパドリング日数が30日を3日ほど越えた。
三浦半島で漕ぎ納め
09年12月23日:記
先日のプールでのロール練習で漕ぎ納めのつもりだったが、カフナの船体布が生乾き(内部はビショビショ)だったので、23日に吐月工房さんの漕ぎ納めツーリングに便乗してきた。
5時50分出発、7時宮川漁港着でカフナを引っ張り出し、組み立て始める。そのうちHさんが到着。組み上がった頃吐月工房ご夫妻も到着。
船体布張り替えが済んだ吐月工房氏のカヤック
比較的暖かそうだし、仕上げのロールはしないつもりなので(内部を乾かすのも目的で来ているから)、セパレートのパドリングパンツ(MTIレイブンパンツ)とパドリングウェア(palmキャスピアン)で出発。パドルはクラトワ。
まず横瀬島まで。結構波が高いのだが、風は弱い北東風。半島を回り込んでくる風のようだ。
横瀬島周辺も波が高く、上陸ポイントを選ばざるを得ない。ゴミ拾いをして、安房崎まで沖合を漕ぐ。うねりの高さは時々1mくらい。追い風になるので風を感じない。
横瀬島にて
安房崎
順調に城ケ島南のすましと海岸に到着、ゴミ拾いしながら休憩。陽射しが暖かくなって、カヤックに乗り込むのを忘れてしまいそう。
11時近くになって漕ぎだし、長津呂崎を回り込んで三崎港内を通過。凪の状態で水面は穏やかな湖水のよう。
城ケ島大橋の額縁に富士山
ロールはせずに宮川に直行、引き上げて片づけ。12時のチャイムが鳴った。まだ船内には水が残っているが、適当なところで乾かすのを止め、撤収。いつものように食堂で昼食をとって、日だまりでのんびりしているうちに13時を回ってしまった。帰路につく。帰りの高速では眠くて眠くてたまらなかった。
これで今年は漕ぎ納め。水面にカヤックを浮かべたのは、36日くらいか。いつになく漕行日数が多い。今年はテレマークスキーよりもカヤックの方が面白くなってしまった。しかし、これから春まではスキーメインで(時々は漕ぐつもりだが)行くつもり。
温水プールでグルグル
09年12月7日:記
効率良くロール練習したいと思い、思い切って栃木のカヤックスクール、カエルアドベンチャーさんの温水プールでの講習に申し込んだ。カエルさんは9月の粟島ツアーの時に交錯している。日程が近くなってからの申し込みだったが、カエルの主宰齋藤さんが快諾してくれ、日曜早朝から電車で栃木県中部のさくら市は氏家(宇都宮の3つ福島寄り)まで移動した。
朝の氏家駅(この他のロール証拠写真はありません)
電車を調べたら、新幹線を使っても使わなくても大した時間の違いはなく、そのくせ料金は倍になるというエリアだと解った。上野から快速「ラビット」に乗れば速く、しかもSuica使用エリアである。朝6時30分に最寄り駅を出れば9時に氏家駅に到着する。帰りも渋滞知らずだし、いいことずくめである。
さて、この日のロール講習および自主練習参加者は7名。いずれも初対面、リバーカヤッカーたちであった。カエルさんはリバーカヤックが得意なスクールなので自然そうなる。それぞれのスキルはかなりマチマチ。ばりばりのフリースタイラーでカヤックで側転(なんて言うマニューバーなんですかね?動画で見たことはあるが、わしらシーカヤッカーには無縁の動きでした)しちゃう人もいれば、ロール講習自体が初めてという人もいた。
午前10時から自己紹介をした上で練習開始。当然温水プールなので長さ2m程度のポリエチレンのリバー艇である。カフナだったら持ち込めないことはなさそうだが、事前に洗浄しておかないといけないし、プールサイドで組み立てるのは何となく間抜けで、しかもプールを専有してしまう。家から持ってきたのはパドル2本(平パドルとグリーンランドパドル)と水着類と鼻栓のみである。最初は素直にプールの縁でヒップフリックの練習をしたりパドルフロートを使ってロールの入口練習をしていたが、久しぶりにCtoCロールの説明を受けていたらだんだんロールエイドなしでやりたくなってきた。先走ってロールしてしまう。何とリバー艇は簡単に上がるので驚く。何度か続けていたが、齋藤さんから少しアドバイスを受けてますます楽になってきた。
