四阿山と根子岳

6月最初の週末、仕事を放り投げて女房連れで登山に行ってきた。仕事なんて日曜日までやるもんじゃない。天気がいい日曜日は外せない。

ということで2日の土曜日、昼過ぎに仕事から帰ってきてすぐさま準備して14時30分に車で出発。17時30分に金曜日に予約した菅平のペンションに到着。バイク・自転車・車・スノーシュー・スキーが所狭しと置かれている宿で面食らうが、食事などはよかった。

翌朝早起きして通常の朝食代わりに頼んでおいたおにぎりを食べ、菅平牧場まで上がり、6時50分に登山開始。四阿山に先に登り、根子岳に縦走して菅平牧場の駐車場へ戻ってくる周回コースである。牧場を横切って、牛舎の脇から登山道に入る。沢を横断して、しだいに斜度を増し、1917mの小四阿で最初の休憩(8時前後)。岩陵があらわになった2106mの中四阿を経て、あずまや高原ホテル方面からの登山路と合流するあたりで緩やかになる。根子岳方面からの縦走路と合流、鳥居峠からの登山道とも合流して、少々上り下りをすると2354mの四阿山山頂である。山頂着は9時35分。2つの祠があって、東側の祠は建て替え作業中。今年が山頂の山家神社1300年にあたるそうだ。東側の祠の前にいた学生を連れた女性が、2つの祠があるのは利根川水系と千曲川水系の分水嶺に当たるのでそれぞれの水系の守り神としてあるのだと教えてくれた。東の祠はいままでコンクリート製だったが、3年前に木造に建て替えられた西の祠と同様に木造にする基礎工事をしているらしい。どうも女性は開山祭にもかかわっている人のようで、長野県の人のようだ。祠のさらに先、2333mにある三角点は嬬恋村に奪われたと主張していた。
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牧場で牛とふれあう
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まず沢を渡る
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比較的よく見えた白馬連峰

10時に山頂を後にして、根子岳への縦走路に入った。樹林帯の急下降で、火山特有の岩と木の根が絡みついている登山道だ。岩が結構滑りやすい。根子岳方面から登ってくる人と多くスライドした。四阿山は百名山の一つで、登山ルートも四方から集まってくるので狭い山頂に人が溢れるのはわかるが、根子岳との縦走路でもこんなにすれ違うとは思わなかった。根子岳との鞍部(2039m)まで下ると、笹原にかわり、根子岳山頂まではずっと笹原の中の登山路になる。植生が大きくかわるのも面白いが、この笹原はスキーで滑ると楽しそうに見える。しかし山頂直下の岩場がネックになる。
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四阿山山頂での写真は人も多く、撮り忘れた。根子岳に向かって急下降中
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鞍部から振り返った四阿山
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鞍部からの根子岳。双耳峰に見える

北アルプスのような笹原と岩場を縫うルートを登り詰めて、根子岳山頂には11時30分到着。無雪期に山頂に来たのは久しぶりだし、根子岳そのものに最後に来たのもだいぶ前のことだ。
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根子岳に向かってアルペン的なトレイルを標高差200m登る

午前中は北アルプスや頸城の焼山・火打・妙高が見えたのだが、お昼近くになると西山は雲に隠れ、東に志賀高原周辺の山々や草津白根、南に浅間山などが見えるだけになってしまった。
12時下山開始。等高線から見てなだらかなハイキング道で終わるのかと思いきや、ザレ気味の小石道で、ずっとつま先下がりな上に浮き石が多くて歩きにくく、思いの外時間がかかる。女房は鳥海山スキー以来の山で、こんなゴロタ道の下りは久しぶりなため、股関節にきたようで、最後はヨレヨレになっていた(他の登山客も同じような歩き方になっていた)。13時15分駐車場着。もう歩きたくなさそうな女房にソフトクリームを買い与え、後部座席で楽にさせながら帰路につく。菅平でも気温20度を越えていて暑い。温泉になど立ち寄る気も湧かない。
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今回の足回り。モンチュラの軽登山靴、ALPINE TREK GTX。今年カタログ落ち。

まだ午後も浅いので上田から高速に乗る。しかし案の定15時を過ぎると関越道に渋滞発生。花園あたりの渋滞は軽微なのでそのまま、高坂SA前後の渋滞は10kmほどまで伸びていたので躊躇したが、結局鶴ケ島から圏央道・東北道経由で帰ることにした。17時30分に帰宅。