W800初回点検

雨続きのお盆。災害に発展した地域のことを思うと気が重い。数年前にも同様の被害が生じた地域すらある。自分の郷里も珍しく大雨によって危険な状況が訪れた。

カワサキプラザのお盆休み明けに、初回点検を予約しておいた。前日までの雨は上がったが、どんよりした曇りで午後からまた雨が降る予報。かろうじて雨が上がっていて実にラッキーであった。

約1000kmの走行で気になった点は、オイルフィルターキャップ部分にオイル状のものが付着していたこと、アシストスリッパークラッチの「軽い」というイメージと異なり、長距離走ると左手首が痛くなること、一度だけ、エンジンを停めてから再スタートする際に「被る」ような症状が出たことの3点を伝えて点検してもらった。

オイルフィルターの汚れは、納車時に付着していたグリスが溶けて付着したのではないかという返答。確かに、納車時からオドメーター500kmあたりまでは何やら焦げ臭い匂いがしていた。オイル状のものがにじみ出ているように見えるのは事実なので、おそらくグリスだとは思うがしばらく様子を見て欲しいと説明されて腑に落ちた。説明が丁寧でとてもありがたい。

アシストスリッパークラッチの重さについては、これが標準だそうだ。アシストスリッパークラッチではないエストレヤと単純比較してしまうが、エストレヤの方が軽く感じるのは、パワーの違いからくるバネの反力の強さがあるからとの返答。確かにその通りだ。クラッチを握る時は軽く感じるが、戻す時のバネの力は全く異なる。対処としては、クラッチレバーを握りこまず、指3本がけにしてシフトアップ・ダウンすれば少しは長持ちするだろう。梃子の原理でレバーの先の方を握った方が軽い力で引くことができるが、小指と薬指だけでは手の筋が吊るような感じがするので、中指も入れて3本がけにする。人さし指はグリップを握ったままなのでレバーはグリップまで引かなくて済む。
最近、加齢によると思われるが指の関節が痛い(ブシャール結節?)ので、クラッチ操作の継続がツーリング距離に直結してくる。少しでも長く走りたければ、レバー操作の省力化が必要だ。

一度だけ起った「被り」に似た現象は、コンピュータを繋いでチェックしてもらったが、気温が高く暑い状況だと起る可能性があると言われた。セルスターターボタンを押す際に若干スロットルを開けてみるとエンジンがかかる可能性があるとのこと。この現象が起った時は確かに正午前後で一番暑い時間帯で、セルスターターボタンを長押ししてもエンジンがかからなかった。「被り」に似ていたので(インジェクションなので被る可能性は極めて低い)、トイレに立ち寄って時間を置いたら素直にエンジンがかかった。慌てなければ何とかなりそうだ。

約1時間で初回点検は終了、オイルとフィルター交換を行ってもらった。次回は約4000kmで点検になる。

駐輪場でエストレヤと車両交換する際に、先日届いたW800のサイドバッグを取り付けた。今度のサイドバッグはベルギー製のワックスコットンとレザーのもの。撥水性はかなりありそうで、オイルを塗り込んでいくことで撥水性が保たれるもの。奮発して2つ購入し、両サイドに振り分けるようにした。容量は片方9.5L。18Lのものもあったが、そこまで大きいバッグだとアンバランスかと思って小容量のものにした。両サイドあれば20Lは入る。防水性をさらに高めるには、汎用の防水スタップバッグを中に仕込めばいいだろう。2つのバッグを個別に装着することもできるが、旅先で簡単に付け外しができた方がいい。繋ぐ革ベルトは付属していて、繋げてからシート下に無事噛み込ませることができた。さらに革ベルトの間に黒いナイロンベルトとバックルがあり、これでバッグサポーターに固定した。旅先でナイロンバックルをワンタッチで外し、シートを外して両サイドのバッグを革ベルトごと持ち上げれば両サイドバッグをそのまま持ち出すことができる。
サイドバッグだけで容量が足りない場合は、リアシートにシートバッグやダッフルバッグを載せてロックストラップで固定すればよかろう。
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片サイドのみのバッグ(Longride社輸入代理店のサクコーポレーションHPより)

追記:サイドバッグを取り付けるにあたっては、金属製のサイドバッグサポートが必要になるが、バッグを取り付ける以前に、シムズクラフトのサイドバッグサポートを取り付けた。以下のような形状のものである。
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他社よりもスタイリッシュなサイドバッグサポート(シムズクラフトHPより)