事前に吐月工房さんからリバー艇はシーカヤックよりロールしやすいので、力技にならない基本に忠実なゆったりロールを心がけなさいとアドバイスをもらっていたので、特にセットから最初のCに至るスイープの力を完全に抜いてやってみる。楽に成功する。やはり、ロールは力ではない。的確な場所にパドルブレードを持っていって、ヒップフリックすると同時に一瞬だけ水を押さえればいいのだ。その後午前中はCtoCとショートスイープロールのの洗練に努めた。CtoCは最初のCまでの頭の位置をなるべく水面と同じにし、2度目のCの時に目線を最後まで水中に置いておくことが成功率をグッと高めた。百発百中である。
午後の部。もう完全自主練習である。平パドルでのロールがだいぶ楽になったので、グリーンランド(以下Gと略す)パドル・クラトワを持ち出す。Gパドルでのロングロールは当然楽で、ショートロールも楽になった。他の参加者の中で左ロールに挑戦している人がいらしたので、試しに平パドルで左ショートロールを試してみる。何度かの失敗の後、なんと左でも上がってしまった。コツが解るとあとはほとんど成功する。Gパドルでも左が成功してしまった。これは思わぬ収穫。左もなるべく力技にならないように心がけて練習していたら、精度はかなり上がった。
リバーカヤッカーには木製のGパドルがとても珍しいようで、「これはなに?パドルですか?」と問われる。ブレードが広く短いパドルを普段使いにしているリバーカヤッカーには、シーカヤック用のブレードの狭いパドルでもロールができることが興味深いようで、違いを実感した。
だんだん集中力もなくなってきたので、遊びながら練習する。Gパドルを右手に持ってひっくり返り、パドルの浮力は使うが腰だけで艇を返すシャフトロールで遊んでみる。何と成功。でもおそらく長くて重い自艇ではこうはうまく行かないだろう。リバー艇ならハンドロールもできるかも、と思ってトライしてみたが、さすがにハンドロールはできなかった。
一日中ロールしてもう限界に近づいてきたので(もちろん、ずっとロールしていたわけではなく、ジャグジーでマッタリしていた時間もある)、時間前にひと通り復習して早めにおしまいにする。
帰りは齋藤さんに駅まで送ってもらい、参加者の女性KBTさんと再び快速ラビット号で東京に向かう。このロール練習が自艇でのロールにどれだけ反映できるかはわからないが、かなりいい勉強にはなった。シーカヤックでリバー艇くらいロールができたら楽しいだろうなあ・・
ちょっと自信を深めたので、早くカサラノで試してみたいし、ひょっとするとカフナでもロールできるかも・・などと考えている。
それにしても、翌日でも塩素臭が鼻から抜けない。当日は体も楽だったのだが、翌日になって体全体がダルイ。ロールのしすぎでヒザや腰が擦れて痛い。「ロールのやりすぎに注意しましょう」である。
午前中の三浦カヤック散歩&戦艦三笠見学
09年11月27日:記
週末日曜日の天候がすぐれない予報なので、吐月工房氏に無理をお願いして平日金曜日に三浦を漕いできた。グリーンランドパドルのブレード前傾パドリングとロール練習を兼ねている。
宮川漁港の駐車場で組み立てていたら吐月工房氏が到着。8時過ぎに出艇。今回は最近使っていたニンバス・グリーンランドではなく、クラトワを使う。クラトワの方が短いのだが、Gパドルに慣れてきたのでどんな感じで漕げるかと思ったのである。
風力発電の風車が回っているが、風は弱い。波もあまり立っていない。城ケ島を一周することにして漕ぎ出す。安房崎あたりも危なげなく、順調にすましと海岸に到着するが、海岸にゴミはなくゴミ狩りは中止。そのまま上陸せず城ケ島を一周した。問題の前傾パドリングはやはり疲れる。ストロークの後半にパワーを要するので、普段使わない筋肉を使うことになり、長くは漕げない。
宮川まで戻ってきてロール練習する。陽が高くなって暖かいのだが、久しぶりに水中に入ると水が冷たい。ストームロールをやってみたかったのだが、その前にスタンダードロールを試してみて、一度上がったのだがフィニッシュの押さえが足らず逆側にひっくり返ってしまった。リカバリーとしての持ち替えロングロール(カヤックから垂直にパドルを出すロール)で何度か起き上がるが、水温が16度と低くなってきたためか、百発百中とは行かない。最後は沈脱、リエントリーロールも平パドルとは違ってブレードのパワーが足りず失敗。結局波打ち際までカヤックを引っ張っていってロール練習はおしまいとした。カヤックを押しながらたかだか20mほど泳ぐだけでも体温が奪われる。これからの季節、甘い衣類で沈脱するとエライことになりそうだ。気をつけよう。
