メンテナンス

エストレヤ18,000km

通勤オンリーに使っているエストレヤのオドメーターが18,000kmを回った。
先月の定期点検とオイル交換で、リヤタイヤの減りが限界に近づいていて細かなひび割れも見られると言われたので、別の店でリヤタイヤ交換をお願いした。
だいぶ距離も乗っていることだし、チェーンは裏側に錆も見られる。リヤタイヤ交換だけでなく、あわせて前後スプロケットとチェーンを交換することにした。

依頼したのはSP忠男浅草店。自宅からだと5kmくらい、バイクで20分あればたどり着ける。以前リヤタイヤを替えた時はもっと近所の店に依頼したが、チェーン・スプロケットの同時交換となると一人でやっている店よりはもう少し大きい方がいいだろう。以前洗車してもらった時にオススメの店として教えてもらったこともある。

メールで連絡して、リヤタイヤは価格を優先してIRCのGS19にした。フロントタイヤと同じタイヤだ。チェーンはRKチェーンのSV520R-XV(色がシルバー)、スプロケットは耐久性を優先するのでスチールをお願いしたら社外品になくて結局カワサキ純正スプロケットを取り寄せることになった。

最初にこちらから連絡を取ってから10日後、部品が揃ったというので急遽当日に作業を予約して浅草へ。店長の小山内さん(女性メカニック)の手で無事リニューアルされた。持ち込み交換をお願いしたタイヤチューブにちょっと問題があって店の在庫にあったチューブに再度交換してもらったり、整備後リヤブレーキの遊び調整が甘かったりしたのだが、2時間で終了し、スカイツリーの足下を通って帰ってきた。
これからも通勤の相棒として安全に私を運んで欲しいものだ。
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新しくなったリヤタイヤ、チェーン、スプロケット

秋雨の合間にバイクメンテ

9月になってしょっちゅう雨が降る。通勤も雨で電車通勤をすることが多い。雨の中を通勤で走るのは気が進まない。雨の中を走るとその後の作業(濡れた車体にカバーを掛けること、雨が上がった後の拭き上げなど)が増えるのでイヤだ。予報を見て雨が降っているか降りそうだったら朝電車で通勤するが、電車通勤の気分は良くない。そのうえ電車通勤しても予報が外れて夕方も雨が降らなかった、などということがあって今時分は予報が難しいんだなと思う。

そんな9月だが、月末までとても忙しいのでバイクツーリングにも出かけられない。
ただしメンテナンスはぼちぼちやっている。

W800については、夏のツーリング後にプロの洗車に出した後、9月初旬にリヤタイヤを交換した。リヤタイヤはとても高かったがセンター溝がもうない状態ではしかたない。ちなみに走行距離は約6,500km。交換したのは標準タイヤのダンロップK300GP。タイヤついでにドライブチェーンもグレードアップ(DID製VR46)し、フロントブレーキパッドも交換してもらった。ディーラーに出すと結構金がかかる。だがW800はシンプルな空冷エンジンながら、素人が手を出せる部分はほとんどないのでお任せする。金と時間がなかったので延期したが、10月か11月には12ヶ月点検に出すつもり。遠くへは出かけられず、もっぱら湾岸地帯へフラッと行って帰ってくるのみ。若洲経由でゲートブリッジを越えて中央防波堤を走って帰ってくるルートはちょっと気分がいい。他にもライダーが繰り出してくるルートである。

エストレヤは前回ブレーキパッドを交換したのがオドメーター8,200kmあたり。現在14,000kmだが、ブレーキレバーを握り込まないと効きがよくなくなってきた上、鏡でキャリパー下から覗き込んだらパッド溝がわずかしかなく、パッド自体の厚みも1mmちょっとほどに見えた。前回交換時の走行距離を考えると15,000kmか16,000kmまでは持ちそうだが、通販でパッドとパッドグリス(ともにキタコ製)を購入しすでに届いている状態だ。ホームセンターで真鍮ブラシなども購入してきたので、晴れ間を見てパッド交換することにした。

今回は初めて自分でパッド交換することになる。キャリパーピストンプライヤーのような特殊工具は購入していないので、尖端の曲がったラジオペンチにシリコンゴムホースを被せてピストンを回せないか試みたが、ラジオペンチがキャリパーピストンの内径以上に開かなかったので、ピストンの裏側を出してブレーキダストを取ることは断念した。歯ブラシなどでは裏側までやったつもりではある。

作業自体は簡単。まず新品パッド(キタコ製)の面取りをやすりでやっておく。次にブレーキキャリパーをフォークに留めている12mmボルト2本で外し、パッドを留めているβ型のクリップを外してパッドを留めているピンを抜けば2枚のパッドが労せずして外れる。ブレーキ&パーツクリーナーを噴霧して乾かないうちに真鍮ブラシと歯ブラシで掃除。晴れると湿度が低くなるのですぐに揮発してしまう。キャリパーピストンも掃除する。ここで本来なら上記のピストンプライヤーを用いてピストンを回転させて裏側を表に出したいところだが、それは断念した。かわりに歯ブラシをすき間に突っ込んで掃除。軽くブレーキレバーをニギニギしてピストンを出してブラシ掛け。2ポッドのピストンのうち、上側はやや出てきにくい状況だった。古いパッドも若干減り具合が違うので、これはオーバーホールしないといけないのかもしれない。

新品パッド裏側の金属部分(ピストンと接して押される部分)にパッドグリスを薄く塗る。鳴き防止のため。パッドを取り外した古いパッドと同様にはめ込んで、すき間をラジオペンチでこじって開け、ブレーキローターを挟み込むように入れて12mmボルトでフォークに固定。本来トルクレンチの出番だが、規定値がわからないのと、もともと白いマーカーがついていたのでマーカーにあわせるように締め込んで終了。ブレーキレバーを軽く握ると、数回で厚くなった新品パッドの感触がわかる。

