ベルトにつけるポーチ

金峰山の登山に、腰ベルトに通して使うポーチを持っていった。
The Canvetという新潟の縫製企業のブランドらしい。
8号帆布でできた袋には大小さまざまなバッグがあったが、今回購入したのはバムポーチというもの。
本体サイズ:約H17 x W21 x D6(cm)、重量:約90g
登山アプローチでは、肩掛けできるサコッシュの肩掛ベルトをサコッシュと一緒に引っかけて薄手のバッグを二重にした。スナップボタン一つで出し入れできるので、登山中はチェストストラップを2つの革ループに通して胸の前に下げた(サコッシュは財布が入っているのでザックの中)。
バイクツーリングでも、ライディングパンツの腰ベルトに通せばスマホや小物を運べ、楽に出し入れできそうだ。雨が降ったら、帆布にはさほどの防水性はないのでジプロックにスマホを入れてこのバムポーチに入れればいい。
値段は、3,700円ほど。
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カーキ色の他、ベージュ、ブラック、ブラウン、ブルーグレーがある。倒木の上のカーキ色は保護色的だ。

四半世紀ぶりにカカトを固定

30代前半からずっとテレマークブーツとテレマークビンディングのついた板に乗ってきたが、何年も前から再びカカトを固定して滑ったらどんな滑りができるだろうかと思ってきた。今でこそヒールフリースキーに特化しているが、小学校低学年から30代前半までのスキーはアルペンスキー。さすがに革ブーツは経験していないが、ナイロン製のブーツからプラブーツまでは歴史とともに経験している。ストックなど子供の頃はバンブーから始めている。
でもだからといって、単にそこらで売っているアルペンビンディングとゲレンデ用の板に乗るのは敬遠したかった。あれはもう重すぎて耐えかねる。子供が高校生の時に買った基礎系の短い板とビンディングとブーツの重さたるや・・あそこまで重くなくても良かろうに。

自分で所有するならバックカントリー仕様のAT(アルパインツーリング)スキーがいいと思ってきた。もちろん、スキー板はATもテレマークもゲレンデも普通の板で、基礎系やレーシング系やモーグル系ではなくフリーライド系の板になる。
バックカントリースキーは全てビンディングが特殊だ。登行を考えると、ブーツのカカトが固定されていたのではシール登行ができない。
テレマークビンディングもカカトが上がる特殊なもののの一つだが、登行時だろうが滑降時だろうが常にカカトは固定されていない。したがってテレマークビンディングはカカト部分に機械的な細工がない。

ATスキーのビンディングは昔から用いられてきたツアービンディング(ブーツをビンディングに固定したままビンディングのトゥピースを支点にしてブーツが上がる。支点はブーツのつま先よりもさらに先)形式に対して、最近はTECHビンディングが主流である。TECHのツアービンディングとの最大の違いは、ビンディングのトゥピース横から内側に出ているツメによってブーツトゥが固定され、登行時の足の上がりの支点がより肉体のつま先に近づいていること、ブーツヒールの穴にビンディングのヒールピースから出ている2本の金属棒が入って板とブーツが固定されるという点。TECHはツアービンディングに比べかなり軽量になり(片方で数百グラム)、現在ではブーツもビンディングもテレマークのそれよりも片足で200グラムほど軽い。そのような理由で一度試してみたかった。

salomon-guardianツアービンディング(サロモンGurdian)

g3ionTECHビンディング(G3アイオン)
dynafit同じくTECHビンディング(Dynafit ST Radical)

ただし、TECHビンディングの軽さは脚からのパワー伝達の非効率さ(パワーがダイレクトに伝わりにくい)とセットなので、アルペンビンディングに慣れた人がTECHビンディングに換えると不安を感じやすく、最近ではビンディングのトゥは2本のピンでブーツを挟むものの、ヒールがアルペンビンディングと同じ構造になった、剛性の高いもの(ただし若干重い)も出てきている。
自分自身はTECH対応ブーツも持っていなければ、TECHビンディングのついた板も持っていなかった。ATスキーやビンディング、ブーツのレンタルは存在しないし、新品で揃えると板・ビンディング・ブーツ3点セットで10万円台後半の金額は覚悟しないといけないため、なかなか決断ができないでいた。

もちろん、テレマークビンディングはATスキーとは違い、パワー伝達だとか剛性だとかは本来あまり関係がないものだった。つま先のコバを3ピンやワイヤーでブーツを板につなぎ止める75ミリノルムのテレマークブーツ(特に革ブーツやハイトの低いスカルパT4のようなプラブーツなど。プラスティックのテレマークブーツは母指球の上の甲の部分にジャバラがあり、ブーツが脚の力によってそこで曲がる。プラスティック製なのにテレマークポジションが取れて後脚のカカトが上がるのはこの構造による。ブーツハイトの高いプラブーツでもアルペンブーツに比べればブーツ剛性は低く、板へのパワー伝達は弱い)に対して、NTN(ニューテレマークノルム)のブーツはアルペンスキーのようなスキー操作(エッジに乗るカービングターンなど)をある程度可能にするもので、土踏まずでブーツを固定するのでアルペンブーツとテレマーク用75ミリノルムブーツの中間に位置づけられるだろう。
rottefella_75mmwithcableロッテフェラーのケーブルビンディング

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ロッテフェラーの3ピンテレマークビンディング(シンプル!)
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NTNビンディング(ロッテフェラfreedom)

昔のテレマークビンディングはヒモ締めの革靴を爪先部分のビブラムソールに開けてある3つの穴とビンディングに付いた3本の金属ピンで固定して上から押さえるのみだった。これはかなりクロスカントリースキーに近い構造で、板もサイドカーブがない細板で、今のバックカントリースキーに乗り慣れてしまうと操作はかなり難しい。自分も革ブーツ、細板の道具を持ってはいるが、もう乗りこなせる自信がない。

この秋、オークションで都合よくサイズが合うTECH対応ブーツとTECH対応ビンディング付きの板が出品されていたので、飛びついた。
ブーツはスカルパ・マエストラーレ(26.5cm)。もう一人の人と数千円の競りをした上でゲット。現在のマエストラーレは3バックルとワイヤー締めになっているが、ゲットしたブーツは4バックル仕様。
板はブラストラックのブレイザー(旧モデル176cm)にマーカーのキングピンを装着したもの。キングピンというビンディングは、TECHビンディングの中ではブーツ固定がアルペンビンディングタイプと同じ原理(2本のピンによるブーツ固定はなく、ブーツのカカトのコバを固定)で、滑り重視のビンディングだ。G3のシールまでオマケで付いてきた。こちらはオークション終了間際に入札してすんなりゲット。
ブーツと板の出品者は同一人物で、ブーツとビンディングのセッティングはできているはず。

marker-kingpinマーカーキングピン(旧モデルではない)
scarpa_maestraleスカルパ マエストラーレ(4バックル仕様)
img_2763手元に届いたブラストラックブレイザーとキングピン

