2022年11〜12月に読んだ本

・鈴木 エイト著「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」(小学館)
book2022.59
統一教会の報道が頻繁になされてきて、ずっとこの問題を追ってきていた鈴木エイト氏が注目されるようになってきた。鈴木エイト氏は、「日本を壊した安倍政権」ですでに統一教会と自民党の蜜月関係を暴いていた。この本を読むと、その根深さがもっと印象づけられる。国会議員ばかりか、地方自治体の代議士に食い込んでいる様はおそろしい。

・羽田 正著「グローバル化と世界史」(シリーズ・グローバルヒストリー 東京大学出版会)
book2022.62
東大出版会のシリーズを取りまとめている羽田正(現京都精華大学教授)の著作。彼はここのところずっと日本の大学の世界の中での序列化(英語圏の大学のランキングが高いのは当たり前)や英語による大学文化の侵食、それを推進しようとする文科省に異議を唱えているが、全くその通りだと思う。グローバル化と国際化という言葉は厳密に区別しなければならないが、日本ではこの区別が曖昧である。羽田さんの舌鋒は鋭く、今まで読んだ著作でもわかりやすくなっていると思われた。

・藤原 辰史著「トラクターの世界史」(中公新書)
book2022.60
数年前に話題になった本だが、電子書籍で買って読んでみた。なかなか興味深い。
内燃機関を用いるトラクターと牛馬との差、また内燃機関を用いる他の機械(自動車やオートバイや除雪機など)もあわせて考えると面白い広がりになってくる。化石燃料を用いて農地を耕すことも、これからは電気とモーターを用いることになるのだろうか?農機具の電動化がどのような影響をもたらすのかを知りたい。


・澁谷 知美著「日本の童貞」(河出文庫)
book2022.61
武田砂鉄のラジオ番組にゲストとして登場した著者を知って買ってみた。すでに7年前の本で、最近の「日本の包茎」や「どうして男はそうなんだろうか会議」を読んだ方が面白かったのかも知れない。読み進んでいくと、ちょっとげんなりしてくる。まあ童貞だとか処女だとかいう問題はもともと冷静に考えればげんなりする問題なのだろう。

・家永 真幸著「中国パンダ外交史」(講談社選書メチエ)
book2022.63
ジャイアントパンダが中国の外交の一面をあらわしていることは広く知られているが、これをまとめた本は今までなかった。大変興味深く読んだ。中国の外交カードとしてジャイアントパンダが有効に用いられていることはもちろんだが、現在、台湾の動物園にもパンダが存在するとのこと。直接中国政府から貸し出されなくても(現在、パンダは譲渡はされない)、別の巧妙なルートがあることがわかる。

以下、読みかけの本
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「台湾日式建築」は久しぶりに紙の本で買ってゆっくり読み進めている。台湾の土地勘が全くないので、日本植民地時代の建築物を絵入りで紹介されてもなかなかピンと来ない。実際に行ってみたことがあればもっと面白く読めそうだ。
「韓国併合」は堅実な研究に基づく概説書。ちょっと硬いが、現在6割ほど読み進んでいる。
斎藤幸平氏は新聞紙上でさまざまな労働体験をして研究者としての理論を補強している。好きな学者だ。まだ4分の1程度。
これらは次回の「読んだ本」として挙げるつもり。

10年ぶりのスケート2

残った10年前の回数券を使うべく、12月半ばの平日、江戸川スポーツランドへ。
初回よりは乗れるようになったが、蹴り出しやエッジ一本に乗る感覚がまだ甘い。
まるまる1時間休憩なしでリンクをぐるぐる回っていると背中に汗をかく。
脚に来るし、冷えないようにそそくさと終了。転ぶ可能性はかなり減ってきたのでヘルメットは被らず、スピードに少し慣れてきた。バックスケーティングはまだ控えているが少しやってみたらおっかなびっくりだが進んだ。しかしロッカーの付いたホッケーシューズのブレードのどこで乗ったらいいのか感覚がなくなっている。
かつてYouTubeで見ていた、アイスホッケー靴を履いたフリースタイルスケーティング(スケートでのブレイクダンスのようなもの)を少し観て勉強する。
スキーシーズンが本格的に始まるが、残った回数券1枚はまた合間を見て使うつもりである。