吐月工房氏は午後用事があるとのことで11時に帰路についた。私はゆっくりカヤックを乾かして、まるよし食堂で「はばのり定食」(1,000円)を食べてから横須賀に向かう。
「坂の上の雲」ももうすぐ始まるので、戦艦三笠を見ておきたかったのだ。横須賀へ行くのは初めて。時間貸駐車場を見つけてちょうど1時間三笠を見学した。東郷平八郎や秋山眞之が実際に日露戦争時に乗っていたと思うと感無量であった。
三笠の煙突
甲板
艦橋から
旗艦らしいスターンビュー
その後幸浦まで下道を走って首都高で帰宅。
外房カヤッキングまたまたオオタガキ氏と
09年11月23日:記
先日の内房ツーリングから2週間。禁断症状が出始めていたが、連休最終日にようやく海に浮かんだ。連休の天気予報をずいぶん前からウォッチしてきたが、22日は最悪、23日は雨から晴れの予報だった。直前になってから23日の未明に雨があがることが判明。非常にラッキーである。これも日ごろの行いのせいか?安心して朝5時30分に自宅を出発した。
外房、それも鴨川や勝浦は高速道路で直接たどり着けないので若干時間がかかる。鴨川へは君津インターで降りて屈曲路の山越えをして、長狹街道を使う。途中コンビニに寄って、鴨川駅南口の前原海岸には8時過ぎに着。オオタガキ氏は前夜に到着しており、すでにカフナを組んで自作セイルのセッティングを済ませていた。海岸のサーフポイントには波待ちのサーファーが数多く浮かんでいる。まるでオットセイの群れのようだ。
早速カヤックを組む。今回は久しぶりにカフナである。たまには漕がないと。が、しかし8月下旬以来3ヶ月も組み立てなかったカフナの船体布は縮み、非常に組みにくい。キールからテンションをかけることができず、チャインからテンションをかける。するとフレームが船内でたわみ、バウの1番リブのガンネル部分(ここは緩めに嵌まっている)が外れてしまう。一度やり直しでバウセクションを引っ張り出してもう一度テンション掛けをする羽目になった。2度目はバウハッチから手を入れてフレームをリブにはめ込んで事無きを得た。その間、オオタガキ氏は自作セイルの試運転に少し沖合に出ていった。
さて、10時出艇の予定だったが早く着いて準備ができてしまったので、9時20分ころ出艇する。うまく行けば12時ころに和田浦に着きそうだ。出艇場所の目の前にはテトラポッドがあるのだが、波はテトラを回り込んで左右両方からやってくる。うまく出ないと横波をくらう。出艇直後から50cmほどの波を被りながら何とか漕ぎ出す。テトラを回り込んでしまえば波長の長いうねりになるので漕ぎやすくなる。外房の海水浴場はだいたいそうだが、沖合では波長の長いうねりで漕ぎやすいのだが、波打ち際がかなりカヤッカー泣かせである。しかもサーフポイントと出艇場所の海水浴場が隣接していることが多く、ちょっと緊張する。
さっそく波の洗礼
何とか切り抜ける
鴨川漁港から鴨川松島あたりの小島を縫って、仁右衛門島に近づく。4月に漕いだ時はブーマーを回り込んで一番外側から回り込んだが、今日は外側のブーマーがきつそうに見え、仁右衛門島の先の岩礁地帯にわずかな水路を見つけたのでそこから通過してみる。狭い水路を漕いでいる時に波が引き、吸い込まれて岩に叩きつけられるかとヒヤヒヤした。波裏の岩礁地帯で少し遊び、水底を眺めて再び漕ぎ始める。太海浜をかすめ、房州大橋近辺ではやや大きなブーマーが見えた。近寄らないようにして、第二の難所、江見太夫崎と江見吉浦にさしかかる。
まだ曇天
ようやく晴れ間が
今回はカフナブラザーズです
仁右衛門島近くの岩礁
江見に向かう途中で晴れてきた
御神根島(ごしねじま)あたりはブーマーが立つのだ。今度はかなり沖合から遠回りして切り抜ける。するとエチゼンクラゲがいくつも漂っていた。
君ははるばる津軽海峡を越えてきたのか?
