雨の多い夏、群馬県を周遊

バイクからの動画を編集してアップロードしました。埋め込み動画は末尾。

連日猛暑、お盆が過ぎたら少しは涼しくなるかと思いきや、殺人的な暑さは変わらず、しかも台風以後雨の予報が格段に増えてしまった。
最初は吾妻スカイラインをメインに2泊くらいのツーリングを吐月工房氏と相談していたのだが・・栃木県の天気がいっこうに良くならないのだ。東北に行くには栃木県北部にある別宅で一泊した方がアプローチが楽だが、天候には勝てない。

ということで関東一帯の週間天気予報をよーく観察し、22日23日あたりがまともな天気だという結論に達し、しかも雨が降りにくいのは群馬県、ということになって赤城・榛名・妙義の上毛三山の中腹をウネウネ走るということになった。今回はほとんど計画を吐月工房氏にお任せした。



8月22日
自宅近くの予報はくるくる変わるが、とにかく朝から雨の予報。通勤バイクのエストレヤとツーリングバイクのW800はあらかじめ前日に入れ替えておいた。降りが激しくなる前に北上しようと5時に起床して6時30分に出発。雨は降っていなくて曇り空。もうけ物だ。

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出発直前。いつも装着しているサイドバッグ(片側9.5L)にパンク修理キット・替えレバーとレインウェアを入れ、シートバッグ(たぶん15Lくらい)、タンクバッグ、貴重品を入れたウエストバッグ(釣り用で肩掛け併用)の4つに分けていった。

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予報では春日部あたりで降られることになっていたが、順調に江戸川右岸道路を北上していく。道の駅ごか(ここだけ利根川右岸に茨城県が飛び出ている)の裏手の県道を通過して国道4号に出るころヘルメットシールドに雨粒。4号の路面は濡れている。埼玉県久喜市栗橋から利根川橋を渡って、再び茨城県の古河市に入ったら降りは弱いが雨量が多くなってきた。公方通りのどこかの屋根付き駐輪場へ緊急退避してレインウェアの上だけ着る。上はプロテクターの上にメッシュジャケットを着ているのでレインウェアを着ないと雨はそのまま侵入してくるが、下は撥水の革パンツなので多少の雨なら滲みてこないのだ。ブーツもゴアテックスが使われているから問題なし。レインウェアの脱ぎ着は一番面倒くさいし、着ると蒸れる。

国道354号で西進、すぐに群馬県に入って渡良瀬遊水池の南側を通過し(遊水池は見えない)、板倉町、館林市あたりはGoogleの音声ナビに任せて田んぼの真ん中の直線道路を走って国道50号に出た。どうやら雨はピンポイントだったようで、どこかの県道脇でレインウェアを脱ぐ。
国道50号は産業道路だからつまらないことこの上ないし、霧雨なのでもう一度レインウェアを着た。これも50号と122号の分岐の路肩で脱いだ。
あとは大間々から集合地点の道の駅くろほね・やまびこへ。11時少し前に着。吐月工房氏も11時ちょうどに到着。

合流後はスキー帰りに良く使う群馬県道62号で快調に根利に向かい、標高1000mの涼しさを存分に味わう。ここは交通量が少ない割に路面もいいので快適。ただし、雪は少ないところだが降って冷え込むとスリップする。昨年は大型トラックが脱輪していたのを見た(自分じゃどうしようもないしすでに連絡はついているみたいだった)。
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園原ダムから老神温泉を越えて吹割の滝へ。我々二人にしてはたいへんめずらしく観光地で観光する。吹割の滝では7月半ばに大雨が降って増水し、観光客20人ほどが遊歩道に取り残されたということが報じられていた。その1週間後に車で丸沼高原に向かう時に道路を通ったのだが、朝早かったこともあってか観光客の姿は見なかった。しかし1ヶ月で復旧したようだ。無料の駐車場の奥へバイクを突っ込んで、遊歩道の半分ほどを歩いた。革パンだと歩きにくい上、盗まれてはならない荷物(アクションカメラなど)を持って歩くので汗だくだ。

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吹割の滝

その後、川場村へとぐるっと回って道の駅(川場田園プラザ)で休憩。道の駅の規模が大きくてすごい混雑だった。迦葉山龍華院弥勒寺へ(標高970m)。初めて訪れた。巨大な天狗面が有名なのだそうだ。

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天狗祭りじゃ

いい時間になったので沼田のホテルへ。まずはシャワーを浴びて人心地がついた。この日の夜は先月入れなかった洋食レストランへ。2人前のサラダとオムライスを食して満腹。
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このあとのメインディッシュを写し忘れた

8月23日
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8時30分にホテル発。国道145号で中之条へ向かう。朝から水分取りすぎてさっそくトイレへ(道の駅中山城柵)。県道28号から榛名山の西側中腹を巻いて高崎市倉渕町へ。昨夜雨風が激しかったのか、日陰では路面も濡れているし枝が路面に落ちているのでカーブで気が抜けない。ぶら下がっている枝にヘルメットの右側をぶつけるという珍しいこともあった。道の駅くらぶち小栗の里でトイレ休憩(すでに暑い)、その後は県道33号で松井田、51号と国道254号で下仁田。11時過ぎていたので道の駅しもにたで昼食。昨日の川場の道の駅と違ってこじんまりとして食事どころも空いていていい感じ。駐輪場にも屋根がある。昼食は下仁田コロッケ載せのカレー。カレーにタマネギがふんだんに使われていて、コロッケにはコンニャクなどの名産が入っているとのこと。注文を受けてから揚げているのでアツアツだ。
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下仁田コロッケトッピングカレー(930円)