先にブーツが届いて、試し履きをしてみた。テレマークブーツよりタイトで、ふくらはぎが太い私は4バックルの最上部を嵌めるのに苦労したが、なんとか調整して履くことができた。極寒のゲレンデではブーツが硬くなるので最初ちょっと苦労しそうな予感がする。テレマークブーツの緩さに慣れているので、もしブーツが硬くてバックルが締められなくても、最悪一つくらいバックル固定しなくても大丈夫だろう。滑る時もブーツの滑降モードではなく、ウォークモードで行けると思う(テレマークブーツでもだいたいウォークモードでゲレンデは滑っている)。

使用するシチュエーションとしては、午前中テレマークスキーで練習した後の午後のゲレンデ練習にまず使うつもり。山へのツアーについてはすぐには使わない予定だ。
早く使ってみたくて仕方がない。はよ雪降らんか〜・・

仕事山行 丹沢・塔ノ岳と筑波山・薬王院コース

6月恒例のテント泊での仕事山行で丹沢へ、10月の仕事山行の下見として筑波山の薬王院コースを歩いた。筑波山のこのルートは3月にも登っているが、今回は同行する同僚を連れての下見山行である。

6月22・23日 塔ノ岳
さて、まず丹沢。土曜日午後2時に仕事を終えて小田急線で渋沢駅まで行き、結構頻繁に出ている大倉行きバスに乗って滝沢園キャンプ場へ。管理棟から小川を簡素な板橋で渡ると、雨でしっとりした林間にキャンプサイトがある。サイト代700円。登山ベースになっているようで、高校生の山岳部、大学生の勘違いアウトドア合コンサークルが多数テントを張っていた。

下の段の高校山岳部は競技登山の部活のようで、顧問の先生がしっかり監督していた。私は競技登山は好きではないので特に好ましいとも思わない。隣の大学生合コンサークルは夜いつまでも静かにならず閉口した。何しに来てんだよ!

翌日、帯同する同僚1名を待って7時30分登山開始。すでに高校山岳部のテントの多くは撤収済みで、ボッカ山行に向かってしまった。出発は遅くなったが、水無沢沿いの林道を詰めて政次郎尾根に取りつく。最若年の少年が5人もいるので歩みは遅い。新大日に11時30分、塔ノ岳山頂で12時30分過ぎだった(コースタイムより50分増し)。全面ガスで真っ白な素晴らしい展望、稜線に出てからやや本格的な雨が降ってレインウェアを着用したりしたため、遅れが累積していく。
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塔ノ岳山頂にて

ヒルのこと
さて、丹沢の春〜夏はヒルの季節である。今回、登りの林道でズボンの裾に1匹くっついているのを見かけたが、政次郎尾根の始まりで首に何気なく手をやったらいた。つまんで捨てたつもりが、首に巻いたタオルが血染めになっているのに気づき、再び首に手をやったら血を吸ってまるまる太っていた。慌てて着ていた半袖シャツを2枚脱いだら、その拍子に取れたようだった。しかしまたしばらくして胸ポケットに入れたスマホを取り出したら防水パックの上にヒルがついていた。だから丹沢は嫌いだ。

標準下山コースタイムは短すぎない?
下りの予定ルートはヤビツ峠まで表尾根を下山する計画だったが、バスの本数が少ないので大倉尾根を素直に下る。13時15分に下山開始したが、尾根が長く、疲れが出てきた最若年少年の一人が重いザックに耐えかねてバランスをくずしたりしたので、あまり休憩は取っていないがコースタイムよりもだいぶ遅くなった。途中の暗い林間ではガスも手伝って夕暮れのようだった。しかし安全に下山できたのでよしとしなくては。「山と高原地図」のコースタイムはいくら何でも速すぎる。塔ノ岳山頂から大倉尾根で大倉バス停まで2時間30分弱だなんてトレランでもしない限り無理ではないか?テントなどフル装備、大型ザックの我々の到着は16時30分、下山に4時間以上かかった。
首都圏から多くの人が訪れる山域の地図なので、もっと遅めにコースタイムは設定して欲しい。

新ザック投入
今回、余計な荷物は持たないようにして、先日買ったオスプレーの
バリアント52を背負っていった。1気室のシンプルなザックだが、スキースロットもあるし、スコップをギリギリ入れられるポケットも外部についている。雨蓋や腰ベルトを取り去れる仕様になっていて、クライミングにも適するようだが、現在は廃盤となってしまった。後継のミュータント52も店で背負い心地がよかったが、バリアントの方がショルダー・ウエストハーネスのパッドがさらに厚めとのこと。ミュータントにはスキースロットはあるが外のスコップやアイゼン用のポケットもないし、値段も変わらないので廃盤モデルをネットで購入した。一日背負ってみて、フレームを自分の背中にもう少し合わせる必要性を感じたが、とてもいいザックだ。今回は60Lのパックライナーを仕込んでいったので、雨が降ってもザックカバーは不要で、パッキングも少し楽だった。背面に派手な蛍光色のバンジーコードを施した。レインウェアやシェルを取り付けられる。
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オスプレー バリアント52表裏

テントポールのショックコード交換

久しぶりにテントはカミナドーム2を持っていって設営したが、2本のフレームポールの中に入っているショックコードが片方だけ伸び切っていた。神保町のアウトドアショップでメーター80円のショックコードを6m買ってきて早速修理。伸び切ったポールだけでなくもう一本もショックコードを交換した。ショックコードは2.5ミリ(白)と3ミリ(黒。リフレクター付き)があったが、3ミリだと張力が強すぎて交換しても使い勝手はよくなさそうだった。末端の石突きをねじって外し、伸びた古いコードを切って、反対側の石突きも外して古いコードを抜き去る。石突きと新しいコードを8の字結びで結んで順番にポールを通し、反対側は引っ張りながら最後のポールを通して石突きと結んで結び目をポールの中に収めて終了。15分くらいで終わる。
とある店ではバンジーコード9mが2,500円で売られていて驚いた。この品、−40度でも伸縮性を保つとあるが、そんな寒い時に好んで極地で幕営はしないので却下である。それよりも一般的なものを安く提供して欲しい。
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末端処理

