山猫アウトドア備忘録

最近は一人寂しく外で遊ぶ男の備忘録です

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GW・乗鞍岳スキー

残雪が少ない。鳥海山は例外として、どこに行っても雪が例年より少ない。
このままでは、雪が少ないまたは急速に減る・面白さ半減・仕事忙しくなる・天気の巡り合わせが不明、といった要素からどんどん雪が豊富な山から遠ざかってしまう。
GWは3〜5日が仕事で、6日は通常の日曜日である。7日でもよかったが、天気が悪い。6日に決行である。行き先は、そう遠くへ行かれないので例年の乗鞍岳。もうこれでスキーシーズンはおしまいになろう。今回は単独で出かけた。

5日夜に首都高渋滞が収まるのを待って東京を出発。中央道の上り線渋滞が激しいが、それを尻目に下り線は快適なものである。途中で帽子を忘れたことに気づく。あらかじめ家で書いた乗鞍岳入山届も忘れてきてしまった。念入りに準備しないと、仕事が終わってすぐの出発で、しかも行くか行かぬか逡巡した後だと忘れ物がひどくなる。忘れないようにスキー関連グッズは一箇所に集中してあるのに、春になってから必要なキャップはそこに入れそびれていた。入山届は位ヶ原山荘で書くとして、帽子はあればコンビニで買い求めてから上がりたい。何軒か立ち寄ったが帽子は皆無。あきらめて乗鞍観光センター駐車場に23時過ぎに到着し、寝る。シュラフも夏用化繊シュラフで大丈夫だった。
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5月の風物詩、乗鞍剣が峰・高天ケ原と桜

6日朝、観光センターに駐車している車の台数が割とあるので、この上の三本滝駐車場が満杯になっていないか不安になる。実際行ってみるとアスファルト部分にまだ4〜5台ほどの余地があり、未舗装部分にはかなりの余裕があったので杞憂であった。

バスチケット(1,250円)を買い求め、三本滝8:45発の第1便に乗る。前日は降雪で1便、2便が運休になったのに比べれば大変ラッキー。しかしバスは全部で5台となり、各車満車状態だ。

位ヶ原山荘前で風がややあり、山頂方面が心配されるが、9:20山荘を後にする。多くのスキーヤー・ボーダー・登山客と同じく屋根板を登って位ヶ原に出て、肩の小屋下から朝日岳と蚕玉岳の鞍部を目指して登る。シール登行だけで乗鞍山頂近くまで登ってきたのは久しぶりになる。もし硬かったらスキーアイゼンやアイゼン装着のツボ足になる(そんなグッズは持っていないか、重いので持っていかない)が、今年は運がいい。それにしても、みな一様に同じ場所を目指すのは気持ちが悪い。砂糖に群がるアリのように見えてしまうが、私もその一人に過ぎない。
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位ヶ原に出た
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シュカブラ
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鞍部に登りきって振り返ると槍・穂高・常念・笠ケ岳などが一望

剣が峰山頂直下の鞍部で11:40。12時から滑降に移ればよいと考えていたので、ほんとにひっさしぶりに剣が峰山頂まで歩いて登ろうかと一瞬考えたが、まだ滑っている人はごく少なくシュプールでラインが乱されていないので、無駄なエネルギーは使わずに滑降に移ることにした。ツボ足で雪渓を降ろうとしている集団もいたので、あれが穴ぼこだらけにしないうちに、というヨコシマな考えもあってシールオフ。結局滑り出しは12時ジャストで、最初は急斜面だが落ちていくと一昨日降った雪が重く、確実に太ももの筋肉に負担がくるので一気には滑れない。それでも8分で道路まで滑り降りてしまった。
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剣ケ峰山頂は指呼の距離だが行かなかった
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山頂の代わりにこちらへまっすぐ下まで落ちて行きます

行動食を口に入れて再びシール装着、道路沿いに歩きトイレ脇を通って「すべり台」に登る。道路から標高差200mほど。息が荒くなるし、南風も強い。ザラメ雪が風で吹き飛ばされてくる。登りきって13時ちょい過ぎ。スキーヤーズレフトのハイマツが雪の上にすべて出ているので、2650mの道路まで回り込んで富士見沢の中下部を滑降し、そのままトラバース気味に標高2480m鶴ヶ沢左岸の小尾根まで。相変わらず雪は重く、テレマークターンは脚に負荷がかかり過ぎる。アルペンターンでも数ターンすると太ももに疲労がたまる。
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富士見沢を見上げる

最後の登りとして、鶴ヶ沢を登る。富士見沢から高度を落とし過ぎたので標高差200mちょいを直登する。登り始めが13:40で、バスの発車時刻は15:24なので、14:30に道路最高地点から滑れば下りきっても時間の余裕がある。スキーは登りは遅めだが下りが速いのだ。ゆっくり登ればいいや、と思っていたが、14時を回ると周辺に誰もスキーヤーがいない。みな賞味期限直前(もうゲレンデ上の急斜面の雪付きが終わりに近いらしい)のツアーコースを降りてしまったのか?

14:25に道路最高地点に到着してシールを剥がし、14:35に滑降開始、位ヶ原山荘到着は14:53。コーヒーを頼んでも余裕でバスに乗れる。乗鞍高原方面への最終便バスは5台も待機していたが、三本滝行きの専用バスは10人ちょっとしか乗らなかった。2台は空車状態。この時期、どれだけの客がバスを利用するか読みにくいのでアルピコバスも大変だ。この最終便でインフィールドの中野さんご一行と出会う。おそらく、彼らは人が少ないエリアを堪能したに違いない。

私も、累積標高差1000mほどは登った(データで1215mとあるのは、最高地点の山頂直下から標高が高めになってしまい、さらに鶴ヶ沢を登っているにも関わらず一度降ったことになっているせい。序盤と終盤だけは標高が正確だが鶴ヶ沢途中までは標高がおかしい)。昨年の4時間程度の行動よりはよほど充実した乗鞍岳であった。おそらくこれで今シーズンのスキーは終了である。

K2Pinnacle95を手に入れて、どんな雪質・斜度でもまず怖い思いをせず、無駄な転倒なく滑降できるようになった。ゲレンデスキーについては、安比高原や志賀高原のようなメジャーなスキー場をめぐることもした(その分、ホームゲレンデの回数は少なかった)。バックカントリーに関しては、単独入山が多くなっていて危険性を排除する努力がより必要だ。信越トレイル(キューピットバレイ〜森宮野原駅)の単独行と、鳥海山北面滑降は特に印象深く、忘れられない山行になった。

来シーズンはどうするか?ケガなく細々と続けていきたい。
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鶴ヶ沢を登っている時に下降(青い線)になってしまっている。ここで山頂直下からおかしかった標高が修正されている。そのため部分的に標高データが200mほど高くなっている。
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累積標高差は1050m程度のはず。最高標高が山頂より140mも高く、下りの最大斜度は明らかにおかしい。
ま、一応の目安だから不正確でも行動中は深刻ではなく、目くじらは立てない。
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