ハンタマ・南郷・だいくら

初滑りの筋肉痛が完全には収まらない中、完全な年末年始休業に入る直前を狙って会津方面のスキー場へ修業に向かった。3日間のスキーは全て日帰り、ベースは那須塩原市の別宅である。ここのところ別宅に行く時間がなかなか取れず、10月末にバイクで行って以来となってしまった。その間、洗浄器が機能しなくなったトイレ便座がリニューアルされていた。

3日間のダイジェスト動画はこちらから。

Insta360 Ace Proiを先日から使い始めたが、せっかくなのでInsta360アプリを使ってiPad mini6で動画編集してみた。このアプリ、まだ使い勝手がよくわからないが、iMovieのように自分で作ろうとすると結構面倒。無料で使えるBGMの音質があまり良くないので、BGMなしの動画を作成して冒頭タイトルとエンドタイトル、音楽をiMovieで足してアップロードした。

27日はグズグズしながら1人車に乗り、首都高小菅JCTまで常磐道を使って谷和原から下道を北上するつもりでいたのだが、少し気が変わって東北道で最短時間を選択した。ハンタマ直行。11時過ぎに到着したら、誘導された駐車場はかなり遠くて一段高いところになった。平日なのにこんなに来客があるとは・・

ここのゲレ食は高いしちょうどお昼時なので、下で買ってきたコンビニおにぎりで昼食。着替えてゲレンデに立ったのは12時すぎ。リフト券もここは高いが、11月中に早割の電子チケット(3,700円)を購入しておいた。

全面人工雪スキー場としては関東に位置するため来客が多く、シーズン始めや少雪のシーズンは便利だ。でも個人的には同じ人工雪でももう一つ奥のエーデルワイスの方が好き。高原山山麓にはかつてはもっと多くのスキー場があったはずなのだが、廃スキー場と化しているのが悲しいところだ。ハンタマ一択になるのは避けたい。

オープンゲレンデは最下部の緩斜面と最上部の急斜面、その二つをつなぐ連絡コースのみ。緩斜面で2本ほど練習・確認して、最上部へリフトで上がる。ここのゴンドラは使う意味を感じず、今まで乗ったことがない。
最上部のリフトを使って2本のコースを交互に滑る。そこまで急斜面ではないが、下地のアイスバーンが露出しているのでコケたらかなり下まで滑落する。これ以上急ならテレマークの出番ではない。昨年はこのコースで事故が起こり、70代のスキーヤーがボード滑走者にぶつかって亡くなった。気をつけなければ。ボードは背面を気にして滑るという気配が感じられないので、
なるべく滑走者に近寄らず、背後から抜くことを極力しないようにしている。スキーなら山回りの時に目だけ山側を意識することはできるのだが・・こういうところがボードは「乗り物」スキーは「履き物」と私が区別している理由の一つである。
結局最上部のコースは6〜7本滑り、再び緩斜面で3本ほど滑って15時30分終了。リフト乗車回数14回、滑走距離約20km、瞬間最高速度43.5km。雪面が硬い中よく滑った。しかし帰り支度中に被っていたバラクラバを紛失したことに夜気づいた。持っていったバッグの中、車の中をチェックしたが見つからず。風が強かったので飛んでいったのかも?ホームセンターで売っていた安ものなので惜しくはないが・・

夜は別宅に戻ってから外へ出たくなかったので、コンビニで夕食の具材を購入して、450円に値上がりした温泉に立ち寄って帰宅した。

28日は朝から晴天。丸一日時間があるのでいちばん遠い南郷スキー場へ向かった。朝7時過ぎに出て到着は9時。前日のハンタマに比べればよほどな好き者でないと来ないローカルスキー場なので、駐車している数も少なめ。そもそも駐車場自体が狭い。
ここも11月中に電子チケットを手にしていた。一日券何と2,800円。2枚買ってあったのでもう一日滑れるが、もっと雪が多くなってから来たい。
9時40分からリフトに乗る。ここはリフト3本、すべて縦長の配置。2本目のリフトが長く、広い緩斜面なのでそこでウォームアップ。3人ほどのテレマーカーを見かけるが、おそらくここをレッスンゲレンデとしている「和泉屋AK.T」の阿久津さんたちだろう。案の定、昼休憩のレストランで阿久津さんとお会いして一年ぶりの挨拶をした。あちらも私のことをうっすら覚えておられるようで何より。一度レッスン受けてみたいのだが、なかなか日程を決められない。