26日、筑波山
10月に若人を20人ほど引き連れて筑波山に一日登る計画を立てた。つくばエクスプレスでつくばまで行き、つくバスで筑波山口(400円)、桜川市ヤマザクラ号(200円)でつくし湖から3月に女房と歩いた薬王院ルートで登り、女体山山頂から白雲橋ルートで下山する予定だ。その下見に梅雨の晴れ間を狙って行ってみた。たまたま職場が休みで、同行する予定の同僚ともう一人の同僚と3人での山行だ。
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階段を登る

つくし湖入口から歩き始めたのが9時35分。つくし湖脇の登山道からジクジクした道を薬王院へ上がり、登りにかかった。途中の林道との交差点で休憩、急勾配の階段を登る。女性の同僚が少し息が上がったが、休み休み歩いて12時前に御幸ヶ原に到着。暑いので木陰のベンチで行動食を摂り、女体山山頂で12時40分。絶景を見せられてよかった。13時に下山開始。私も初めて歩く白雲橋ルートだが、結構急勾配で樹林帯で幅が広がってどこを踏んでいいのか判断に迷うことがあった。岩も結構滑りやすい。塔ノ岳で痛くなったふくらはぎだが、持ちこたえてくれた。荷も軽かったので、この後の筋肉痛はなかろう。筑波山神社に参拝して、15時10分の路線バスでつくば駅まで。こちらの方がつくバスより乗っている時間は短いが、料金は高い(720円)。
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絶景
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胎内くぐり
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弁慶の七戻り

つくば駅前でサザコーヒーを飲んでつくばエクスプレスで帰宅。帰宅も早い。

今回、日帰りザックとしてエクスペドの
mountain pro 30を背負っていった。神田のアウトドアショップでほぼ半額で売っていたのを見つけ、翌日ゲットしてしまった。このザック、ユニークで、デイジーチェーンが5本背面から脇にかけて縦についている。カラビナや付属のベルトでスキーをはじめさまざまなアイテムを装着することができる。ロールアップの防水で、マップケースも付属、スコップやゾンデ棒も入りそうだ。夏も冬も使えそうなザックだが、ちょっと背中のパッドが雨蓋によって湾曲しやすい。硬いものを入れてシャンとさせればより使いやすくなるかも。日帰り山行のザックとしてはちょっと大きすぎたが、今回はシェイクダウンである。もう少し使いながらフィットさせていきたい。
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久しぶりに富士ぱら

仕事で辛い一週間だった。日曜日に滑りに行くかどうか、疲れと天候もあって悩んだが、午前中勝負で出かけることにした。会津は遠いので、中央道方面、インターからも近い富士見パノラマスキー場で12時まで滑ることにした。シニアは50歳以上で午前券3200円。久しぶりにリフト代を払った。

8時少し前に駐車場に到着して着替え、ゴンドラが動き出す少し前にゲレンデに出た。中斜面のリフトを一本滑り、動き出したゴンドラに乗った。すでに中腹あたりから雪がちらついている。朝一番なので雪面はフラットでいいのだが、この地域のスキー場は人工雪で硬い。ピステンの跡を滑ると細かいバイブレーションを感じるほどで、あまり気分は良くない。ところどころアイスバーンも出ている状況ではダウンヒル3kmも滑ると汗が出て疲れるし、人口密度の高い中でボードや飛ばし屋と混走するのは余計な気を遣う。別のスキー場を滑っていると、やはり会津高原高畑は自分にとってはベストなスキー場だとつくづく思う。

2週間前に高畑スキー場で大ゴケした時に打った右肩がいまだに痛い。服に右袖を通す時、ザックを背負う時、運転時に痛みを感じる。自己判断だが、どこかの筋を伸ばしたみたいだ。スキーで滑っている時はそんなに意識はしないのだが、先日買った小さめのスキーザックを背負ったり下したりする時が痛い。利き腕なので困るが、時間をかけて治すしかなかろう。

先日(というか前日)に買ったザックはノローナのnarvik Pack 20L。容量が小さくて軽めのスキーハイキングに使えるスキー(ボード)専用のザックを調べていて、パタゴニアのスノードリフター20Lと迷ったが、あまり見かけないのでこちらを選んだ。スコップなどまで入れていないので第一印象でしかないが、トップにある平行した4つのジッパーが見分けにくいところがウィークポイントだろうか?ジッパータブの色を後から換えれば少しは見分けがつきそう。あとはメインの荷室内に一つか二つ、小物用ポケットがついていればなおよい。
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スキーはA型かダイアゴナルに装着。背面アクセスなし。ウエストベルトはしっかりしている。
ゴーグルポケットが小物入れ代わり。必要最小限のものだけ入れて雪原をウロコ板で歩き回るには十分だろう。
しばらく通勤にも使ってみるつもり。


もう一つ、店頭で偶然出会ってしまって衝動買いしたヘストラのOMINI GTX FULL LEATHER。これも使ってみた。ヘストラグローブいくつ持っているのかと問われるとヘストラ一途なので恥ずかしいが、セール品は大概サイズが合わないものが大半という中、ちょっときつめだけど手を入れればピッタリな8号を見つけてしまったのだから衝動買いも仕方ない。厳冬期の3フィンガーだと暑い天候の時、これは使えそうだし、掌側のアーミーレザーとゴアテックスという組み合わせがよい。富士見パノラマは標高が高くて寒いところだが、全く苦痛を感じなかった。
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手首のカフが短く、アウターの袖口の中に入れるのが容易。
入口のネオプレン部分はちょっときつめだが、手を入れてしまえば指先はぴったり。
なぜセール品かというと、ロゴが微妙に変わったかららしいが、見た目には全く気付かない。


ゴンドラ4本乗って下の緩斜面を数本滑ったら11時になった。雪の降り方も激しくなってきて、中央道が使えなくなると困るし、日曜午後は交通量が増えてくるので、早めに終了。一人で滑りに行くと、スキーの集中力は5時間も6時間も続かない。
集中できるのはまず2時間。リフト券が勿体無いからとダラダラ長くやってもケガのもとだと思っている。

富士見町でうまい蕎麦を食べ、帰路についた。甲府盆地手前まで雪、勝沼から笹子トンネルまで雪。しかし八王子以東はまだ本格的な雨にならず、帰ってからもほとんど雨は降らなかった。