念のため駐車場内を走ってブレーキの効きを確かめようとしたが、最初セルモーターが回らず焦る。連日の雨による湿気のためなのか?カバーはかけていたが・・日の当たる場所に引っ張り出して数分放置し、その後ボタンを押したらエンジンがかかった。ありがたや。
ブレーキは握り込んでも鳴く気配はないので、なんとか大丈夫だろうか。実際通勤してみないとわからないけれど。

プロの洗車

ここのところ続いていたメンテナンスの総仕上げとして、エストレヤをプロの洗車に任せてみた。

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仕上がった直後。洗車前の画像は同じ条件下でのものがないので比較にはならないが・・

料金は8,800円。車の洗車でもこんなに大金をつぎ込んだことはない。というか、車の洗車はコイン洗車場で水洗いするのがほとんどで、それ以上の洗車をしたことがないし、屋外駐車だからしてもあまり意味はない。

前もってウェブ上から予約し、朝10時から12時直前までしっかりと手洗い洗車とガラスコーティング、チェーン注油を行ってもらった。一部始終作業の目の前でソファに座って見ていたが、これだけ手を入れてもらってこの金額は安いと思えた。
再度利用することがあるかと問われれば、「ある!」と答える。ガラスコーティングは4ヶ月程度が寿命とのことだが、定期的に洗車するだけの財力はない。次に洗車するとしてもまた2年後あたりになるだろうが・・W800も、夏のツーリングができたらその後にでも依頼したいところだ。

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普段の駐輪場に戻ってから撮影。メッキされたリム、スポーク、チェーンの裏側を見るとシロウトによるモノではないことがわかるはず。
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駐輪場にてタンク近影。あまり違いはわからないか・・でもシートサイドの白い部分に着いた汚れは見事に消えた

エストレヤのメンテナンス歴

2020年6月からエストレヤに2年間乗り続けてきた。現在のオドメーターは13300kmちょっと。購入した時が160km程度だったので、ほとんど新古車として乗り続けてきたことになる。W800がもう一台のマシンとなってからは、エストレヤはほぼ通勤専用。雨が降らなければ毎日往復30kmに使用している。2年間での不具合は昨年末のバッテリー劣化(→ネット通販購入のバッテリーに交換、旧バッテリーはバイク用品店持ち込みで無料処分)以外にはほとんど感じない。タンクやメッキ部分はなるべく頻繁に磨いているのでまだまだ美しいはず。あちこちで「お客さんのエストレヤはとてもきれい」と言われ少々嬉しい。

さて、本日フロントタイヤを交換した。今までのメンテナンスをスマホのアプリ(Roadstock)にまとめてきているので、2年間(とはいえ最初の1年間はアプリと出会っておらず何も記録が残っていない)のメンテナンス記録を書いておこう。

2021年6月 6ヶ月点検・オイル交換(約8000km)
2021年6月 約8200kmでフロントブレーキパッド交換(カワサキプラザに依頼)
2021年10月 ネット通販で購入したエアフィルターとスパークプラグに交換(セルフメンテ)
2021年11月 リヤタイヤ交換(9600km。近所のバイクタイヤ専門店に依頼。BS アコレード)
2021年12月 6ヶ月点検(約10500km)、オイル交換とオイルフィルター交換(購入店に依頼)
2022年1月  ネット通販で購入したバッテリーに交換(セルフメンテ)
2022年6月 フロントフェンダー交換(キズがついていたためヤフオクで落としたフェンダーに交換)
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2022年6月 6ヶ月点検(13200km)、オイル交換
2022年7月 フロントタイヤ交換(13300km。近所のバイクタイヤ専門店に依頼。IRC GS19)
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その他、これ以外に思いついた時(1〜2ヶ月に1度)にチェーンオイル塗布、チェーン調整、ワイヤー調整などの簡単な作業は行っている。W800はプラグ交換にしてもガソリンタンクを外さないとできないし、いろんな場所がシロウトメンテを許さないようになっているので、こちらは新車購入のメリットを生かしてディーラー任せ。W800はタイヤ空気圧やチェーンオイルメンテくらいしかしない(できない)が、エストレヤはかなり自分でいじることが可能だ。

予報になかった雨に見舞われることがあり、リヤタイヤまわりが汚れることが度々ある。そのような時は手を突っ込んでリム周りも含めてウェスで拭く程度。メッキ部分にサビが浮いてきたらサビ取り剤を使って拭き取っている。しかしそろそろプロの手を借りて徹底的に掃除・コーティングしたくなってきた。

ちなみに、燃料はおそらく350km程度走らないとカラにはならないが、だいたい200kmごとに給油している。最近のレギュラーガソリンは高いが、都内走りでリッター27km程度をたたき出している。一日の往復で約1リットル消費している計算。W800のツーリング燃費が27km/Lだから、通勤には大排気量バイクよりも125〜250が最も適していると思う。

エストレヤのバッテリー交換

昨年はW800のオーナーになるとともに、通勤バイクとして使っているエストレヤのメンテナンスも自分でできることはやってきた。
ほとんどは軽作業で済むものなので、偉そうに書くこともないが、チェーンまわりの点検と潤滑油塗布、エアフィルターとプラグの交換、秋にテックメイト社の充電器オプティメートと繋ぐための端子装着、そして年末から調子が悪くなったバッテリーの交換を1月になってから済ませた。

