2021年1〜3月に読んだ本

新書
・小林 登志子 著「古代メソポタミア史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで」(中公新書)
・赤松 明彦 著「ヒンドゥー教10講」(岩波新書)
・菊池 秀明 著「古代メソポタミア史」(岩波新書)

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いずれも紙の本で購入。ともに歴史関係の新書だが、「古代メソポタミア史」は概説書であり、俯瞰的に歴史を見ることができる。「ヒンドゥー教10講」はどちらかというと宗教としてのヒンドゥー教の重要ポイントが押さえられている。バクティ信仰やヨーガの意味が解りやすい。最後の「太平天国」の著者菊池氏は私の学部生時代の院生で、先輩に当たる。当時から太平天国研究を行っており、今までの研究の蓄積を一般向け概説書として書き上げたのだろう。キリスト教をオマージュした新興宗教である上帝会から成立した太平天国の勢いと内部分裂の激しさは、菊池氏が述べるように現在の中華人民共和国とどこかでつながっている感じがする。

生物学の本
・三上 修 著「電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?」(岩波科学ライブラリー)
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新聞書評で紹介されていて書店で買い求め読んだ。岩波科学ライブラリーは文系人間にも興味をそそるタイトルが多い。電柱に止まる鳥類を紹介するに止まらず、冒頭では電柱そのものについて深く探求・紹介されている。先日、テレビで観た電柱マニアの青年が書いた「電柱マニア」も一緒に買ってしまった。

古典的名著
・ジョージ オーウェル 著「カタロニア讃歌」(ちくま学芸文庫・電子版)
book2021.02

オーウェルがスペイン内戦に義勇兵として参加したことから書かれた書物。電子書籍で購入し読み進めたが、スペインの地名がわかりにくく途中から斜め読みになってしまった。


漫画
・小梅 けいと 画 スヴェトラーナ アレクシエーヴィッチ 著「戦争は女の顔をしていない2」(KADOKAWA)
・野田 サトル 著「ゴールデンカムイ25」(集英社)
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