2024年6〜7月に読んだ本

・元沢 賀南子著「老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?」(中央公論新社)
book2024.13
過去に何度も引っ越しを繰り返してきた著者に蓄積された、住宅探しのノウハウがまとめられていた。常識だと思っていたことが塗り替えられていくのを感じる部分があった。

・戸谷 洋志著「スマートな悪 技術と暴力について」(講談社)
book2024.14
スマートフォンの「スマート」というのは「賢い」などと訳されたりするが、本来の意味はそれとは真逆の意味ダというところから説き起こして、「スマート社会」などの例に用いられるスマートさが大きな問題をはらんでいることを説いていく。「スマート社会」というキーワードで検索してみると、ほとんど何を言っているのか分からない「理想の」社会をカタカナを駆使して説明しようとしているが、ほとんど内容がない。こんな危険な言葉に踊らされて未来社会を構築していっていいのか?

・八鍬 友広著「読み書きの日本史」(岩波新書)
book2024.15
正にタイトル通り。読む、書くといった基本的リテラシーがどうやって民衆レベルにまで浸透していったのか?明治時代の学校制度発足以前に庶民の多くが読み書きに長けていた。

・磯野 真穂著「他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学」(集英社新書)
book2024.19

・磯野 真穂著「コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート」(柏書房)
book2024.18
著者はどうやら同郷の人らしい。なかなか面白い視点で医療と人類学を結びつけて展開している。コロナ禍での人々の行動については、今から振り返ればおかしなことがいっぱいあったが、当時は無批判に従ってしまっていたことが多かったのだな、と反省した。


・著者多数「シティ・ポップ文化論」(フィルムアート社)
book2024.22
ここ数年、欧米の音楽好きから生まれて日本でもリバイバルしたシティ・ポップ。それは一体どんな音楽でどのような社会現象を起こしてきたのか?なぜシティ・ポップが日本の80年代を知らない人々に受けるのか?多くの論考が詰まっている。

・幸村 誠著「ヴィンランド・サガ(28)」(講談社 アフタヌーンコミックス)
book2024.23
ヴィンランドに集落を形成した主人公トルフィンたちだが、先住民に疫病が伝染して対立が先鋭化する。絶対的平和主義者のトルフィンは入植した村を明け渡すことに同意するが・・・

・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(2)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)
book2024.24
ニューヨークに乗り込んだ大たち。しかし生活は苦しく、大はアーティストビザでアルバイトをすることになる。ついにやってきたニューヨークでの初のライブセッション。ドラマーのゾッドがいい。