あとは和田浦まで海岸線は単調で、岸によるとサーフポイントに近づいてしまうので沖出しのまま和田浦海水浴場へ近づく。後方の風力発電の風車が回っていて、風の通り道になっているところもあり、普通に漕いでいると右(岸方向)へバウが振られるので右スイープしまくりながら先に進む。右手にオレンジ色の屋根のリゾートマンションがあるのだが、前回と同様になかなか視界の真横に来てくれないので、進んでいる感じがせず、だんだん苦痛に感じてくる。もう出艇してから2時間以上、全く上陸していないのだ。幸い風も波も穏やかなので不安はないのだが、疲れてくると景色が次々に変わっていった方が精神的に楽だ。
だいぶおとなしくなってきた
やっと和田浦海水浴場が近づいてきたが、波のパワーが強く、1mくらいの高さでブレイクしている。上陸ラインを選ばないと波打ち際はかなり危険である。波のセットを観察し、夏に一度海水浴に来て一番波の影響がなかった場所へ何とか上陸。ホッとした。ちょうど12時のチャイムが聞こえた。
写真だとおとなしそうだけど
きれいなトイレ前でカヤックを乾かす。13時台の列車は昼食を挟むと難しそうだ。カヤック内部もほとんど濡れていないので、外側の砂を払って外側が乾いたらパキパキと片づいてしまう。13時に片づけ終わり、オオタガキさんはパックカートを引きずり、私は久しぶりにパックを背負ってクジラ料理の待つ「ぴーまん」へいそいそと向かう。
オオタガキ氏はクジラカツカレー、私はクジラ唐揚げ定食を注文する。店のオバサンが私の漁サンに裸足姿を見て、以前来た時のことを憶えていてくれた。満腹になったところで和田浦駅へ。1時間弱、駅付設の観光案内所ギャラリーで時間をつぶし、14時24分発の内房線普通列車で安房鴨川駅へ。運賃は230円。車窓からはすっかり晴れて午前中よりおとなしくなった外房の海が眺められた。
クジラ唐揚げ定食
前原海岸からは車で帰路につくが、たまには千葉の温泉に浸かって帰ろうと思い、オオタガキ氏を誘って太海から山の中へ入り、曽呂温泉へ向かう。県道から曽呂温泉に向かう道は田んぼのあぜ道で、車1台がようやく通れる道幅しかない。すれ違いはかなり困難。日帰り入浴料金は1000円とお高めだが、千葉の温泉はみな加温していることを考えると仕方のないところ。建物はやや古めで、何か懐かしい感じのする一軒家の温泉旅館である。3~4人でいっぱいになってしまう湯船は決して豪華ではないが、湯は南関東特有の褐色で、硫黄臭がする。アルカリ泉なので肌がヌルヌルしてくる。面白いのは、洗い場のシャワーや上がり湯もすべて風呂の湯と同じ褐色のものというところ。要するに鉱泉と普通の水道水を両方加熱するのが面倒なので1種類の加熱で済ませているのだが、こういう立ち寄り湯も珍しい。千葉県では相当古い部類の温泉らしい。
千葉の秘湯
秋の陽はつるべ落とし。内房で夕日を拝もうかと思っていたがどうにも間に合いそうにないので、山間部を走って君津インターへ向かう。君津インター近くからやけに大きく富士山のシルエットが見えた。連休最終日とあって大相撲中継の合間にはラジオの交通情報で各高速道路の大渋滞を報じている。東北道が40kmオーバーの渋滞、関越、中央、東名も20km台の渋滞が発生している。ここ千葉でも館山道の交通量は多め、アクアラインもトンネルで渋滞、京葉道路も千葉市内でドンドン渋滞が長くなっている。トンネルで渋滞するのは心理的にイヤだ。したがって京葉道路を千葉の松ケ丘まで走り、下道で357号に出た。しかし、片側2車線の国道も稲毛で事故渋滞である。2kmほどだったが、なかなか進まないので18時を回ってしまった。事故現場を過ぎると無かったかのように流れ始め、湾岸習志野から東関道に乗る。そのまま首都高へ入ってもいいのだが、浦安でネズミーランドからの帰宅渋滞らしい。湾岸市川で降りて、下道で帰る。以外とこの道は空いていて流れる上に首都高料金を節約できる。結局高速代は行きが1150円、帰りが950円で済んでしまった。7時ちょうど帰宅。
