シーズンラスト・志賀高原スキー

3月になってようやく自分の休みと定宿の空室カレンダーが一致したので志賀高原へ夫婦で行くことになった。志賀高原は3月下旬近くになってドカ雪が降り、一日で80cmも降ったらしい。普段ここまで降雪量はないスキー場でこんなに降るとリフト運行に支障が出たのではないかと思われる。その後もしばらく寒かったので雪質は保たれていることを期待したが、春の寒さがそんなに長くつづくはずもなく、完全な春スキーになった。朝は硬めのザラメ、しだいに緩んできてシャバ雪に転じる。脚のダメージは進んでいく。そんな中、29日の初日は奥志賀高原エリア券で、30日の中日は全山リフト券でサンバレーから奥志賀高原まで往復した。
最終日はステップソールに履き替えて横手山スキー場から鉢山めぐりをして旧前山スキー場までのライトツアー。これは別のエントリで書くことにする。

3月29日 奥志賀高原スキー場
朝の出発時は雨。走行するうちにしだいに激しくなり、甘楽PAでは土砂降り。しかし松代PAで早い昼食を取るころには雨は上がった。しだいに晴れ間も見えてくる。志賀高原への国道には雪がないが、その分荒れたアスファルトで商用車のマイカーでは乗り心地が悪い。奥志賀高原まで路面に雪はなく、12時台に到着。如何にも春スキーの陽気の中で準備してゲレンデに出る。この日は末尾9のつく日で奥志賀高原の日らしく、4時間券よりも一日券の方が100円だけ安いらしい。13時から3時間、16時までエキスパートコースと第3高速リフト沿いでひたすら滑る。
IMG_3661
エキスパートコース最下部から

IMG_3663
岩菅山と裏岩菅山
24.03.29data
アプリyukiyamaのデータ。画像に出ていないデータとしては、滑走距離17.9km、滑走時間2.9h。

3月30日 サンバレー〜奥志賀高原往復(レポートの最後に動画を埋め込んであります)
朝のうちにネットで全山一日券(シニア6,050円)を購入し、前日のリフト券を書き換えておく(リフト券の表の21ケタ数字を入力して購入記録とひも付ける)。こうするとリフト券のムダが出ない。始めてトライしたがこちらの方が現地リフト券売り場で買うより安いし、リフト券売り場窓口が最近減らされているので(例えば例年利用してきた丸池スキー場リフト乗り場の窓口は少し前から閉鎖されている)すぐ近くに窓口がない場合は便利。よく考えられたシステムだ。

ということで宿の裏手から滑り出し、丸池の第2ペア、丸池第1トリプルリフトに乗ってからサンバレーへ。雪があるのに3月いっぱいで閉鎖になってしまうのは惜しい。法坂第1クワッド(第1といっても今はこれしかない)に乗って、蓮池スキー場ボトムで国道をくぐる。ホテル五郎兵衛前でスキーを脱いで県道を渡り、志賀レークホテル裏でスキーを履いてつづら折れのコースでジャイアントへ。一度ジャイアントペアに乗って急斜面を1本滑り、西館山へ。西館山のリフトを2本乗り継いで山の反対側へは出ずに再びボトムに戻って今度はブナ平・東館山へ。ブナ平の伸びやかな緩斜面は帰りに取っておき、ブナ平ゴンドラと東館山ゴンドラを乗り継ぐ。スキーの脱ぎ履きが面倒くさいところだが、私はNTNビンディングでスキーブレーキがついているのでリーシュをいちいちつけなくていい分だけ楽。
IMG_3666
西館山スキー場にて

ブナ平ゴンドラではラッキーなことに旧式のゴンドラに乗ることができた。旧式ゴンドラは内部がユニットバスのようになっておらず、半月型のベンチが向かい合わせになっているだけ。実質2名乗車。扉の下部にはすき間があり、スマホくらいなら落とせばサヨナラできる。昭和感の強い乗り物で大好きだ。いまどき、4人乗りゴンドラなどという効率の悪い搬器でスキーヤー・ボーダーを運ぶのはここくらいしかないのではないか?

