三浦朝練、風強し

09年12月13日:記
朝5時30分に自宅発、途中でコンビニに寄りながら順調に7時すぎに宮川漁港着。
見たことのある車が・・と思ったらYoshidaさんだった。二人して「風が強い」「心が折れそう」などと悪態をつきながらとりあえずカヤックを組み始めてしまう。Yoshidaさんは沖縄の塩を伴ったK1、私はカサラノを組む。組み上がりかかった頃に吐月工房氏到着。スキンカヤックが補修中のため、リジッドカヤックを積んできた。

北風が強くて冷たい上、仕上げにロール練習をするために今日の私とYoshidaさんはドライスーツ。ファスナーのグリスアップをしておいたので、ハイエースのガッツミラーに細引きをかけて体でファスナーを引いたら調子よくファスナースライダーが動いた。肩甲骨あたりに横一文字に防水ファスナーがあるpalmトレントドライスーツの初下ろしである。インナーはファイントラックの薄手のタイツと、先日神田で安売りしていたスキー用アンダーウェア。靴下は家から穿いてきた普通の綿の靴下。陸上ではこれでちょうど良いくらい。海上でパドリングしていたら下半身に結構汗をかいていて、終わって着替えたら下着が汗で濡れていた。

さて、準備整ったところで出艇。予報では風速5~6mだったし、沖合の波の感じもさほど高くないので安房崎方面へ漕ぎ始める。と、途中から斜め後方からの強風。カヤックが空荷なので激しくウェザーコッキングしてしまい、慌ててラダーを出す。風速計を持っているYoshidaさんによれば、時折風速10mを越えていたらしい。くわばらくわばら。安房崎方面は即座に取りやめ、トット島から三崎港内へのパドリングに切り替える。港内も風が下ろしてくる部分はあるが、まあまあ漕ぎやすい部類で、港のありがたさを感じる。そのまま灘が崎と三崎港西側の防波堤の間をくぐり抜け、灘が崎の南側で少しウロチョロして、反転、来たルートを戻る。帰りの宮川湾でも向かい風の中を漕ぐことになった。

最後に入り江でロール。先週の感覚でまずCtoCでロールしてみる。右側、左側ともに楽に上がった。しかし、その後調子に乗って何度かやってみようとしたが、タイミングが合わず、数回しか成功しなかった。ま、それでも先週の成果が自艇で確認できたということでよしとしよう。なぜか何度もやっているうちに平衡感覚が失われてきてしまったので、根を詰めずに早々に止める。

ドライスーツの使い勝手は非常によかった。宮川だと港で水道水を使わせていただけるので、上がった後のドライの塩抜きも着たまま水道水をかぶればラクチンである。ただし、腹部のベルクロ部分が乾きにくいので、若干濡れたまま持ち帰った。これまた先日買った四角いバケツ(TOOLSのWATERBOX。中に入って衣服の着脱にも使えるサーファーご用達)が非常に重宝した。

Yoshidaさんは一足先に帰られたが、まるよし食堂で吐月工房氏とそろそろスキーのことなど話しながらお昼を食べて13時解散。これで年内のパドリングは終わりになるかも知れないので、カサラノのフレームを持ち帰って風呂の残り湯で塩抜きした。シーズン中は滅多に塩抜きもしない(船体布はまずやらない)ズボラフォールディングカヤッカーの09年もあとわずか。今年はパドリング日数が30日を3日ほど越えた。