関宿まで100kmラン

朝9時過ぎに一人で走り始めた。特に目的地を確定させているわけではないが、とりあえず江戸川サイクリングロードをさかのぼってみたいなと思っていた。自宅を出てすぐに北風がスピードを押さえ、先行きに不安を感じる。無理かもしれないが、関宿(江戸川と利根川の分岐点)方面へ走ることにして、荒川を渡り中土手をちょっとさかのぼって、葛飾区を斜めに突っ切る道から金町の水道局へ出た。ここから江戸川サイクリングロード右岸をひた走る。

江戸川CRは荒川CRに比べて道が狭く、ほとんど土手上である。北風に逆らいながらなので、スピードが乗らない。時速20kmペース。ロードバイクの皆さんにドンドン抜かれる。こっちはランドナーの一種なので焦らない。

常磐道をくぐるあたりまでは途中で引き返すことを念頭に置いていたが、春日部を過ぎて杉戸町の宝珠花橋まで達したら、あと数キロっぽい(持ってきた地図の守備範囲から外れている)。関宿まで行けそうな感じになってきた。関宿城を模した博物館の建物が見え、「海から59km」の標識を越えると到着。サイクリングロードはまだそのまま利根川右岸に向かっているが、今日は関宿で折り返さないとだんだん天気も悪くなる。

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はるばる来たぜ!

関宿城の博物館前はちょっとした公園になっていて、ここまでさかのぼってきたチャリダーが何人も休憩している。みんなストイックであんまり社交的じゃない感じ。ここまで自宅から56km。到着は12時20分。ほぼ3時間かかった。自転車を停めやすい屋根付きのスペースまであって、ありがたいことだ。買ってきたおにぎりを食べて、お尻の痛さが軽くなったので、江戸川左岸のサイクリングロードを南下。

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博物館ですが、立ち寄る気力はすでになし。

今度は追い風だから楽だろうと思いつつ走る。スピードは往路よりも数キロ上がるのだが、いかんせん脚(太ももの外側)が痛くなってきた。こらえつつ、ひたすらペダルを回す。何組かの自転車と適当な間隔を置いて走るが、いいかげん走るのがイヤになってくる。東武野田線をくぐるまでが長かったこと。その後も心を無にして走ろうとするが、結局心は無にならず、「脚が痛い」だの「風が・・」だの「風景が変わらん」だの心の中で悪態をつきながら走る。ベンチすらない狭いサイクリングロードを呪う。ボーッとして走っていると「右から抜きまーす!」と叫ばれ、5人くらいのローディーのトレインにあっという間に抜かれる。トレインは瞬く間に豆粒のように・・

利根運河との合流点に小さな公園があったので迷わず休む。関宿以来ようやく座れた。ちょっと栄養補給して再び走り始めて川面を見たら、雨粒が落ちているように見える。ずいぶん早いなと思いつつ、濡れ鼠にならずに帰宅できることを祈る。まだまだ距離は長い。自力で帰るしかないのだ。流山からだんだん降りがハッキリしてきた。とりあえず流山橋を渡ってサイクリングロードの右岸を南下し、往路と同じルートで帰ることにする。天気が持てば、中川まで西進して南下したかったのだが、この分だと雨の本格的な降り出しと勝負だ。

流山橋で女性のローディ3人組の後ろを走る。いやー速い速い。サイクリングロードで東京都に入るまでの間に完全に見失った。雨が降り出していて気は焦るが、こういう時に限って中学生の野球部のランニングに出くわす。ゴール近くで横一列になって先を争うので進路を塞がれる。

金町浄水場でサイクリングロードを離れ、帝釈天を左手に高砂・青戸方面へ。少し雨が小やみになったので、車が通らない中川土手を走り、東立石の路地で方向を見失いながらも荒川と中川の中土手に出た。コンビニがあれば甘い物買って食いたいなぁと思いつつ、路地にはまりこんでしまったのでコンビニ発見できず。結局自宅近くのコンビニで甘い物を買って、店舗前で立ち食いして帰宅。ほぼ16時。

結局総距離は、113km。スポルティーフを手に入れて、ようやく100kmオーバーのランになった。しかし、体の代償は大きそうだ。文化の日にもう少し遠く(例えば栃木に蕎麦を食べに)へ1泊で行こうかと思っていたのだが、この状態だと苦しいかも・・