小春日和のいいシーカヤックデイだった。
内房カヤッキングwithオオタガキ氏
09年11月6日:記
平日金曜日に内房で漕ぐことにした。グリーンランドパドルを使い、そのブレードを前傾させて漕ぐフォワードストロークを試してみたく、ワンウェイツーリングをして仕上げにロール練習、という算段をした。ダメ元と思ってオオタガキ氏に誘いをかけたら、お仕事を仕上げてご一緒してくださるという。朝9時に保田中央海岸で落ち合って、10時に南下しはじめるざっくりした計画で現地へ向かった。
車の燃料がやや不足なので、アクアライン経由ではなく給油をしてから京葉道路経由で内房に向かった。この経路で房総に向かうのは久しぶり。途中市原SAでガッツリ朝ご飯を食べ、下ろすものを下ろして8時前に保田中央海岸着。とりあえず組み立て始める。オオタガキ氏が早く到着したので、ツーリングコースについて検討する。結局、風が強いという予報はあまり当らないだろうと見当をつけ、追い波追い風に乗って南下することに決定。
組み立てるオオタガキ氏
いい天気&いい海況
鋸山
出艇
出艇は1時間早く9時。
ブレードを前傾させるとストロークの前半で艇が引き込まれて沈しそうになる。だが、押し手を反対側のヒザに押し付けるような感覚で漕ぐと、何とか前に進む。波が少し高いと本当に沈しそうで怖い。風が強くなってきたのでほどほどにして、普通に漕ぐことにする。とりあえず浮島の西側を回ることにするが、さすがに沖に出ると風が強くなる。しかし予報のような北ないし北東方向からではなく、北西方向からの風だ。したがって浮島の西側がいちばん風が当たって漕ぎにくかった。しかし南側は穏やかなもので、洞窟前の海水が非常に澄んでいてキレイ。
浮島の洞窟
大ボケ島
その後岸ベタで岩井袋から岩井海岸へ出て、一度目の休憩。
カヤックを交換して、オオタガキ氏にカサラノを漕いでもらい、私はカフナを漕ぐ。
岩井海岸の南側はうねりが入ってくる。さすがオオタガキ氏、カサラノを自在に操っている。こちらは慣れないグリーンランドパドルなのでなかなか追いつかないが、安定感のあるカフナでブレード前傾漕ぎをやってみると、艇のバランスを気にしなくていいのでいいフォームチェックになる。
漕ぎ手交替
南無谷に回り込むとややおとなしくなり、ソルティーズ前で上陸。
富浦近辺の食堂をソルティーズで尋ねてみる。ちょうどスタッフの堀川さんがいて、親切に2つの食事どころを教えてもらった。山本さんにも先日のご挨拶をする。
南無谷の雀島
12時30分、再度出艇。富浦の漁港に上がり、目指す食堂へ堤防を登ってみたが残念ながら休み。
教えてもらったもう一軒の漁協直営食堂「おさかな倶楽部」へ行ってみる。こちらは営業中ののぼりがはためいていて、開店しているようだ。入ってみると、かつては漁協の集会所として使われていたような雰囲気の食堂だった。サブちゃんの演歌がラジカセでエンドレスに流れており、窓には2枚の大漁旗。他に客はいない。
オオタガキ氏はまんぷく定食(1260円)、私はアジフライ定食(1050円)を注文し、サブちゃんの演歌を聴きながら満腹になった。非常食に持ってきたパンの昼食にならずに済んだが、エンドレス演歌のおかげでサブちゃんの唄が耳にこびりついて離れない。
昼食
大漁旗
さて、満腹になったところで、13時を回っているので富浦駅近くでツーリングを終えることにする。ロール練習は・・やめた。漕いだ距離はおよそ17km。
小学校近くのトイレのウッドデッキで片づけ、何とか15時24分発の電車に乗ろうと急いでいたが、どうにも間に合わないことが判明、ちょうど1時間後の列車に乗ることにする。
