楽園へ・・(アプローチ)

8月19日、猛暑の東京から脱出する。とはいえ、カヤックの収納バッグを引きずり、パドルを抱え、ダッフルバッグを背負って行くので早朝にも関わらず夜逃げ同然の怪しい格好。さすがに混雑時の電車は社会的に迷惑なので、羽田まで女房に車で送ってもらうことにした。

早めに9時ころ出発カウンター前に行くと、すでにYoshidaさんが同じような格好で待ちかまえていた。その後、初めてお目にかかる
baron-papaさんが到着、最後にカサハラ氏が現れた。

すでにカヤックを奄美に送ってしまった
baron-papaさん以外の3人は乗る飛行機に荷物として預けるべく手続きを始めるが、カヤックバッグの重量が当然20Kgをオーバーしており、超過料金を支払う。ここまでは予想通り。私の超過料金は甘めに見てもらって11Kg、3,300円(1Kgあたり300円)であった。この金額はあらかじめ宅配便で送ってしまったほうが安い。うまくいけば(最近は重量制限が各社厳しいようではあるが)1,000円近く安くなる。ちなみに帰りは名瀬からヤマト便で送り返したが、飛行機に乗せた金額より若干安かった。



預けた3名はサイフに響く超過料金に、「こんなハズではなかった」「以前はもっと安かったのに」「ショック」と意気消沈するが、そこはリジッドカヤックを送る金額に比べればはるかに安いわけで、互いに慰めあって搭乗する。

急に暗雲が垂れ込めてきた羽田を後にし、昼過ぎには奄美空港に到着。日差しが非常に厳しい。ドピーカンの6日間の始まりであった。


暑い・・


昼食は奄美名物・鶏飯(けいはん)を食す

レンタカー(トヨタプロボックス)に3艇のカヤック収納バッグを積み込み、それぞれのキャンプグッズを満載して、奄美大島南端の瀬戸内町古仁屋へ。途中、国道沿いのホームセンター兼スーパーで買い出しをする。各自用意するのは3日分9食プラス4日目の朝食の10食分。大ざっぱに夜はレトルトご飯にレトルト丼の具、朝はパン、昼は東京から持ってきた煮込むだけのパスタということにして、そこに果物や野菜や魚肉ソーセージなどを付け加えることにした。それと、パドリング中の飲み物が不可欠なので、水出しできる紅茶パックとスポーツ飲料の粉末を購入。ともにスクイーズボトルがあれば飲みやすい。

古仁屋郵便局でカヤック収納バッグがさらに1つ増え、さらに冷たいものを買い足して、古仁屋の東方のヤドリ浜へ。海水浴場の裏手の無料キャンプ場だが、その夜はカサハラ氏の知り合いのカヤックガイドからの差し入れ、キャンプ場脇の知り合いのお店に招かれての宴会(故人を偲ぶ宴であった)で、のっけからディープな世界にはまりこんだ。


夕暮れの大島海峡

楽園へ・・(キャーマ島へ)