仕事山行・武甲山

日帰りで秩父の武甲山に行った。週末スキーはおあずけ。

西武池袋線に乗るのは本当に久しぶりで、両神山へ行った時以来のような気がする。西武線から秩父鉄道への直接乗り入れ列車が朝7時過ぎにあるので、それに乗っていくと飯能でスイッチバックして西武秩父でも前4両がスイッチバックして三峰口方面へ向かう。池袋駅では長瀞方面へ向かう車両の方に山に向かう人が多いように見えた。

9時過ぎ、浦山口という駅で降りると、8名の少年たちの数が少ない。どうやら6名が寝ていて乗り過ごしたらしい。初っぱなから緊張感の無い奴らだ。幸い次の駅で対向車両に乗り換えて戻ってくることができたので、15分ほどのロスで済んだ。これがしばらく先まで対向車両に乗れなかったら即刻登山中止にするところだ。

浦山口駅から林道を武甲山の南面に向かって進む。1時間ほど歩いてから登山道になる。前日未明に降った雪が3センチほど積もっていた。武甲山の北面は石灰岩の採石場になっているので山頂部まで無残に崩されているが、車窓からそのあたりで雪煙が舞っているのが見えたので、稜線はかなり風が強いと予想した。谷あいでも風はあり、休憩するとすぐに身体が冷えてくる。

山頂に近づくにつれて雪の量は増えるかともったが、さして増えることもなく、日陰はさらさらの雪がうっすら積もっているが日なたはほとんど雪がない。12時20分頃に山頂の神社前にたどり着き、神社裏の展望台から秩父市街と遠くの山並みを眺めた。東は筑波山、北は日光の男体山や日光白根、北西に浅間山、樹間でよく見えないが南西に南アルプスが見えた。

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武甲山神社
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秩父市街。フェンスの向こうは石灰の採掘場
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浅間山遠望

昼食は先日の山王峠と同じようにテルモスの湯でカップラーメン、さらに秋田大館山口製菓店の「アンドーナツ」。このアンドーナツは近くのスーパーで時々売っているものだが、全体に油ぎっていて餡もぎっしりで腹持ちがする。

下山はいわゆる「表参道」で斜度が緩く歩きやすい。雪でやや滑るが、2時間で生川まで下山した。生川は地名こそあれ、日常的に暮らしている人家はなく、無人の別荘が点在するだけのさみしい場所だった。登山口の駐車場では携帯がつながらず、しばらく道路を下ってタクシー会社に連絡をとり、横瀬駅までタクシーで。午後3時40分頃の列車に乗ったのだが、帰宅は18時となった。

久しぶりの脚で稼ぐ登山となったが、標高差は登り1,000m、下り800m。今のところ筋肉痛もなく、50代半ばの自分としてはそこそこじゃないかと思っている。しかし少年たちの弛緩ぶりは列車での乗り過ごし以外にも計画段階からいろいろとあり(しかも毎回反省会やっているのに同じことの繰り返し)、自分たちで好んで作っている団体なのにもう少し自分たちで何とか矯正できないものかと思う。大人の私らはアドバイスだけで、自ら手を出すことは自重しているのだが、年々弛緩ぶりが甚だしくなってきた。

やはり山は自分で計画して一人ないしは少人数で歩くのが一番気楽で、緊張感もあってベストだ。