ちなみにプロに依頼した作業としては、定期点検とオイル交換は年2回草加の店に行ったし、初夏にカワサキプラザ江戸川でフロントブレーキパッドの交換、秋にバイクタイヤ専門店でリヤタイヤの交換をした。

今回のバッテリー交換は、年末のある日通勤先で発進時にサイドスタンド出しっぱなしでエンストし、その後プラグが被ったような状態になりセルを回しているうちにバッテリー電力が低下してバイクで帰宅できなくなった、というところから始まった。その日は電車で帰宅してW800と常時繋いでいるオプティメートを外して職場に持参し、日中6時間ほど充電させてもらって帰宅ができた。
その後W800の駐輪場でオプティメートによる満充電したことはいうまでもないが、年末年始通勤がないことでバッテリーが上がるのが怖く、2回ほど短距離を乗って確認していた。

ところが、志賀高原スキーを終えて通勤初日にエンジンかからず。成人の日絡みの連休はもともとスキーに出かけないポリシーなので再びオプティメート充電をするはめに。第2週の通勤は3日ほど順調だったが、スタータースイッチを数秒長押ししてエンジンがかかる状態になってしまった。ついに金曜日、朝の出発時間は遅かったにも関わらずエンジンかからず。
何度もオプティメートで充電するのは面倒だし、明らかにバッテリーが弱っているのがわかっているのに弥縫策でやり過ごすのはリスクが高い。自宅を出て徒歩数分の駐車場に行き、バイクカバーとロックを外して、バイクの装備をして発進するまでに15分程度はかかってしまうので、発進直前にエンジンがかからない場合、そこから電車通勤に切り替えるとギリギリの行動になってしまう。

エストレヤはハイエースのすぐ隣に駐輪しているので、ハイエースからのジャンプスタートができるようにジャンプスターターまで購入した。基本的に車内に置いておくべきものなので、定期的充電が必要で寿命が短く車内に置くと危険なリチウムイオンバッテリーのジャンプスターターではなく、バッテリーから蓄電して一気に放電するキャパシタ(コンデンサの一種)タイプのものにした。ハイエースのバッテリーから蓄電してエストレヤのバッテリーに繋ぎ直し、セルを回そうという構想である。しかしハイエースのバッテリーは助手席をはね上げれば出てくるのだが、エストレヤのバッテリーが奥まっていて端子を出すのに一苦労する。このキャパシタタイプのジャンプスターター(Autowit Super Cap2)は10年ほど持つらしいし、車の緊急時に使うことも考えていたので損ではない。何より、リチウムイオンのように発火する危険性が低いので車内に置きっぱなしでも安心。

金曜日のバイク通勤ができなかったので、悔し紛れに通勤中の電車内からAmazonで台湾ユアサのバッテリーを注文した。数日前に2りんかんでバッテリーの価格を調査したら18,000円程度だった。Amazonは4,000円程度だ。この価格差はどこから来るものなのか全く不明だが、自分で作業すれば価格差14,000円プラス作業工賃は浮く。
通販バッテリーの電解液はあらかじめ入っているものなのか、自分で入れるものなのかも不明だったが、結果はあらかじめ入っていた。日曜日に届くはずの品物が土曜日朝イチで届いたので、ちょうどオミクロン株の蔓延で朝から職場に行かなくてよくなっていたことをいいことに午前中交換作業をした。

作業工程は、以下の通り。ゴム手袋はすべき。私は手の平の方がゴムコーティングされたグローブをした。
①シートを外し、はがき大のゴムシートをめくってバッテリー上にあるジャンクションボックスを後方にスライドして外す。車載工具が挟まっていると取り出しにくいのであらかじめ車載工具はとり出す。
②右のサイドカバーを留めているプラスネジ2本を外す。さらにサイドカバー上部がフレームに引っかかっている箇所を外す。するとバッテリーの片側(プラス端子側)が露出する。
③ジャンクションボックスを固定していた樹脂をプラスドライバーを用いてネジを緩め外す。ネジは1カ所、後方の狭い空間(車載工具入れのための空間?)の下方にある。ネジを外しても樹脂は外れにくい。後方にスライドしつつ外すイメージ。ハーネスが邪魔である。外せるとバッテリーの上方マイナス端子が顔を見せる。
④バッテリー上方からアクセスし、黒いマイナス側からプラスドライバーで端子を外す。ショートさせないためだ。マイナス側が外せたら赤いカバーがかかっているプラス側を同様にはずす。古いバッテリーは横から取り出す。
⑤新しいバッテリーの端子に四角い形の回り止めを入れてバッテリーボックスに収納し、古いバッテリーを外した時と逆手順で端子を取り付ける。プラスが先、マイナスが後。
⑥バッテリー上の樹脂、右側サイドカバーを戻す。

作業中の写真を撮影しておけばよかったと後悔しているが、一番苦労したのはバッテリーの上側を覆っている樹脂部品を外したり取り付ける作業だった。作業時間は1時間弱。スターターボタンを押すと、さすがに押した途端にかかる。交換してよかったと思う瞬間。心なしかエンジン音が力強く感じる。

で、古いバッテリーは一晩オプティメートに繋いだ後でグリーンランプが点いていた。これはバッテリーが健全でオプティメートの診断もクリアしたことを示すが、そのまま保管して再利用を考えても、再びバッテリー交換の面倒くさい上記作業を頻繁に繰り返すことはないだろうと考え、処分してもらうことにした。新しいバッテリーが入ってきた箱に古いバッテリーを入れて、そのまま2りんかんに直行。2りんかんはバイク用バッテリーなら無料で引き取ってくれる。

