山陰・若狭の旅(2・香住〜浜坂)

キャメル号に乗ってきたオオタガキ氏と6時30分に落ち合い、私の車で浜坂へ。山陰本線では鳥取から7駅分京都よりの兵庫県になる。

浜坂に置いた車は後ほど回収するつもりなので、なるべく駅に近いところに停める。さるおばちゃんの許可を頂いて事無きを得る。おかげで、浜坂からさらに4駅分京都よりの香住まで、8時台の列車に乗ることができた。これを逃すと10時台までないのだ。


気動車です。


香住の海岸のボードウォークでカフナを組み立てる。すぐ近くには業務用スーパーがあり、安く品物が手に入るようだ(オオタガキ氏談)。特に問題なく準備ができて、10時過ぎに出艇。相変わらずオオタガキ氏の装備は細かいところにさまざまな工夫がほどこされ、見るたびに感心する。



北東風がやや強めに吹き、崖近くでは少し乱れた波が立つが、カフナならむしろそのくらいの方が刺激があってよろしい。なるべく岸ベタで忠実に海岸線を辿り、見つけた洞窟や岩の間の水路には丹念に入ってみるが、あまりに多すぎて、写真を見てもどこがどこに相当するのか不明なものがあり、また岩が入り組み過ぎていて、実際漕いでいて何気なく通過してしまったところに見どころ(カヤック突っ込みどころ)があったりして、事前に直線的に測った距離よりも相当長く漕いでいる。


漕ぎ始めのころの洞窟


岩場に見事な松。その下にまた洞窟が・・


見事な柱状節理。岩の造形も少し漕ぐとだいぶ様相が変化する。


ちょうど昼くらいに餘部の旧鉄橋と新コンクリート橋が見えてきて、上陸し昼の休憩とする。上陸したところにはトイレがついた公園があり、飲み物の自動販売機もあって思わず気付け薬としてコーラを買ってしまう。

3分の1ほど残してある鉄橋が虚しい。



再び西に向かって漕ぎ始める。餘部からはしばらく集落も稀な「但馬御火浦(たじまみほのうら)」だ。今回のツーリングで最も北にあたる伊笹岬をまわり、香美町と新温泉町の境界にあたる鋸岬を越え、ほとんど唯一の集落といえる三尾の先の入り江で休憩。シュノーケリングを楽しむ。


その後もずっと海岸線に忠実に進み、入れる洞窟は入り、凝り固まった腰を海中に浮遊して伸ばしながらのんびりと浜坂に向かっていく。


16時過ぎに無事浜坂の海水浴場に到着し、キャンプを申し込む。まずテントを設営し、着替えてから食事に出かけ、刺身と煮魚中心の豪勢な夕食を食べた後、駅前の車を回収し、迷いながらもスーパーで無事買い出しを済ませる。大型スーパーは郊外にあるので車が使えてよかった。仕上げにキャンプ場裏にある立ち寄り温泉に入って本日終了。若者の嬌声や花火がうるさいということもなく、むしろ自分も含めテントで寝ているオッサンのいびきが轟く程度だった。

ここは宿泊もできるらしい。

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