ウェッジを噛ませる

先日手に入れたG3 FINDR86 XCDにはウェッジが装着されていず、部品が余っていたので装着してみた。
T2エコをビンディングのつま先に引っかけてみたら、かかと部分が3cmほど浮き上がっていた。

ビンディングの分解には、アンチアイスプレートの取り外しがちょっと苦労したが、マイナスドライバーをつま先部分から強引に突っ込んで解決した。

作業自体は単純で、つま先部分にアンチアイスプレートから見えるナットを入れて、金属部分を外してウェッジを噛ませるだけなのだが、どうしても片方のウェッジを入れるとアイスアンチプレートを押えるネジがまっすぐに入らない。ねじ込んでもビスがひねくれるだけ。アンチアイスプレートはつま先が浮いたまま。ネジ穴はまっすぐに見えているのだが、どうしてもうまくいかない。

いろいろ試行錯誤してどうしてもうまくいかず、ウェッジの装着自体を諦めかけた時、ナットのネジ山がビスとうまく噛んでいないことに気付いた。幸い、古いタルガがあったのでそこからナットを借りてきたら簡単に解決した。しかし、部品の精度が悪過ぎる。これが理由で汗流しながらポジドライバーで何度もビスを回した結果、指の皮がはがれる代償を払った。

古いタルガからクライミングサポートを外し、移植した。こちらはヒールプレートを取り払って装着するだけでコトは済んだ。

30分で作業は終わると思っていたのに、ずいぶん時間をかけてしまったよ・・・

G3 FINDR86 XCD

極太ウロコ板(ステップソール)を入手した。表題のものである。「ファインダー」ど読むのならスペルが違っているが、G3が公表している名前のままである。白と青のシンプルな色構成で、ウロコがないモデルもあり、こちらは白と赤である。XCDシリーズはウエストの幅によって94、86、そしてスティンガー78の3種類があるみたいで、86はスピットファイアXCDの後継モデル。

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板のセンターに背骨のような突起があって、下のような昔のヒッコリー一枚板を彷彿とさせるのもよし71e53a89
http://www.heavysnowker.com/archives/51644657.htmlより引用させて頂いた

実は今年になるまでシングルキャンバーのウエストの太いウロコ板(ステップソール)が出ているとは知らなかった。どうやらVOILEやG3という、今までウロコ板とは無縁だったメーカーが作り始めたらしい。今まで私が使ってきたウロコ板はBDポーラースター、カルフ10thマウンテンで、いずれも細くて軽く、今回入手したFINDR86は固定観念を打ち破ってくれるモデルだった。
122-86-109というディメンションは、14年モデルK2WAYBACK126-88-113)にかなり近い。ウロコにも限界はあるので保険にシールは持っていくことがあるが、シールもK2と共用できるかもしれない。そう思って今回はトップとテールに穴を開けてもらった。その後シールを貼ってみたが、テール部分でわずかにエッジが隠れる程度で、ピッタリといってよい。

細板も軽快でいいのだが、登った後の最初の滑りで滑り方を早く思い出さないと何もさせてもらえないうちに下山ということになりかねない。10thマウンテンはセミダブルキャンバーとそのディメンションで、後脚の押え具合がよみがえるまでに15分くらいかかってしまう。いつもゲレンデで滑っているWAYBACKと同じようなディメンションなら、乗り換えて苦労することもなかろう。ウロコ板のくせにトップロッカーである。
そして、パウダーや悪雪滑走での安心感がある。どうやら、FINDRは登りもいいらしい。ウロコ部分が他の板よりも長く、効果が大きいそうだ。ただ、板の長さは5cm刻みで、私の身長だと172cmと177cmのどちらかになるが、ウロコ部分の長さはどちらも同じ。ということはフラットソール部分の面積がより大きい177cmの方がわずかに滑りがよいと判断した(おそらくほとんど変わらないと思うけど)。

ビンディングはG3のタルガT9にした。タルガを付けるのはずいぶん久しぶり。スティンガー78との板の重さの違いは片方でほぼ100g、ノーマルタルガとT9のビンディングの重量差は片方60g。完全な相殺はできないけど、少しでも軽いビンディングをチョイス。

カラファテで受け取って、その週末に早速会津高原高畑スキー場に持ち込んで滑走してみた。コンディションは氷点下から日差しを浴びてかなり暖かくなった日と、吹雪でパウダースノーが乗った日の2日間。

まず、リフトまでの移動、リフトを降りてからの移動で滑らないので注意が必要。緩斜面では本当にスピードが乗らない。ウロコの効きが強い板だ。中斜面・急斜面ではちゃんと滑るので不安はないし、ウェスト90mm前後の板で滑るのと同じ感覚で滑れるから、多少雪面が荒れていてもオタオタすることはない。ただし、スピードは急斜面でノーマルソールの6〜7割くらいになるので、時間的余裕ができ、ゆっくり動作してあげればかえってノーマルソールの走る板よりテレマーク姿勢を着実にとれるのだが、常にブレーキがかかっている状態で動作するので、ノーマルソールで同じ動作をするよりも筋肉に負担が来る。

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高畑スキー場ではリフト乗り場直前に勢いをつけて若干登らないといけない部分があるが、スキーを逆ハの字にしなくても、ウロコが効いてスタスタまっすぐ登れる。ゲレンデ脇の林に入って歩いてみる。本当はザラメ雪が一番効くのだが、しっとり系パウダーも、乾いたパウダーもそれなりにウロコが効き、うまくキックターンすれば後ろにズレることなく登っていかれる。登坂力はかなりあるとみた。

以上が初日は10時30分から15時ころまで、二日目はリフト始動から2時間、他の板に乗り換えずに滑ってみた感想だが、二日目のパウダー滑走でも安心して滑ることができた。この板で、春は一人で山に入って遊んで来れるような期待感がある。

お盆の三浦

吐月工房氏と平日、ただしお盆の三浦へ行って漕いだ。

未明に地震があって起きてしまい、4時以降暑くて眠れないままに5時出発。
東京から各地へのびる高速道路は早朝から激しい渋滞だが、三浦方面はスカスカ。
順調に到着し、カフナを組む。