新しいバッテリーがどのくらい働いてくれるかわからないが、しばらくは大丈夫だろうと思われる。

W800初回点検

雨続きのお盆。災害に発展した地域のことを思うと気が重い。数年前にも同様の被害が生じた地域すらある。自分の郷里も珍しく大雨によって危険な状況が訪れた。

カワサキプラザのお盆休み明けに、初回点検を予約しておいた。前日までの雨は上がったが、どんよりした曇りで午後からまた雨が降る予報。かろうじて雨が上がっていて実にラッキーであった。

約1000kmの走行で気になった点は、オイルフィルターキャップ部分にオイル状のものが付着していたこと、アシストスリッパークラッチの「軽い」というイメージと異なり、長距離走ると左手首が痛くなること、一度だけ、エンジンを停めてから再スタートする際に「被る」ような症状が出たことの3点を伝えて点検してもらった。

オイルフィルターの汚れは、納車時に付着していたグリスが溶けて付着したのではないかという返答。確かに、納車時からオドメーター500kmあたりまでは何やら焦げ臭い匂いがしていた。オイル状のものがにじみ出ているように見えるのは事実なので、おそらくグリスだとは思うがしばらく様子を見て欲しいと説明されて腑に落ちた。説明が丁寧でとてもありがたい。

アシストスリッパークラッチの重さについては、これが標準だそうだ。アシストスリッパークラッチではないエストレヤと単純比較してしまうが、エストレヤの方が軽く感じるのは、パワーの違いからくるバネの反力の強さがあるからとの返答。確かにその通りだ。クラッチを握る時は軽く感じるが、戻す時のバネの力は全く異なる。対処としては、クラッチレバーを握りこまず、指3本がけにしてシフトアップ・ダウンすれば少しは長持ちするだろう。梃子の原理でレバーの先の方を握った方が軽い力で引くことができるが、小指と薬指だけでは手の筋が吊るような感じがするので、中指も入れて3本がけにする。人さし指はグリップを握ったままなのでレバーはグリップまで引かなくて済む。
最近、加齢によると思われるが指の関節が痛い(ブシャール結節?)ので、クラッチ操作の継続がツーリング距離に直結してくる。少しでも長く走りたければ、レバー操作の省力化が必要だ。

一度だけ起った「被り」に似た現象は、コンピュータを繋いでチェックしてもらったが、気温が高く暑い状況だと起る可能性があると言われた。セルスターターボタンを押す際に若干スロットルを開けてみるとエンジンがかかる可能性があるとのこと。この現象が起った時は確かに正午前後で一番暑い時間帯で、セルスターターボタンを長押ししてもエンジンがかからなかった。「被り」に似ていたので(インジェクションなので被る可能性は極めて低い)、トイレに立ち寄って時間を置いたら素直にエンジンがかかった。慌てなければ何とかなりそうだ。

約1時間で初回点検は終了、オイルとフィルター交換を行ってもらった。次回は約4000kmで点検になる。

駐輪場でエストレヤと車両交換する際に、先日届いたW800のサイドバッグを取り付けた。今度のサイドバッグはベルギー製のワックスコットンとレザーのもの。撥水性はかなりありそうで、オイルを塗り込んでいくことで撥水性が保たれるもの。奮発して2つ購入し、両サイドに振り分けるようにした。容量は片方9.5L。18Lのものもあったが、そこまで大きいバッグだとアンバランスかと思って小容量のものにした。両サイドあれば20Lは入る。防水性をさらに高めるには、汎用の防水スタップバッグを中に仕込めばいいだろう。2つのバッグを個別に装着することもできるが、旅先で簡単に付け外しができた方がいい。繋ぐ革ベルトは付属していて、繋げてからシート下に無事噛み込ませることができた。さらに革ベルトの間に黒いナイロンベルトとバックルがあり、これでバッグサポーターに固定した。旅先でナイロンバックルをワンタッチで外し、シートを外して両サイドのバッグを革ベルトごと持ち上げれば両サイドバッグをそのまま持ち出すことができる。
サイドバッグだけで容量が足りない場合は、リアシートにシートバッグやダッフルバッグを載せてロックストラップで固定すればよかろう。
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片サイドのみのバッグ(Longride社輸入代理店のサクコーポレーションHPより)

追記:サイドバッグを取り付けるにあたっては、金属製のサイドバッグサポートが必要になるが、バッグを取り付ける以前に、シムズクラフトのサイドバッグサポートを取り付けた。以下のような形状のものである。
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他社よりもスタイリッシュなサイドバッグサポート(シムズクラフトHPより)

仕事山行 丹沢・塔ノ岳と筑波山・薬王院コース

6月恒例のテント泊での仕事山行で丹沢へ、10月の仕事山行の下見として筑波山の薬王院コースを歩いた。筑波山のこのルートは3月にも登っているが、今回は同行する同僚を連れての下見山行である。

6月22・23日 塔ノ岳
さて、まず丹沢。土曜日午後2時に仕事を終えて小田急線で渋沢駅まで行き、結構頻繁に出ている大倉行きバスに乗って滝沢園キャンプ場へ。管理棟から小川を簡素な板橋で渡ると、雨でしっとりした林間にキャンプサイトがある。サイト代700円。登山ベースになっているようで、高校生の山岳部、大学生の勘違いアウトドア合コンサークルが多数テントを張っていた。

下の段の高校山岳部は競技登山の部活のようで、顧問の先生がしっかり監督していた。私は競技登山は好きではないので特に好ましいとも思わない。隣の大学生合コンサークルは夜いつまでも静かにならず閉口した。何しに来てんだよ!