富浦駅までの最短ルートで15時40分ころ駅到着。先日替えたパックカートのタイヤはすこぶる調子が良い。駅でマッタリ一時間弱をすごし、一番辛い跨線橋をカヤックのパックを抱えて昇り降りし、保田中央海岸の車に戻ったらもう日が暮れ始めていた。対岸の城ケ島や剣崎灯台の光が美しい。
富浦駅
新しいパックカートのタイヤ
特急さざなみ
夕暮の保田海岸
富津中央インターまで夕暮の海を左手に見つつ下道を走り、館山道~京葉道路~東関東道で湾岸市川から再び下道。6時45分、自宅着。
11月にしては暖かくて風もあまり強くなく、いいツーリング日和だった。グリーンランドパドルでのツーリングはあまり慣れていないので、結構いい運動になった。もう少し独特なフォワードストロークを練習しようと思う。
強風のFCミーティング
09年10月25日:記
10月24日と25日、館山の波左間でFCミーティングがあった。
私は24日は仕事で参加できなかったので、深夜に館山で車中泊して25日に参加した。
ところが24日も風が強かったようだが、25日は輪をかけて北東風が強く、朝から白波が立っている。波打ち際はブレイクしていて、暖かければ少しはやる気になったかも知れないが気温も低く見ただけでカヤックに乗ろうという気は萎えた。
案の定、午前中は屋内で装備やパッキングの話。
カメラマンの梅田さんの装備話から、沖縄カヤックセンターの中村さんはじめプロの方々の装備とパッキングのアイディアが紹介されていった。時々ダグ・シンプソンに話が振られ、ダグの応答。
味わい深い話をされる中村さん
その後参加者のアイディアということで、意を決して私が今までブログで紹介してきたアイディア(というか小ネタに近い)を紹介した。残念ながらオーナーの方の割合も若干低く、さらにパックカートを頻繁に使っている方の割合はもっと低かったようなので、あまりウケる話にはならなかった。しかし、実験中のカートのタイヤはみなさんに手に取ってもらい、少し関心を持っていただけた。私とYoshidaさんはもう少し話題が盛り上がる期待をしていたのだが、ちょっと残念。
お昼を挟んで、午後は海岸に場所を移した。相変わらずの北東風なので、中村さんはセイリングカヤックを撤収し始め、数名果敢に試乗艇もしくは自艇で荒海に乗り出していった参加者もいらしたが、ほとんどの参加者は陸上でアクセサリー類の紹介話に耳を傾けていた。だが、風に当たっているだけで体力と気力が奪われるくらいだ。本来なら午後はダグのロールデモとロール講習の予定だったが、ダグも全く乗り出すつもりがないようで、残念ながらお流れになった。一番期待していたスケジュールだっただけに残念だが、この状態では仕方がない。
前日からの試乗艇が置かれているが・・
この状態ではウインドサーフィン向きで・・
ダグはセイリング用試乗艇を片づけ始め・・
それでも果敢に乗り出す人たちもおり
がんばって乗っています
陸上ではアクセサリーについての解説があり、これはクラトワパドルについての説明中
一足先にダグは帰る
午後3時くらいに全員で写真を撮って、解散。電車やバスで来られた方はそそくさと帰路につかれたが、我々はヒルバーグテントを強風の中設営してみたり(自立式ソロテント、ソウロが欲しくなってしまった)、試乗艇を片づけたりするのを手伝ったりしていたらもう日が暮れて真っ暗になってきた。何せ、狭い駐車場に何台も車を停めてあり、私の車は一番奥になってしまったので、撤収が完了しなければ帰路につけない。
ようやく夕方5時30分ころに残ったセタスの笠原さん、スパークルの北田さん、レイドバックの駒崎さんの帰り支度が済み、最後まで手伝った我々も帰路につく。行きも帰りも京葉道路が渋滞していたのでアクアライン経由だったが、アクアラインの橋は風速10mくらいの強風で車ごと持っていかれそうな状況だった。