桜満開・運河カヤックなど

3月は年度末で忙しい上になかなか週末も空かず、吐月工房氏ご夫妻とかたしな高原でゲレンデスキーをやったのみで過ぎてしまった。なかなかうまくいかないものだ。

恒例の春の仕事山行(島巡り)は神津島。行きの船は揺れもせず快適だったが、初日夜に雷雨。翌日は天上山に登山。次第に風が強まってきた。夕方には強い西風で島の西海岸に面し波打ち際から30mほど、高低差も5mほどに張ったテントが揺さぶられ、最終日の朝起きてみたらフライシートに塩がベットリ霜のように張り付いていた。波しぶきが強い風に飛ばされてテントに吹きつけたようだ。
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天上山頂上にある「砂漠」

帰りの船は風を避けて島の東海岸から。そこへ島を横断して行くのに村営バスを使うのだが、バスが14人乗りのハイエースで、乗客が14人をわずかにオーバーした。観光協会の方が荷物用のワンボックスを出してくれ、そこに私ともう一人の男性が乗って事無きを得た。
3月末は島から出る学生の見送りが盛大に行われる。見送った学生たちがテープを投げるのはもちろんだが、男子学生の一人が桟橋から飛び込んだ。高さが3〜4mある桟橋からの彼の飛び込みはとても美しかった。
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多幸湾から見上げる天上山


仕事山行が終わって年度末の仕事を片づけたところで次男の引っ越し。彼もついに親元から巣立って行く日が来た。荷物も少ないし、彼が住む寮(借り上げアパート)も一度見ておきたかったので、ハイエースDXを借りて岐阜まで往復した。往路は雨がちだったが、帰りは快晴だった。中央道の西半分を久しぶりに走ったが、中津川あたりからは御岳や恵那山、飯田に抜けてからは南アルプスと中央アルプスが鮮明に見えた。一昨年縦走した荒川三山と赤石岳が白く輝き、塩見岳が南アルプスの中央で孤高を保っている。白根三山や仙丈ヶ岳も見えた。四半世紀前、女房は駒ケ根で働いていて、私も何度か駒ケ根にオートバイで行ったことがあった。懐かしさもあって駒ケ根インターで降り、天竜川を渡ってかつての女房の職場を見て、火山峠を越えて高遠へ向かった。天竜川の東側の河岸段丘から見る中央アルプスも絶景だった。そのまま杖突峠を越えて八ケ岳と甲斐駒、富士山を眺めながら再び中央道に乗った。

さて、タイトルの件だが、天気予報をにらんで4月2日に運河を漕ぐことにした。大横川の両岸の桜を見に行く。東大島駅に近い駐車場に行ったら、なんとオオタガキ氏とクーランマランの杉本氏が談笑していた。オオタガキ氏との再会は約1年ぶり。運河のナイトパドリング以来だ。杉本氏とはもっとブランクがある。オオタガキ氏は杉本氏のツアーに同行するつもりで天気を観てピンポイントで仕事を空けていらしたようだ。私が突然来たのでたいへん驚いていたが、ご一緒させていただくことにした。

久しぶりに荷室からカフナを引っ張り出し、縮んだ船体布に苦労しながら組み立てる。杉本氏はお客さんを引き連れて既に出発してしまったが、オオタガキ氏がありがたいことに待っていてくれ、同行二人となった。旧中川から小名木川を西に向かい、扇橋閘門をくぐって大横川へ。SUPで旧中川を出た方やゴムボートで漕いでいる方も見受けた。平日にしてはパドラーがいる。

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扇橋閘門から小名木川の東側を見る
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扇橋閘門。下町のパナマ運河。これがないとわが家も成り立たない。
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とはいえ、水門からのシャワーにはかぶり物必携。
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大横川の桜

帰りは扇橋閘門から横十間川を経て北十間川でお決まりのスカイツリー直下まで行って、北十間川を東南方向へ進んで墨田・江東・江戸川三区の境界を経由して旧中川を戻ってきた。だいたい3時間程度、距離は12kmくらいだろうか。

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戻る。
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桜並木とパドラー
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スカイツリー直下にて

天候もよく、風もそんなに強くなくてラッキーな一日だった。ただし、久しぶりのパドリングなので肩まわりがだるくなった。