緩斜面はリフトが長くて飽きるので、最上部のリフトに乗って滑れそうなところを滑る。リフト脇の正面(伝上コース)は最上部が急で37度あり、ブッシュが出ていたので敬遠。リフトから見てさらに左側がまあまあ滑れそうなので1本入ってみたら、そこもブッシュが多くて一箇所岩らしいものが見えたのだが錯覚だろうか。その1本で伝上コースは敬遠。高山コースや横手コースは圧雪されていたので何本か滑る。ハンタマと同じくスノーボールが見られ午前中は雪面が硬いが、景色は絶景。

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伝上コーストップから只見方面を臨む

中腹の南郷ロッジは営業開始前日だったので、11時30分にボトムのレストランに入ったら、どこにこんなに人がいたんだと思うくらい激込みだった。阿久津さんのすぐ後ろで食券を買ったが、30分近く待つことになった。でもここのゲレ食は手作りだし、価格も1,000円台前半が最高値のメニューであり、良心的だ。先日アカカンはラーメンが1,650円と、ブルジョワ価格になってしまった。
南郷ロッジのジンギスカン定食食べたかったなあ・・

午後も3時過ぎまで頑張って阿久津さんたちも見かけられなくなったので終了。リフト乗車回数14回、滑走距離22km、瞬間最高速度54.3km/h。テレマークなのに意外とスピードを出したようだ。
体も冷えたので、会津田島を過ぎて下郷町の弥五島温泉(380円)に立ち寄って暖まってから甲子トンネル越えで那須町、那須塩原市へ。帰路は1人カラオケ状態である。

29日、南郷より近いところでだいくらスキー場へ。アパートを朝から掃除して、少し早めに出て向かう。塩原温泉の国道400号を山に向かっていく車のほとんどはハンターマウンテン方面へ左折していった。南会津町のたかつえかだいくらが次のゲレンデになるが、果たしてだいくらの駐車場はいっぱいになりつつあった。わずかに雪、まだ9時。
ここでも電子チケット(3,000円)の1枚を使い、いちばん短いリフトから始める。このスキー場はリフトが5本だが、非圧雪の急斜面台鞍コースのリフトはまだ動かしていないのでリフト4本稼働。トリプルリフトが2本あるので移動が早く、距離を稼げる。テレマークを続けてきたのでこの日はピンテックのATブーツ(スカルパ・マエストラーレ)とマーカーキングピンが付いたブラストラック・ブレイザーのセットで出動。最初、かかとは上がらないと自分に言い聞かせないとミスる。
かかとを固定していちばん気になるのはブーツのタイトさと土踏まずの痛さ。かつてアルペンのブーツでもそういう体験を何度もしたが、ブーツの内側がターンの肝なのでかなり硬く作ってあるのだろう。テレマークブーツから履き替えるとリフト上で痛みに悲鳴を上げることになる。しばらく滑ってようやく痛さに慣れてくるが、その頃にはゲレンデが混み始めて帰りたくなってきた。

せめて13時まで滑って終わろうと思っていたが、休みなしに滑っていたら全てのコースを一渡り滑ってしまい、結局12時に終了時刻を前倒しした。ボトムから向かって左から右へ滑ってはリフトに乗る行為を続けていくと、最後は駒止コースのペアリフトに乗ることになるのだが、ここは脚自慢のスキーヤーが現れるところなので、コースバリエーションを変えながら何度か滑った。リフト下に旗門が設けられていて、地元の高校生が練習していた。旗門滑走をきれいにこなすことができるのは地元の子どもならではだろう。
約2時間強の滞在時間でリフト乗車回数14回、滑走距離15km、瞬間最高速度49.6km。うっすら新雪が乗っていたのでカカト固定にも関わらずスピードは出なかった。

疲れたので11時30分にトイレに立ち寄ったら、食堂がすでに激混み。うすうす、会津田島の町で昼食にしてもいいなと思っていたのでこれで決定。帰り支度をして満車の駐車場をあとにした。田島の蕎麦屋で昼食、また弥五島温泉で暖まって甲子トンネル越え、雪がなくなって那須塩原で洗車して、国道294号で南下、谷和原インターから常磐道に乗ろうと思ったら、事故渋滞で45分かかるという掲示板を見た。水海道から県道3号で野田へ向かい、野田橋を渡って江戸川沿いの道で結局オール下道で帰ってきた。

もう年内はスキーはしない。年始に半分仕事絡みで北志賀方面へ行く予定。例年の志賀高原スキー場ゲレンデツアーは定宿がいっぱいで断念している。