エース号・ドラレコ取り付け

先日のドアミラー破損と社外品ドアミラーの取り付けに続いて、ドラレコをDIYで取り付けた。かかったのは土曜日の午前中だいたい3時間。独りでやるには楽しいがそれなりに苦労する作業だった。なお、作業を始めてしまうと夢中になってしまい、写真など撮る余裕がなかった。

取り付けしたドラレコは、コムテック社のZDR036というモデル。現行機種で、035という廉価・人気モデルの上位機種になる。カメラの画素数が035の200万画素に対してリア・フロントともに370万画素であるのに、価格は約50%引きだった。035のAmazon価格と数千円しか違わない。フロントガラスに重いカメラ付きモニターを貼り付けなければならないのも035を敬遠した理由。036はダッシュボードにモニターを置けて右手で操作することが可能だ。
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コムテックZDR036

もう一つ購入したのが、ヒューズボックスから分岐させるシガーソケット。カーメイト社のCZ482。ドラレコの電源はここから取りたい。
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カーメイトCZ482

まずはシガーソケットを助手席グローブボックス裏のヒューズボックスから分岐させる。ヒューズボックスは姿勢をかなり低くしないと見つけにくい。ボックスのフタを取ると、どこがCIGとある青いヒューズの位置がわかる。このヒューズを取り、カーメイトのシガーソケットに付属の検電ワイヤーを使ってどこから通じるか確認する。一番小さな形状の部品でリプレースして、シガーソケットの灰色のコードを繋ぐ。その前にアースを取らないとならないのだが、車の金属部分とつながっているビスを探す。視界に入るビスはとても深い場所にあるか、プラスチック部品を留めているビスなので使えない。結局、14mmのボルトに繋ぐことにして、14mmボックスを家に取りに帰る。これは誤算だった。取って返してアースを取り、ソケットを繋ぎ、キーをACCにひねってソケット内部のLEDが点灯するのを確認。さらにこれから取り付けるドラレコの電源コードを刺してドラレコに給電されるかも確認する。グローブボックスは最後の作業まで取り外したまま。ヒューズボックスのフタは、元に戻すことができないのでグローブボックスに保管しておく。

第一段階終了で、いよいよドラレコ装着作業に入る。フロントカメラ、リヤカメラ、モニターの取付け位置を大ざっぱに決め、前後カメラはガラスに両面テープで貼り付ける。フロントカメラの位置がルームミラーと干渉しそうなので貼り直そうかと思ったがすでに時遅し。両面テープ(ジェルタイプ)をダメにするところだった。

ここからが山場だ。リヤカメラへのコードの取り回しと設置。
カメラはリヤワイパー基部の裏にしたが、コードはバックドア内側のプラスチックトリムの中を通し、バックドア内を通して配線の束が通っている左右のゴム蛇腹の中を通して荷室へ導きたい。配線通しのワイヤーが先日買った内張外しに付属しているのでこれを使ってリヤカメラの配線コードを取り回す。ゴム蛇腹の滑りを良くするためにパーツクリーナーを吹き、バックドア内部を通すのに配線通しを何度も通し直さないとダメだった。やはりここは作業動画をいくつも見て承知していた通り、一番苦労するところだが何度かのトライで成功。あとはリヤカメラの配線を車内の内張とピラー部分のプラスチックを部分的に外したり浮かせたりして境目に通していく。配線はかなり長い(9m)なので、バックドア内部の空間に一部を束ねて入れておく。
室内のトリム境目とドア部分のゴム製モールの中に配線を入れて前へ伸ばしていく作業は楽だ。時に内張外しの尖端を使って突っ込んでいけば良い。後部座席横のCピラー部分は、シートベルトを外してプラスチックのピラーカバーを一部剥がしている例もネット上にはあったが、ここの14mmボルトはかなり強いトルクで締められているので回せない。安全に関わる重要な部分なので、回すことはせず強引に天井トリムとの境目に挟み込んでいったら何とかなった。
運転席前のAピラーのプラスチックカバーを外してその中を通してダッシュボードに配線の尖端を出す。かなりコードが余ったが、ピラー内部に突っ込む。
フロントカメラからの配線も、最終的にモニターに繋ぐ関係で最短距離となる運転席側を通す。この配線も4mあるので相当余る。カメラからフロントガラスの上端と天井トリムの間に配線を挟み込んでいく。Aピラー内部を通してダッシュボードに尖端を出すが、リヤカメラからの配線の余りもこの部分に入っているので、それぞれ束ねられた2本を入れるともうパンパンだ。