カフナをチョイスしたのは、来週末から奄美・加計呂麻島近辺に出かけるため、その時の装備の確認を兼ねてのこと。

とはいえ、特に気張ったことをするわけではなく、先日100円ショップで買い求めたグッズがシート周りの快適性向上につながるのではないかと思ったので、その実験である。

まず、下の豆腐のようなものはビルジスポンジ。今までセーム革を使っていたが、もう少し吸水性のいいものはないかと探した結果、100円ショップにぶら下がっていたので購入。ロール後には必ず若干の水が船体内に入り込むが、それを吸水するにはもってこいだった。


次いで、この白と緑のダンダラはお風呂での背中洗い用ボディブラシ。材質はミカンのネットみたいなナイロンであろう。タイラップで背もたれ直後のリブに取り付けて、シートのクッション代わりとする。



さらに、シートの背もたれ部分には、これまた100円ショップにあったプラティパスもどきのぺちゃんこになる水筒。3.9Lタイプを買って入れたらちょうどサイズ的によかった。水を入れてもシートクッションになると思うが、今回は息を軽く吹き込んでスクリューキャップをしただけ。それなりに背中が快適になった。
まだ他にも、首回りの空気枕(O字型)を入れる手も考え、持ってきたが、背中に入れず試しにお尻の下に敷いた。これは座面が高くなってしまうのであまりよくはないが、空気を抜けば小さくなるものなので、本来の使い道にも用いることが可能だ。


上下逆の方がキャップが邪魔にならずいいかもしれない。

ということで、準備が整ったので城ヶ島を一周するいつものコースへ。出艇時はかなり潮が引いていた。


二人で赤羽根海岸に上陸してペットボトルゴミを拾いまくった。ゴミ袋6つ分となり、大漁。各自3つのポリ袋を積んでいくのは至難の業だが、バイク用の荷物固定用バンジーコード(バイクに乗っていた時から持っていたもの)を今回持ってきた。私の初期型カフナのスターンデッキは予備パドルを固定するのもノーマルでは心もとないので、このバンジーコードがツーリング時にも役立ちそう。



戻ってきてからロール。もちろんゴミ袋をいったん下ろし、右のロングスタンダードロールのみ行う。カフナをロールで起こすのはこの手段が一番。3回ほど連続してロールを成功させ、左のロングスタンダードロールを試みたが失敗し、右で上がって終了。カフナの場合、最初から右から上がることだけを考えて、余計なことはしないほうがよさそうだ。それと、水中でまず落ち着いてセットすること。サイブレイスバーがない私の初期型カフナは、両ヒザが適切な位置にあること、上半身がデッキに前屈していることを水中で確認した上でパドルを振り回さないと、絶対に失敗する。

フレームが来た

21日、仕事帰りに立ち寄って尋ねてみたら、フレームの塗装が終わって、ちょうど前日に届いたとのこと。埼玉の工場から大阪へ送られてキャンディオレンジに塗装されたフレームと、フロントキャリア、マッドガードが段ボールに入っていた。

写真は撮れなかったけど、再来週あたり組み始めるのでそこで写真を撮ってみたい。
以下の写真は
ノートン自転車工業HPから。

これはランドナーモデルだが完成イメージに近い。
実際のタイヤは700Cの25ミリなので一回り大きく、細くなる。
ブレーキはカンチでなくサイドプル。


フレームの色はもう少しきらびやかだがこれに近い。

近況

4月に入っても外遊びがめっきり減っている。日曜日など、選挙も続いて出かけない週末が圧倒的。でも知人のフラメンコ発表会など見に行って充実した休日は過ごしている。震災被害者に比べれば天国のような、申し訳なくもありがたい日々である。

例年だったら春山スキーに出かけるところだが、なんだか今シーズンは大地震以後気持ちの上でスキーは終了してしまって、雪山が恋しくない。毎年出かけていた連休明けの代休で乗鞍や燧ケ岳などに行かれれば最高だが、今年は連休に仕事が入らず、カレンダー通りの休日になってしまったために代休もない。例年に比べて人出は少なかろうが、やはりそこは大型連休でどこに行っても人だらけだろう。ってなことを考えていたら、先日火打山は高谷池ヒュッテの便所掘りボランティアの方がスキーで下山中に日の当たらない西面のアイスバーンで滑落して一人死亡、一人大けがという情報を知った。ご冥福と早い回復を祈りたい。まだまだ斜面によっては雪面は硬く、例年よりも高山帯では春の訪れが遅いようだ。気合が入らないまま山に行っても手痛いしっぺ返しを喰らいそうな気がする。

しっぺ返しといえば、先日スケートに行って恥ずかしいコケ方をして右足首を捻挫してしまった。屋内の氷だって油断していれば痛いプレゼントをくれる。軽い捻挫なので歩行に支障はないが、階段の上り下りの時に痛い。さらにライト級のぎっくり腰もスケートの前日にやってしまった。こちらは大事には至らず今はほぼ解消している。極端に体組成計の数値が悪くなっているわけではないが、運動不足の負のスパイラルの入り口だ。

海も、千葉外房は地震・津波が起こった時のことを考えるとまだ敬遠したい。ウェイブスキーは棚上げ状態。カヤックで内房か三浦ならまだしもだが、東大地震研が言うようにまだ関東地方でマグニチュード7クラスの余震の可能性があるというのでは腰が引ける。いま行くなら西伊豆だが、ちと遠い上に連休中は渋滞地獄必至。西日本へ遠征するには休みが少なすぎ。

八方ふさがりな感じがするが、タダでは転ばない(転んでないけど・・あっ、スケートで転んだか・・)。自転車があるではないか。

10年間ずっとノーマル仕様だった2001年モデルのフォールディングバイクBD-1に、今さらながら少し手を入れ始めた。ハンドルグリップ(エルゴン)、ペダル(ミカシマ)、サドル交換(スペシャライズド)、前後サスペンション(サイクルハウスしぶや)の交換をして、ライト類を補強し、ちょっとしたポタリングなら快適になってきた。都内の走行なら連休中でも交通量が減って最高だ。そろそろタイヤ、チューブ、リムテープも交換したいが、まだ使えそうなのでもうしばらく使うつもり。BD-1を電車にのっけて、ものすごく久しぶりに輪行ってのもいいかもしれない。

自転車に手を入れ始めると止めどない物欲魔王が憑依することもわかった。BD-1はまだできればハブ・リムなどの足回り交換や変速9速化くらいはしたくなっている。原形をとどめないような、あるいは完成車がもう1台買えるほど湯水のように金をつぎ込む改造はするつもりがない。所詮小径車は小径車で、いくらスピードを追求してもロードレーサーにかなうはずもない。長距離もつかれるし。輪行するにしても、電車から降りてちょこちょこ観光するような走りを前提にすれば、結局小径車には「分相応」な改造しかできない、と思っている。