翌日、帯同する同僚1名を待って7時30分登山開始。すでに高校山岳部のテントの多くは撤収済みで、ボッカ山行に向かってしまった。出発は遅くなったが、水無沢沿いの林道を詰めて政次郎尾根に取りつく。最若年の少年が5人もいるので歩みは遅い。新大日に11時30分、塔ノ岳山頂で12時30分過ぎだった(コースタイムより50分増し)。全面ガスで真っ白な素晴らしい展望、稜線に出てからやや本格的な雨が降ってレインウェアを着用したりしたため、遅れが累積していく。
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塔ノ岳山頂にて

ヒルのこと
さて、丹沢の春〜夏はヒルの季節である。今回、登りの林道でズボンの裾に1匹くっついているのを見かけたが、政次郎尾根の始まりで首に何気なく手をやったらいた。つまんで捨てたつもりが、首に巻いたタオルが血染めになっているのに気づき、再び首に手をやったら血を吸ってまるまる太っていた。慌てて着ていた半袖シャツを2枚脱いだら、その拍子に取れたようだった。しかしまたしばらくして胸ポケットに入れたスマホを取り出したら防水パックの上にヒルがついていた。だから丹沢は嫌いだ。

標準下山コースタイムは短すぎない?
下りの予定ルートはヤビツ峠まで表尾根を下山する計画だったが、バスの本数が少ないので大倉尾根を素直に下る。13時15分に下山開始したが、尾根が長く、疲れが出てきた最若年少年の一人が重いザックに耐えかねてバランスをくずしたりしたので、あまり休憩は取っていないがコースタイムよりもだいぶ遅くなった。途中の暗い林間ではガスも手伝って夕暮れのようだった。しかし安全に下山できたのでよしとしなくては。「山と高原地図」のコースタイムはいくら何でも速すぎる。塔ノ岳山頂から大倉尾根で大倉バス停まで2時間30分弱だなんてトレランでもしない限り無理ではないか?テントなどフル装備、大型ザックの我々の到着は16時30分、下山に4時間以上かかった。
首都圏から多くの人が訪れる山域の地図なので、もっと遅めにコースタイムは設定して欲しい。

新ザック投入
今回、余計な荷物は持たないようにして、先日買ったオスプレーの
バリアント52を背負っていった。1気室のシンプルなザックだが、スキースロットもあるし、スコップをギリギリ入れられるポケットも外部についている。雨蓋や腰ベルトを取り去れる仕様になっていて、クライミングにも適するようだが、現在は廃盤となってしまった。後継のミュータント52も店で背負い心地がよかったが、バリアントの方がショルダー・ウエストハーネスのパッドがさらに厚めとのこと。ミュータントにはスキースロットはあるが外のスコップやアイゼン用のポケットもないし、値段も変わらないので廃盤モデルをネットで購入した。一日背負ってみて、フレームを自分の背中にもう少し合わせる必要性を感じたが、とてもいいザックだ。今回は60Lのパックライナーを仕込んでいったので、雨が降ってもザックカバーは不要で、パッキングも少し楽だった。背面に派手な蛍光色のバンジーコードを施した。レインウェアやシェルを取り付けられる。

オスプレー バリアント52表裏

テントポールのショックコード交換

久しぶりにテントはカミナドーム2を持っていって設営したが、2本のフレームポールの中に入っているショックコードが片方だけ伸び切っていた。神保町のアウトドアショップでメーター80円のショックコードを6m買ってきて早速修理。伸び切ったポールだけでなくもう一本もショックコードを交換した。ショックコードは2.5ミリ(白)と3ミリ(黒。リフレクター付き)があったが、3ミリだと張力が強すぎて交換しても使い勝手はよくなさそうだった。末端の石突きをねじって外し、伸びた古いコードを切って、反対側の石突きも外して古いコードを抜き去る。石突きと新しいコードを8の字結びで結んで順番にポールを通し、反対側は引っ張りながら最後のポールを通して石突きと結んで結び目をポールの中に収めて終了。15分くらいで終わる。
とある店ではバンジーコード9mが2,500円で売られていて驚いた。この品、−40度でも伸縮性を保つとあるが、そんな寒い時に好んで極地で幕営はしないので却下である。それよりも一般的なものを安く提供して欲しい。

末端処理

26日、筑波山
10月に若人を20人ほど引き連れて筑波山に一日登る計画を立てた。つくばエクスプレスでつくばまで行き、つくバスで筑波山口(400円)、桜川市ヤマザクラ号(200円)でつくし湖から3月に女房と歩いた薬王院ルートで登り、女体山山頂から白雲橋ルートで下山する予定だ。その下見に梅雨の晴れ間を狙って行ってみた。たまたま職場が休みで、同行する予定の同僚ともう一人の同僚と3人での山行だ。

階段を登る

つくし湖入口から歩き始めたのが9時35分。つくし湖脇の登山道からジクジクした道を薬王院へ上がり、登りにかかった。途中の林道との交差点で休憩、急勾配の階段を登る。女性の同僚が少し息が上がったが、休み休み歩いて12時前に御幸ヶ原に到着。暑いので木陰のベンチで行動食を摂り、女体山山頂で12時40分。絶景を見せられてよかった。13時に下山開始。私も初めて歩く白雲橋ルートだが、結構急勾配で樹林帯で幅が広がってどこを踏んでいいのか判断に迷うことがあった。岩も結構滑りやすい。塔ノ岳で痛くなったふくらはぎだが、持ちこたえてくれた。荷も軽かったので、この後の筋肉痛はなかろう。筑波山神社に参拝して、15時10分の路線バスでつくば駅まで。こちらの方がつくバスより乗っている時間は短いが、料金は高い(720円)。

