初漕ぎはドブ漕ぎ

日曜日の風予報は午前中強く午後弱いとのことだった。そろそろカヤック漕ぎに出かけたいなと思っていたのだが、予報を信じて午前中ちょっとした仕事をしたため、いつものリズムと違うパターンにはまりこんでしまった。なーんか内房にも三浦にも出かける気力が湧かず、結局お昼から近所のドブ(運河)漕ぎを一人で敢行する。これなら移動時間がほとんどかからないので気は楽だ。夕方アメダスの風情報を見たら、午後の方が三浦南岸や館山沿岸の風は強かった。ドブ漕ぎで正解だった。

公園の駐車場に車を止めて河川敷でカフナを組み立てる。カフナを引っ張り出すのは昨年11月の
単独外房(鴨川〜勝浦)漕ぎ以来なので、だいぶ船体布が縮んでいてテンションがけに苦労する。ようやくテンションがかかっても、キールが中で歪むくらい縮んでいる。駐車場であらかじめ防水パドリングウェアに着替えてきたので悪戦苦闘するうちに汗だくだ。

ようやく組み上がって、公園のトイレで用を足してから13時ちょっと前に出艇。出艇する直前にこの川で練習しているボートとドラゴンボートと、珍しくリバーカヤックの集団が戻ってきた。こちらはボートのコーチに挨拶し、水上に出てからカヤックの集団に目礼して出発。日曜日は閘門(扇橋・ロックゲートとも)が稼働しないので、旧中川〜小名木川〜横十間川〜北十間川を経て旧中川に戻ってくる周回コース9kmを頭に描いた。運河は風の影響をほとんど受けない(受ける時もあるだろうがそういう時に漕いだことなし)ので、静水をひたすら漕ぐことになる。

いざ出発

うららかな日が出てパドリングは快調である。小名木川の護岸工事はだいぶ進んで護岸の遊歩道が延び、100mおきくらいにはしごと浮輪が設置してある。普段ここを通る船はほとんどないので、災害時を想定しているのだろうか?

江東区スポーツセンターのあるクローバー橋から進路を右にとり、横十間川を北上。時々近くの中学生がボートの練習をやっているが、今日はその姿もなく、水上には私だけ。ここまで意外と河川沿いの道や橋の上から気づかれて大騒ぎされることはなかった。

横十間川へ

総武線をくぐり、だいぶ川も寂しくなったころ北十間川との合流ポイント。すぐ左手に十間橋があり、逆さスカイツリーが撮影できるポイントとしてここ2年くらい注目を浴びている場所に来た。橋上のギャラリーを尻目にこちらは少しツリーに近い水上から撮影である。スカイツリー完成前にここから写真を撮っておきたかったので、願いが果たせて良かった。

十間橋のツリー寄りから

子供に声をかけられた

何枚も写真を撮って、子供たちに声をかけられ、いい気分になって北十間川を東に進んだら、何と河川工事。しかも現場の数十m手前にフロートフェンスまで張ってあり、日曜にも関わらず作業員が働いている。ガーン。残りあと3km弱なのに・・・仕方ないので往路を引き返す。結局9kmの周回が12kmのピストンになってしまった。しかも帰りは消防庁のヘリ(もしかしてあちらは不審船と思った?)が上空近くを飛んでいてうるさい。

帰路、総武線快速を見上げる

直線の静水はさすがに飽きる。パドリングマシンとなって3時ころに出艇地に戻り、乾かしてから撤収。リバーカヤックの集団は地元のカヌークラブの人たちだった。私と同じく川の近所に住むというクラブ員の男性としばし話してから駐車場でカヤック解体。インナーは汗で濡れ、アウターのパドリングジャケットも以前からの塩まみれ&ドブの水付着なので、帰ってからアウターも洗濯したことは言うまでもない。

仕上げのロールは、こんな川では当然しない。また今度きれいな海で・・・