ということで、700cのタイヤを履いた自転車が無性に欲しくなってきた。かつてはFELTのクロスバイクも乗っていたのだが、息子の往復40kmの通学用に譲ったら盗まれてしまった。今度はもっと旅指向の自転車が欲しい。

ということでつらつら考えて出た結論は、スポルティーフ車である。ランドナーというタイプのツーリング自転車があるが、そこまでヘビーなものは追求しない。キャンプ道具を一式持ってロングツーリングをするのを目的とはせず、もう大人なので宿泊施設を利用してせいぜい1泊か2泊の自転車ツーリングがいい。スポルティーフはランドナー的な旅指向の自転車だが、ロードレーサー並の大きくて細いタイヤを履き、スピードが出せる快走車である。帆布製フロントバッグとサドルバッグ程度を装着し、身軽に速く移動できる。

フレームは今風ロードレーサーのようなアルミorカーボンのスローピングフレーム・ハデハデ塗装ではなく、単色塗装とメッキのシンプルなクロモリフレーム。トップチューブがホリゾンタルで、細身のシルエットがレトロで美しく、帆布製バッグが似合う。雑誌で見て惚れ込んでしまった。

素人なのでまずは完成車を探しだし、
近所のスポーツ自転車専門店で相談してみる。スポルティーフ、と言ったら店主の反応がグッと変わったのが見て取れた。調べた完成車の値段を告げたら、セミオーダーでもそのくらいの値段でできる、という。え?セミオーダー?地獄へのお誘いとも言える甘い言葉である。私だけの自転車・・・そんなことをしてしまっていいのだろうか?

結局、考えた末にセミオーダーに踏み込む。フレームは体のサイズを測った上で埼玉の
ロイヤルノートンのスタンダードフレームに決定。フレームカラー(キャンディオレンジ)を指定する。ビンテージパーツには全く詳しくないこちらからの注文は、

○こんな時期なので、極力日本のパーツメーカーのもので組み上げる。ベースはシマノ105クラス。日東、タンゲ、ミカシマ、スギノ、本所などのパーツで。
○現在製造・流通しているパーツで組む。スポルティーフなので走行性能優先だが、変速レバーはWレバー(レバーだけはシマノの、なな何と最高級コンポ・デュラエースになる予定)で手元変速にはしない。
○輪行ができるよう分解可能な構成に。前後フェンダーは分割式。

というものにした。まもなく店主からメールが届き、添付ファイルで部品構成と見積もりが明らかになった。完全にレトロな風貌ではないが、素人の私には十分すぎるくらいのパーツだ。見積額も予算を少々超え、かなりいい値段になってきた。それでもフロントバッグをはじめ、サイクリングに必要なグッズは計上されていない。うーん、危険水域だなと思いつつも、安物パーツで後悔はしたくないし、これが多少でも日本のモノづくりに貢献できればというこじつけで自分を納得させる。

納期は約1ヶ月後。フレームの在庫はあるそうなので塗装さえ済めば組み上げは早くなるかもしれない。それでも完成は連休明けになることが確実だが、すぐ近くの荒川サイクリングロードから走り始めようと思っている。帆布製のフロントバッグ、値が張るがこれもオーダー、という手がある。最初はオーストリッチ(これも足立区)の安めのものにしておくか、浅草や吉祥寺のオーダーバッグを発注するか?少しじっくり考えたい。あー、想像するのって楽しいなぁ・・

ということで、近況は自転車のことばかり考える毎日である。
おっと、大相撲五月技量審査場所も見捨てずに観戦に行かなくては!

道具の片づけとクラトワの補修

12月12日は晴れのいい天気だったが、パソコン机の背後にゴッソリ山のように溜まったスキー用品、カヤック用品、スケート用品の片づけ整理をしようと思い、外には出かけなかった。自宅での仕事も若干たまっているし・・

一通り片づけた(実際は片づけの部類に入ってなく、ほとんど置き場所を変えただけ、という説もある)後、クラトワのメンテナンスをした。といっても桐油を塗っただけ。

使い始めてまだ間もないのだが、すでにブレードの先端は細かなキズがついている。浅場を漕いでいる時に岩にぶつけたり、砂浜からの漕ぎだしの時に地面に突き刺して出艇するためである。片方の先端にキズが集中しているのは一度ジョイントして握ったら持ち替えないからだろう。ちゃんとメンテナンスするならこういうキズをサンドペーパーで削って表面を滑らかにしてからオイルを塗るのだが、もともと自分が横着者だし、まだまだキズの程度は大したことがないのでパス。

乾きがいいように、ベランダに針金ハンガーを2つかけてその中を通してからウエスで桐油を軽く塗る。あまり塗りすぎると後々ベタつくので、あくまで軽く。ウエスに付けた油の量はほんの指先で浸すほど。オイルの伸びがいいのでこれで十分である。

こんな感じで引っかけて

向こうにスカイツリーも見えます


木童(こどう)の桐油100CC、500円。

それにしても、最初に始めた片づけ、我ながら何とかならんかと思う。自分なりにはいろいろ捨てたつもりだが、不十分にも思える。いつ入れたのか記憶もないジプロック袋だの、使い古した登山用靴下だの、身はひとつなのに古いものから新しいものまで大小取り混ぜてあるザック&バッグだの、後生大事にとってあったシーソックだの・・・特にシーソックはウレタンコーティングが加水分解して強烈なニオイを発していた。無論むせながらゴミ袋へ。さらに気になるのはその後ろに控えている大量の本。もうほとんどどこに何があるのかわからなくなりつつある。

曇天北風ロール

また平日カヤックに吐月工房氏と三浦へ行った。

2日ほど前から北東風が強い。予報では波2m。これはチョイ漕ぎは難しく、入り江でロール練習だけになるかと予想して現地に着いてみたら、意外と波が高くない。ただし風力発電のプロペラから推測して北東風は強そう。とりあえず通常通りに時計回りで城ケ島を一周することにして8時出艇。安房崎まで風に押されたが、今月初めの海況ほど荒れてはいない。すましと海岸にいったん上陸するが、北風でゴミはなさそう。カヤックから上がると熱が奪われこころもち寒い。今日のウェアはsurf8のロングジョンといつものプルオーバー。漕いでいると厚くもなく寒くもないのだが・・・