絶景
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胎内くぐり
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弁慶の七戻り

つくば駅前でサザコーヒーを飲んでつくばエクスプレスで帰宅。帰宅も早い。

今回、日帰りザックとしてエクスペドの
mountain pro 30を背負っていった。神田のアウトドアショップでほぼ半額で売っていたのを見つけ、翌日ゲットしてしまった。このザック、ユニークで、デイジーチェーンが5本背面から脇にかけて縦についている。カラビナや付属のベルトでスキーをはじめさまざまなアイテムを装着することができる。ロールアップの防水で、マップケースも付属、スコップやゾンデ棒も入りそうだ。夏も冬も使えそうなザックだが、ちょっと背中のパッドが雨蓋によって湾曲しやすい。硬いものを入れてシャンとさせればより使いやすくなるかも。日帰り山行のザックとしてはちょっと大きすぎたが、今回はシェイクダウンである。もう少し使いながらフィットさせていきたい。
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ブレーキレバー交換の呪い

ロイヤルノートン号のブレーキブラケットが貧弱で、ツーリングの下り坂でのブレーキを頻繁にしていると親指の股のところが辛くなる。フォーク抜き輪行が可能なように、ブレーキワイヤーが上出しになっているレトロなブレーキだったのだが、フォーク抜き輪行は私にとって実用的でないのでワイヤーを外して輪行することもなく、さらに下ハンを握るとレバーが遠くて指がかかりにくい。

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今まで使ってきたダイヤコンペGC202(ブラケット色は茶色)

という不満があったので、しばらく前に交換用のブレーキレバーは購入済みであった。TRPのレバーである。こいつを、雨の土曜日の午後から装着することにした。

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TRP RRL SR。レバー部分の穴がステキ。
しかも、カンパニョーロのように内側のボタンを押すとレバーの根元が引っ込んでブレーキの間隔が開く、スグレモノ。

まず昨年巻いたバーテープをはがす。これで交換は2回目なのだが、一番いやらしいのはバーテープの糊がハンドルにしっかり螺旋状に残ってしまうのを剥離する作業。これが大変面倒くさい。ロイヤルノートン号はスレッドステムなのでハンドルそのものを自転車から外して作業。

なんとかきれいに剥がしたのち、古いブレーキレバーを取り去る。次に装着するレバーのため、位置を印しておく。古いレバーの周囲のゴムのブラケットカバーは劣化しているので強引に切って廃棄。オオマエジムショで以前買っておいたブラケットを装着しておいて、古いレバーは保管する。ここで新しいブレーキレバーを仮止めしてみる。いい感じ。

次いで、ブレーキワイヤーをブレーキレバーに連結するために、インナーワイヤーを抜く。ハンドルからレバーを外した状態でインナーワイヤーを取り付け、スプレーグリスを吹いたアウターチューブに通す。レバーをハンドルに通して仮止めしておいてから、手でブレーキそのものを握ったままブレーキ本体にインナーワイヤーを取り付け、ワイヤーのエンドにストッパーをはめてカシメておく。遊びの調整もこの時にやっておく。インナーワイヤーとアウターチューブは長すぎるので本当ならカットした方がよさそうだが、ちょっと考えがあって今までの長さのまま。だから若干余りぎみである。

今回のレバーはワイヤーがブラケットの中を通ってサドル側に出てくるので、ワイヤーをバーテープで巻き込んでしまおうと思う。そのため、ハンドルの湾曲部を中心にガラステープでワイヤーを仮止めする。土曜日はここまでで終了。

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土曜日の最終形。背景がゴチャついているのはご愛嬌。

日曜日、雨も上がっているので家の近くでレバーの位置を最終確認する。何度か走って、なるべく手前に持ってくるようにした。自宅に戻ってブラケットがズレないようなくらいのトルクで締める。ヘックスボルトがレバーの奥に着いているので、レンチの長い方を軸にして回さねばならず、レンチだけでは強いトルクで締めつけられない。補助としてアルミパイプを使ってテコの原理で締め上げた。

次いで、バーテープを巻く。色は茶色に戻した。ディズナのステッチ入りのテープだ。自分でバーテープ巻くのも二度目なのでコツはわかっている。
感触を確かめたいので、昼をまたいで下町ポタリングに出かける。御徒町まで行って、戻ってくる。帰りにちょっとした買い物、お昼、さらに家の近所で床屋にも行く。
ブレーキレバー、いい感じだ。以前よりも効きが良くなって、リアブレーキなど強めに握るとロックする。もちろん、下ハンを握った時の指の届き方はかなり改善された。一番うれしいのは、手元変速のブラケットのように長くなって、複数のポジションが取れることだ。フロントバッグをハンドルに直に装着している分、ハンドルを持つポジションが制約されているが、ブラケット周りでいくつか持ち手を変えられるのは疲労の軽減につながる。バーテープもかなりうまく巻けた感じはするが、しばらく走ったらわずかに甘いところを発見してしまった・・

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4枚の写真は同じところで撮影しました。さて、屋形船も通っていったこの緑の橋のある場所は?
解答は末尾に・・

スッキリして、床屋直後だったのでヘルメットを被らずにハンドルにあごひもを引っかけ、フロントバッグの上に乗せて帰ってきたら、家のごく近所で段差を乗り越えた際にヘルメットがハンドルとフレームの間にはまり、ハンドル操作ができなくなって左側にコケた。この瞬間ほど、へアセットよりもヘルメットを被る方がどれだけ大事か痛感したことはない。普段必ずはめるグローブも近所なのでしなかった・・

