24・年始スキー(北信)

元旦から北陸・能登半島での地震、翌日の海保とJAL旅客機の事故と波乱続きの年始。能登半島はカヤックで不完全ながら大部分を漕いだことがあるので他人事には思えない。朝東京をクルマで出発して、金沢まで高速、その後幹線道路を使っても珠洲のキャンプ場に到着したのは夕方だった。それほど遠く、能登半島は大きい。あちこちで被災された方が苦しんでいるのは心が痛い。

4日から6日まで、今年は中学生のスキー大会でのお手伝いのために北信へ向かった。3日間べったり付き添いではなかったので、4日は午後からレース会場となるよませ温泉スキー場で滑って合流し(宿泊先は最初から異なっていた)、5日、6日もゲレンデで自分の練習をしながら選手たちの滑走練習を見守る予定だった。

ところが年末からずっと降雪がない状態、雪不足でよませ温泉スキー場は早々にクローズして一般客を入れない状態となっていた。2日には大会決行の情報が出て、どうやって大会を開くのか不安も伴ったが、結局コースと旗門数を変更して行われた。

4日は午後中学生が滑ることもできないようなので、よませ温泉近くの小丸山スキー場で小手調べ。国道403号でよませ温泉を通過して小さな峠を越えると路肩に雪が出てきた。
小丸山スキー場自体はリフト2本、Jバー1本のこぢんまりしたスキー場で、隣の竜王スキーパークと繋がっているのだが、この少雪で連絡はなく孤立して営業。リフト券が一日券でシニア2,000円、長野県民であれば一日券1,000円という価格破壊ぶり。竜王にはシニア券がなくリフト券も高価、木島平(ロマンスの神様と改名?)は開放コースがやや少なく、よませ温泉とつながるX-JAMはリフト1本のみ。ということで小丸山にしたのだが、麓の土橋集落を縫うように狭い道を上がっていくと、かなり老朽化したホテルがあり、その上にゲレンデが広がっていた。駐車場も狭いが、県外車も目立つ。ちょうど12時で、ごった返しているレストランの中で一日券を購入。午後券よりもシニア一日券の方が安いのだ。

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昼時の小丸山スキー場ボトム

レストラン前の緩斜面は初心者、ファミリーでごった返している。こんなに混んだゲレンデは久しぶりにみた。2本目のリフトは滑る人がほとんどなので、2本目のリフトのみで何度も回す。しかしやはりボード初心者が圧倒的で、リフトから降りると正面で必ず転んでいるし、滑り初めで転んでいるし、グラトリに失敗して転んでいるし、コースのど真ん中で複数人で座っている。ラインを見定めてもなかなかその通りに滑れない。ブッシュも出ているし小石も出ている状態なので、適当なところで止める。

宿泊は中野市のビジネスホテル連泊。
5日はよませ温泉でのスキー大会に合流。午前中に行われるGSのレースを観戦。旗門数9なので15秒で1人の選手の滑走が終わってしまう(別ウィンドウで
ある選手の滑走シーン 17秒、iPhone撮影)。後半はスキー操作に慣れていない中学生が続くので、転倒DNFやボーゲンでの完走が目立ち、1人当たりの滑走タイムも長引く。しかし13時には完全に終了し、ゲレンデのレストランで食事。

食事後、フリー滑走練習に付き添って一緒に1本のリフトに乗ってコースを滑るが、あまりに雪がよくないので3本で終了。14時に仕事が終わってしまった。いまからどこかへ滑りに行く時間でもないので、1人志賀高原へバスで上がっていった女房からの連絡を待つ。よませ温泉の駐車場で時間を潰し、コンビニで時間を潰し、湯田中駅まで迎えに行くよりもスノーモンキーパークで待っていた方が効率がいいのでそこで17時に合流した。どうやら奥志賀高原スキー場で滑ったらしいが、条件が大変良かったようだ。翌日はスラロームのレースがあるが、終われば帰るだけなので付き添いは免除してもらい、せっかくなので奥志賀高原スキー場で一日滑って帰宅することにした。

