2019年1・2月に読んだ本と観た映画

12月、「アリー/スター誕生」をTOHOシネマズ日比谷観る。スッピンのレディー・ガガが健気でかわいい。
1月、「ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」を観ようと思ったが悲しい結末は明らかなので観ずに終わる。ホイットニー・ヒューストンは同い年なのだ。
2月、「
ヴィクトリア女王 最期の秘密」をヒューマントラストシネマ有楽町で観る。主演のジュディ・デンチはヴィクトリア女王を演じるのが2度目だそうだ。インドから連れてこられて結局帰れなかった主人公の相棒が「イギリスは野蛮だ」と言っていたのが印象的だった。
「ファースト・マン」をTOHOシネマズ錦糸町オリナスで観る。アームストロング船長は子供のころのヒーローだ。「ブレード・ランナー2049」でも主人公のレプリカントを演じたライアン・ゴズリングは表情を抑えた演技をさせるととてもいい。後にラジオで深い解説を聴いてもう一度観たくなった。
「ヴィクトリア女王」を観に行った有楽町の映画館でやっていた「小さな独裁者」を観るかどうか逡巡する。結構えぐいシーンがあるらしく、遠のいている。
3月、
「グリーンブック」をTOHOシネマズ錦糸町楽天地で観る。アカデミー作品賞を取って客の入りも良いようだ。ロードムービー、音楽関連映画、といったところは個人的に琴線に引っかかる。そこまでメッセージ性の強い映画ではないが、コメディとして楽しかった。

・山とスキー編集部「山スキールート 212」(山と渓谷社)
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結構分厚いルート紹介本で、「ハイグレード山スキー」(東京新聞出版局2007年)や「山スキー百山」(山と渓谷社2015年)以来のものだと思う。
地方に行くと県の山スキーエリアを紹介した本を見かけることがあって、偶然の邂逅を大切にして買うことにしているが、全国的に販売される大手出版社から出るものは最近少なくなってきた。ネット情報がより有用になってきたからだろう。しかし「山スキールート図集」などは古典的で写真もメチャクチャ古いが、この中に忘れられたツアールートが書き込まれていたりする。
この本の内容としては、やはり山スキーができるエリアの中から厳選する方式なので、マイナーなルートまで紹介できているわけではない。


・木畑 洋一 著「定刻航路を往く」(岩波書店 シリーズ日本の中の世界史)
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・小谷 汪之 著「中島敦の朝鮮と南洋」(岩波書店 シリーズ日本の中の世界史)
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このシリーズはとても面白い。イギリスが開いた帝国航路を行き交った日本人の手記を通じて幕末以後の日本人の
アジア観を知ることができるのが前者、作家中島敦が少年期に住んだ朝鮮と、太平洋戦争開始前後に社会人になってから赴任した「南洋」を活写したのが後者。