20240330_010541643
ブナ平ゴンドラの扉のすき間
IMG_3667
東館山ゴンドラ内部

東館山山頂からは寺小屋スキー場へ。下から見ていちばん左のコースはポールレッスンで閉鎖されていたので、残りの2本のコースを滑ってから再び寺小屋第1リフトで東館山山頂へ。連絡コースで高天ヶ原を1本滑り、クワッドリフトで最上部からスキーヤーズライトへ流れてタンネの森オコジョスキー場へ。ここは緩斜面だけど林間を滑るようで好きなスキー場。クワッドリフトに乗って先を急ぐように一ノ瀬ファミリースキー場へ。正面のコースはレッスン大会であちこちで団体が列をなして順番を待っていたり、一斉に滑り出して混雑している。あまりここは滑りたくないので、狙いはまだ今シーズン滑っていないパーフェクターコース。一気に休憩なく滑り降りる。空いていて良かったのと、アイスバーンになっていなくて良かった。ゲレンデボトムで妻と合流して、橋を渡り一ノ瀬ダイヤモンドクワッドに乗り、そのまま連絡ゲレンデとなっている山の神スキー場を滑って焼額山スキー場へ流れ込む。第2高速リフトに乗るが、脇のレストランは土曜日なのにシーズン終了の様相。西武は見切りが早いねえ・・しかし苗場スキー場ですらオーナーはすでに外資系の企業で西武は運営を任されているに過ぎないと聞いた。焼額も杉ノ原も西武(コクド)系列のように思い込んでいるが、オーナー会社の命令でレストランなどは早々に閉めているのかもしれぬ。焼額のプリンスはグリーンシーズンは営業してないからね・・

焼額はそこまで好きなゲレンデではないし、斜面の向きの関係か下部はストップ雪が多くなるので第2ゴンドラを省略して第1ゴンドラで山頂へ。ジャイアントスラロームコースを使って途中から連絡コースで奥志賀第6ゲレンデへ。ここのペアリフトもすでに搬器は何年か前からなく、実質クマ落としコースを滑ってこないと最上部から滑れないレイアウトになってしまった。子連れで来ていた時は良かったんだが・・

妻にも私にもやや疲れが出てきたので、レストラン・サンクリストフで休憩と昼食。付設のスキー用具店NORDを冷やかし(金と持って帰る袋があれば実際に買ってしまいたいモノを見つけられる)、奥志賀ゴンドラに乗って昨日も散々滑った奥志賀のメインゲレンデへ。妻は第3高速、第4ペア沿いで滑っているというので、一応志賀高原の再奥まで滑ってクイックターンすべくエキスパートコースを滑る。午後で気温も上がりシャバシャバなので滑りにくいが、一応クイックターンしてきた。第4ペアの最上部で合流して、連絡路をスケーティングして焼額へ。いまだかつてこんなに楽に最上部で奥志賀と焼額を繋げたことはない。雪量が多いせいでデコボコがなくなっていてスケーティングしやすいのだ。
20240330_043836136
奥志賀高原ゲレンデトップから飛行機雲が2筋

焼額山頂からは元に戻るためにパノラマコース・白樺コースを滑り繋いで山の神リフトに滑り込みたかったのだが、白樺コースは閉鎖されていて唐松コースから回り込むしかなかった。その分、歩きとリフト乗り場への登りが増える。一汗かいてリフトに乗り、ダイヤモンドスキー場を滑って3本くらいしか支柱のない最短ペアリフトに乗って一ノ瀬へ。クワッドで山頂から裏手に回り込んで再び寺小屋。午後のケーキ&コーヒータイムを取り、寺小屋から東館山林間コースでブナ平へ。最後はつづら折れで辛い。ブナ平の伸びやかな緩斜面を滑った後もつづら折れ。最後にブナ平ゴゴンドラ下を直滑降でジャイアントのリフト乗り場まで滑り上る。しかし春の雪なので最後はスキーをハの字にして登らなければならない。多くの人はここで挫折する。テレマークスキーヤーは一応ノルディックスキーの一部だから、こういうちょっとした登りでカカト固定のアルペンスキーヤーに負けてはいけない。ヒールフリーの特性を活かし、その優れたところを見せつけないと・・(ほぼ意地、負け惜しみですが)
1人ジャイアントペアに乗って最後の一本としてジャイアントの急斜面を滑り、再びリフトに乗って蓮池方面へ。池の平バス停の下をくぐり、蓮池スキー場のリフト(16時過ぎですでに誰も乗っていない)に乗って丸池方面へ滑り込み、朝滑り出した宿の裏手へ。

24.03.30data
同じくアプリyukiyamaのデータ。焼額の一部と奥志賀高原が欠けている。その他のデータとしては、滑走距離36.9km、滑走時間7.5時間。日本のスキー場でも一日に30km以上滑って移動ができる。

この日の動画。キャプションが「寺子屋スキー場」となっているが、正しくは「寺小屋」である。
寺小屋