仕事山行・妙高山と飯綱山

夏の仕事山行を3年ぶりに再開。とはいえ、大人数でテント泊縦走は困難なので、民宿で宿泊して2日間日帰り山行を行うことにした。

今年は結構大人数。24人の少年たちと帯同する同僚が2名。貸し切りバスではちょっと中途半端なので、新幹線としなの鉄道で往復するが、団体券の扱いが面倒である。このご時世、濃厚接触者や陽性者が出て同行できなくなると事前にみどりの窓口へ行って減員手続きをしないといけないし、現実に移動している最中にも有人改札で確認をしないと構内にも入れない。団体券という制度はJRにもしなの鉄道にもあるが、駅員はその制度に精通している者が少ないということを痛感した。責任を負う私としてはあまり気分は良くない。

登山の内容が重要だ。
8月2日、妙高山を燕温泉から登り、赤倉観光ホテルに下山する逆Y字型のルートを取った。燕温泉から源泉までコンクリート道が続くが、こちら20人を越える団体で、登山に不慣れな者がいて靴ひもがほどけたといっては渋滞してしまう。源泉で作業する男性から最後は怒られてしまった。
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光明滝
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称名滝

団体登山の難しさはその後も続いた。天狗堂から光善寺池、風穴と登って行くと、鎖場がある。ここの通過にどうしても時間がかかってしまう。三点支持で鎖に頼らず登る経験が不足しているので通過も遅い。ようやく山頂について、水を浸してきたアルファ米とレトルトカレーの昼食。私はカレーを温める時間がもったいなく、五目ご飯の賞味期限切れアルファ米とみそ汁にした。13時台には山頂から下山したかったが、結局14時すぎに山頂出発になってしまった。
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山頂のヤマハハコ

天狗堂から大谷ヒュッテ近くへ下って林道に出た時が17時。宿に現在地を知らせて、滝沢尾根を下りながら巻いてアカカンのゲレンデ、ホテルAコースに出る登山道を下っていたら、登山道にある木の洞に小型のスズメバチがいて刺激を与えてしまったらしい。最後尾の少年2名がハチに刺され、うち1名はズボンの上から刺されて大変痛がっている。しばらくすると気分も悪くなったというので、荷物を他の者が持ち、ゆっくり歩かせた。刺されていない20人あまりはゲレンデの中のコンクリートジグザグ道を下っていって観光ホテルで宿の送迎マイクロバスに乗れたが、ハチに刺された者は病院へ向かう。観光ホテル前に降り立ったのは18時を回って薄暗くなってきたころで、ヘッドランプを念のため最後は点灯させて歩いた。
妙高病院で無事診察ができ、そこまで重い症状ではないことがわかったが災難であった。

翌3日は本来戸隠大橋から黒姫山に登ってスノーパークへ下山する予定だったが、コースタイムが長く妙高山と同じ現象が起こりそうだったので、飯綱山に変更した。山頂にある飯綱神社の「一の鳥居」から9時ころ登り始める。長野市での登山である。ちょうど12時ちょっと前に山頂について、カップ麺の昼食。私は登りで最後尾についているので時々隊列が止まり、その時に右手中指にアブが噛みついて痛い思いをした。そのごアブに噛まれた部位は赤く腫れてむくんだようになってしまった。
下山は、西登山路を降りて「神告げ温泉」まで。15時ころ。無事に下山できてよかった。
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シモツケソウ
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飯綱山は信仰の山。あちこちに石仏がある

集団の「お世話」をする登山ではなく、自分で存分に楽しめる登山がしたくて仕事山行の後、東北巡業に回るのだが、今年はお盆前の東北の天候がよくない。登りたいのは宮城・山形県境の船形山と、岩手・秋田県境の和賀岳。山頂を踏むのに4時間以上登らないとならない奥深き山なのだが・・