本来は秩父を経由して帰る予定だったのだが、秩父方面は雨らしいし、距離も伸びる。下道だけで一日の走行距離の限界を突破してしまう。秩父から飯能まで出てきた後に東京東部まで帰るのは気が遠くなる。

ということで国道254号で藤岡まで行き、そのまま流れで解散することにした。上信越道がすぐそばを通っているが、極力高速には乗らないのが私ら流である。下道を60km/h未満で走った方が楽しいし、田園風景などを眺められる。高速に乗って80〜100km巡航するとカウルがないバイクなので風圧が厳しいし、帰った後、顔の回りに悪い空気がまとわりついた感じが拭えない。
昔、若いころは排ガス規制が中途半端だったからトラックの後ろなどを走っているとてきめんに顔が黒くなった。最近ではそういうことはないが、樋の中をひたすら走るのは金を払って時間とともに不快な気持ちも一緒に買うのと同じだと思っている。なんで金払って不快な気持ちにならにゃーならんの?だから高速にはなるべく乗りたくない。

神流川を渡って埼玉県に入ってから関東平野を東へ横断だ。県道23号へ左折して、そのまま走ると国道17号に出くわすが、そのまま直進して県道45号で利根川に近づいていく。妻沼聖天を過ぎて右折、県道59号で羽生、さらに左折して60号で栗橋だ。往路で渡った利根川橋に戻ってループ完成。国道4号を少し走って茨城県道268号で道の駅ごかの裏側を走れば、往路と同じルートで南下できる。
同じ道も面白くないので県道42号で野田橋まで出るが、野田橋西詰の交差点が夕方で渋滞中、エンジンの排熱を避けるために信号待ちのたびにエンジンを切って待つ。このダメージは大きい。
なんとか交差点を過ぎてからは快適に南下して小岩に到着。ガソリンを補給して、17時過ぎにいったん家に荷物を置いてからすぐにエストレヤとバイクの入れ替え。戻ったのが18時30分。あー、19時がせまってきた・・長時間のライディングで腰が痛い・・バンテリンサポーターして行けばよかったなぁ・・汗だくの衣類、ジャケット、プロテクターは夜のうちに洗濯した。

もう夏のツーリングは難しいなあ・・秋の紅葉を見に福島県に行くか・・

ツーリング動画

暑いのでスキーの動画

台風のお盆でやることがなく、DaVinci Resolveの習作としてパウダー動画を作成した。作成過程で暑くなってしまった。
今回は、著作権に引っかからない形でBGMを乗せてみた。
"Ain't No Mountain High Enough"  by Roberta Flack

午前中ツーリング

7月はずっと暑すぎてバイクに乗ると熱中症になってしまいそうなので遠ざけていた。しかしそろそろ短時間でも乗りたくなってきた。
土曜日ということもあり、高速道路は渋滞必至だが下道県道であればそこまで混まないだろう。朝7時にエストレヤに乗ってW800の駐輪場に向かい、乗り換える。
駐輪場は蒸し暑く、汗が出てくる。ウェアは家からだが、ヘルメットはここでジェットヘル(アライ・VZ-Ram)に替えている。夏はジェットじゃないと水の補給がやりづらいのだ。

まるっきり芸がないが、いつも茨城・栃木・群馬方面へ北上する時の江戸川堤防下ルート(埼玉県側)で北上する。野田橋で信号2回分待ち、いつもなら土・休日朝8時台ならガラガラだが大型ダンプやコンテナ車が多く、普通車も多め。野田橋西詰を直進して春日部市の江戸川沿いを北上して宝珠花橋で千葉県側に渡り、さらに北上したら関宿城博物館である。ここはいつも駐車場がガラガラで、自転車乗りの人たちの憩いの場になっているので気が楽だ。トイレも近い。トイレよりも飲み物が欲しくて、少し高い値段設定の飲料を買い求める。500mlのペットボトルが空になるまで休んで、復路に戻る。



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関宿城博物館前の駐車場で

復路はまず関宿橋を渡って幸手市に入り、橋の西詰にあるTOPPAN工場の前で右折してループ状に県道42号で南下、新4号のすぐ東を南下して、松伏町のT字路で野田橋西詰に至る道路ではなく、右折して埼葛広域農道に乗る。さらに南下して県道378号、県道21号を使って、県道52号に左折すれば江戸川土手下の道路と合流する。

小岩まで戻ってきて、海を見ようと思っていたので環七を葛西臨海公園まで走って湾岸道路で荒川河口を渡り新木場から若洲へ。じつはもう、クラッチが重くて手首の腱が痛い。250ccエンジンのクラッチに比べて800ccのバイクのクラッチは重いのだ。アシストスリッパークラッチが軽い、というのは嘘じゃないか?クラッチ握って離してエンジンとつながる時のショックが軽減されているだけで、クラッチレバーが軽い、というのは違うんじゃないかと思う。

ゲートブリッジで東京湾を眺めて中央防波堤外側埋立地のどん詰まりで着陸態勢で低空飛行する飛行機を撮影して帰路につく。新木場まで戻って、夢の島から明治通りを北上する。このころはもう12時近くになり、気温も上がって汗だくだ。外の暑さよりもバイクの排熱が夏のいちばん深刻な問題だ。レザーのパンチングメッシュのパンツを履くことにしているが、すでにこのパンツは黒の色落ちが激しく斑色だ・・



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路面の上に日航機が飛んでいる