そうなると、最後のモニター本体と電源となる助手席左前方のシガーソケットとの取り回しが難しい。すでにAピラー内部には配線を突っ込めないし、フロントガラスと天井トリムの間も2本の配線を突っ込むほどの余裕はなさそうだ(試したがなかなか入らない上に上向き作業をフロントガラスの端から端まで行うのは疲れる)。フロントガラス下端とダッシュボード尖端の境目に突っ込もうとしたが、すでに陽は高く、ダッシュボード上は手を突っ込めないほど熱い。
11時過ぎ、雲行きが怪しくなってきてにわか雨が降りそう。雷も鳴り始めた。結局、電源コードは床下を回すことにした。運転席・助手席の床下になるので、ペダル類にひかからないようにゴム製フロアマットの下を取り回し、助手席側も靴で引っかけないような取り回しにした。ひとまず新規ソケットにつなぎ、ソケットを両面テープでグローブボックス裏へ固定し、グローブボックスを元に戻したところで雨が降ってきた。ギリギリセーフ。

あわてて車に乗り込んで、運転席側の乗り込み用グラブバーをプラスドライバーで取り付け、キャップを嵌めたら雨の降りが激しくなってきた。ここまでの作業で汗だくなのでエンジンをかけてクーラーを入れる。雨降りが激しい間は外に出られないのでモニターを見てドラレコの設定作業をする。フロント、リヤともにカメラ角度の微調整。運転支援モードなどをいじってみた。

ようやく降りが収まってきて、作業終了。DIYは楽しいが疲れる。
追記:グローブボックス奥に新規に取り付けたシガーソケットとドラレコ本体の配線を後日修正した。運転席側Aピラー下部からハンドル下、サイドブレーキ周辺、運転席と助手席中間のアンダーカバーと、3か所のインパネを外して裏を通すようにした。
余っているコードは束ねてアンダーカバーの空間に納めた。
これでかなりきれいに配線を収納できたと思う。
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装着後の本体モニター、バックカメラ、フロントカメラ

もう一つ考えているDIYがある。バッテリー交換だ。エース号は寒冷地仕様なのでバッテリーを2つ積んでいて、これを同時に交換しなくてはならない。前回ディーラーで交換してから3〜4年は経っていると思う。仮に寿命が来てエンジンがかからなくても、スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)によるジャンプスタータは持っている。弱ったバッテリーからコンデンサに電気をためて一気にセルモーターを回すという自力でエンジンスタートが可能な物だ(試したことはまだないが・・)。リチウム電池なしのタイプなので、車内に積んでいてもリチウム電池の爆発などのトラブルはない。エンジンをかけるという点においては心配はないのだが、バッテリーは消耗品だ。いずれ交換する必要が出る。
その場合、ディーラーやらカー用品店でバッテリーを交換してもらうとバッテリーそのものの価格も高く、工賃が発生する。Amazonなどでバッテリーを購入すれば、カー用品店の半額で買える。ディーラーでの費用の3分の1から4分の1で済むはず。車のバッテリーは大容量で重く、作業をするのは大変だが、プラスとマイナスをまちがえなければ大した作業ではない。バイクのバッテリー交換と同じ。廃バッテリーはカー用品店で無料回収してくれる。
現在のハイエースに搭載されている標準バッテリーよりも性能のよいパナソニックバッテリーがAmazonで1個2万円弱である。DIYならバッテリー2個で4万円。ディーラーやカー用品店に依頼すれば10万円弱になるはず。いずれやろう。