極力接触回避のソロツーリング(茂木町の山間林道)

朝6時30分に出発、蔵前橋通りから江戸川右岸沿いの快走ルートで北上。
出発後約1時間で野田橋を渡る。橋の手前の右折渋滞がなくて快適。
県道3号線で野田市を横断したら、東武野田線愛宕駅近くが高架化され、昨年まで地面を走っていた線路の手前で一旦停止する必要がなくなった。そのまま利根川を渡って茨城県に入り、県道58、134、123で国道294までたどり着き、精米センターの所で左折する。常総市は陽光子友乃会の兜のような本部建物と、石下の豊田城天守閣(江戸時代に城があったわけではない)が遠くからでも目立ち、キッチュで一種異様な雰囲気がある。国道294号はいつもより交通量が少なめで、車の流れに乗るため無理して速度を出すことなく北上できた。下妻市で右折して県道131に乗り、筑西市明野を経由して県道148で水戸線大和駅まで行って休憩。ここまで100キロ弱、出発から約2時間40分程度。
大和駅は私が筑波山の近くを通って下道を北上するとき必ず立ち寄ってしまう休憩スポット。駅としては何もない無人駅だ。

トイレ休憩して、交通量が多い国道50号にはすぐに乗らず、岩瀬駅方面へ向かってから国道に出て水戸方面に右折、まもなく桜川市総合運動公園近くで左折。筑波山や加波山はすでに後方だが、より低い里山がここから北に広がっている。そこにある舗装林道を縫いながら茂木町と城里町の県境近くを北東方向に縦断して、常陸大宮市の御前山ダムまで向かうのがツーリング前半の目的。

さらに那珂川の北には、栃木県茂木町・那須烏山市の境界近くに細い県道・市町道が縦横に走っていて、小さな山越えの舗装林道も数多くある。まる一日走れ、非常に興味深いエリアだが、なぜか注目はされない。ツーリングマップルにも特にコメントが見つからない。要するに「穴場」である。

茨城・栃木県境に高峯という山があり、この山中を抜ける平沢林道をまず抜ける。最近の雨と風のせいで路面に小枝が散乱していたり、雨水が路面を流れていくときに堆積した落ち葉が多く、路肩に堆積している状態なので、タイヤをトレースさせるスペースが不十分で、ふいに太めの枝が転がっているようなこともあり、慎重に走らざるを得ない。上っていく道すがら展望台が2個所ほどあるが、葉が茂り始めて展望はあまり効かないので、そのまま山越えして県道286に乗る。少し北に下って、最初に現れる深沢集落ですぐに右折して林道小貫深沢線へ。後方にバイクが1台いたが、彼は直進していった。
img_2595-2
深沢集落から南を望む
img_2596
一山越えた小貫集落(やや谷が広くなった)

深沢集落から一旦南下してから東に向かいつつ屈曲路が始まる。さきほどの林道と同じように落葉などが多く、日差しがなくて暗い道。小貫集落で左折して逆川(さかがわ)沿いに北上し、県道1号線(宇都宮笠間線)に合流して2kmほど走り、「いい里さかがわ館」手前で右折。このときもツーリングバイク2台が後方についていたが、彼らは直進。林道に入るオンロードバイクは無いようだ。ここから長い林道が始まる。まず右折したのは林道辰沢線の入り口。「上飯(いい)」という知名だ。だから「いい里」なんだろう。林道を抜けたところにある集落は「並柳」。

山が全体的に低いので、屈曲路もそんなに長くは続かない。山越えした「並柳」で分岐を見落としてしまったが、Uターンして「ミツマタ群生地」の方に向かい、分岐で山側に上って行く。これが林道高田新田並柳線。本日一番長い林道になり、途中に派生林道もあるが、基本的に轍がしっかりした方を選択しつつ、分岐で右方向に向かう。落ち葉と小枝が多くてどちらが本線か悩む所もあったし、路面の凹部に泥が堆積していて、うっかりオンロードタイヤで踏むと滑る。一度はコケそうになって脚で支えた。エンジン前部と前輪フェンダーが巻き上げた泥で汚れ始めた。

