2018年3月に読んだ本

・西部 邁著「保守の遺言」(平凡社新書)
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最近、亡くなった人の本を手にすることが多くなった気がする。
しかし西部の文章は読みにくい。教養が深いことはわかるが、読みにくく理解しづらい文章を書くのは受け容れにくい。


・酒井 啓子著「9.11後の現代史」(講談社現代新書)
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新刊だが、電子版が出ていたので電子版で読んだ。「現代史」とあるが、地域は中東に限定されている。非常に分かりにくい中東現代史を読み解くにはベースになる本ではないだろうか。ただし、予備知識はあっても慎重に読まないと理解が深まらない。

・半藤 一利著「歴史に『何を』学ぶのか」(ちくまプリマー新書)
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これまた比較的新しいが、電子版で購入して読んだ。中学生にもわかりやすい平易な文章で書かれている。「歴史探偵」と自称する著者による、現代への警鐘もあり、含意に富む。

・吉岡 斉著「新版 原子力の社会史」(朝日選書)
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これまた先日亡くなった著者の本。
TBSラジオで原子力関連ニュースを発信する崎山記者(学生時代の崎山氏を知っている)が勧めていたので購入。日本の原子力政策や原発そのものの歴史を知る上では欠かせない。