年始・志賀高原スキー

ここ3年ほど恒例化しつつある、年始の志賀高原スキーに行ってきた。年にわずかな贅沢の一つだ。
1月5〜7日をあらかじめ押さえておいた。宿はいつもの宿。メンバーは夫婦に加えて次男。
4日の夕方に長野市街で前泊することにして、市街地のビジネスホテルに一泊。到着後、夕食もかねて善光寺参りをして、なつかしい権堂で夕食。ホテルに戻ったら、空から雪が舞い降りてきた。その雪は長野市街で10cm程になった。

1月5日、まだ雪が降り続く中、志賀高原に向かう。国道18号線沿いの穂保地区を走ると、台風の被害はかなり雪景色で消されてはいるが、相当ひどい被害があったことがわかる。リンゴ農園の中には収穫もできずに放置されたリンゴの木があり、痛々しい。時々通販でリンゴを購入していた農園からは、昨年末にリンゴの通販ができない旨の通知があった。早く復活できることを望むしかない。

山ノ内町の上林地区から本格的な登りに入るのだが、どう見てもノーマルタイヤでチェーンなしで志賀高原に向かおうとする無謀な車がスタックしていた。仲間の車が反対車線にはみ出して駐車していて大変迷惑。

志賀高原では「志賀高原山の駅」に駐車して準備をしてシャトルバスに乗るつもりで準備したが、猛烈な風と雪で車内が雪まみれになった。やっと準備ができてシャトルバスに乗ったのは10時30分。バス時刻の関係で熊の湯スキー場へ向かった。熊の湯はガラガラで空いているが、猛吹雪でリフトトップではブリザード状態だった。お昼まで滑ってレストランで体を暖め、14時ころ横手山スキー場に向かう。熊の湯のクワッドリフトが予定を早めて停止する直前で、横手山方面に連絡路で向かっても、新雪が積もったコースは斜度が緩すぎて進まずスケーティング。さらに横手山のリフトも強風で上半分が動かず、メインの第1スカイリフトとそこから派生する第4ペアリフトとその下の第5シングルリフトしか動いていない。ペアリフト、シングルリフトは周囲の森が若干風を防ぐので、何本か滑って帰りのバスに乗るべく横手山スキー場のボトムへ向かった。ここでも向かい風でスキーが進まなかった。15時35分発のバスに乗って、池の平で下車して蓮池・丸池スキー場から宿に向かった。道路脇のバス停からコースに入るのにまだ雪が踏まれていないので、NTNビンディングを歩行モードにして軽くラッセル。道具を置いて私は山の駅に駐車した車の回収。6時間放置したのに車には全く雪が付着していないくらい風が強かった。

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シャトルバス空いていた

1月6日、宿を出発して奥志賀高原スキー場まで往復する。9時過ぎ宿を出て、丸池スキー場からいったんサンバレースキー場を滑って、蓮池、連絡路を歩いてジャイアントスキー場へ。午前中に一本だけジャイアントの急斜面の新雪を滑ってからブナ平、東館山タマゴンドラへ。タマゴ型の古いゴンドラはほぼ休眠中になっており、金色・銀色の搬器のみが古いタイプだった。目の前に来た金色を一つ逃して残念。

東館山からは寺小屋ブリザード地獄へ向かい、2本滑って一ノ瀬ファミリーへ。パーフェクターコースも封鎖されていたので急斜面は狙わず、天狗コースでボトムへ滑り込んで道路を挟んだ一ノ瀬ダイヤモンド、山の神へ。で焼額へ突入。やはり焼額はほかに比べ人が多かった。第2ゴンドラに乗るが、私のピナクル95はゴンドラのスキースロットに入らない。焼額から奥志賀に移動してゴンドラ前のレストランで昼食。かき揚げ蕎麦1000円だって!奥志賀のゴンドラもスキースロットに入らないので中へ持ち込み(このあたりのゴンドラでは焼額1ゴンが一番太板にはやさしい)、一本だけ奥志賀のエキスパートコースを滑って折り返す。リフト3本で奥志賀と焼額の連絡路、ひたすらスケーティングして焼額に戻り、パノラマコース・白樺コースで山の神のリフトに戻り、再び一ノ瀬へ。横移動してタンネ、高天ヶ原まで来るが、西館山方面へのスキー用歩道(ひたすらカニ歩きを強いられる)は雪不足で閉鎖中なので、高天ヶ原から東館山の林間コースとオリンピックコースを滑って再びブナ平、ジャイアント(チョッカリ&登りスケーティング必須)へ戻ってくる。午後になって焼額あたりから晴れ間が見えてきて、とても山々が美しいが、日が傾くのも早い。ジャイアントスキー場は日陰になって、スキーヤーもほとんどいないのでうら寂しい。連絡路で蓮池スキー場に戻って、宿の30m前までスキーで戻った。寒かったが充実感と達成感。これぞ志賀高原スキーの醍醐味であり、滑るだけでなく歩く、スケーティングする、時にはスキーをはいたまま登るという、体力を伴うスキーツアーである。

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午後、晴れてきた!北アルプスがバッチリ。
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常に3人で滑った
寺小屋
昨夏登った岩菅山と裏岩菅。上空に月。
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一ノ瀬と高天ヶ原のスキー場がクッキリ。

1月7日、暖かい。昼過ぎにはまた雪になるらしいので、午前中に限定してサンバレー・丸池・蓮池で滑り、その後前日と同じような移動をしながら高天ヶ原スキー場まで移動した。前日は西館山スキー場を滑らなかったので、西館山経由で高天ヶ原に至る。お昼はホテル銀嶺でざるそばをいただく。予報通り雪が降ってきた。
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サンバレースキー場トップから妙高山と左に白い天狗原・金山。

さすがに3日目で疲れがあるので東館山の林間コースでブナ平・ジャイアント経由で宿に戻り終了。最終日は志賀高原が最も空いていたかもしれない。スキー修学旅行の学生団体を一つも見ることがなかった。
午前中暖かかったので路面はそれほど凍ってはいないが、昨年のスピンの記憶があるので慎重に下り、帰路についた。途中、軽井沢インターあたりまで雪とみぞれが交互に降っていた。

今回の動画(3分12秒、約480MB)