10時30分ころ屈曲林道が終わり、高田新田集落。Y字の交差点を右方向へ2度ほど曲がると道は2車線となり、県道51号線になる。川に沿って北東方向に進むと、ツインリンクもてぎ東ゲートの看板が見えて、県道291号が左方から合流してくる(青梅集落)。直進すると県道番号は291になって桧山川沿いを御前山ダム方面に向かうが、道路幅が狭かったり太くなったりを繰り返す。以前ハイエースで逆方向に走ったことがあるが、こんなに道幅の変化が激しかっただろうか?

御前山ダム脇には駐車場もあるが、ある程度埋まっていたのでスルーして県道39号で那珂川を渡り、国道123号を左折。茂木方面に戻りつつ、那珂川を渡り返す手前で右折して山内パーキングで休憩。ルート確認。すぐ県道171号で北上せず、県道338号から231号、北上する番号の無い道路を北上して県道171と274の合流ポイントまで出ることにする。相変わらず風は強く、路面に緑色の葉っぱが堆積している。この季節に緑のまま落葉する木は何だろうか?

順調に番号無し道路に入ったが、右のルート入口に何故か大量の雪があった。ここにこんなに雪があるはずはないのだが・・そこで左ルートで上っていく。「あじ彩」という店のところで右ルートと合流。そのまま河又という集落でクロスする県道171と274を横断、木須川を渡る。
img_2597
河又集落近くの棚田

小さな木須川が茂木町と那須烏山市の市町境。県道171で小木須郵便局方面に向かい、すぐ先で右折・左折して小木須川沿いに北上。県道12号を横断してさらに北上し、軽トラ1台分くらいの道幅の道路を進むが、田んぼを挟んで左右に道路が分かれた。右方向には路上に田植えのための軽トラが何台も止まっていた上に、左方向が直進的だったので左を選択したら、まもなく左の斜面に沿った砂利道になってしまった。エストレヤは砂利道でもそこそこ走れるのだが、水たまりがあちこちにあって、その縁を速度を落として走っても泥をはね飛ばしてバイクの下回りが真っ白になってしまう。右ルートはずっと舗装されているようだがしだいに距離と高低差も出てきて、どこかでUターンすることを考え始めたが、最終的には合流して舗装路になった(ただし軽トラ1台分の道幅であることは変わりなし)。同時に田んぼがなくなって林道になり、小山を越えて最終的には県道29号に合流した。
img_2598
那須烏山市横枕(こいのぼりが泳いでいた)
img_2599
下回りが泥だらけになる前のエストレヤ(これでもそれまでの林道で落ち葉がフレーム前部に付着)

ここからは幹線県道や国道を走りつないで北上する。県道29号を西に向かい那珂川のほとりに出て、国道294に出て車の流れに乗って北上。なかがわ水遊園近くで国道400号に乗り換えて大田原市へ。北西から吹いてくる風が強烈で、しかも山おろしの風なので冷たい。

西那須野の別宅に着いたのが12時過ぎ。近くのコンビニで買ったお昼を食べる。人との接触はこのコンビニと帰りに立ち寄った有人ガソリンスタンドのみ。
西那須野の別宅に泊まってもよかったのだが、夕食や朝食の心配をしなければならず、外に出れば人と接近する。せっかく天気はいいので14時に東京に帰ることにした。帰路は狭隘路には入らず、ライスラインから佐久山、県道52号で那珂川町、那珂川を渡って馬頭から那珂川左岸を南下、県道27号線で最後は屈曲路を楽しみ、県道338号線で茂木町市街へ入り、はが野グリーンコリドール(広域農道)で益子へ。益子からは県道41号、148号で再び水戸線大和駅へ。しばし休憩の後、下妻、県道357、136、20、3号で野田まで。野田橋で6時少々前。あとは江戸川右岸の快走ルートをひたすら南下。
19時前に到着した。全走行距離は往路200km、復路185kmで385km。
一日中バイクに乗っていたのでクラッチを握る左手が辛くなり痛くなった。