6日、志賀高原へ上がる。8時台の志賀高原への国道上部および蓮池からの県道は圧雪路だった。高天ヶ原あたりからは奥志賀高原までずっと圧雪路。クルマで圧雪路をずっと走るのはなかなか四駆のクルマでも気合いがいる。
曇りの予報だったが快晴だ。奥志賀高原スキー場だけのシニアリフト券(5,300円)を購入して9時過ぎから滑走開始。リフト券は高いが、ここなら満足できる雪の量と質が約束されている。
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奥志賀高原スキー場に到着

まずボトムからエキスパートコース上まで伸びる高速ペアリフトに乗って、第3高速リフトで小手調べしてからエキスパートコースの急斜面にチャレンジ。最大斜度30度の斜面だが、ピステンがかかっている午前中ならノンストップで滑れる。テレマークターンでノンストップ滑走を2本、アルペンターンで2本ほど滑ったところで、見覚えのある白に赤と緑の横縞の入った若い女性のスキーヤーが目に飛び込んできた。
YouTubeで長く動画を見て感心してきた「さくらちゃん」だ。付き添いながらすぐ後方から娘の滑走を撮影しているお父さんも一緒。エキスパートコースの急斜面を美しいカービングターンで滑っていく。股関節の柔らかさと外傾の美しさ、切り替えの速さを遠くからみながら必死で後を追った。緩斜面でもきれいな滑りだ。思わずリフト乗り場入口でお父さんに「さくらちゃんのお父さんでいらっしゃいますよね?」と声をかけてしまった。
さくらちゃんの当日のYouTube動画はこちら。


お父さんはとても開放的な方で、初対面の私にさくらちゃんと一緒にリフトに乗ったらいいですよ、どうぞ。などとおっしゃる。さすがに60歳のヒゲのおじさんが初対面の女子高生とリフトに乗るのはできないので、お父さんと高速ペア、第3高速リフトをご一緒していろいろとお話させていただいた。
何というラッキーな出会い。さくらちゃんの滑りは彼女が小学生の頃からずっと見ていて、特に安比高原で滑る彼女を見て単独で聖地巡礼に行ったほどなのだ。そのこともお父さんに告げてしまった。彼女は60歳おじさんのスキーのアイドル。

その後女房と合流して、ゲレンデトップの短いリフトで第4ゲレンデの雪質(標高2,000m近く)を味わい、ボトムのゴンドラ乗り場までダウンヒルコースを滑る。こちらのコースは日当たりがいいため、雪が汚れていたりブッシュが出ている。狭いコースなので滑走者が多くて難しい。ゴンドラで上がってしばらく第4で滑り、再びダウンヒルコースを滑って午前中終了。まだ11時台だが早い昼食にする。奥志賀高原でもカレーが1,000円、ハンバーグカレーが1,300円、カツカレーが1,500円。それに比べるとアカカンの高さが思い出される。あそこも昔は庶民的なメニューと価格だったのだが・・ぜひ「スキー汁餅入り」(スキー汁=豚汁)を復活させて欲しい。
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カレーを・・

午後はさすがに脚が疲れ、第3高速リフト沿いの中斜面で何度も回す。リフトに乗って滑り降りてくるまでの時間は5分。13時台前半に5本くらい回してさすがに疲れた。リフトトップ脇の休憩スペースにいたさくらちゃんのお父さんにご挨拶してゲレンデを下る。最後にエキスパートコース。午後で荒れていて下地のアイスバーンが出ている。なかなか滑りにくく、疲れているので途中で2回休憩。緩斜面を滑って、最後に第1ゲレンデの遅いリフトに乗ってマッタリ滑り終了。まだ13時台だが、十分だ。
50過ぎたら14時上がり。

連休は滑りには行かないが、まだ南郷とだいくらの早割リフト券が1枚ずつ残っている。1月はなかなか忙しいがいい雪質のうちに滑りに行きたい。