久しぶりに筑波山ソロ登山

コロナのおかげであまりに長い間登山ができず、仕事山行も延期につぐ延期。ひょっとしたら9月初旬に日帰り仕事山行になるかも知れず、実現したら高年齢の私は下山後に数日使い物にならなくなりそうなので、ソロで登山の練習をしてきた。

登山の時に使う筋肉やバランス感覚は、登山をすることによって鍛えられると思っている。都会の人工物を上り下りしても辛いだけで長続きしない。リアル登山をしないと登山の準備はできないのである。

近くて車でアプローチできて人があまり多くなく、それなりに体力を使うルートで思いつくのは筑波山の北西尾根、薬王院ルートしかない。標高50mのつくし湖畔から男体山山頂まで標高差820mあり、本格的な登山の標高差に近くなる。特に後半の延々と続く階段はアゴが上がる。今回でこのコースから筑波山に登るのは4回目。

朝7時40分につくし湖畔の道路脇の駐車場に到着。すでにトイレ前の駐車場は満車状態であるが、そのすべてが筑波山を登っているわけではなさそうだ。準備している人が数名いるが、なんとなくトレランの男女のようだ。私もそそくさと準備して、なるべく軽くした30Lザックを背負って登山開始。薬王院まで水気の多いルートを登る。薬王院前のツメがわずかな長さだがキツい。

薬王院脇の舗装路を歩いて、再び登山ルートに入る。カーブの向こうに見える登山者用駐車場も満車のようだ。最初は暗い杉林の中を歩く緩やかなルートで、直線的になってくると広葉樹林帯の中の粘土質のルートになる。トレイルの中央が洗掘されていて、やや歩きにくく滑りやすい。
トレランの格好をした人にはドンドン抜いてもらう。久しぶりの登山なのでゆっくり歩き、後ろから来た人には抜いてもらう。下ってきた人にもこちらから道を譲る。マスクはしていないが、背を向けて譲りすれ違いの瞬間に目礼をする。

標高400m強の地点で舗装林道と交わる。ここで岩に座って休憩。ここまでだいたい1時間ほど。ここからが傾斜がきつくなり、階段を700段ほどクリアしないと山頂直下までたどり着けない。

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地獄の階段
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急坂を終えると緩やかなトレイルも出てくる

階段は気が遠くなるほど延々と続き、気持ちが挫けそうになる。休み休み、ハイドレーションシステムを利用してたびたび水を含む。ようやく標高650mを過ぎて斜度が緩くなってきて、残りの標高差はうんざりする階段と緩めの傾斜のトレイルの組み合わせになる。10時前に御幸ヶ原に到着。ベンチで羊羹を食べてしばし休憩。ここから男体山を登れば大した時間はかからないが、山頂にはそれなりの人がいそうだし、山頂を目指すことが目的ではないので、御幸ヶ原から下山することにする。同じルートで下山すると階段が厳しく、脚に負担が大きいので、目先を変えて旧ユースホステルまでのルートを下山することにする。トイレ脇から下山ルートが始まり、まもなく幅2mくらいの未舗装路になる。普通の自動車では登ってこれない斜度で、キャタピラのついた重機なら何とか登ってこれそうな急坂をジグザグに下っていくと、1kmほどで空き地に到着する。ここがユースホステル跡で、2台車が止まっていた。ここまでは車で容易に来れるのかと思ったが、その先の舗装路も横溝が切ってあったり舗装がかなり荒れていてかなり厳しいルートだ。

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御幸ヶ原と男体山山頂
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道幅はあるが急下降も多い下山ルート
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旧ユースホステル跡の駐車場(穴場か?)

舗装路を下り、三差路を左の林道へ入ると、静かな舗装路歩きになった。自転車が2台ほど、オフロードバイクが1台過ぎていった。登りの時に舗装林道と交わった地点まで戻ってきて、ここからは薬王院へ下山していく。急坂の階段を避けて歩きやすい下りルートになった。
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男の川(おのがわ)。この辺にも車が何台も路駐してあったが、皆写真を撮りに来ているのか?

11時過ぎ、つくし湖まで下山。土日しか営業していないそば店でそばを頂き、車で帰路についた。