漕ぎだし

すましと海岸近く


荒れた中でも写真が撮れるくらいにはなりました・・

灘ヶ崎あたりから向かい風と格闘。Gパドルは素晴らしい。風の当たらない崖下などを選びながら9時ころ戻ってきた。で、海水温は23度くらいだけど空気よりは暖かいので約1時間ロール練習。いつものように左右スカリングレスト、左右スタンダードロール、右ストームロール、右ハル上で持ち替えのストーム、右持ち替えロングロール。左のストームの練習をしてみるが、上がる時は上半身がレイバックしていて、前屈系になっていない。前屈を意識すると上がらない。右のバランスブレイスをやり、そこからバタフライロールのハーフロールをやろうとするが失敗、吐月工房氏に勧められてフルロールのバタフライをやってみるが、7割〜8割方のところで失敗。勢いだけで腰を返そうとしているところがそもそもの間違いだろう。

水の中は暖かいが起き上がると風に吹きさらされて体温が奪われる。また風で流されるので深めの場所へいちいち戻らなければならない。失敗も多くなってきてバウを拝借すること1度。適当なところで止めにする。もうそろそろロールだけの練習に専念するのは寒くてダメだ。

曇りなので適当なところまで乾かして撤収する。完全なロール鼻になってしまい、ひょんなことから鼻水がダダ漏れする。

ところで今日の収穫は、新クラトワを入れるパドルケース。下の写真のものだが、ちょっと前に思いついて、昨日近くの取扱店(普通は近所にこんなものの取扱店はないが、なぜか私の家のそばにはある)で買い求め、クラトワを入れてみたらまさにピッタリ!まるで誂えたよう。ちゃんと先端部は補強されているし、江戸小紋風の柄がまたよい。使わない時はたいへんコンパクトになる。さて、この袋はもともと何でしょう?って、答える人もほとんどいない拙ブログで問うたところであまり意味はないが・・・

掘り出し物

ひょんなことで立ち寄った海沿いのアウトレットモールで、フェザークラフトの収納バッグ(レッドリーフ。1点もの)を見つけた。何と8,000円台だったので迷わずゲット。

カフナとカサラノに付属している収納バッグは潮まみれ&砂も混入しており、ハーネス類を収納するジッパーは開放した状態で完全に固着してしまっている(閉じた状態で固着すると、より始末に悪いので意図的に開放している)。バッグの底には、使い初めのころに地面との摩擦でできてしまった穴もある。やはり旅先ではハーネス類がちゃんと収納できたほうがいいし、新しい収納バッグの方が多少の工夫も凝らされていていい。
ただ、心配なのは私のカヤックは2艇とも古いハードコーミングタイプであり、新しいバッグは横幅がやや狭くなっているような気がする(ビルトインコーミング方式になってバッグがコーミングサイズに縛られなくなった?)のと、クラトワパドルを装着するスロットがなくなったことだが、購入直後に駐車場で実際にコーミングを入れてみて、何とか入るサイズだということは確認できた。この新しいバッグでカヤックを送る時には、コーミングのサイドはタオルなどで保護する必要があるかもしれない。パドルはパドルケースに入れるか、ほかの工夫をするしかないだろう。

新しい収納バッグは遠出の時に使おうと思う。

併せて、FCドライバッグ(ライトファブリック)の5リッターと3リッター(ともにオレンジ。これも1点もの)もあったので購入(ともに2,000円前後)。ほかにも、現在所有しているアクセサリーと重複するものがあって、予備に持っていても悪くないな〜と物欲大魔王がささやいたのだが、こらえて我慢。

どこか(具体的には涼しい東北の日本海側、男鹿半島や五能線沿岸、笹川流れ)へ漕ぎに行きたい気持ちも強いのだが、交通手段(夜行バスなのか、JRなのか、マイカーなのか)に決め手がない。これから帰省ラッシュにもなるし、来週半ばから北の方は天候も下り坂なので、思案中。連日暑いが読書だけは捗っている。

幕営のお供に携帯ラジオ

私はテレビ世代なのでテレビもよく見るが、実はラジオ好きである。
学生のころはラジオなしには生きて行かれなかったし、今でも自宅で仕事する時は、J−WAVEをかけっぱなしでながら仕事をする。若者世代の携帯電話に相当する物が私にとってはラジオか・・?

いま巷で大流行、猫も杓子も持っているiPodはまだMac専用機だった頃初期型(5GB)をいち早く買って使っていたし、その後もう1台買い足したりしたが、ここ3年くらいとんと聞かなくなった。結局自分の持っているCDが尽きればいくら転送しても飽きが来る。iTunesのストアで曲をダウンロード購入したこともあるが、なぜか長続きはしない。
ラジオの方が新しい曲や古い曲も取り混ぜて放送してくれるから飽きが来ないし、トークが意外な発見を与えてくれたりする。通勤用のかばんの中に小型ラジオは常に忍ばせている。

そういうことで結局ラジオに帰ってくる。車を運転している時も基本はJ−WAVE。長野県の中野市から信濃町にかけてJ−WAVEがしっかり入る地域があることも知っている。関東ではたまにbayFMを聞いたり、インターFMを聞いたりするし、スキーで群馬や長野へ移動した時はFM群馬やFM長野だ。すでにカーラジオにはプリセットしてあったりする。また、深夜FMが面白くなくなるとNHK第一放送。移動しながら周波数をあまりいじらなくて済むのがいい。

ラジオのありがたみを一番感じるのはテント泊の時だ。先日の神津島のキャンプ地でも寝しなと早朝にNHK第一を聞いていた。夏、仕事山行で縦走中に大相撲名古屋場所を聞くのも楽しみ。気象通報を聞いて天気図を書くことは自分はしないが、夕方の地方ニュースで詳細な天気予報をやってくれるのは助かっている。

今まで登山などへ持っていった携帯ラジオにだいぶガタが来た。パナソニックのもので、FMステレオ受信ができるのでイヤホンが2つ。シンセチューニング(選局プリセット型)のラジオで重宝していたが、もうスピーカーから音は出なくなって久しく、巻き取り式のインナーイヤホンの片方は銅線がむき出しになり、ついにFMとAMを切り替えるジョグダイヤルがおかしくなってきた。神津島ではAMしか入らなかったので問題なかったが、帰りの船のデッキでJ−WAVEの「グルーブライン」を聞こうと思ってなかなかうまくバンドが切り替えられなかった。