幸い、低速だったので頭も打たずダメージはないが、左掌と左脚に擦過傷ができた。バーテープを換えたばかりの自転車もハンドル左側に擦過傷を負った。交換して直後ののダメージに落ち込む。柔らかいバーテープなのでいずれ近いうちに擦れるだろうとは思っていたが、「新しい部品を付けるとそこから傷がつく」(マーフィーの法則みたいだ←古いけど)何と皮肉なことだろう。

ところで、フォーク抜き輪行はしないと決めたのだが、前輪のフェンダーを外さないで(ボルト二ヶ所で止めてある)輪行袋に入れるとなると、この自転車はハンドルを抜いて、フォークをまっすぐにして入れないといけない。それでもフェンダーはわずかに出てしまう。今回の改造でハンドルを抜きづらくなったはずだ(ブレーキワイヤーをカットしなかったのはその恐れがあったから)。そこで、今度は縦型ではなく横型で輪行してみようと思う。家にあるコンパクトリンコウバッグ(女房用として買った)が横型として使えるし、使い慣れたオーストリッチの縦型輪行袋も横型として使えるはずだ。そうすれば、ハンドルを抜かなくても輪行できるかもしれない。

その後、輪行袋に入れてみました。解体作業でまず、ブレーキレバー横のボタンだけでブレーキ解放しタイヤが外せるのは画期的。いろいろ試行錯誤してみましたが、縦型でハンドルを外してフォークに絡めれば何とかなりそうです。今回の新規要素ではないのですが、分割式リアフェンダーの組み立てが一番面倒くさい。タイヤとフェンダーの間隔をうまいことつくってあげないとフェンダーとタイヤが擦れます。
やっぱり輪行はアプレ山岳スペシャル号の方がはるかに楽です。


写真の場所は、浅草橋近くの神田川と隅田川の合流点、柳橋でした。

バンジーコード

先日、都心のアウトドアショップを探しても見つけられなかった4ミリと5ミリのバンジーコード。その後は船具屋を回ってみるかと思っていたのだが、実は意外と簡単な入手ルートがわかった。

手芸屋さんである。首都圏に展開している大手手芸屋の最寄店舗で入店後30秒で発見。
2.5mで500円前後だったので、4ミリと5ミリを2袋づつ入手した。4ミリに関しては色も選べる。
灯台下暗しとはこのことだったか・・

これで、いつカヤック本体のバンジーコードが切れても即対応できる。
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一番右は3ミリのバンジーコード

リベット打ち修理に挑戦・その3

昨日破損したリベットの修理とラダー受けの再接着。

ラダー受けはシューグーで取り付けて乾燥させる。今度はいつまで持つか・・?

問題は3回目のリベット修理。もともと、白い樹脂パイプの上からアルミ合金の太いパイプと細いパイプがリベットで固定されている。ちぎれたリベットが樹脂パイプの中に残っていて、これを取り出すのにちょっと苦労した。チョチョイと直してまた収納バッグに収めるつもりで外で作業を始めたのだが、最終的には家に戻ってプライヤーで挟んでドリリングした。で、中に詰まっていたリベットの残骸を撮りだした写真。
120409_174055

ここまでくれば、あとはブラインドリベット打ちだけ。以下のような手順。
120409_174204リベットを差し込む
120409_174248リベッターでカシメる
120409_174410完成

リベット打ち修理に挑戦・その2

バンジーコードがなかったので、前回の修理でいったん中断。
近くのホムセンで切り売りしてなかったコードを手に入れるため、都心へ。アウトドアショップなら簡単に手に入るだろうと思いきや、大型ショップを3軒まわっても太さ3ミリのものしか手に入らなかった。テント修理やザックの改造用程度を想定しているのだろう。私ゃ4ミリが欲しいのである。それでもとりあえず、3ミリのものは4m買っておいた。2重にして使う最終手段を想定したのだが、他の用途にも使えそうだ。4mで350円ほど。

太めのバンジーコードは通販船具屋さんで買うか、セタスでまとめて買った方が楽だ。今度買っておこう。

今回は窮余の策で、都心のホムセンで自転車の荷物固定用ゴムヒモを入手。4ヶ所フックがついていて400円。長さは1m程度か。他に5ミリの2m自転車用ゴムヒモを購入。こちらは両端のみフックで、300円。
120402_1344374ミリのゴムヒモ。フックを外す。

作業開始。まず4ミリの方のフックをラジオペンチなどで外す。安物なのに、カシメてあったりして分解は力技を必要とした。無事外し、リベット打ち作業に取りかかる。

片方のリベットをドリルで外して、中から出てきた樹脂製ワッシャにゴムヒモを通し、念のためステンレスワッシャも新たに噛ませてパイプに挿入。リベットにワッシャが引っかかるよう、穴の奥まで入れたことを確認してリベット打ち。

120402_140445ブラインドリベットを入れたところ

次いでつながる方のパイプのリベット外し。外したら短くて一回り細いアルミパイプと、塩で真っ白になったバンジーコードの破片が出てきた。こちらはステンレスワッシャのみ。ワッシャが細いパイプに引っかかる単純なしくみである。
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120402_141046

写真の赤いバンジーコードを引っ張りながら適当なところでラジオペンチで挟んで固定した上で切断、細いパイプとワッシャを通してコードを縛り、穴をあわせてリベット打ち。完成。

120402_141740これからリベッターでカシメる
120402_141835無事完了

最後に接合部に潤滑防錆剤ボーシールドを塗って終了。

もう一本買ってきた5ミリのゴムヒモは、適当に切ってカサラノとカフナのパイプをまとめる輪ゴムにした。

慣れると意外と作業は簡単である。

リベット打ち修理に挑戦・その1

カフナの修理にトライした。直したのは、スターンセクションのキールパイプにある黒いデルリンブロック部分。4番リブを引っかけるピンが入る穴がくりぬかれている。リベットが経年劣化で破断、デルリンブロックが外れてしまった。

