2017年8月・9月に読んだ本から

この夏は、宗教関係の本をよく読んだ。それに飽きてきたので上記の2冊を読んだ。

・高谷 好一著「世界単位 日本」(京都大学学術出版会)
「世界単位論」(同出版会から既刊、未読)の続編で、世界単位とは地域の風土に根ざした文化圏ということのようだ。日本国外の地域風土については、実際に現地を訪れた経験が踏まえられていて興味深い。日本史と絡めた後半部分については、かなり独断的な推論に基づく部分もあり、著者の土台とする学説の信頼度が私にはよくわからない。

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・岩﨑 周一著「ハプスブルク帝国」(講談社現代新書)
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オーストリアハプスブルク家の歩みを中心に現代まで追った啓蒙書で、類書はほかにないだろう。帯の宣伝文句通りよくわかる。1,000円もする新書で、かなり分厚く、往復の電車で読み切るのにずいぶん時間がかかった。



宗教関係の書物は面倒くさいのでまとめて挙げておく。これでも一部であり、強皆おる部分だけ読んだ本もある。
特に島薗進、櫻井義秀の著作は、死にまつわる現代人の問題をよくえぐり出していると思う。
最近は遺品整理や散骨も含めてビジネス化が進んでいるらしいが、どう考えたらいいのだろうか。

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