もうそろそろ新しい携帯ラジオを買おうと思った。特段高い買い物ではない。しかし、いつもの癖で研究してしまう。受信感度(これが一番大切)への信頼という面では、ソニーやパナソニックの大手メーカーの方が信頼が置けそうだ。慣れてしまったのでアナログチューニングよりシンセチューニングの方がいい。移動先でエリアコードを変更するだけで選局の苦労がなくなる。短波は必要なし。テレビ音声は入ったほうがいいが、どうせあと1年ほどでアナログ放送はなくなるから無用になる。イヤホン内蔵型でもいいが、そこからまず壊れてくるのでこだわらない。なるべく小型で電池の持ち時間が長い物・・と考えてきた。

かなり逡巡したのち、
携帯ラジオでもカーラジオのようにオートチューニングができれば、県境の山などでもプリセットを変更せずに信号の強い局を探すことができるなあと思った。北アルプスや南アルプスではどちらの県の局も入るので、いちいちプリセットを変更するのはかえって面倒くさい。FMもAMもオートチューニングできる機種はソニーに1種類しかない。これで決まり、である。イヤホン内蔵型ではないが、好みのイヤホンで聴くことができる。曲のプリセットも手動で25局できる。

実はソニーからは「山ラジオ」という機種が出ている。平地のエリア別プリセットがあるほか、山域別のプリセットがあるタイプで、他には見られない。だが、専用プリセットされていても入らない場所では入らない物だし、値段が高い割に他の通勤用ラジオをなんら変わるところがなく、付属するケースがやたらでかい。あまりにベタなネーミングなのもちょっとね・・・ということで選択肢から外した。

←これ買いました

←「山ラジオ」。こっちの方が普通はそそる。

で、買ってきた。5,000円程度だった。素材がプラスチックで質感は全然ない。厚みも大きさも今まで持っていたラジオより一回り大きい。
はっきり言って安っぽい&ダサい。でも失敗ではなかっただろう。倍くらいの値段がするより薄型小型の通勤用携帯ラジオだって、作りは安っぽいのだ。付属のイヤホンはあまり耳に合わないようなので、カナル型のイヤホンを使う。東京で聞いている限りは感度のよさ悪さはわからないのだが、今度辺鄙なところへ持っていって試してみようと思う。

ちなみに、このくらい小さなラジオだったら本体に防滴処理がされていなくても、ジップロックに入れれば防水になる。

追記:私が買ったラジオにはオートオフ機構がついていませんでした。チューニングシステムからてっきりオートオフはついているものと思い込んでいましたが、これでは聞きながら寝入ってしまってもスイッチはオフにならない。うーむ、一長一短だなぁ・・

小物

10年1月19日:記
仕事が早く終わったので神保町へ行ってしもうた。
最近、ゴーグルの老朽化(たぶん7年使っているハズ)が進んでいて、ヘルメットと同じメーカーのゴーグルがフィットしていいんじゃないかと思っていた。また、グローブも6~7年目じゃないかと思うが、湿雪が降り続くと表がビショビショになり、インナーまで濡れてくる。オイルを塗ってメンテナンスしていてもダメなのだ。

ということで、そろそろ新しいの買っても天罰はないんじゃないかと思ったのだ。

狙いは定めていた。ゴーグルはヘルメットと同じGIROのSTATIONで決まり。ただしレンズの選択はフレームの色によって透過率が違うので難しいところ。グローブは、今使っているヘストラのグローブかBDのガイド。とにかくインナーが取り出せて洗えるものがいい。

良く買い物をする量販店Iへ。GIROのSTATION発見。フレームの色は赤かオレンジがいいのだが、いずれも展示品しかなく、レンズは晴天向きのレンズが入っている。ゴーグルは曇天や雪の日でも雪面がよく見えないと意味がないと考えているので、迷ったあげくに白いフレームとする。これに付いているレンズは晴天から曇天・雪の日までカバーするイエロー系のレンズだ。可視光線透過率が75%とちょっと高すぎる感じがするが、どうだろうか。ダメならレンズだけ交換するしかないが、そうすると出費はかさむ。賭けでもある。

これ。フレームの色とレンズは異なる。


グローブは気に入ったものがなく、別の店へ。BDのガイドを見つけ、手を入れてみる。インナーが厚いのか、かなりゴツイ。ストックを握る時の感覚が鈍りそう。そこまでごっついグローブを欲している訳ではないし、色味も地味。そして私としては白いグローブが好みなの・・

で、やっぱりヘストラにすることにした。3フィンガーにも関心はあったのだが、5本指グローブでなかなかいいものを発見。狙っていたのは今使っているグローブと同じく、裾をドローコードで絞れるHERISKIというモデルだったが、店頭になかったのでPATROLというモデルを購入。裾を絞る時にファスナーを引かないといけないのが面倒だが、ハンドカフも付いていたので、グローブを落とすことはなさそうだ。

HERI SKI


PATROL


ハンドカフ


まあまあいい買い物ができたんじゃないかな・・

スカルパT4衝動買い

09年12月29日:記
本当はアイスホッケー用スケート靴を買いに水道橋の別の店に行ったのだけれど、あまりにマニアックな店で気後れしてしまい、店員に話を聞くこともなく店を出てブラブラ神保町界隈を歩くことになってしまった。

で、結局別の靴を買い求めてしまった。スカルパT4。
持っている革靴(スカルパ・エキスプレッソ)はもう何年も履いているのだが、ゲレンデではまだしも、スキー登行では歩き始めて30分で立派な靴擦れが左右ともにできてしまう。
関田山脈の稜線をステップ板で歩いたりすると肝心の滑降の時にはもう次の日は使い物にならないくらいの足になってしまうのである。



そこでここ2年くらいソフトなプラブーツが欲しくなってはいた。T3を買おうと思った時もあるが、重量はT2とさほど変わらないので見送り、ついにT4を買ったという訳。
履いてみると、実にソフトで使いやすそうだ。2バックル、パワーベルトなし、タングが柔らかい。潔くていいではないか。だが革靴よりは頼りがいがありそう。革靴より暖かそうだし、アイスバーンでもしっかりエッジがかかるだろうし、細板から今所有している程度の太板までならカバーしそうである。T2いらずになるかも知れない、と思えるくらいだ。ガルモントのエクスカーションも置いてあったが、インナーブーツが紐締めではないのと、中途半端なパワーベルトがあるのが気に入らない。値段も少し高いし。

思い切って買ってよかった。今までストックしてきた細板を引っ張り出してこの靴で滑り比べよう。

でもスケートもマイシューズでやりたいんだよね・・・