で、修理完了後の写真がこれ。
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修理方法は、
・パイプとデルリンブロックに残ったリベットの破片を、電動ドリルでくりぬいて外す。
・適切な径と深さのブラインドリベットをあてがい、ハンドリベッターでリベット打ち。

これだけなのだが、近くのホムセンで5,000円程度のハンドリベッターと一箱450円のリベットなどを購入することになった。リベット径が太いので、リベッターは安物では歯が立たない。修理道具におカネをかけて(勘違いして無駄な出費もしてしまった・・)、なおかつ失敗するリスクも大きい(今回も、作業途中でダメかと思ったこと複数回・・)。

このような修理はセタスなど、修理技術に長けたアウトフィッターに依頼する方が確実だし、費用も1ヶ所だったらはるかに安く上がる。だが、私は近日中にまた組み立てて漕ぐ予定があり、早く修理したい。また2001年から乗り続けてきたカフナのリベットはいたるところで経年劣化が進んでいる。デルリンブロックが緩んで容易に回転する箇所があるし、すでにバンジーコードがちぎれた部分も出てきている(繋ぐには2ヶ所リベットを打ち直す必要あり)。それらを一回一回修理依頼するのでなく、できたらDIYで解決したかった。自分の愛艇だし、一応、これでも修理工の息子ですから・・

さて、また近々バンジーコードの修復にトライしてみたいが、こちらはリベットを2ヶ所打たなければならず、1ヶ所を固定した後にバンジーコードを固定してもう1ヶ所のリベット打ちをしなくてはならない。今回よりも複雑で面倒くさい作業になる。

タイヤ換えたら・・

うーん、このエントリは実際はインドアなんだけれども、自転車関連なのでアウトドアカテゴリに入れることにする。

先日、BD-1のタイヤをホイールごと交換した。購入時デフォルトだったタイヤとリムがそっくり交換となり、若干の亀裂も見えるリムが光沢ある
BD-Wh 22 というホイールになり、スポークの数も減って空気が入れやすくなった。またちょっと野暮ったかったMax Birdyタイヤが若干細身で現行BD-1のspeed modelに装着されている、PANARACER Minits Lite PT18x1.25になった(以前のタイヤは18x1.75)。

9bd_wh22
新しいリム

maxbirdycs-nextr_f18125mnl3b
かつてのタイヤ(左)と新しいタイヤ(右)

ブレーキ調整もしてもらったせいか、走ってみると非常に快適でスピードも上がったような感じがする。震災後、自転車に乗るのを再開した時からBD-1の足回りは交換したかった。

少し高かったけれど嬉しかったのだが、3日ほど経ってふとタイヤを触ってみたら、前後輪とも空気が全部抜けていた。時間が経つうちに少しづつ空気圧が甘くなる、ということはよくあることだが、買って3日目のタイヤから全ての空気が抜けるとは信じ難い。念のためポンプで空気を入れてみるが、エアがすぐに抜けてしまう。チューブを調べてみたら、やはり前後輪ともパンクしていた。片方は2ヶ所穴が空くスネークバイトっぽく、穴が大きめなのか空気の抜けも早い。

愕然とする。まさか最初っからチューブには穴が空いていたとは考えたくないが、もしそうだとしたら自転車店の技術を疑う。タイヤを装着する時のチューブ損傷はプロショップでは考えられないこと。いくら何でも交換した自転車店から10kmも離れていない自宅まで帰ってくる時に前後輪ともパンクするなんてことは、稀にはあるかもしれないがあまり想定しにくい。そのまま乗っていってクレームをつけたくなるが、前後輪ともパンクでは自走していくわけにも行かない。スポルティーフに乗ってタイヤだけ持っていくのも面倒だし大人げない。

パンクしたタイヤにはリムテープがない。チューブのキズは内側であることを考慮すると、乗って帰ってくる間に段差などでリム内側の部分を損傷した可能性も否定できないので、パンク修理の練習も兼ねて自分で直すことに決めた。自転車店にはクレームはつけない。今後もつきあう可能性があるし、ここは大人の対応をしておくべきだろう。

で、穴の空いたチューブはどうせなので予備チューブとし(以前のタイヤの予備チューブは若干太すぎる)、新しいチューブ2本とリムテープを買ってくることにした。小径車のチューブやリムテープはそれなりの店に行かないと置いてないが、そこはありがたいことに都内なので別の店で購入できる。

一時間ちょいのお買い物の後、修理に取りかかる。穴の空いたチューブは出かける前に取り去っておいたので、まずタイヤを外してパナレーサーの緑色のリムテープ装着。次にタイヤのビードを片方だけ入れ、新品チューブをバルブ側から順に装着、若干空気を入れてねじれを無くし、バルブをタイヤの中に押し込んでおいてバルブ側からもう片方のビードを入れ、最後はタイヤレバーで入れ込んで完成。簡単簡単。再度パンクしないように慎重に空気を入れるが、規定空気圧まで入れてもバーストはしなかったので一安心。これを前後やり、ひっくり返したBD-1にクイックレリーズでタイヤを装着して完了。リムテープを装着できたのは安心材料。

取り出した穴の空いたチューブは、穴の周りにサンドペーパーをかけ、ゴムのりを塗って5分後にパッチをあてがって修理完了。そのまま1本のチューブは予備チューブとして自転車に装着してある輪行袋に輪行バッグとともに仕舞っておく。

それにしても、パンクの原因は何だったのだろう?