丸の内丸善「松丸本舗」

木曜日は仕事が昼で終わるので、東京駅近くの丸の内丸善の4階にある「松丸本舗」へ初めて行ってみた。

松岡正剛プロデュースの「本屋の中の本屋」である。5万冊の本を普通のジャンル別でなく、ちょっと分かりにくいキーワードで分類して書棚に縦横無尽に置いてあるらしい。本の迷宮のようなところなので、一度行ってみたかった。

丸の内の丸善は他の本屋に比べなぜだか疲れない。照明のせいもあるのかもしれない。
文具・洋書売り場の中の一角に松丸本舗はあったが、入ってみるとかなりの違和感を感じる。本当に書棚が迷路のように配置されていて、狭いくせに迷いそう。おまけに書棚が入り組んでいて、本も縦置きだったり平積みだったり、棚からせり出しているのもある。

で、ゆっくりぐるっと2〜3周してみたが、じっくり時間をかけて本を探すには面白い配置になっているようだが、目当ての本がある場合や、私のように新刊本の中から目星をつけて買うような探し方にはそぐわない配置。今日は特に目的もなかったので、どうにも掘り出し物に出会えない感じがして、松丸本舗を出たら書店員さんからアンケートを依頼された。

正直に印象を書き、書店員さんには「特に書棚の下の方が見えにくく、本を探しにくい」「本の配置は普段見慣れていないせいもあるが、ちょっと奇をてらいすぎ」と口頭で伝えておいた。その後3階フロアに戻ったら、いつものジャンル別分類、すっきりした本の縦置きに妙に安心感を抱いた。

やっぱり本屋って、ちゃんとジャンル別に本が並んでいないと気持ち悪い。個人的な書斎の中が松丸本舗のように並んでいるのは一向に構わないが、こと「本を探す」「本を買う」ということになると別だと思う。

まだ行ったことがないなら、一度行ってみるだけの価値はある。